みに・ミーの【みにスケール模型日記】

ミニスケールAFVを中心とした模型日記です。

チャーチル戦車の巻(その11)

2006年05月03日 07時23分43秒 | AFV(英・チャーチル)
先に懐かしいと申しましたハセガワのミニボックスシリーズ「チャーチルMk.I」、Modell Transと並行で作り始めました。二十年ぶりくらいでしょうか。今でも金型は全く傷んでおらず、パーツはぴたりとはまります。ミニボックスシリーズの中でもチャーチルは傑作に入るのではないでしょうか(そりゃ細かい寸法を言い始めたらいろいろあるでしょうが)。写真は塗装直前の状態で、塗装後に取り付けるパーツは仮止めしてあります。砲口・銃口・排気管をきちんと開口させたくらいで、特別なことは何もしていません。写真を見るとMk.I用砲塔には溶接跡が見えるので、それもラッカーシンナーを塗った後、筆でトントンして再現しました。
一つだけご注目いただきたいのが、キャタピラです。接地面も浮き上がらず、平らに接地しているでしょう。それから上面がちゃんと垂れ下がっているのがお分かりでしょうか。ポリ製ベルト式キャタピラをうまく垂れ下がらせるのはなかなか大変で、上部支持輪(チャーチルの場合はスポンソン上面)にうまく接着できる接着剤がなかなかみつかりません。2ちゃんねるのミニスケール板では、プライマー付き瞬間接着剤やコニシのボンドGPクリアなどが紹介されていました。でもその他にいいものを見つけました。タミヤのRC用「ゴムタイヤ接着プライマー(接着表面処理剤)」です。試しにこのチャーチルに使ってみました。
接着する両面にしゅっとスプレーし、ティッシュでざっと拭き取った後、乾いたところで瞬間接着剤で接着します。液状、ゼリー状、どちらもOK。かなりがっちりと接着できます。要らないパーツで試してみたところ、爪で少々はじいたくらいでは取れません。強く引っ張れば取れてしまいますが、まあ十分な強度でしょう。このチャーチルですと、前部リターンホイールの直後の垂れ下がりはかなり無理して接着しているのですが、剥がれる気配はありません。
プライマー付き瞬間ほどがっちりとはくっつかないかもしれませんが、これなら十分でしょう。またプライマー付き瞬間ほど高価ではありません。45g入りで、かなり使えそうです。また瞬間接着剤のプライマーは揮発性が高く、見る見る蒸発するのに対し、これはアルコール系らしくそれほど急激に揮発しないのも使いやすい。プラスティックにかけても溶かしたりしません。いや、こうしてキャタピラの上面が垂れ下がっただけで、ずいぶんかっこよくなるもんですね。
それからもう一つ、このキャタピラには事前に、自動車用のソフト99「バンパープライマー」がスプレーしてあります。こうすると塗料の食い付きがいいんだそうです(2ちゃんねるミニスケ板の情報です)。本物の自動車用とはいいながら、非常に薄くスプレーされるので、モールドをつぶすようなことは全くありません。
さて、チャーチルのキャタピラが走っているスポンソン上面は、転輪なしでガイドレールだけなんだそうです。走行中の車内はがらがらとうるさかったことでしょうね。