まじくんママのぷち旅ぶろぐ

トミーズツアー旅の編集人がつづる「四季の京都」周辺とたまに帰る「ふるさと富山」のお出かけぶろぐです。

奈良の紅葉(12/11/16)長谷寺

2012年11月16日 | 奈良

今日は、奈良の紅葉を見に「長谷寺」へ行きました。

長谷寺は、正式には豊山(ぶざん)神楽院長谷寺といいます。朱鳥( あかみどり )元年(686)、道明(どうみょう)上人が天武天皇のために「銅板法華説相図」を初瀬山西の岡に安置したことが起源です。その後、神亀四年( 727 )徳道(とくどう)上人が、聖武天皇の勅を奉じて、衆生のために東の岡に、十一面観世音菩薩を祀りました。徳道上人は、観音信仰にあつく、西国三十三所観音霊場巡拝の開祖として知られる事より、長谷寺は三十三所の根本霊場と呼ばれています。

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現在の長谷寺は、真言宗豊山派の総本山、西国三十三観音霊場第八番札所として、 全国に末寺三千余ヶ寺、 檀信徒はおよそ三百万人といわれ「花の御寺」「牡丹の長谷寺」として、多くの人々の信仰をあつめています。仁王門をくぐると、本堂まで石段の登廊(のぼりろう)が続いています。登廊の脇にも、牡丹の花が植えられています。牡丹の花は、唐の皇妃、馬頭夫人が観音様の霊験を得たお礼に牡丹を献木したのがはじまりといわれており、春には150種、約7000株の牡丹が咲き競います。

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本堂は、徳川三代将軍家光の寄進により慶安3年(1650)に建立され、国宝に指定されています。本堂前面の舞台からの眺めは素晴らしいです。

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紅葉の色づきは、5分ほどだと思います。本堂横の鐘楼は、朝6時には時を知らせる鐘の音が、1正午には鐘と法螺が鳴り響きます。千年の昔からの習わしだそうです。ちょうど正午ごろに本堂付近にいたので、勇壮な法螺の音が山の向こうまで鳴り響いていました。

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現在、ご本尊の十一面観音菩薩像の特別拝観が行われています。拝観料が、1,000円と、少し高価ですが・・・10メートルを超える高さのご本尊の足元へ入り、直接、観音様の御足に触れながら、御縁を結ぶことができます。また、内部に描かれた仏画も見ることができ、とても貴重な体験でした。(本尊大観音像特別拝観:12月9日まで、入山料とは別途1,000円、記念品の五色線付)*ぶろぐ最後に写真あり

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本堂の東側に「日限(ひぎり)地蔵」さんがおられます。日を限定してのお願い事が叶うようです。ちなみに日限地蔵さんは、清水寺の参道(五条坂)にもあります。安祥院(あんしょういん)という名前ですが、日限(ひぎり)さんと通称で呼ばれ親しまれています。【前ぶろぐ

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本堂から順路に沿って五重塔へ向かう途中も、紅葉を楽しめます。五重塔は、昭和29年、戦後日本に初めて建てられたもので、昭和の名塔と呼ばれています。高さは31.39mです。

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すぐそばには、豊臣秀頼によって再建された三重塔がありましたが、現在は礎石のみが残っています。その場所に植えられたもみじもきれいに色づき始めていました。

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本坊(非公開)の前から、本堂を遠くに眺めることができます。紅葉の盛りはこれからですね。

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おまけ:売店に長谷寺のキティちゃんが売られていました。500円。ご本尊の姿のようです・・・。牡丹の絵馬もついています。

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右上写真:特別拝観で頂いた五色線です。拝観の前に塗香(ずこう)で両手を清め、五色線を腕にはめます。仏様の5つの智慧を表す白・赤・黄・青・黒の五色の糸をより合わせた腕輪です。

長谷寺 http://www.hasedera.or.jp/index.html

入山料:中学生以上500円 小学生250円 拝観所要期間:60分~90分


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