ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

省エネで深夜放送自粛の時代錯誤

2008年03月07日 | 雑記
町村官房長官やら森山元官房長官は、「いつの間にかテレビは24時間やるようになった」と指摘。
70年代の石油ショック当時、放送局が深夜放送を自粛した例を引き、「(温暖化対策も)それぐらいやらないといけない」と訴えたそうだ。

彼らは、夜中にテレビ放送をやめたら国民の皆さんはさっさとベッドに入り、もしくは小説を読んだり、あるいは炉辺で語り合ったりと電気を使わない生活をするとでも思っているのだろうか。起きていたい人たちは、取りためたビデオを見たり、レンタルビデオを見たり、ネットで動画を見たりオンラインゲームをしたりするのが普通じゃないか。
むしろネットトラフィックが増大してサーバー運営の電力が増加するおそれもあるんじゃないか。

今の深夜放送は昔の低俗放送とは違い、一定の文化的価値を持っている。
それを禁止するに値する省エネ効果なんて、どう考えてもないと思うけどね。

1970年代と同じ施策がそのまま通用するという発想を持った人間が政治をしていると思うと、これはもう絶望的になる。

駐車場整備推進機構 続き

2008年03月07日 | ITS
結局のところ、冬柴国交相は駐車場整備推進機構を駐車場事業から完全に撤退させ解体するという。
駐車場は民間に譲渡されるのだろう。

しかし、上のリンク先を見てもらえばわかるが、確かに「なくてもいい」ような仕事しかしていないように思える。日本ベストパーキング賞って、必要?

ただし、駐車場事業については少なくとも設立時点ではそれなりに必要性があるものだったようだ。
たとえば水戸の泉町駐車場についていえば、設立当時は路上駐車を減らすなど一定の効果があったが、その後郊外大型スーパーが中心地の商業地区を過疎化させ、人出が減り、さらに空き地がコインパーキングになるという悪循環で利用者が激減してしまった、というような事情があるという。

それはともかく、この財団法人がなくなるとETCの駐車場利用を推進する母体もなくなってしまうのかもしれない。