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ITSを疑う

ITS(高度道路交通システム)やカーマルチメディア、スマホ、中国関連を中心に書き綴っています。

3Dプリンタに関する的外れなメディア報道

2014年05月12日 | 雑記
3Dプリンタで銃を作って逮捕された人が出て,色々話題になっている。
だから規制しろ,というのはあまりに馬鹿げた話で,それについて書くつもりはない。

言いたいことは,メディアの見識があまりに的外れだということ。
代表的なのはこんなの

3Dプリンタというのは,3Dデータから試作が作れる道具であって,その試作を作るためには3Dデータが必要。
さらに言えば,ラピッドプロトタイピングといってその技術はずいぶん前からある。最近話題になっているのは低価格化で一般人でも買えるようになったからに過ぎない。
>「日本を代表する部品などが軒並みコピーされる」(IT関係者)と危惧する声は尽きない。
と記事にあるが,IT関係者だから的外れなこと言ってるだけで,エンジニアにそんなこという人間は一人もいないだろう。

この記事には中国という言葉は出てこないが,「日本が誇る製造技術を形骸化させる恐れもある」というあたりに,これから中国がコピーを作るから大変だ,というようなニュアンスが見て取れる。

でも,既に中国のコピーメーカーは3D測定器を持っている。
製品を買ってきて,全部実物測定して3Dデータにして,それを基にNCで金型を作ってコピー品を生産するなんてことは中国のメーカーはもうずっと前からやっていることだ。

3Dプリンタは試作用の機械で,量産はできない。
これで日本の製造業が脅かされることなんてない,というか,3D測定器+NCマシンでもう既に相当やられている。

交通機関の中韓語表示

2014年05月07日 | 雑記
中日新聞が新幹線=JR東海が駅名や案内表示を日本語と英語表示しかしていない事について、JR東海の「むしろ煩雑になるから表記しない」という見解に「一石を投じる」という言い方であるが疑問を呈している。これに対して嫌中、嫌韓の人たちからは反論が出ているようだ。

確かに現在、日本を訪れる外国人の数は韓国、中国の順で多く、交通機関が彼らの利便を考慮する必要が有ることはそのとおりだと思う。
しかし、果たして線名や駅名の中韓語表示が本当に必要なのか?

駅名や線名を簡体漢字で表示する意味は全くないと思う。
例えば、名鉄線と名铁线、これを併記する必要があるか?大陸中国人も大抵の繁体字は普通に読める。
また、全く字体が変わるケース、例えば井の頭線は井之头线になるのかな?でも「井之头线」ってメモ見せられて「ジンジートウシェン」とか道を聞かれても日本人はさっぱり何のことだかわからない。固有名詞なんだから、日本漢字で覚えてもらうしか無い。

ハングル表示も疑問。ローマ字の表示があって、さらに表音文字であるハングルを併記する意味があるのだろうか?

また、主要な案内、例えば洗面所、禁煙、出口、改札口くらいは中国人も多分意味がわかる。日本人が中国にいって洗手间,禁烟,出口,检票口を大抵理解できるのと同じ。
私の住む上海は簡体漢字と英語表示しか無いが、来た当初から困ったことは全くない。
むしろ、変に英語にされる方が迷惑。上海の地下鉄は世紀大道をCentury Avenueと表示しているが、センチュリーアベニューなんて誰にも通じない。英語表示はShi Ji Da Dao とした方がよっぽど良い。

日本の私鉄ではご丁寧に日本語、英語、簡体、繁体、ハングルで表示されるケースがあるが、全くナンセンスだと思う。

一方で、注意を喚起する案内には多国語表示が必要だろう。むしろこうした大事なことが日本語でしか書かれていないように感じる。

何故日本人は「TARO YAMADA」と名乗るのか?

