演劇ユニット ロストバゲッジの稽古へ。
ボクは団員じゃないけど、今回は作・演出をする事になってるからね。
気づけば後1ヶ月で本番なので、さすがにちょっと真剣に稽古をする。
と、少し遅れてやってきたS氏。
その姿を見てすぐに気づいた。
デカイケーキを持ってきているな!
いつから始まったのか知らないけど、この劇団はメンバーの誕生日の時に誰かがサプライズでケーキを持ってくるのが恒例になってんだよね。
なので、S氏がデカイ紙袋を横にして大切そうに運んできたら今回もそれだとすぐに分かった。
この時期に誕生日の人が2人もいるからね。
けどさぁ。
丸分かり過ぎだぞ!
まあ別に分かっててもいいんだけどさ。
恒例行事だし。
恒例となってしまったら、もうサプライズにするってのは無理があるし。
でもなぁ。
もうちょっとどうにか出来ないのかねぇ。
暑いから車に置いておけないだろうし、廊下に置いておくのもちょっと躊躇するのは分かる。
でももうちょっと隠そうとしてもいいだろうよ。
確実にサプライズが以前よりも雑になってきてるぞ!
そしてそのケーキ。
残念ながら以前までのノンビリしてた頃と違って、今はケーキを食べている余裕はない。
貴重な稽古の時間を無駄に出来ないので、それに触れずノンストップで稽古を進める。
ようやくケーキが出てきたのは稽古後。
みんなでハッピーバースデーを歌ってお祝いしましたよ。
けど…
もう部屋を出なくちゃいけない時間だ。
部屋どころか公民館自体から出なくちゃいけないから、ロビーで食べるなんて事も出来ない。
慌ててそのまま外に出る。
ということでそのケーキ。
切り分けて各自で持って帰る事にしたんだけど…。
おもむろになんの躊躇もなく薄暗い玄関先でケーキを切り分けだすS氏。
ここで切るのか?
いいのか?
当然その手には包丁。
怖いぞ!
怖すぎるぞ!
どう見てもその姿はナマハゲだよ!
そんな横を、他の団体が通り過ぎていく。
玄関先で包丁を振り回す我々を冷たい目で一瞥していく。
一歩間違えば、調子に乗った若者がはしゃいでいると思われても仕方ない。
こんな風景を写真に撮ってTwitterに投稿したら、即炎上してしまうかもしれない。
それでもS氏は全く動じる事なく切り続け、無事に分配終了。
そうやって獲得したケーキは、最高に美味しかったですわ。