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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

アメリカのカーナビ事情

2005年04月03日 | ITS
ロスの空港(LAX)にいる。早く着きすぎたのでスタバで書いている。
レンタカーを借りなかったので、ホテルからタクシーで来たが、この町では殆どタクシーを見かけない。自分の車がないと全く生活が出来ない町だから、タクシーの需要がないのだ。

昨日来、アメリカのテレビ、新聞は寝たきりで生命維持装置を外すの外さないのでもめていた女性(テリー・シャイボ)が亡くなったことで、大騒ぎをしている。
彼女のバイオグラフィーとか、元気だった頃の趣味だとか、ありとあらゆる事が報道されている。尊厳死の是非という極めて社会的問題より、既に医療過誤賠償金を手に入れている夫との関係などのゴシップ的も興味があるのだろうが、いずれにしてもたかが一市民の死(といってはいけないのだろうが)になんでこんなに大騒ぎをするのだろう。
一方で湾岸戦争では全く無辜の市民が巻き添えになることを承知でミサイルを発射しても、それは正義の為だから問題なし、というこの国の考え方には違和感を覚える。

さて、本題に入ろう。

アメリカのナビゲーション事情について。
ロスのオートバックスも見てきたが、ナビゲーションの売り場は小さく、商品もほとんど無い。
特に日本でいうAVN(オーディオビジュアルナビ)はほとんど無い。

仏系企業「タレスグループ」がマゼランというブランドで、簡易型のカーナビ(写真)を販売しているが、GPS単独機能しかないのに1000ドルを超える高額商品である。(HDD内蔵)
実際にこのマゼランをつけた車に乗ったのだが、アメリカは道路が広く且つ道路間の間隔も広いので、自律航法補助がなくともGPS+マップマッチングだけで事足りてしまうのだろうと思った。

実際にアメリカの街を運転してみればわかるが、ナビは絶対に必要なものでもない。
電話で道案内が出来る国だ。
しかし、今回話をした複数の米人の意見からは、カーナビはこの1-2年で急激に消費者の関心を引き始めており、あと数年で完全にホットアイテムになると思われる。

但し、日本にあるような別体型の液晶ディスプレイは無理だろう。これは米国に限ったことではないが、おそらく1週間以内に盗まれてしまう。最低、取り外し式にする必要がある。