ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

アメリカの通信型カーナビ

2008年03月29日 | ITS
一昨年の末にアメリカの通信型カーナビDASHについて書いた。2007年夏にはサービス開始といっていたが、やっとサービスが開始されたようだ。 DASH
本体価格は399.99ドルで、アマゾンでも買える

面白いのは、昨年末に予約注文を開始したときには599.99ドルだった、ということだ。この価格では高かったのだろう。200ドル下げるということは、本体は赤字で販売しても利用料で利益を得るというビジネスモデルを選択した、ということのようだ。
(追記 この話、なんかどっかで聞いたことがあると思ったら、iPhone8ギガモデルのケースと同じだね。)

このナビは単体ではGPS方式のPNDのように使える。
しかし、10~13ドルの月利用料で渋滞情報・地図アップデート・YAHOOの最新情報等が提供される。キラーコンテンツとなりうるのは、渋滞情報だろう。
DASHの場合、加入者が双方向通信で匿名位置情報をサーバーに送ることで、プローブによるリアルタイム渋滞情報を提供する。
携帯通信ユニットは内蔵され、通信料は月利用料に含まれるようだ。
また、Wifiでも通信可能。これは、主に自宅車庫で自宅の無線LANを使って通信、という使い勝手を想定しているらしい。ただしホットスポットでの接続などは料金に含まれず、各個人で用意する必要がある。

本体を購入すると3ヶ月の無料使用期間が付いてくる。3ヶ月たって契約しなくても単体でGPS方式のPNDのように使える、というところがこのデバイスのリスクだろう。それをされたら大赤字だ。

これについては、以下のとおりちょっといいすぎなんじゃない、と思える表現で説明されている。結構マジなんだろう。

Note that a service plan is not required. Even if―for some crazy reason―you choose not to subscribe after your initial trial period, you'll still have a great GPS device in Dash. It will simply be missing the life-changing connected features including live traffic, search, and Send2Car.