2014年02月16日 | 雑記
検索してみたら10年位前に同じようなことをかいてるけど、最近また気になってしかたがないので書く。

田中マー君がヤンキースの入団会見で「マイネームイズマサヒロタナカ、アイムベリーハッピー」と自己紹介したのがやたらとTVで流れているが、これを見るたびに恥ずかしい。
彼の英語が下手だから、というのではない。野球一途にやってきた若者がまだ英語を喋れなくて当然だし、おそらく数年でペラペラになるだろう。

何が嫌なのかといえば、もし日本語でのスピーチだとしたら「私の名前は田中将大です」から始めることはないだろう。そんなのみんな知っているから集まってるわけで。
私自身が英語でスピーチやプレゼンをする場合、司会者が私の名前を紹介してから始まる場合はマイネームイズの自己紹介はしない。

本題はここから。

仮に自分の名前をいう必要がある場合には、姓だけを名乗る。
私の名前は姓+名であり、本当は姓+名で自己紹介したいが、日本人は外人に対して名+姓で名前を表記しているから余計な誤解を与えたくない。
とはいえ、私は名+姓で自己紹介は絶対にしたくない。その辺の事象から、自己紹介では姓しか名乗らない。

名+姓で自己紹介したくないのはそれでは私の名前ではないから。
郷に入れば郷に従えということわざがあるだろう、というかもしれない。一般的にはそのとおりだと思うが、名前は別の話だろう。
というか、もしそうであれば名+姓の人間が日本に来て日本人に自己紹介するときには姓+名でするべきだ。

私が暮らす中国では、習近平の英語表記は Xi JinPing だ。
これが至極当たり前だと思う。

しかし、そう思う同胞はあまり多くない様に思える。
アメリカに駐在するとTomとかJimとかいうファーストネームを付けて名刺を作る人がいるけど、あれも私には相当恥ずかしい。
アメリカ人には日本の名前は呼びにくいから、という話を聞いたことがあるが、だったら日本で働く外国人にもヒロシとかメグミとかつけたらいい。
以前建設会社で働くイラン人の名前が呼びにくいということで現場監督が彼らに佐藤とか鈴木とか名前をつけてたのが「差別だ」といって話題になったけど、それとはどう違うのだろうか?

ベトナム ムイネーの歩き方

2014年02月07日 | 雑記
この記事はITSとは全く関係ありません。

中国の春節休暇でベトナム、ホーチミンの東にあるリゾート「ムイネー」に行ってきました。
このムイネーというリゾートはネットの情報は限られているので、この記事が旅行を計画中の方に参考になればと思います。
それ以外の方は読む必要はありません。

まず、どんな所か。一言でいえば田舎のビーチリゾート。でも高級ホテルの中にいる限りはハワイと何ら変わりません。
一級のリゾート地です。ただし海とマリンスポーツ以外の娯楽はあまり期待しないほうがいいでしょう。
わざわざ来るところじゃないかもしれないけど、ある程度日程があってホーチミンとセットなら良いのではと思います。

ロシア人と中国人が観光客の8割。あとは欧豪人、韓国人。同邦に会うことは滅多になさそうです。泊まったリゾートのマネージャーによれば、日本人は週に一組程度とのことでした。

1.行きかた
予算に制約がなければホーチミンからタクシーかプライベードカーのチャーター。1万円ぐらいあれば往復出来るのではと思いますが調べてません。
最も現実的な選択肢はオープンバスです。値段忘れましたが、片道数百円の筈。
日本からの予約を考えるとシンツーリスト(旧シンカフェ)が一番使いやすいでしょう。
バスはwebサイトから予約可能。
BUS SCHEDULEで時間を確認し、TRNSPORT→OPEN BUSのページから予約できます。 バスはSAIGON-MUI NEです。
出発はシンカフェ前(デタム通り)です。ベンタイン市場からすぐ。ドンコイ付近のホテルからタクシーで10分以内で行けます。ホーチミンでシンカフェは有名なのでタクシーでも大抵通じます。

ネットで予約した紙をもって出発の30分前にはシンカフェに行き、奥のキャッシャでパスポートとクレジットカードをみせ支払い、その後入口のチェックインカウンターで往復のチェットを貰います。その時、行くホテルを聞かれます。注)予約で使った自分名義のクレジットカードを必ず持っていくように。
シンカフェは白い看板。一番人が群がっているのですぐわかります。

せまい店内で雑然としてますが、発券等はシステム化されててスムーズ。
次に外の係員にチケットを見せて,どのバスかを教えてもらいます。座席指定です。
水が配られ、途中1回15分のトイレタイム、合計4時間半くらいかかります。
10年前にメコンデルタツアーで利用した時と比べて何が変わったかといえば、安全運転。昔は命懸けの様な運転でした。

