ハンドバアグ

ハンバーグを作った。
台所に『ＤＳお料理ナビ』を置き、彼の指示に従いながら作業していく。
NintendoDSのソフトなんだけど、これの凄いとこは音声認識するってとこ。
相手も音声で手順を説明してくれるんだけど、「オッケー！」と言うと、次の項目に進んでくれる。
うは～！便利～！
料理しながら手が汚れていても快適ってわけなのだ。

ただね。

その音声認識が敏感すぎるの！
少しでも物音がしたら、その音に反応してしまう。
言葉として認識してないから「ん？」と言われるんだけど、その「ん？」が鬱陶しい！
一度二度ならいいけど、少し音がするたんびに
「ん？」「ん？」「ん？」

いちいちうるせぇ！

おまけに、たまに物音を「オッケー」と認識してしまい、勝手にページが進んでいくこともある。
まだタマネギ刻んでる段階なのに、相手は肉の焼き方の説明を始めちゃってんの！

早すぎるっての！

そのたびに「戻る！」「戻る！」「戻る！」と連呼し、所定のページまで戻らさせる事になって面倒だ。

だから、少しでも物音をたてないように作業していくことになる。
テレビやラジオはおろか、鍋や食器の音もしないように、そ～っと作業する。
薄暗い台所で１人、ネッチャネッチャとこねくり回していくのはかなり寂しいものがあるが仕方ない。

言われるがままに練り、そして焼き、皿に盛り完成。
そして食べる。

う～ん。
普通だね。
激マズってわけでもなく、バカ旨ってわけでもなく、ただただ普通のハンバーグ。
ま、こんなもんでしょ。

なんだか料理って意外と簡単ね。
分量や手順も適当だったけど、案外それっぽくなるものだ。
生まれてこのかた料理といえば、ソーメンかラーメンを茹でる程度しかしたことなかった。
が、「ＤＳお料理ナビ』を手に入れてからは違う。
前回はカレー、今回はハンバーグと、格段に料理の腕が上がってきている。

レストランでも開こうかしら。
カレーとハンバーグとソーメンだけのレストラン。
身近な友達５０人くらいが毎日毎日通ってくれりゃ経営も成り立つだろう。
メニューの少なさにブーイングが出るまでは続けられそうだ。
６日くらいはいけるね。

その後、タツヤが来たので試食してもらおうかと思ったけど、味よりも量の人なのでやめておきましたわ。
マズいと言われて夢が打ち砕かれそうだし…。

キューリ

Ｉ氏とＭ氏が来て、好き嫌いの話になった。

Ｍ氏の嫌いな物が多すぎるんだよね。
紙に書いていったら、出るわ出るわ。
すぐに書ききらないくらいの量になってしまったほど。
しかも、ただダメってんじゃなく、
「これは鍋に入れたら大丈夫。こっちはカレーに入ってたらいいけど、生だとダメ」
と、わがまま全開の好き嫌いっぷり。

特にキューリがダメなんだってさ。

う～ん。
そりゃイカンなぁ。

「キューリが嫌いでも困ることは無い」
と断言するＭ氏だが、そんなことはないぞ。

職場の上司が「キューリたくさん出来たから、おすそわけ」
と持ってきても、
「嫌いだから、いらん！」
と言ってしまい、人間関係はおろか職場内での立場も悪くなる。

仕事後に「今夜みんなでキューリ屋さんに行って一杯やろう」
となっても、Ｍ氏は帰宅するしかない。

街中で
「あなたのキューリを食べている姿を見たい…」
と困っているお年寄りを良く見かけるが、その手助けすら出来ない。

「キューリ食べられないからってお嫁に行けないことないでしょ！？」
と言うＭ氏だったが、未婚の彼女は結納の席で両家がキューリの食べさせ合いをする儀式の事を知らないようだ。
両家がそれぞれ片手にキューリを持ち、相手方の口元に持っていってシャリシャリ食べてもらうってアレ。
結婚した人なら全ての人が経験しただろう。
あれが出来ないととても結婚なんて無理だわ。
その際、Ｍ氏だけ拒絶してしまったら、どんな順調に進んでいても破談になってしまう。

