花束

朝から撮影に行った。

毎年行われているイベントの撮影なんだけど、ボクの仕事の原点になったイベントでもある。
１８年前に軽い気持ちで撮ったのがキッカケで、気付けばそれが本業になっていたんだよね。

友達のＲ氏が代表を勤めているっていう縁もあってさ。
なので毎年ボクの中ではこの日が新年のような、誕生日のような、そんな特別な気持ちになる撮影なんだよ。

まあ今では慣れすぎて、撮影の依頼すらまともに無いけどね。
今年も、こないだＲ氏が遊びに来た時、ふと思い出したかのように
「そういえば撮影のこと頼んでたっけ？」
って言ってたくらいだ。

あの時思い出さなかったら、そのまま無依頼のままで撮影に行っていたかもしれない。

まあ、言われなくても撮るのは分かっているし、向こうも言わなくても分かってると思ってるだろうけどさ。
恐らくこれからもずっと、ボクがカメラを持っている限りはこのイベントを毎年撮るんだろうな。

ということでもう１８年通っている場所なので、顔見知りが多い。
ここでしか会わない人もいるので、ボクも楽しみにしているんだけど…

ここ数年。
毎年誰かに「太った？」と言われるんだよね。
それが悔しい。

ま、太ってるけどさ。
毎年少しずつ脂肪を貯蓄していってるので、そう言われても仕方ない。

でもそれが悔しくって、どうにか今年こそは…
と気合いを入れてダイエットし、どうにか去年よりは体重を減らして会場へ到着。

したら、最初に会ったＴ氏から

「あら？太った？」

って！
いきなり言われちゃってるよ！

なんでよ！
去年から３キロ落ちた程度だから痩せたと言われる事はないと思ってたけど、まさか太ったと言われるとはなぁ。
無念だ。

今回はダイエット期間が短かったので、来年にはもう心配されるほどゲッソリなっているように頑張ろっと。

今回のイベントのラストでは、ここの指導者の方が今年結婚２５周年という事でサプライズのお祝いをしていた。
なかなか感動的でいい感じでしたよ。

それを以前Ｒ氏から聞いた時。
「うちも今年の秋で１０周年なんだからお祝いしてもらわんとな」
と冗談で言っていたら…

うわぁ。
イベント終了後、みんなの前で本当にお祝いの花束とか渡されちゃったよ。
まさか１０周年ごときでわざわざ祝ってもらえるとは思わなかった。
ここにいる人の中には結婚１０周年以上の人もわんさかいるだろうに…。

ありがたいけど、ちょっと恥ずかしい。
でもまあ嬉しかったですよ。
来年も１１周年で花束を貰うのを楽しみにしておこう。

妖怪ウォッチランド

毎年Ｙ氏らと子供用プールへ行っている遊園地に、今年は夏限定で『妖怪ウォッチランド』が出来ると言う。

どうせ今年もプールへ行くつもりだったからちょうどいいや。
絶対に混むだろうから、夏になったらすぐに行こう。

と計画していたんだけど…

雨！

予定していた日が雨で、次に都合つけた日も雨予報で事前に中止。
そうこうしてたら、遂にもうプールも妖怪ウォッチランドも終わる頃になってしまっていた。

で、今日がラストチャンスの日。
なのに昨日の予報によると、今日も雨だという。
またか…。
今年の夏はどれだけ降りゃ気が済むんだよ。

と言ってももう入場券は買っているし、妖怪ウォッチランドも明日で終わってしまうのだ。
雨だろうが行くしかない。
プールやアトラクションに乗れなくっても仕方ないな。

と、若干諦め気味だったけど、朝起きると降らずにいてくれて助かったよ。

開園と同時に妖怪ウォッチランドへ。
さすが、あっという間に行列が出来ていましたわ。
内容はまあ、やっぱりこんなものかって感じだったけどね。

それからプールに入ったり、ジェットコースターに乗ったり。

こないだ出来たという、巨大迷路ってのにも入ってみた。
意外と大きくて、意外と難しくて、意外と楽しかった。

さらに、子供が免許を取れるってとこへ。
軽い講習受けて、その場で乗ってみて、最後に合格した人だけが免許貰えるってのがあるのよ。
設備もかなり本格的なやつ。



ま、もちろん受けた人は全員貰えるんだけどね。
発表の時は前のテレビに番号が出たりして、子供達は結構ドキドキしてたようですわ。
息子（６歳）も、わき見運転で壁に激突したくせに、無事に免許貰っていました。
この免許証もかなり本格的で、こんなのボクの子供の時にも欲しかったよ。
ずりぃな、現代っ子は。



