みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

レベル艦船ミニカタログ その3

2008年02月02日 11時00分04秒 | 艦船
 レベルのミニカタログの次のページです。上はこれから作ろうというフォレスト・シャーマン級駆逐艦。これは後で触れます。下がウィックス級駆逐艦です。
 四本煙突の駆逐艦で、当時箱絵を見てすぐに古いデザインの駆逐艦だと分かりました。でも実艦は111隻も建造されているんですね。DD-132「アーロンワード」は当時から店頭で見かけた記憶がありません。でもDD-131「ブキャナン」と「H.M.S.キャンプベルタウン」は両方買った覚えがあります。やはり長い甲板を上部構造物ではさみながら接着するのが難しかったと記憶しています。
 現代風には「キャンプベルタウン」ではなく「キャンベルタウン」と表記するところでしょう。米海軍の建造した「ブキャナン」がレンドリース(武器貸与)によって英海軍に譲渡され「キャンベルタウン」と改名されたものですから、キットの中身は同じでした。英軍は「キャンベルタウン」を有名なサン・ナゼール奇襲作戦に投入し、戦艦「テルピッツ」用のドックを破壊しました。その経緯がキットの説明書にも書いてあって、子供心にしびれた、というか、危険な作戦だなと思いました。船全体に大量を爆薬を仕込んで、ドイツ艦に偽装しつつドックの水門につっこみ、乗員であるコマンド部隊はそこから出て、しばらく経つと船が大爆発を起こし、ドックは大破、「テルピッツ」の行動に大きな支障を来した、という話です。調べてみると、「キャンベルタウン」はこの作戦で外見をドイツ艦に似せるため煙突を二本に減らしていたそうですが、キットは四本のままです。
 組立説明書の解説には「ドイツの旗を掲げると一旦はドイツの砲撃が止んだが、またすぐに始まった」「今度は堂々とイギリスの旗を揚げ、応戦しながらドックにつっこんだ」「乗員は艦から脱出し次の目標に向かった」「ドイツ側が艦を調査しても何も見つからず、イギリス軍の意図を測りかね、撤去の計画をたてているうちに艦が大爆発、ドックが大破した」という文言があったことをおぼろげに覚えていますね。乗員は次の目標に向かった、と言ってもドイツ占領下のフランスで、その後どうするんだろうと、当時不思議に思いましたね。後になって、サンケイ出版の第二次大戦ブックス『コマンド 奇襲!殴り込み作戦』を読みましたが、それにしても大胆(無謀?)な軍事作戦です。


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