ムイネーは海岸沿いの一本道のリゾートなので、泊まるホテルの前でおろしてもらえます。ただ、アナウンスはないので、泊まるホテルのムイネーでの位置関係は事前に調べておいた方が安心。私の泊ったCLIFFリゾートは西端なので、最初のストップでした。一応添乗員が誰がどこで降りるかチェックしている様ですが、そこはベトナムなので自分から止まるたびに確認した方が良いでしょう。

帰りはホテルスタッフにチケットを渡して確認の電話をしてもらった方が安心。ホテルの前にバスが来て、チケットを見せて、乗るだけです。
シンカフェ以外にもオープンバスがあり、またシンカフェも何台か運行しているケースがあり号車も指定になっているので、「これではない」といわれてもあせらないように。

2.ホテル
1軒しか泊まってないのでそこの事しかわかりません。
泊ったのはCLIFFリゾート。サービス,朝食、部屋、センス、プール等、全く問題無し。ベトナム資本とのことですが、第一級のリゾートホテルです。
今までの経験で言えばトリップアドバイザーで上位のホテルに外れはありません。

3.レストラン
一方、レストランに関してはトリップアドバイザーは当てに出来ません。欧米人との味覚の違いでしょうか。
今回ナンバーワンの店「Breeds」に行きましたが、「ああ、白人はこういうの好きだよね、」って感想。雰囲気は決して悪くはないんだけど、わざわざ行くほどのことは無し。特にこの店は通りから山にむかって300mほど坂道を登る事になります。
また、一帯で最も有名とおもわれる海鮮「CAY BANG」は、中国人と観光にきたベトナム人でごったがえしており、3品注文して2品しか出ず。2回督促してもダメ。結局諦めました。そんなカオスが好きな方以外は行かない方が良いでしょう。エビカニは特に安くもないし。普通の大きさのマングローブ蟹一匹で45万ドン。

なので、お勧めはありません。まあ、通り沿いのレストランはどこも同じでしょう。だったらサービスが行き届いてる小さい店の方が良いかもしれません。
エビカニ系をたべなければリーズナブル。特に地でとれるイカのバーベキューや魚のスープが安くて美味しいのではと思います。

4.街中の歩き方
プーケットより優れる点はタクシー。流しが頻繁に走っていてぼられる事もなく安心。一本道なので、真っ直ぐ走って降りたい所でおりればOK。西端のCLIFFリゾートから真ん中付近にあるサイゴンリゾートまで250円程度。小さいタクシーだともうちょっと安い。
街中の土産店はどうという事のない店ばかりですが、中にはそこそこセンスのいいブティックやサーフショップもあります。
私の見た範囲ではおしゃれなアジア雑貨屋はありませんでした。

5.何をするのか?
朝早く海岸を散歩すると漁から戻った小舟(丸いやつ)が魚を売ってますが、これは買ってもしょうがない。見物は面白いですね。場所によってはその場で七輪で焼いてくれるようですが、これは未経験。
海ではジェットスキー、カイトサーフィン等が楽しめます。
海の水はそんなに青くありませんが、砂浜は白く、十分ビーチリゾート気分を味わえます。

ちょっと遠くにあるホワイトサンドデューン(白砂丘)はとても綺麗です。かなり広く、湖とのコントラストがいい。行く価値あり。ホテルのツアー等で行って下さい。
ここでは、サンドバギーを借りて乗った方が良い。砂丘の中に少年が待ち構えていて、運転を代わり後ろにのれという。すると砂丘を真っ逆さまに降りたり、片輪走行をしてくれます。これは他では経験出来ない。但し事故で首の骨折ってもだれも補償してくれないので要注意。
もう一つとても大事な事。iPhoneを尻ポケット等に入れて落とさない様に。砂に埋もれて絶対見つかりません。(涙.....)

なお、通常この少年にはチップ必要だと思うけど、iPhone無くしたおじさんには流石にチップをくれとはいえなかったようです。

6.最後に注意
1)ベトナムの観光地では笑顔の陰に結構ぼったくり傾向がありますので、気を付けて下さい。さすがアメリカに勝った国。
  したたかです。
  たとえば:シンカフェの数軒となりのマッサージ、70分7ドルと言われて入ったら、強制チップが+8ドルでした。
  まあ70分やってもらって1500円程度ならぼったくりとまでは言えないけど、やり口が汚いね。
  また、通貨の単位がでかいので、お釣りで一桁小さいお札を出してくるという手口もあります。よく確認した方が良い。
2)観光地やレストランでは案外英語が通じるんだけど、ここの人はこっちの言ったことがわからなくてもわかったふりをす
  る傾向があるようです。そんな齟齬が3-4回ありました。

細川護煕氏について

2014年01月26日 | 雑記
あまり政治関連の話題を書くことはなかったけど、これはどうしても書いておきたい。

いったい、あの細川護煕って人はなんなんだろうか?

