かずのこ

息子（３歳）の保育園の発表会の日。

朝からカメラを持って出かけてきた。

仕事の撮影の時は真ん中の撮りやすいとこを堂々と陣取るんだけど、ここではそうはいかない。
なるべく邪魔にならない隅っこの後ろのほうで、ひっそりとカメラを構える。

両親や義両親もやってきて、みんなで見る。
一昨年の発表会は立派だったけど、去年はふざけていて踊りも歌も演技も中途半端だった息子。
でも今年は「頑張る」と言っていたので、若干期待していた。

が…

最初の合唱の時からあまり乗り気ではない様子。
やっぱり今年もこんな感じか…
２つめの出し物では、ステージに立つのすらボイコット。
隅っこのほうで座ってやがったよ。

あ～あ。
ボクらは朝も早くから、あんたが座ってる姿を見にきたわけじゃないんだぞ！
こりゃ帰ったら説教だな。

と思ったら次の出し物では急に心を入れ替えたのか、突然先頭で入場し、しっかりと歌って踊る。
次の劇では、カエルの心情を体現した見事な演技っぷりを披露。
最後のではかなりハイテンションで、随分なハシャギっぷりでしたわ。

く…
これじゃあ怒れないよ。
なかなかの帳尻合わせっぷりだな。

ま、トータルで見たら褒められたものじゃないから、普通の対応をしておく事にしよう。

その後は、昼ご飯を食べに全員で実家へ。

今日は、お寿司。
近くの回る寿司屋に母・美智子が注文してたのを、ボクがさっき取ってきたのだ。

さて、食べましょう。
箸を持ってお寿司に向かう。

けど…

何だかネタに偏りがないか？
だってマグロも無ければ、サーモンも無い。

あるのは、カルビ寿司とか、生ハム寿司とかばかり。
そして何故か数の子寿司が大量にある。

これは間違いない。
母・美智子と愚妻が２人で選んだんだな。
自分らの好きなものを頼むのはいいけど、もうちょっとバランス良くしろよな！

数の子寿司は「みんな好きやから、たくさんいるやろ」と、母・美智子が一押しだったらしい。
いやいや。
そんな寿司、全然ポピュラーじゃないでしょうが。
それよりもマグロを一個でも注文して欲しかったよ。

案の定、数の子寿司は大量に余ってましたわ。

その後、息子が「この本を読んで～」と『桃太郎』の絵本を持って母・美智子のほうへ向かった。
それを読み始めたのはいいんだけど…

「おじいさんは山へ、芝刈りに行きました」
という場面を見て

「おじいさんは山へ、しばかれに行きました」

って！
おいおい！
おじいさん何やっちゃってんのよ！
ちょっとの違いだけど、大幅に意味が違ってきてるぞ！

息子の教育にも良く無いわ。
今後、母・美智子が絵本を読む時は横で見張っておかなくちゃいかんな。