そしてお昼。
レストランに入ってご飯を食べている時。
すぐ横のテーブルに来た家族連れの父親が…

あら！？
Ｎ氏じゃん！

高校の同級生なんだよね！
会うのは１０年ぶりくらいか？
まさか１０年ぶりの再会が、遊園地のレストランとはビックリだ。

お互い一瞬固まってしまっていたよ。

高校時代は常に爆竹を鳴らしていたようなＮ氏だったけど、今ではもう立派な二児の父になっていた。
あの男がなぁ。
ご子息達も、とてもそんなのに興味なさそうな、しっかりしたお子さんでしたわ。
久しぶりに会えて良かったな。

遊園地のほうはその後も夕方までミッチリ遊んで終了。
夏の最後になったけど、無事に行けてよかったな。
またいつか行ける日を楽しみにしておこう。

仕切り

福岡で何度か行ってたラーメン屋さんが大分県にも出来たらしい。

と言っても、それは何ヶ月も前の話。
いつか行ってみねば。
とは思いつつも、オープン後は絶対に多いだろうし、正直そこまでこの店のファンではないので、時間が経ってしまったよ。

んで今日。
ようやく行ってみたんだよね。

そこまでファンじゃないと書いたけど、もちろん嫌いなわけじゃない。
むしろ好きな味だ。
久しぶりに食べるその店の味を楽しみにしながら店内へ入った。

で、ボクがこの店で、味よりも好きなのがこの店内。
カウンターにイスがズラッと並んでるんだけどさ。
その一つ一つに仕切りがあるんだよね！

言ってみれば、選挙の投票所にイスがあるような感じ。

背中は丸見えだけど、一応１人ずつの個室だ。
おまけに正面のカウンター内にもスダレがあり、店員さんの顔すら見ずにいられる仕組みになっている。
博多ラーメンでは定番の『替え玉』をする時ですら、スダレが少し上がってやり取りするような感じだ。

なにもそこまでして隠れて食べなくても…
と言う人はいるだろうけどさ。

これがいいんだよね！

特にボクのような、人の視線を気にしすぎる人間にとっちゃ、夢のようなラーメン屋さんだよ。

別にラーメン屋さんで誰もボクが食べるとこに注目してないのは分かってるよ。
でも、どうしても若干気にしてしまうのよ。
「本当はキクラゲ大盛りにしたいけど…あいつキクラゲ食い過ぎで気持ち悪いって思われたらイヤだからやめておこう」
とかさ
「スープに浮いてる小さい油を繋げて大きくしていく遊びをしたいけど、暗いヤツだと思われたらイヤだからやめておこう」
とかさ
色んな事を考えちゃって、なかなかラーメンに集中出来ないんだよね。

でもここならどんな食べ方をしようがお構い無しだ。
自由に好き勝手に何でも出来る。
それがいい。

キクラゲ大盛りにしようが、ニンニクたっぷり入れようが、周りを一切気にしなくていい。
右利きのボクだけど、左手で食べたって誰にも何も思われない。
ラーメンを食べずに、こっそり持ち込んだオニギリだけを食べて帰ったって、店員さんに何も言われない。

仕切りがあるってだけで、これだけ開放的になれるのだ。
是非、他の飲食店も見習っていただき、ボクのような人間が気軽に食事出来る場を増やしてもらいたいものだね。

ＵＦＯ

焼きそばＵＦＯを食べた。

もちろん旨かった。

カップ焼きそばって最高だよね。
もう大好き。
《お湯を捨てる》という手間だけが唯一の欠点かな。
せっかく湧かしたお湯をすぐ捨てるという無念感と、捨てる時に流し台が熱くてベコッと大きな音を出すのがイヤ過ぎる。
でもそれ以外はほぼ完璧だから、多少の欠点には目をつぶろう。

そんなカップ焼きそばは、『ＵＦＯ派』と『ペヤング派』と『一平ちゃん派』に分かれるものだ。
誰に聞いても、このうちの一つが好きと言うものだ。
国民の全員がこの３つのうちどれかのファンだと断言してもいいだろう。