東京都知事ってのは世界有数の大都市の責任者なんだから、その職務を遂行できる人間がやらなければならない。
対処するべき問題は沢山ある。都庁は大組織だから、相当なリーダーシップが必要だ。
隠居して粘土いじりしていた老人にそんなもん期待できないでしょう。
脱原発を進めるために声を上がるのは一向に構わないけど、それは他でやってもらわないと。

選挙演説でのTV報道字幕からひろったフレーズですが、
「今までのような大量生産、大量消費 そういう経済成長至上主義という物ではたして日本という国はやっていけるのかどうか、私は難しいと思います。
これからは原発をあちこちの国に売り込んだりするような欲張りな資本主義ではなくてもう少し自然エネルギーとか脱成長とかそうした心豊かな生き方というもので満足できるような国つくりを進めていかなければならないのではないか」

一言でいえばステレオタイプな「ご隠居の茶飲み話」としか思えない。もし隣にすわった爺さんがこんな話始めたら、早々に退散する。

彼は大量生産、大量消費を否定するのか?じゃあどんな経済を標榜しているのか?
昔の商店街復活か、個人向けにカスタマイズされた職人による高級品の世界か?
でもどうやって時計の針を逆に戻すのか?
大量生産、大量消費は経済成長至上主義なのか?
安くていいものをたくさんの人に提供する仕組みじゃないのか?
なぜ経済成長を重視すると日本という国はやっていけないのか?
原発を他国に売り込むのは欲張りなのか?だれの欲を満たすのか?おなじみ「原子力村」?
自然エネルギーでやっていけるというのは単なる情緒論なのではないか?自然エネルギーが成立しないことはほぼ立証されているのではないか?
脱成長、本気でするのか?財政破たんを目の前にして脱成長なんかして、若い世代の老後が保障されるのか?
成長戦略をやめることと心豊かな生き方に何の関係があるのか?

だいたい、プレゼンで「とか」という言い方を多用する場合はそのことを本気で検証していない証拠。自信があるなら言い切る。

経済成長と心の豊かさには正の相関があることは、貧困国の犯罪率などをみれは言うまでもない。成長戦略をやめて心豊かに生きるなんて、夢物語。
昔はみんな貧乏だったけど、人の心があったかくて幸せだった、なんていうのは何重にも郷愁のフィルターがかかった幻想でしかない。

鰻のこと

2014年01月02日 | 雑記
この話、前にも書いてくどいけど、元日の毎日新聞に気になる記事があったのでまた書く。
これも自国の食文化に対して不合理なバイアスがかかる一例。

<ウナギバトル熱帯へ>稚魚激減 でも皆が待っているから

この記事、ニホンウナギが稚魚の乱獲で激減し、ヨーロッパウナギに切り替えたらこれも激減、ワシントン条約に記載されて輸入規制。
だから今度はインドネシアのウナギに目をつけ、地元民に稚魚をとらせている、ということが書いてある。

このままではインドネシアのウナギ稚魚も乱獲されることは目に見えている。
そもそも大量に人間に捕獲されることは前提としないで今まで種が保存されてきているのだから、稚魚をとったら間違いなく絶滅する。

稚魚の養殖(完全養殖)が可能となるまではウナギの稚魚は禁漁にし、日本人はどんなに高くなっても伝統漁法で取れる天然のウナギだけを食べるしかない。

しかし、環境問題にうるさいマスコミもウナギは庶民の伝統的な食べ物だ、日本の文化だ、という空気からか、危機感がまったく感じられない。「でも、皆がまっているから」という見出しにそれは現れている。
いままで人間の欲望のために絶滅した動物のことを散々批判的に書いてきたはずなのに。

