ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

Grouponって、サステイナブルなビジネスに思えない

2011年01月01日 | 雑記
年末来、ちょっとイラっとくるCMを流しているGrouponだが、どこかの業者が出品したお節料理が酷いとネットで話題になっている。

まあ、この件はこれ以上私は突っ込まないけど、このGrouponのビジネスモデル、というかポンパレなどの同様サイトを含めたネットクーポンビジネスは、どうにも胡散臭くてならない。
(余談だけど、Grouponでググると、ポンパレが上から二番目の有料スペースに表示されるのは笑った)

ここにクーポンを提供する企業(お店)には2種類ある。
これで収益をあげようとしている企業と、初回来店と宣伝効果を狙ってコスト割れで商品を提供する企業だ。

前者の問題点は、たいていの場合定価が怪しい。
上記の場合、定価21000円を10500円、50%引きとなっているが、10500円のバリューもない、というのがお客さんの意見のようだ。

Grouponは販売金額の50%を手数料で徴収するらしいので、実際に収益を上げようと思うとかなり原価率をさげないと無理だ。
定価の半額といって販売する場合、コストが定価の25%でやっと利益ゼロ。人件費などの固定費を考えれば、原価は定価の10%程度でなければ純利はでない。

後者の場合、本当に企業(お店)にとってメリットがあるのだろうか?
クーポンを手に入れて格安で来店するユーザーは、ほとんどリピーターにはならないらしい。
運営業者によれば、かなりの高確率で来店者はリピートし、かつブログやツイートで宣伝してくれる、というが、本当だろうか?サイトを訪問しクーポンを購入する人は「特別価格が好きな」人であり、通常価格でリピートはしないタイプが大半を占めているように感じる。
(唯一、エステ系は初回お試し来店とその「後の勧誘」が最大のプロモーションであることから、このやり方は親和性が高いようで、実際エステの出展が大半を占めている。)

さらに、大量の来店がサービスの低下を招き、ブログやツイッターでネガティブキャンペーンが発生するリスクが常にある。
まあ、これはお店の対応の問題だから根本的な課題ではないかもしれないけど。

いずれにしても、「お店は来店が増え(もしくは効率的に宣伝ができ)、消費者は安く商品を手に入れ、運営会社は利益が出る」WIN-WIN-WINビジネスといっているが、そんなに甘いもんじゃないように思う。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