こりゃ、どうにかせねば…。

顔にキューリパックをするだけで吐きそうになるほどの重傷らしいが、何とか克服させてやる。
好きな食べ物に混ぜて食べさせるってのは古典的だけど効果ありそうだ。
あと、キューリに慣れさせるため、Ｍ氏の部屋をキューリグッズで溢れさせる。
さらに、車や家をキューリで塗りたくり、キューリ臭にも慣れてもらおう。
それで完璧だ。

いつかウチに遊びにくる時には
「モロキュー旨過ぎて手放せんわ」
と言いながら、シャリシャリしつつ現れるまでに成長させてやりたい！

そっくりさん？

朝からシャインクラブの撮影。
終わった後はみんなでラーメン屋へ行った。
と、そこでタツヤが来ていたＴシャツ。

そこに書かれている絵がボクにソックリなんだってさ！

いや、以前にも他の人に指摘された事はあったんだよね。
でも今日は愚妻も言ってたから、余程似ているのだろう。

鼻はデカイし唇は厚い。
おまけに目は黒目だけで細いし…

う～ん。
ボク、こんなんかなぁ？
お世辞にもハンサムとは言えない、その絵。
というか女だし…。
嬉しくねぇなぁ…。

夜はテニス。
撮影でバテバテだったけど、どうにか終了。
そしてその後はいつものようにご飯ジャンケン。
各自が行きたい店を提案し、勝った人が言ったとこに行くのだよね。
ボクはカレー、Ｏ氏は定食屋、タツヤはウドン屋…などなど、みんな色んな店を提案していく。

と、その中のＲ氏。

「みんな普通の店でツマランなぁ。じゃあ、ハズレって事でオレはバイキングにしよう」
と言い出した。

おいおい
ハズレって何よ！
行きたい店を言えばいいのに！
バイキングは大好きだけど、ああいう店って突然行くとこじゃない。
前日くらいから計画し、朝からワクワクして腹を空かせるだけ空かせて行くような店。
決してテニス後の疲れきった体で行くような店ではない。

んで、ジャンケン。

勝っちゃうんだよねぇ。

Ｒ氏の、こういう時の悪運の強さは尋常じゃない。
本人すら行きたくないらしいのに…
ま、ジャンケンは絶対なので、仕方なくみんなで行ってきましたよ。

どうせ行ったんだから、モリモリ食べてきてやりましたわ。
デザートはモンブランケーキ、あんみつ、プリンという、ボクにとってのデザート三種の神器。

もうこれ以上食えない…。
となったとき、『ジャンケンで負けた人がラーメンを食べよう』
とボクが言い出してしまい、ジャンケン大会。

もしこれで負けたら腹がはちきれるんだろうなぁ。
そう思いながら必死でジャンケン。

結果、負けたのはタツヤ。
二回戦はウドンに変更したのだが、今度はＯ氏が負け。
どうにかボクは免れたから良かったものの、ここでも一番に勝ち残っていたのはＲ氏。
２人が苦しそうに食べているのを、ヒャ～ヒャ～言いながら嬉しそうにしてた姿が印象的だわ。

近くのスタンド

プラッと宮崎県のほうに行ってみた。
のんびり車を走らせていく。
かなりクネクネした山道を走っていると気付いた。

そういやガソリンが減ってんなぁ。

早く入れないとヤバそうだ。
次にスタンドあったら入れよう。

そう思って走らせること１時間。
行けども行けども見つからない。
スタンドどころか、お店の一件も見つからない。
民家すら見えてこない。
余裕で構えていたが、いよいよ本格的にヤバくなってきたぞ。

そこで、一旦停まりカーナビで検索してみることにした。
ボクのカーナビは『近くのガソリンスタンド』と入力すると、候補が５件でてくる仕組みだ。
そこで、そのように入力してみたんだけど…