そうじゃないだろう。
庶民がいくらウナギを安く食べたいといっても、熱帯まで出かけていって世界中のウナギを絶滅させるバトルなんて、絶対しちゃいけない。

秘密保護法

2013年12月08日 | 雑記
私は上海で家内と暮らしている。
今、上海には居住登録者で4万人超、一時在留者を含めれば常時6万人以上がいる。

もし東シナ海で有事が発生した場合には、日本人は直ちに国外に出たほうが安全だ。しかし、この人数を国外に逃すことは容易ではない。
逃げ遅れれば日本人はどこかに隔離されるかもしれない。これは本当に恐ろしい。
私は心の底から、何事も起こらないことを願っている。

ここでちょっと喩え話をする。

ちょっとやっかいな人と、話し合いをしに行くとしよう。
できればうまくやっていきたい相手だけど、興奮するとなにをするかわからないことがあるので注意しなければならない。
だから、万が一のためにこっそりポケットの中には拳銃を持って行くことにしよう。
でも、勿論拳銃をつかうような争いは避けなければならないことはお互いよくわかっている。

そんな時、後ろから「仲良くしようとか言っているど、こいつはポケットに拳銃を持ってるぞ」なんて言われたらとんでもないことになる。
しなくていい喧嘩が始まってしまう可能性が高い。

だから、拳銃を持っているなんてのは絶対に秘密にしなければならないし、それを正義ぶって暴き立てる奴が出ないように法律を作らなければならない。

簡単なことだ。
だれも戦争をしたいなんて思ってない。むしろ、そうした最悪の事態を避けたいとおもっているから国家の秘密情報は保護しなければならない。

秘密保護法が、日本を戦前のような暗黒時代に導くのではない。自由な発言を封じるような政府が誕生したら、そもそも法律なんていくらでも変えてしまう。というか、法律なんて関係ない。
問題はそうした政府を作らせないようにすることであり、それは国民の責任で、日本人はそんなにお馬鹿じゃないと思う。
もしまっとうな発言、告発、報道を政府が不当に封じるようなことがあったらそこで騒げばいい。私だって立ち上がる。
このインターネットの時代、そんな情報はあっという間に広がる。戦前とは情報伝達の仕組みが全く違うのだ。

いま大騒ぎしてる人は何故か芸術家、文化人といわれる人が多いように思えるが、彼らは自分たち以外の日本人がそんなに愚かだと思っているのだろうか?

猪瀬直樹氏のこと

2013年11月23日 | 雑記
猪瀬直樹氏が窮地に陥っている。

5000万円を受け取るなんてことはそう簡単に忘れる話じゃない。
もし本当に忘れたのなら、その程度のはした金はしょっちゅうもらっていたんでいちいち覚えてない、ということなのかね。
見苦しい対応はやめた方がいいと思うけど。

この人の仕事は評価しているが、率直にいって人間的にはどうかと思っていた。

以前、昭和16年夏の敗戦を読んだ頃にこの人のツイートをフォローしていたが、いくつかの発言で嫌になってしまった。
例えば、ある事件が発生した直後、犯人の可能性があるAとBがいるとして、氏はAの犯行を前提に持論を展開する。それに対する「犯人はBかも知れないのに」というRTに「犯行現場を見たわけでもないのにいい加減なことを言うな」と暴言を吐く。だが、言うまでもなく、氏も現場を見ていない。
そんなことが何回かあって、フォローをやめてしまった。

思い込みが激しく、反論を認めないタイプなんだろう。こういう人は上司にしたくない。


朝日新聞「解雇特区」報道の時代錯誤

2013年09月30日 | 雑記
政府が構想する「国家戦略特区」を朝日新聞は「解雇特区」と呼んでいる
実際にはこの特区は様々な規制を緩和し、経済活動を促し国際競争力をつけるための実験的なもので、その中に労働契約法に関する項目が盛り込まれているだけなので、これをことさら「解雇特区」と呼ぶのは世論にかなり偏ったバイアスをかけることになる。

さらに、上記報道(日本の新聞のリンクはすぐ消えちゃうけど)は、わざわざタイトルに「遅刻しても解雇」という表現を使って、あたかも企業が弱い立場の労働者から搾取するようなイメージを与えている。

実際には企業との労働契約に明記し、それに合意した上で守らなければ解雇されるという当たり前の話であり、「遅刻したら理由を問わず解雇する」なんて契約には誰もサインしないし、したがってそんな意味のないイジメみたいな規則を作る会社もない。

