三重県

半年前から仕事で三重県に行っているＹ氏が来た。
４、５日こちらに帰ってきているらしい。

「三重県はどう？」と聞くと

「板東英二」と答えるＹ氏。

はぁ？
なんのことだ？

と思ったら…

「あっちでは、毎日のように板東英二がテレビに出てる。あっちもこっちも板東英二」

とのこと。

ふ～ん。
全国区ではそれほど頻繁に見ないけど、やっぱあちらじゃ根強い人気があるんだね。

しかし…

三重県に半年も住んでの感想が『板東英二』だけとは情けない。

せっかくだから、もっと遊び歩けばいいのに…。
やけに最近のＤＶＤ映画に詳しかったから、レンタルＤＶＤばかり見ているのだろう。

赤福食べたり伊勢エビ食べたりすりゃいいのに。

このままじゃ、板東英二の事ばかり詳しくなるだけだぞ！

数年後こちらに正式に帰ってきた時、あまりに板東英二の出番が少ない大分のテレビに愕然とするかもしれない。
そして、ホームバンドウシックになってしまう可能性がデカイ。

その時に備え、ふしぎ発見を撮り溜めておいてやろうかな。

じょぼじょぼ

愚妻とショッピングモールに行き、トイレに入った。

そこには用をたしているオジさん２人。
どちらかと言うと、スーツよりも作業着が似合いそうなオジさん達だ。

そんな２人の横に並んでボクも用を足していると、横から２人の会話が聞こえてきた。
どうやら２人は知り合いらしい。

「おまえは、まだ小便ちゃんと出るんかい」とオジさんＡ。
「いやぁ、もうチョロっとしか出らんわい」とオジさんＢ。

「わしなんか、まだジョボジョボじゃ、ジョボジョボ。なあ、兄ちゃん」

って…

ボ、ボク～～！？

何でいきなり見ず知らずのボクに振ってくるのよ！！

とりあえず「ええ、ジョボジョボですよ」とは応えておいたけど…。


その後、ちょっと送るものがあったから郵便局に行った。

その郵便局のすぐ近くにはＭ氏の実家がある。
そこで
「Ｍ氏♪Ｍ氏♪Ｍ～氏♪」
と、Ｍ氏の即興テーマ曲を口ずさみながら郵便局内へ入っていった。

時刻は夜。

窓口は夜間用の一つしかない。
しかも職員１人で対応してるもんだから、時間かかるのなんの。
仕方なく列に並んで待つ。

と、ボクらのすぐ後に並んだ人を見て驚いた！

あら！
Ｍ氏だ！！

こりゃ凄い偶然だぞ。
ついさっきボクらの話題に出てテーマソングまで歌った人が、行列のすぐ真後ろに並んだのだ。

たまたま遭遇するだけでも凄いのに、この行列で真後ろになるとは凄い。

そういえば以前もここで遭遇したことあるなぁ。

もしや、Ｍ氏は毎日のように郵便局に通い詰めているのか？
ああみえて、切手コレクターなのかもしれない。
記念切手なんかを買い漁っているのだろう。
家に行けば、綺麗にファイリングされた切手の数々を見せてくれるに違いない。

今度からＭ氏に逢いたいときは、郵便局に来たほうが良さそうだな。

カウントダウン

臨月を迎えている愚妻。
いよいよちょうど１週間後が出産予定日。

さすがに緊張してきたぞ！

もう、いつ産まれてもいい段階だからね。
こうして日記を書いている瞬間にも、産気付く可能性がある。
明日の朝にはオギャアと言っている可能性もある。

今までたくさん妊婦を見て来たけど、端から見るのとでは全然違うもんだね。
もっとヒョイと簡単に産まれてるイメージだったよ。
みなさん苦労なさったんですなぁ。

それにしても…

いいかげん、名前を決めなくちゃ。

周りから「名前決まった？」と聞かれるたびに「まだ」と答え続けてきた。
そうするとだいたい
「ホントに？もう決まってるんでしょ？」と言われるんだけど、ホントにまだ決まっていない。

候補らしきものはいくつもあるけど、あくまでも候補程度。
チョコレートと一緒で、本命がなければ意味がないのだ。

さてさて。
どうするかなぁ。

最近では、パソコンで画数を調べている。
良さげな名前があったら入力して、良いか悪いかを検索するのだ。

画数にこだわるつもりは無かったけど、こだわりだしたらキリがなくなる。
自分自身の名前が最高の画数ってことがデカイんだよね。

自分がそれで満足いく結果になっているから、子供にもいい画数をって気持ちになってくる。
ちなみにシャインクラブメンバーも検索してみたら、全員が最高の画数だった。
ちょっとビックリ。
こりゃ売れるの間違いないな。