「検索しました。近くのガソリンスタンドの候補は“１件”です」
とのアナウンス。

へ？
１件？？？

１件なんてことあり得んの？？
検索して１件だったって、初めてだぞ！
しかも８キロ先って書いてある！

どういうこっちゃ！

ま、文句を言ってもどうしようもないので、８キロ先のスタンドまで行ってみた。
目的地への途中だったからちょうど良かったんだけどね。
１０分くらい走らせて、ようやくスタンドの看板が見えてきた。
ガソリンランプはピカピカ点滅してたけど、これで安心だ。
助かった～。
そう思って入ろうとしたら…

スタンドの入口にはロープが張り巡らされていた！
潰れてんじゃん！！！

ウソだろ！？
唯一１件検索されたとこなのにぃ～！！
この点滅はどう処理したらいいのよ！

泣く泣く再び車を走行させていると、ナビにも表示されていないほどに寂れたスタンドを発見！
一見すると駄菓子屋のようだが、給油タンクがあるからスタンドに間違いないようだ。
この際文句も言えず、仕方なくそこで給油することに。
八百屋のオッチャンのような人がタラタラと出てきて、ノンビリと給油してくれましたよ。
給油機があり得ないほどに、
グゥォ～～～～！！
という爆音を立てていたし、トイレを借りたら水道のとこカエルが３匹もいた。
おまけにオッチャンはボクの車の給油口を閉め忘れてたりしたけど、とりあえず給油完了。

なんとか満タンになって車を走らせることが出来ましたわ。
良かった良かった。

帰りは、道の駅でトイレ休憩をした時に顔を洗ったら、指が鼻の穴の中にズボッと入ってしまった。
その勢いで、ドボドボと鼻血！

うわぁ！

深夜の道の駅で鼻血をダラダラと垂れ流す３３歳の男。
このまま死んじゃうんじゃないかと思ったね。
トイレットペーパーを鼻に詰めて帰宅しましたわ。
困ったもんだ。

接触

テニスに行く。
と、ボクらの隣のコートでは数名のオジさんがテニスをしていた。
たまに見る軟式テニスの団体なのだが、かなり上手い人達だ。
で、そのうちの１人のオジさん。
コートチェンジのため、５分置きくらいにボクらのベンチ横を通るんだけど…
そのたんびに物凄い笑顔をしてボクらのほうを見ながら通り過ぎんの！
一度二度じゃなく、通り過ぎるたび、もれなくニッコリしている！

なんすか？この人！

最初誰か知り合いでもいるのかも思うくらいに、確実にこっちに笑顔を向けてきている。
笑顔というか、微笑みって感じかな。
別に気持ち悪い雰囲気もなく何も害はないからいいんだけど、それでもやっぱり気になるわぁ。
ウチのサークルに入りたいのかなぁ？
友達にでもなりたいのだろうか？

だとしたらちょっとお断りだなぁ。

今日は無事だったけど、次くらいには話しかけられそうな気がして怖いね。

テニス後は数人でラーメン屋。
美味しく食べていると、そこに一本の電話が鳴った。
Ｒ氏からだ。
テニスメンバーであるＲ氏だが、今日は来てなかったんだよね。
と…
「今日はメンツいる？」と切り出してきた。

いきなり何のこっちゃ？

と思う間もなく、すぐに分かった。
『桃鉄』の事だね。
毎週金曜のテニス後は、ウチに来て桃鉄をする事が多い。
それもすべて桃鉄マニアのＲ氏が権限を握っており、ボクの意志とは裏腹に開催されるのだ。
今日はＲ氏が欠席なので、開催される事はないと思ってたんだけど…

夜１１時くらいになりＲ氏が到着。
テニスには来ないくせに、わざわざ桃鉄の為だけにやってきた。
それからＴ氏も交え、眠くなるまでゲームをやり続けましたよ。

青春ですなぁ。