ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

DSRC駐車場サービス検討WGのプレゼン

2005年04月28日 | ITS
DSRC普及促進検討会のホームページに3月9日に行われたDSRC普及促進検討会総会のプレゼンテーションが掲載されている。
(とみぞぅさん情報Thanksです)

その中で「DSRC駐車場サービス検討WGの報告」に注目してみよう。

DSRC駐車場サービス導入のメリットとして以下があげられているが、本気で検証されているのが疑問だ。

■駐車場利用者のメリット
 ・入出場時の幅寄せ、窓開閉の煩わしさ排除
 ・キャッシュ、チケットレスで入出場時の時間短縮

これらは否定はしないけど、言うほどたいした手間や時間じゃないと思う。

■駐車場事業者のメリット
 ・正確な顧客管理が可能
 ・入場待ちを軽減し、効率的運営が可能
 ・他の駐車場との差別化
 ・マンション、月極駐車場の不法駐車排除
 ・情報、広告配信による新たなビジネスチャンス創出

駐車場業者が顧客管理して、何するのだろう?「最近利用されてませんが、たまには遊びに来てください」なんてDMでも送るのか?

また、普通入場待ちは満車で起きる物で、チケット受け取りで発生する物じゃない。

差別化は確かにそうだろうが、上の利用者メリットがどの程度重要かということにつきる。
チケットレスで遠い駐車場と、チケット有りで近い駐車場、あなたはどちらを使いますか?

さらに、駐車場を使うたびにいちいち広告を配信されたら大迷惑だ。

■社会的メリット
 ・駐車場入出場のバリアフリー化、高齢者、身障者の安全・快適さを実現
 ・利便性向上による利用率アップ、路上駐車減少、渋滞緩和

これはもうこじつけとしか言いようがない。
高齢者、身障者の安全性向上、特に身障者については否定はしないが、どれほどのことかと思う。

また、「チケットレスは便利だから、路上駐車をやめて駐車場に入れよう」なんて思う人がいるわけがない。そもそも駐車場がないからか、お金を払いたくないから路上駐車をするのだ。

もう一つ、割引サービス対応について課題があるようだ。これは明日以降に書こう。

皆さん、よいゴールデンウィークを!