昨日「ザ・リッツ・カールトン京都」へ行ってきました。鴨川・二条大橋のたもとにあったホテルフジタの跡地に、今年の2月7日にオープンしました。ここは、江戸期の豪商・角倉了以が家康から賜った土地で明治には藤田男爵も別邸を構えた場所です。建物は京都の景観条例に合わせ、地上4階建てに抑えています。(全景を撮り損ねたので、またの機会にアップしておきます)客室の1室当たりの平均面積は50平方メートルを超える広さで、鴨川に面した客室にはテラスが付き、夏は大文字の送り火を目前に観賞できるそうです。料金は1室あたり6万5000円から・・・(^^;)
館内全体を「源氏物語」をコンセプトに、和の趣きにこだわっているそうです。天井が高い近代的な建物とちがい、天井が低くて重厚感がある感じが、隠れ家風というか・・・まさに、絵巻のように雲間から源氏物語の世界を覗くようなワクワク感があります。飛躍しすぎσ(^^;)レストランは、和食とイタリアンがあります。今回は和食レストラン「水暉(みずき)」でランチを頂きました。
店内は鴨川に面して横に広く、テーブル席の他に、カウンター形式のお鮨や天ぷら、鉄板焼のコーナー、個室などもあります。
地階なので鴨川の眺めは見えません。窓越しに見える石垣は、以前のホテルフジタの名残りかな?
受付をして席に通されて、まず梅こぶ茶を一服。ようやくメニューが来ます。ランチは3種類、お弁当「曙」5,000円、会席「丹頂」8,000円、「宝珠」11,000円です。(サービス料・税13%が別途・写真クリックで拡大)ラッチセットの他に、お鮨や天ぷらコーナーなども利用できます。お値段は予想もつかない・・・(><。 食前酒(日本酒)を、お屠蘇のように神妙に頂いて、食事がはじまります。(^人^)
まず、会席「丹頂」です。先付は「赤貝と北寄貝、九条葱の酢味噌和え」です。九条葱は冬の京野菜でピリッとしたからし酢味噌とよく合っていました。、御椀は「利尻昆布をふんだんに使ったスープ」です。帆立貝葛打、海老芋、芽蕪(蕪の赤ちゃんです)、京人参、柚子が入っています。このまま白みそを溶けば京雑煮のようです。(^^)
造里は「本日の鮮魚と彩り野菜のクリュディテ(生野菜、サラダの意味)」大きなお皿の中央には鮪や鰤などカルパッチョになっています。生野菜は山利の諸味噌とパタゴニア産天然湖塩で頂きます。山利は京都の味噌屋さん「山利商店」の事です。焼八寸は「鰤塩焼、柚子卸し、数の子と白菜と椎茸の辛子浸し、ふきのとう豆腐に赤パプリカ、赤ナマコ酢」です。ふきのとう豆腐は、ふきのとうをすりおろしたものが豆腐に入っていて、春らしい苦味がありました。(^^;)
温物は「穴子醤油焼、七種の野菜の煮浸し」です。茗荷やネギなど香味野菜がたっぷりです。食事は「蒸し寿司」です。京都ではおなじみ、酢飯を蒸しあげた温かいお寿司です。
デザートは「黒龍酒造の酒の華のブラマンジェ、おすすめ果実にホテルオリジナル紅茶のジュレがけ」です。黒龍酒造は福井の永平寺町の酒蔵で4人の女性杜氏さんがいらっしゃるようです。酒粕のブラマンジェなのでお酒の苦手な人には無理かな~?紅茶のジュレも苦めで大人向けのデザートです。最後に煎茶がでてきます。
続いて、会席「宝珠」です。先付は「京美山ゆう豆の丹波黒と美山産大豆の二色湯葉豆腐、北寄貝、菜の花、赤水菜」です。トッピングしてあるのが赤水菜です。御椀は「利尻昆布をふんだんに使ったスープ、甘鯛葛打みぞれ汁、揚餅、芽蕪、京人参、柚子」です。こちらもお餅が入ってお雑煮みたい~。
造里は「本日の鮮魚と彩り野菜のクリュディテ(生野菜、サラダの意味)」大きなお皿の中央には鮪や鰤などカルパッチョになっています。生野菜は山利の諸味噌とパタゴニア産天然湖塩で頂きます。山利は京都の味噌屋さん「山利商店」の事です。焼八寸は「まながつお味噌幽庵焼、ふきのとう豆腐、赤パプリカ、粟麩とりんご、干しぶどう、吉峰京とうふの白和え、あん肝ちり酢あえ」です。先に紹介した丹頂コースより高価な分、器も材料もグレードアップしてますね。(^^;)
温物は「京鴨治部煮」です。海老芋、堀川牛蒡も入っています。私が頂いたのは丹頂コースですけど、こちらの鴨を一切れ味見させてもらいました。(^m^)金沢の郷土料理の治部煮により薄味ですが旨味はしっかり、鴨が軟らかくておいしかったです。食事は「ふぐ雑炊」です。骨付きの身が入っておいしそうでした。(^^;)
デザートは、ホテル内にある世界的に著名なパティスリー「ピエール・エルメ・パリ」のもので・・・グレープフルーツのシロップ煮と真ん中のは抹茶のアイスクリームです。なお、ホテル内「ピエール・エルメ・パリ」には、バレンタインのケーキが3,150円、ショートケーキが840円、色とりどりのマカロンが294円、チョコやオリジナルフィナンシェなど、持ち帰りの洋菓子が揃っています。ロビー階にあるので気軽に寄れます。
以上、ランチ2種です。なお、お弁当「曙」も、品数も多く凝った設えで、なかなかおいしそうでした。サラダ、造里、お弁当、ご飯、デザートがついています。お弁当はランチの中で一番お安いとはいえ、サ・税込でドリンクなどを頂くと7,000円ぐらいになります。気軽にどうぞとはいえないですが、いいかも!
ザ・リッツ・カールトン京都 http://ritzcarlton-kyoto.jp/
世界中の富裕層をターゲットとしたホテルなので、お値段設定は高めではありますが、ランチは、味・サービス・雰囲気など、ほぼ満足できる内容でした。富裕層ではない私の感想で、なんですが・・・(^^;)また、オープン間もないので、まだまだ洗練されたサービスとまでは行きませんけど、若いスタッフも明るく、とても気持ちよく食事ができました。なお、イタリアンは敷地内にあった夷川邸を移築し個室として再利用しています。今回、和食レストランは事前に予約しました。なおイタリアンはすでに予約でいっぱいでした。