みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

KMCのディテールアップパーツ その4

2009年08月21日 00時03分18秒 | 航空機(露・軍用機)
 さて、KMCのディテールセットの中で一番注目すべきはこのパーツです。いずれのパーツも写真右が機首側になるように並べています。真ん中が機関砲機関部の基盤になるパネルで、前回の機関砲やマガジンがこれにくっつきます。その上下に置いているのがアクセスパネルで、基盤の左右にくっつきます。写真右が首脚収納部周辺。
 アクセスパネルは写真では裏側が見えていますが、実に細かく見えていますね。このパーツを使う場合は基本的に機関砲を地面に降ろした状態にするわけですから、パネルのこちらの面が常に見えているわけで、これだけ細かいのはありがたい。砲弾の薬莢の排出口がかなり細かくできているのにご注目。37ミリ機関砲機関部の形状に合わせたパネルのバルジも自然にできています。最初から閉めた状態で作るパーツなら表の膨らみだけあればよいわけですが、開けた状態なら裏側のへこみもちゃんとしていなければならないんです。
 さて問題の首脚収納部周辺。首脚ベイの右舷(写真上側)に37ミリ砲身用の溝が一本、左舷(写真下側)に23ミリ砲身用の溝が二本あるのにご注目下さい。インジェクションキット、レジンパーツを通して、この溝を表現したものはこのKMCを除いて皆無なんですよ。前回までに写真で検証したように、ミグ15の機関砲を整備・給弾のために降ろした場合、砲口カバーを外した後の機体側には砲身を通す溝があります。このKMCのパーツはまさにこの溝を表現しています。実機ではこの溝の上に砲口カバーが装着されて砲身を包み込むわけです。
 さすがはKMCのパーツですが、問題がないわけではありません。この溝の先端は、庭仕事で使う移植ゴテの先端みたいに丸くなっていなければなりませんので、このパーツをキットに組み込むにはこの先を自分で作らなければなりません。また23ミリ機関砲二門の溝はもっと平行に走っていなければならない。こんなに斜めだと二門の砲身がねじれの位置になってしまいます。まあその程度の工作は仕方がありませんね。
 でも、細かく見ていてKMCのパーツのクオリティの高さを改めて認識しました。これ、現在も簡単に入手できるものならよいのですが。


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