日本企業がどんどん国際競争力を失っているのは、労務費コストに見合わない働きしかしない正社員、または利益を生まないので撤退するべき事業に関わる人材を解雇できないことにある。そのしわ寄せが派遣、パートの活用となり、解雇しやすい派遣、パートが解雇される。
パソコンもろくに使えなず、なんのスキルもない「部長付」さんが年収1000万円近くもらっているので、若い人が正社員になれず年収200万で派遣社員をやらなきゃならない。
収益に寄与しない人材を解雇できるようにしなければ、ますます国際競争力は低下し、ますます賃金の格差が広がる。
 話はそれるけど、デジタルに疎い中高年、って本当にそんなにいるのかな?
 筆者も四捨五入60歳だけど、同じ年の連中でPC使えない奴なんていない。

一方で、根深い問題がある。
日本社会には歴史的な解雇のイメージが出来上がってしまっている。簡単に解雇できない日本の会社がそれでも解雇する人材は「相当問題があった」と見られる。従って日本では再就職が非常に難しい。仮に欧米のように解雇に当たって十分な補償金が支払われても、それが尽きたらおしまいというのが日本の実情なのだ。
この部分を解決しない限り、うまくいかない。本当の問題はここにある。
しかし、簡単に解雇できる社会になって数年たてばこれは解消する。

まあそういった問題はあるものの、この朝日の記事からはいまだに「大企業が労働者を搾取する」という時代錯誤を感じる。

土用の丑の日で思う違和感

2013年07月16日 | 雑記

今年も土用の丑の日が近づいてきた。
各メディアは、「不漁による価格高騰で高いけどスタミナ付けよう」みたいなほのぼの系の記事とか、「ウナギが絶滅危惧種に認定されたらもっと価格が高騰する」というような論調しか見られない。本当にこんな認識で良いのか?

多くの人がご承知だと思うが、ウナギは完全養殖が出来ず、資源は天然の稚魚に頼っている。
最盛期は200トン/年の水揚げがあった日本ウナギの稚魚は2013年には5.2トンまで落ち込んでいる。
この数字からはこのままとり続ければ必ず絶滅するとしか思えないのだが、メディア報道にはそうした切迫感はなく、もっぱら「高くなったか困る」としか言わない。

絶滅危惧種になったら鰻屋は悲鳴をあげる、とかいっているが、このままとり続ければ悲鳴を上げることすら出来なくなるのだ。

また、中国が国を挙げてうなぎの養殖をし、これが乱獲に拍車をかけているというような報道もあるが、食べてるのは日本人でしょ。

その上、日本ウナギが少なくなったからといってタスマニアウナギの稚魚をつかうという。地球上からウナギがいなくなるまで食べつくすつもりだろうか?
多分、自分が生きているうちは大丈夫だとみんな思っているに違いない。

ウナギが減ったのはダムや河川のコンクリ化である、という話もある。それもその通りだが、そうして減ってきた資源を今までと同じ様に消費すれば急速に絶滅に向かうのは自明のことだろう。

ウナギが日本の伝統的な庶民の食文化に結びついているから、庶民的世論に迎合するメディアはぬるい論調になる。
たとえそれが伝統だろうか庶民的だろうが、絶滅しそうなものは保護するしかないだろう。

また、日本語の乱れだって。

2013年07月04日 | 雑記
岐阜の71歳の男性がNHKに対して「外来語が多すぎ精神的苦痛を受けた」として訴訟を起こしたというニュースがちょっと話題になった。
この人は「日本語を大切にする会」世話人だそうで、NHKに対する訴訟というのは象徴的なものだろう。

訴状にある(らしい)ケアとかリスクという言葉を日本語で言い換えたほうがいいかどうかは、人それぞれ意見があると思う。
人それぞれの意見が自然に集約されて言葉は出来ていくものだから、NHKに訴訟を起こしても殆ど意味はない。
しかし、各メディアで取り上げられある程度関心を集めたという意味では、訴訟の効果はあったのだろう。

これに対するメディアの対応には微妙なものがあった。大雑把に言えば、「日本語にはカタカナ文化が存在するが、しかし安易に外来語を使うのはいかがなものか」という、ばら色なものが多かったように感じる。どうも、メディアは世論の顔色を見ているな、と感じた。