「いえ、自分は、昔ながらのソース焼きそば派です」

だとか

「私はバゴォーンが好きですね」

なんて言う人がもしかしたらいるかもしれないが、かなりの少数派のハズだ。
だからもう今日はその人達は無視。

「カップ焼きそば？わたくしそんなの食べた事ないですわ」

という、気取った非常識なヤツも無視。
そんなヤツがもしいても、絶対に友達になりたくないからね。

ほとんどの国民は、『ＵＦＯ』『ペヤング』『一平ちゃん』の３つに分けられるものなのだ。

これって…
もしかして血液型に取って代わる占いとして利用出来るのではないか？

占いというか、性格判断かな。

人間の性格が血液型なんかで分かるわけないとみんな知りつつも、これだけ大ヒットを続けているんだもん。
血液型占いに匹敵するほどのものを開発したら、大儲け出来るに違いないよ。

血液型のいいとこは国民全部が（ほぼ）４分割出来たとこ。
この焼きそば占いも、国民全部が（ほぼ）３分割だ。
血液型より更に簡単になり、絶対にヒットするに違いないよ。

よ～し。
じゃあそれをしっかり統計とって分析して、ちゃんとしたものを作ろうじゃないか。
ガッポリ稼いで、ご近所さんから「焼きそば御殿」と呼ばれるような豪邸を建ててやる。

えっと。
まずはボクもここに入る、『ＵＦＯ派』から分析するか。
多くの国民がここに所属するハズだ。

まあ、お利口でかしこくって素敵な人ってのは間違いないな。
なにしろボクが入ってるくらいだから。
後はなんだろ…
う～ん。
まだ分析対象が自分しかいないから、なかなか冷静に判断出来ないぞ。
まあ、トマトが嫌いってのがあるかな。

じゃあ、それでいいや。
『ＵＦＯ派はお利口でかしこくって素敵で、トマトが嫌い』だ。

後はまだ分析対象がいないから、適当に書いておこう。
『ペヤング派はイヤなヤツで、一平派は性格悪い』でいいや。
とりあえずこれから始めて、今後色んな人の意見を聞いて分析していけばいい。

来年あたりに焼きそば御殿を建てられるよう、頑張ろっと。

Maniac Tour

山下達郎ライブを見に、Ｏ氏と福岡へ。

今回は転売防止のため、入場の時に本人確認が必要という厳重なもの。
チケットに名前が書いているので身分証明書と一緒に提出しなくちゃいけないんだよね。

そりゃ時間かかるぞ！

開場が本番の一時間前で、本人確認はさらに一時間前から受け付けているので、かなり余裕もっているんだろうけどね。
でも２０００人以上が来るわけだから、かなりごった返しそうだ。

なので早めに会場へ到着。
すると…

ん？
意外とすんなり本人確認終わったな。
受付の人も多かったからね。
腕にリストバンドを付けられ、後は開場まで自由にしててよいらしい。



まだ時間があるから、軽く食事でもしよっか。
という事で、会場施設内にあるレストランへ。

実はここ。
ボクが学生時代、アルバイトしてたとこなんだよね。
かれこれ２０年前の話だ。

辞めた後もこの会場へは何度も来ているけど、レストランに入るのは１０年ぶりくらい。
その時は知ってる人が１人だけまだいて、向こうから声をかけてくれたんだったな。

それからさらに１０年。
さすがにもう知り合いはいない。

店内にはライブ行く人ばかりで、みんなピンクのリストバンドをしていた。
年齢層の高い遊園地のようだよ。

そんな１０年ぶりとなる元職場だけど…

懐かしい～！

とは全くならず。

だって全然雰囲気が変わってるんだもん。
従業員も内装もメニューも、何もかもね。
窓から見える景色が当時とあまり変わってないってくらいかな。
後はもう別の店に来たかのようだ。

ま、そんなもんだろうな。
普通に注文して、やってきた天丼セットを食べようとすると…

ふわ～ん。

と、お吸い物から漂ってきた匂い。

うわっ！
これ懐かしい！
この、お吸い物の匂いは当時のままだぞ！

全く忘れていたけど、匂いって案外記憶に刷り込まれているんだよね。
こんなとこに想い出が残っていたとは…。
もう泣きながらお吸い物を食べましたね。

さて、それからライブへ。

今回のタイトルは「マニアックツアー」

山下達郎のライブってのはただでさえマニアックなのに、それが更にマニアックツアーとは、かなりなものだぞ。
実際、かなりのものでした。
ヒット＆最近の曲一切なしという、かなり硬派な感じ。
実に良かったですわ。

ちなみに身分証明書まで出して入場した今回の方式だけど、中には住民票とセットで転売した人も出たらしい。
すげぇな。
売るほうも売るほうだけど、買うほうも買うほうだよ。
今回はツアー本数少なくてチケット取りにくかったけど、住民票のやりとりは怖過ぎるぞ。

ま、とりあえずボクは来年のツアーも楽しみにしておこっと。