おおいた自主映画祭にて、作品が上映された。
いつも流してもらっているけど、今回もいつもように浮きまくっているボクの作品。
しっかりとした8本の映画作品の中、ポツンとボクのコントのような映像が流れるんだからね。
場違いだ。
でもまあ、こういうのもあってもいいだろう。
最後に観客投票で選ばれた賞が発表されたけど、もはやドキドキすらしないよ。
賞に入るような作品じゃないのは過去の様子でもう十分にわかっている。
すごく温かく冷静な感情で、ほかの監督が賞をもらうのを見守りましたよ。
まあ、アンケートでは「笑った」とか「面白かった」とか書いてもらっていたから、満足ですわ。
しかしその投票集計中の時間稼ぎのために設けられた、監督トークショーの時間。
あんまり前に出たくないけど、ステージに上がることになった。
思い出すのは前回のこのトークショー。
終わった後、見にきていた息子に感想を聞いたら
「ずっとヘラヘラ喋っていた!」
とダメ出しをされてしまったのだ。
そりゃいかん!
監督として前に出るんだから、多少なりとも威厳だとか貫禄だとかを感じさせるような態度で望みたい。
かなりの決意で前に出た。
こんな質問が来たらこう答えよう。
と、自分なりにいくつか考えていて、そして険しい顔で前に出る。
すると司会者さん
「『新婚さんちにいらっしゃい』というタイトルはどういう考えでつけられたんですか?」
という、想定外の質問!
内容じゃなく、そんなとこに触れられるとは思ってもなかった。
とっさのことでいい答えも思いつかず
「いや〜、へへへっ…。深い意味も何もなく、適当につけただけです。へへへっ…」
と、ヘラヘラ度満点で答えるのが精一杯でしたわ。
客席を見ると、険しい顔でボクを見ている息子。
また今回もダメだったか…。
次こんな機会があったら、その時こそは威厳を示したいものだ。