言葉は揉まれて変わっていくものだから、何がいいとか悪いとか個人の感想を述べても大した意味はない。ただ、こうした「日本語を大切にする」系の人にとっての日本語は何を基準にしているのか? 一体どこまでさかのぼるべきだと考えているのだろうか? 10年?20年?戦前?明治?江戸時代? 外来語がだめなら漢字が渡来する前までさかのぼらなくちゃだめでしょ。

要は、こうした人は自分が正しいと思っている言葉が正しい日本語で、それはたいてい「自分が教育を受けた頃」の言葉なんですよね。それ以降の変化を「乱れ」と捉える。このタイプの人は若い頃に確立したライフスタイルを絶対に変えない。スマフォなんか絶対使わない。

ここまで書いて、この文書に出てくるカタカナは「ニュース」「メディア」「タイプ」「ライフスタイル」「スマフォ」。
ちなみに、これをカタカナがない中国では「新聞」「媒体」「類型」「生活方式」「智能手机」と表記します。

維新の会西村氏の発言の稚拙さ

2013年05月19日 | 雑記
ちょっとタッチーな話になるかもしれませんが。

維新の会西村議員の暴言が大問題になっている。
たしかに、あれは稚拙だと思う。

だが私は売春を否定したり、韓国人に対する偏見を言っているのではない。

相当宗教的戒律が厳しい地域を除けば売春というビジネスは世界中どこにでもある。需要があれば供給がある。簡単なことだ。
西村氏は大阪には韓国人売春婦がウヤウヤ(これって大阪弁?)いるといったが、言いたかったことは多分
「外国に行っても売春をするような民族が慰安婦のことでガタガタいうな」ということなのだと推測する。

でも、日本人売春婦だってウヤウヤいる。風俗店の中にいるか、路上で客引きしているかの違いでしかない。
たしかにソウルや釜山には日本人売春婦はいない。それは単純に日本でやるよりも儲けが少ないからだ。
これは非常に簡単な経済の話であって、決して民度の話じゃない。
もうひとつ言えば、日本にウヤウヤいる理由は「そこに需要がある」からであって、これは日本人として誇れる話じゃないだろう。

知らない男と寝ることでお金をもらう商売が楽しいわけがない。だったら一回あたりの儲けが一番いい所で商売をするのは当然のこと。
ソウルが一番儲かるのなら、日本人だってソウルに行く。
まあ、実際はこれは裏社会のシステムが出来上がらないと簡単にそうはならないが、アベノミクスで円安が進めばあながちありえないことでは無いかもしれない。

で、それ以上に問題なのは、この現在の「単なる経済の話」と戦時下の慰安婦の話には何の関係もないということ。
そのくらい頭に脳みそが入っているならわかるだろうに。

慰安婦問題はアメリカまで巻き込んだ感情論が先行している。
おそらく多くのアメリカ人は「旧日本軍は組織的に朝鮮半島の若い女性を強制連行し、日本兵の慰安をさせた」と思っているだろう。
実際に個別のケースでは仲介業者のやり口等が原因で本人の意志に反して慰安婦となった人は少なからずいるだろうし、それは悲惨なことだが、軍による組織的な拉致があったかどうかは議論する余地が十分にある。

これについては日本も適切なロビー活動をしていくべきなのだが、この人の稚拙で感情的な発言は慰安婦問題に先鋭的なグループを利すことになった。
しばらくは日本の政治家は理性的な議論はできないだろう。

フジTV、ガリレオで復活とかいってるけど。

2013年05月06日 | 雑記
日本で買ってきた村上春樹の「多崎つくる」はすぐに読み終わった。池田信夫がツイッターで言っている通り、私も村上は小説としては羊三部作が最高でその後はゆっくりと下降し続けてると思う。この小説、村上でなければほとんど話題にもならないだろう。
主人公が鉄道駅が好きということで発売日には鉄オタクの皆さんが随分興奮したらしいが、毎朝プールで1500m泳いだり会って3回めで女の人と寝てしまったりとちょっと一般的なオタクとは違う生活をしていることがわかったからか、その後はすっかりそんな話も聞かなくなった。

さて、ガリレオ。

フジはガリレオの視聴率が好調に滑りだしたことから随分気を良くしているようだが、先週、今週とみてこれはダメだろうと思った。
東野圭吾ミステリーズでも随分がっかりしたけど、どうも東野の原作はもう限界があるのではないか?