とあるパソコンサイトでは、名字の『和田』を入力すると、いい画数の名前がズラリと出てくる。
これは便利だ。
なにしろどれを選んでも最高の画数。
迷う必要は全くない。
鼻くそでも飛ばして、止まったとこの名前にしたっていいくらいだ。

けどね。

その名前が多過ぎるのよ！

何しろ考えうる全ての言葉が羅列されているから。
名前に相応しい言葉だけじゃなく、色んなパターンを自動集積している為に訳の分からない名前も多い。

従って…

和田虎ざんす
和田料理人
和田店長
和田味ぽん

こんなのばかり！
ろくなもんがありゃしねぇ！！

そして、そんなのが目が痛くなるほど膨大な量、羅列されてるのだ。
もう選ぶどころじゃないぞ。

このままだと、和田味ぽんで決定しちゃいそうだ。

でも考えてみりゃ、ボクが最高の画数なんだから子供はどんなのでも大丈夫なんじゃないのかな？
とは思うけど、やっぱり最後まで迷うんだろうなぁ。
役所に届けを出す瞬間まで悩んでいる自分の姿が目に浮かぶわ。

奇跡

シャインクラブ最新作『ゴー！ゴー！トレジャーハンティング』の撮影。

いつもの“高尾山”に集まって撮影をしていく。
順調に進めていき、途中からは歩いて少し奥へと移動。

みんなで機材を持って歩いていると…

そんな中、スタッフのＴ氏。

「和田さん、何か踏んでません？」と言い出した。

へ？

足下を見てみると…

ウッ

ウンコ踏んどるがな！！！！！



うっそ～ん！！！
かかと部分で思いっきし踏んどるぞ！

嘘だろ！？

実は先月。
この作品のロケハンの時にも、別の山でウンコを踏んでいたのだ。
「さぁ！やるぞ！」と意気込んだ第一歩でウンコを踏んだという失態をおかしたばかり。

それがまたもや…

子供の頃ならともかく、大人になってウンコを踏んだ記憶なんてない。
あまり山道を歩かないってのもあるけど、それにしても１０年以上は踏んでないだろう。
それが先月に続いて今月も踏むとは…

それもどちらも撮影絡みの時に…
どれだけウンコにゆかりのある作品になってんだよ。

「ワンコじゃなくてウンコだ！ウ～ンコちゃん！ウ～ンコちゃん！」

小学生レベルのことを言ってバカにしてくるマサキ＆タツヤ。

悔しい。
悔し過ぎる。
が、何一つ言い返すことが出来ないパワーがある。
それがウンコを踏むということなのだ。

泣きそうになりながら１人でトイレに駆け込む。
薄暗いトイレの水道で、寂しく靴を洗うボク。



まさか２ヶ月連続で靴のウンコを洗い流すことになるとは…

人生というのは何がおこるか分からないね。

あなたは２ヶ月連続でウンコを踏んだ経験がありますか？
いや、ないだろう。
こんな奇跡の出来事が、そうそうあるもんじゃない。

こりゃ３ヶ月連続もあり得るな。

足下を見て歩く習慣をつけよう。

絆

義兄夫妻と食事へ。
地鶏や豊後牛が旨い店だ。

牛のタタキや豊後牛の炭火焼、さらには鳥天や地鶏の炭火焼も注文。

うんまぁ～！

牛のタタキのなんと旨いこと。
豊後牛の炭火焼のなんと柔っこいこと。

大好きな店だけど、相変わらず旨すぎ。
ここの料理長に「養子になってくれ」と言われたら迷わず首を立てに振るだろう。
こんな旨いのが毎日食べられるんだったら、養子くらいへっちゃらだ。

いや、養子になったからといっても豊後牛が食べられるわけじゃないのか。
むしろタダ働きさせられるだけなのか。
それじゃその話は無しだな。

なんて考えながら食べ終わる。
と、横にいた義姉。

「茶碗蒸しも食べられて満足」

と言っている。

どうやら義姉は茶碗蒸しが好きな様子。

やっぱ姉妹だね。
義姉は愚妻の姉なんだけど、愚妻も茶碗蒸し好きなんだよ。
銀杏残すとこまで全く一緒だわ。

顔も性格もあまり似てないけど、やっぱり共通点があちこちあるもんだなぁ。

だとすると…

ボクも実の兄と何か共通点があるのかしら。
こちらも顔や性格は似てないけど、どこかに共通点があるのかもしれない。

遠足のおやつ３００円分に、ソーセージ１本を買っていったような兄だ。
夏の終わりに、自分の（焼いて剥がした背中の）皮を大きさ別でコレクションしてたような兄だ。

あんな変人と自分の共通点があるとは思えないけど…
やっぱり何かあるのだろうなぁ。

今度じっくり「自分の好きなもの」でも語り合ってみるとしよう。