ITSを疑う

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高速道路料金の行く末

2011年05月01日 | 高速道路
高速道路の料金は東日本大震災の復興費用捻出のため、早朝深夜・通勤・大口割引を除いて全て廃止されるらしい。らしい、というのは、未だに民主党内でも異論がくすぶっているからだ。

今回の料金の見直しでは、民主党国土交通部門会議が了承を見送ったまま、政府と党執行部が中止を決定。そこに東北地方の高速道路無料化が出てきたが、「誰がどこで何を決めているのか、わからない」(川内博史衆院議員)というような状況らしい。

無料化実験対象の道路は、並行する一般道との時間差があまりないので「お金を払ってまで使う価値がない」ような道路が主体だったと思う。こうした道路は、有料で事業が成立するという見込みが間違っていたわけで、でももうできちゃっているんだから、インフラの有効活用という意味で引き続き無料化すればいい。

そもそもこの施策は「実験」という名前が付いている。実験とは「理論や仮説が正しいかどうかを人為的に一定の条件を設定して試し確かめてみること」であり、必ずその結果報告が必要だ。結果が報告されないのであれば実験を行う意味はない。
しかし、残念ながら今回の発表にそうした評価の発表はない。

土日1000円の廃止も観光への打撃は大きいだろうが、それについての議論がみえてこない。

東北の高速道路は無料化するという事に関しては、直感的にはそうかな、と思うがこれとてどのような経済効果があるのかには言及されていない。私と同じレベルで直感的に言っているように聞こえる。

どうも民主党政権の高速道路料金をめぐる一連の政策からは、深く、かつ科学的に検証されたという感じがしないのだ。


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