みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

R.V. AircraftのMiG-21SMT

2012年12月31日 21時06分05秒 | 航空機(露・軍用機)
 いかん、このままでは十二月に一度もブログを更新しないまま年を越してしまうっ! ということで、せめて最近買ったもののメモでも年末年始に書き込んでおこうと思いまして、R.V. Aircraftの1/72、MiG-21SMTです。
 最近、R.V. Aircraftは新製品のペースが上がってきたような気がします。インジェクションキットとレジンパーツやデカールとは部署が違うのかもしれませんが、それにしても全部合わせるとなかなかの新製品ラインナップです。このMiG-21SMTも告知があってからそれほど待たされずに入荷しました。実物を手に取るまでどんな内容かほとんど情報がなかったのですが、完全新金型です。今のところR.V. Aircraftには他社の金型を使った製品はないので当然かも知れませんが、しかしMiG-23シリーズと違ってMiG-21は激戦区。金型の融通なんて他ではしょっちゅうあったことでして。しかしMiG-21SMTというサブタイプを考えると、ミールとかフジミとか、現在の水準からするとまことに残念なものしかないわけで、やはり新金型か、という予想は当たりでした。
 撮影時はまだ内袋を開けていないので写っていませんが、機体や翼の表面は、大変繊細な筋彫りが施されています。実に惚れ惚れします。MiG-23よりもよりきれいになっている印象です。肝心のサイズやスタイルですが、いわゆる「フジミ風」ではなかったので大安心。組み立てやすさやディテールというものに目をつぶるならば、サイズやスタイルではチェコのKPの製品が、比較の標準とするのに一応は十分だと経験上感じています。例えばMiG-15なんぞ、今もKPに勝るものはない、と言ってもかまわないくらい。そこで、KPのMiG-21MFのパーツと並べて比較してみましたところ、ほぼぴったりでした。実機の写真と比べてみたところ、機首が若干太いかなという気もしますが、見る角度にもよるのかもしれません。
 コクピットと射出座席・操縦桿・首脚ベイなどはレジンパーツ。アンテナや放電索・安定板・射出ハンドルなどはエッチングパーツ。キャノピーは透明度の高い良質なものが入っています。ミサイルのパーツは無し。もちろん胴体下面の機関砲はついています。一点だけ、増加タンクが入っていないのがちょっと残念。MiG-21SMTは、迎撃任務における航続距離の不足という欠点を補うため、ドーサルフェアリングを大型化して搭載燃料を増やしたタイプで、全く輸出されず、もっぱらソ連防空軍にのみ配備された邀撃専用機です。胴体内の燃料が増量されているんだから機外の増加タンクは必要ない、という考え方もできるのでしょうが、やはり増加タンクもあった方が安心なはずです。詳しく文献を調べる暇がないのですが、少なくとも胴体下部、センターパイロンに一本増槽を装備した状態の実機写真は見ることができます。左右主翼に一本ずつという写真は確認できませんが、そもそもそれでは対空ミサイルが搭載できません。恐らく、増加タンクは中央一本、ということだったのでしょうか。そうすると、このキットも一本は入れておいて欲しかったなという気はします。もちろん、他のキットから流用も可能ですが、このキットの筋彫りと不釣り合いにならないよう、増槽もメイクアップしてあげねばならないかも。

さてみなさま、ではどうぞよいお歳をお迎え下さい。

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