みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

ModelsvitのSu-7BM その2

2013年01月03日 14時37分28秒 | 航空機(露・軍用機)
 ModelsvitのSu-7BMの続き、主翼パーツをKPと比較してみました。形状、後退角度、ディテール共に問題なさそうです。KPは惚れ惚れするような細かい浮き彫り、Modelsvitは惚れ惚れするような筋彫りです。KPは機関砲、ピトー管、境界層板が一体成形、Modelsvitは別パーツ。
 さてその境界層板のパーツですが、Su-7の場合、上面から下面に回り込んでいるんですよね。外側の小さいものは上面と同じ長さくらい下面も伸びています。内側の大きいものは、下面への回り込みの長さは上面の半分くらい。いずれにせよ、プラ板などで自作しようと思ったら、主翼表面の曲面に合わせなければならないので大変です。昔、MiG-15の主翼境界層板を自作しようとして挫折しました。主翼の曲面に合わせてプラ板をカットするのも大変だし、プラ板を差し込めるように主翼に切れ目を入れるのも大変。まして況んやSu-7のように上面から下面に回り込んでいるものをや。やっぱり最新のキットはこうしたところへの配慮があってうれしいものです。Su-22には境界層板のエッチングパーツが出ていたんですが、Su-7には無かったような。

 右上にその境界層板のパーツが見えています。内側外側共に、全体がUの字型になっていて、上下貼り合わせた主翼に前方からはめ込むようになっていまして、さあこの辺のパーツの精度はどんなものか、早速仮組してみようと思います。この他は、コクピット内や脚周りのパーツがかなり細かいのを除けば、全体的には複雑な形状の機体ではないので、期待できますね。
 ここで挙げた写真だけ見ると、エルロンの形状がModelsvitとKPとで異なるように見えます。しかしこれは、Modelsvitのパーツだとエルロンとフラップが主翼正面パーツに一体で表現されていて、主翼下面はその縁でカットされているためです。つまり、
エルロンの縁は
/ ̄
となっているのに対して、Modelsvitの主翼下面パーツが

までなんですね。主翼上下を貼り合わせればちゃんとKPと同じになります。ちなみに主翼のエルロンとフラップの形状は、
http://toniosky7.blogspot.jp/2010/08/sukhoi-su-7-bkl-fitter-walkaround.html
http://1.bp.blogspot.com/_Ts_GtO7VevM/TFffNW4eGiI/AAAAAAAAAFQ/DUYZCShTIUs/s1600/IMG_1802.JPG
このようになっています。ついでに、この写真から、境界層板の表面にもリベットや接合線があるのが分かります。一体成形の場合は抜きの関係で無理ですが、Modelsvitのように別パーツにするとこれも表現できるんですね。まあ1/72ですから僅かなモールドですけど。