ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

安全運転支援

2008年04月07日 | ITS
昨日のエントリーで、路車間、車車間通信による安全運転支援には誤報、欠報に対する信頼性という本質的な問題がある、と書いた。

誤解しないで欲しいのは、だからだめだ、といっているのではない。
そもそもこうした懸念はなんにでもある。踏み切りの警報機だって100%信頼できないから、一時停止が義務付けられている。
まあ、法律がなくても、見通しの悪い踏切にそのまま突っ込むのはあまり賢いことではない。

だから、安全運転支援はあくまで支援であって、基本は自分の目で確かめる、ということなのだろう。
そこで問題となるのは、様々な警報や目視確認といった複数の情報が、どこからどうやって脳に伝達されるのが最も自然なのか、ということだ。

私は、普通に前方視界に入る情報から判断するのが自然だと思う。

踏み切りの例で言えば、果たして列車の接近情報を「通信で車載器に警報として表示する」のと、「視界にある警報機が点滅する」のとどちらが情報伝達として優れているか、ということだ。

(当然、現時点では車載器の普及の問題や、歩行者・自転車のことを考えれば警報機をなくすことは出来ないが)すべての車に車載器が付いていると仮定しても、どちらか一方を取るなら視界から直感的に情報を受け取ることができる警報機だろう。

車載器情報が路側の警報機の補助として存在するならいいのかもしれないが、すくなくとも視覚情報に関しては一元した方が混乱が少ないように感じる。