みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

Aerobonusのデカールについて

2012年09月12日 00時49分37秒 | パーツ
 Airesのブランド、Aerobonusの航空機兵装レジンパーツのすばらしさは、以前も触れたことがあります。その後も、見かけるたびに将来使いたいものは買い込んでいたんです。いつかはKPのSu-7やSu-22やSu-25、エデュアルドのMiG-21なんかにぶら下げてやりたい、という夢ですね。

 このAerobonusの魅力の一つは、そのすばらしいディテール以外にも、丁寧にデカールがついていることでしょうか。注意書きの特に無い爆弾などにはデカールの無いものもありますが、ロケット弾やミサイルなどには、かなり細かいデカールが入っています。完成品のパイロンに搭載されているウェポンに、細かいラインや注意書きがあると、すばらしく見栄えがしますよね。
 ところが、このデカールの扱いには注意を要するようです。非常にフィルムが薄く、細かく印刷されているのはよいのですが、保存中に説明書などの紙に張り付いてしまうようなのです。さあどの航空機にどのパーツを使うおうかなと、先程引っ張り出して眺めていたところ、いくつかのデカールが、袋の中の保護用の厚紙や説明書にくっついていたんです。これはまずい。日本の湿潤な気候がよくないのかもしれません。
 で、軽症のものはなんとか手でパリパリと剥がれたんですが、いくつかは結構べったりくっついています。さあどうしたものでしょう。その中の、MBD-3爆弾ラックのデカールが、トップ画像のようになっていました。中にはデカールが二枚入っていて、その内の一枚はホッチキスで蝋紙のような薄紙が止めてあり、もう一枚はそのままです。そして、そのままの方の一枚はしっかり説明書に張り付いていました。このセットには爆弾ラックが二本入っています。主翼の左右に一本ずつ装備するわけです。デカールに印刷されたマークの数を慎重に数えてみますと、デカール一枚でラック二本分です。つまり二枚のデカールの内一枚は余分なんですね。
 ということは、日本の気候だけが原因ではなさそうですよ。このデカールが説明書などにくっつく事例が多発したので、メーカーが出荷時にデカールに蝋紙をホッチキスで留めておく、という処置を施したのではないかと考えられます。以前はデカールはそのままでしたが、最近買ったものにはこのように蝋紙が被せてあります。で、この爆弾ラックはその過渡期のもので、元々デカールをそのまま入れていた製品に、蝋紙を被せたものをもう一枚追加してくれたのではないかと思います。
 さて、この一枚は余分だということが分かったので、説明書に張り付いたものをどうやって剥がすか、テストしてみました。以前二枚重ねになったミリキャストの説明書がべったりくっついていたことがありました。どうもインクジェットプリンタで印刷しているらしく、黒の多い画像のインクがくっついてしまったらしいのです。これはヘアドライヤーで加熱したら剥がれました。それも加熱しながらはだめ。加熱した後冷ますと、ぱらりと取れるんですね。そこでこのデカールも、ヘアドライヤーで暖めてみました。結果は…
 失敗! デカールが台紙から剥がれて、説明書の方にくっついて残ってしまいます。【みなさん、ヘアドライヤーで加熱してはいけません!】トップ画像をご覧頂くと、右側の蝋紙のないもののの、下半分の小さな数字がかなり剥がれているのがお分かりいただけると思います。うわー、もったいない。しかし、実際使用するのは左の蝋紙を被せた方だけで足りますから、問題は無し。くっついている他のものは、手で慎重に剥がしました。
 さて、説明書にくっつかずにたまたま無事だったものも、このまま保存していたらくっついてしまうかもしれません。だったら早く作ってしまえって? いや、それは分かっているんですけどね…。で、キッチンペーパーで包んで保存しておくことにしました。クッキーを焼くときなどに、くっつかないように下に敷く紙です。これ、エポキシパテをこねこねする時などに使うんで、模型用にも買っておいたんです。たぶんこのキッチンペーパーならくっつきにくいと期待したいところです。時々取り出して経過を見ますけど。