MANIAGARA DIARY

シャインクラブ代表・WANKOの日記

もったいない

2013-08-11 | Weblog


朝から撮影の仕事へ。
「もったいないばぁばと豊の花」というお芝居だ。

演劇関係の撮影は、顔見知りがいっぱいいるから撮っていても楽しいんだよね。
こんな時にしか会えない人もいっぱいいるしさ。
そんな人達に挨拶しながら、機材を運び込む。

んだけど!

今回の撮影場所は、ホールの2階から。
その2階は客席があるんじゃなくって、照明とか音響卓とかがあるような2階だ。
そこから撮るってのは何も問題ないんだけどさぁ。

そこに上がるまでの階段がきっついの!

モワッと熱気のある薄暗い階段が一直線に2階まで伸びている。
ここを機材を持って上り下りするのだ。

きっつい!
これはきっつい!
この階段が憎い!

今日のこの会場は最近オープンしたばかりの最新のとこ。
だからさぁ。
もっと最先端の設備が備わっているかと思っていたよ。
自動で2階まで運んでくれるようなロボットがいるかと思っていたよ。

でもそんな事はなく全部手動。
汗だくになりながら上り下りしまくりましたわ。

さて、今回は舞台裏の風景も撮る事になっているので、本番前の楽屋裏なんかもちょろちょろと撮る。

舞台を組み立てる人の姿
ギリギリまで打ち合わせをしている裏方さんの姿
メイクをしている女性の楽屋

みんな真剣かつ、ピリピリした雰囲気だ。
そりゃ本番直前だから、どうしてもそうなるだろう。
ボクもなるべく邪魔にならないように撮り、次は男性の楽屋へ。

ここでも役者さんが集まって真剣に話し合っていた。
「仙豆があればなぁ」
なんて真面目な顔をしている。

んだけど…

仙豆?
せんず?

それってドラゴンボールに出てくる仙豆の事か?

漫画の話かよ!
本番前の楽屋で真剣に漫画談義してるとは思わなかった。
他の場面との落差が激し過ぎるわ。

もう一回撮り直そう。

と、しばらくして再び男性楽屋を訪れると…

「ブリーチが…」

って!
タイトル変わってまだ続いている漫画談義。

仕方なくまたしばらくして行くと…

「ナルトが…」

おいおい!
いつまで話してるんだよ!
ったく…。
全く芝居の話なんてしてないぞ。
ま、リラックス出来てるって事でいいだけどさ。

芝居のほうは無事に終了。
稽古の時から何度か見ているけど、本番はまた独特の雰囲気があって面白かったよ。
初舞台の役者さんもいながら、みんないい演技してたしね。

1部と2部でガラッと舞台装置も演技スペースも変わるってのも凄かったな。
客席を移動させて、そこも舞台にしたのよ。
途中からあそこまで変わるのはなかなか見れないので面白い。

ま、でもそれは撮影泣かせではあるんだけどさ。
カメラ4台まわしてどうにか必死で対応しましたよ。

最新のホールだから、ごろごろしててチョコでもつまんでいたら撮り終わっているってシステムがあると思ったんだけどなぁ。
そういう設備は無かったようだ。
残念。

けどまあ無事に全て終了してホッとしましたわ。

実は来月、ボクが作・演出で関わっている劇団の舞台が同じホールである。
舞台装置は全く違うけど、いい勉強になったよ。
しかし、こっちと掛け持ちで出演しているS氏はこんなに感動させる役だってのに、来月はあんな役で同じ舞台に立ってるんだなぁ。
不思議なもんだ。

こっちはこんな感動はないけど、負けないように頑張ろっと。