ストーブの発火とその後の話にまるで関係がない、そもそも誕生日に置き時計なんか贈るか、それが中国語では不吉だからといって断る奴がいるか、ホテルの駐車場スプリンクラーの部分で相手が中国系とはっきりわかった後、どうやってあの台湾人を見つけたのか? 「奥さんは実は」というクダリの安っぽさ。

前作はそれなりに面白かったし、福山雅治のキャラクターもあるからなんとか立ち上がりは数字をとっているんだろうけど、この先どうなるかね。
吉高由里子もキャラと役がずれているような気もするし。

日本車に未来はあるのか

2013年05月05日 | 雑記
ここ上海で、日本製品を扱う日系ショッピングセンターが軒並み不調であることを書いた。
中国人にとって日本製品は「高性能、高品質」ではあっても「プレミアム」ではない。バブル状態が続く中国は急速に貧富の2極化が進んでいて、その消費も富裕層は欧州ブランドに、庶民層は性能が上がってきている韓国製、中国製品へと2極化しているように感じる。日本製品はその狭間で苦戦している、もしくは今後更に苦戦するのではないか。

携帯電話で日本製品が全く海外で売れない理由はガラバゴス規格に縛られていたからグローバル対応ができなかったというのが定説だが、それに加えてアップルとサムソン、HTCの狭間で存在感がないということのように思える。
中国で日本ブランドの携帯はソニエリしかないが、HTCやギャラクシーに比べて特段のプレミアム感は無い。

家電にしても同様。日本製がプレミアムブランドを確立しているのは象印とタイガーの炊飯器だけだ。

私が危惧しているのは、車もそうなってしまう可能性が十分にあるということ。
実際ここ最近、尖閣問題のせいだけでは説明の付かない日本車不振が見え始めている。

中国では欧州ブランドが日本車量販価格帯に商品を投入し始めている。
価格が同じであればよりプレミアム感の高い欧州、とくにドイツブランドのほうが売れる。
日本車を選ぶ理由である「品質と技術」についても、現代、KIAはかなり日本車に追いついていて、それていて日本車よりやすい。
さらに、日本との合弁で技術を学んだ東風、一汽、広汽や、VWから技術を学んだ上海汽車の独自ブランド車もそれなりに実力をつけ始めている。

このままでは日本車を買う理由がどんどん希薄になる。
性能が良くて品質が良くて、かつコストを徹底的に削減した「味のない」「画一的な」車を日本メーカーがこの先も作り続けるとしたら、プレミアム感では欧州車に、価格では中韓車に負ける。(さらに付け加えるなら、最近の韓国車はかなりかっこいい。ソナタは買ってもいいと思うレベルだ。)
これは中国だけの話ではない。多分、世界中でそうなる。

まだ携帯電話や液晶テレビのようにその傾向は顕在化していないが、このままでは日本車に未来はない。
iPhoneのようなヒット商品となるブレイクスルーをしない限り負けてしまうが、日本のカーメーカーにその危機感はなく、未だに品質とコストだけを追いかけているように思えて仕方がない。

マクドナルドのノベルティ「ポテトホルダー」に疑問

2013年05月04日 | 雑記
マクドナルドが車用のポテトホルダーをプレセント中!!
この手の物の企画開発を生業としている私としてはちょっと気になるのでコメントします。

まず、マクドナルドのプレスリリースでもTVCFでも、「車内でポテトを食べる」といっていて、決して「運転中に食べる」とは言ってませんね。
これは至極当然で、運転中にポテトを食べて事故を起こしたらPL訴訟の大問題になっちゃう。
でも、止まってポテトを食べる時にはべつに膝の上にでも置けばいいし、ホルダーなんていらない。運転中に使うだろうことは想定済みでしょう。
実際朝日新聞デジタルは見出しに「マクドナルト、運転中にポテトを食べることができるホルダーを配布」と書いていたけど、記者の安全に対する感覚を疑うね。

大体、運転中にポテトを食べると確実に指がベトベトになって、指を拭くまでの間は片手運転になります。
事実上ドライビングディストラクション(運転注意をそらすこと)を容認するようなノベルティを配布するなんて、私がCEOだったら許可しないね。

あと、TVCFではエアコン吹き出し口の前にポテトが置いてあったけど、あれじゃすぐ冷めちゃうしそれ以上に車内が絶望的にポテト臭くなるよ。