足立区教育委員会は、文教委員会に昨年10月に発表した「足立区小中学校の適正規模・適正配置の実現に向けて」のガイドライン案を見直し、入谷地区の学校統廃合計画を変更すると報告、事実上、入谷地区の学校統廃合計画は中止になりました。
区教委の報告によると、昨年11月から12月まで統廃合のガイドラインに対するパブリックコメントを実施、さらに、2月から3月にかけて区内7カ所で保護者・地域説明会を開催しました。
一方、足立区の学校統廃合を考える会は3月30日、計画の見直しを求める申し入れを行うなど区民運動を展開してきました。
区教委のガイドライン見直し、変更点は以下の通り。
入谷地区の学校統廃合計画、区民の運動で事実上の中止に
(1)意見等を反映した変更ー省略
(2) 再検証による変更
区教委で再検証した結果、ガイドラインの計画期間中である平成34年以降に順次、生産緑地(農地)が指定後30年を経過し、これらが短期間に集中して宅地化された場合、年少人口の増減に影響を及ぼす可能性があることが判明した。
「今後取り組むエリア」については、仮に全てが宅地化された場合を想定すると、江北地区が30戸程度、鹿浜地区は70戸程度、花畑地区は40戸程度と児童・生徒数への影響は限定的であるのに対し、入谷地区は900戸以上となる生産緑地があるため、入谷地区は、当面宅地化の動向を注視しながら統合の検討を進めることとし、ガイドラインの一部を修正するとしています。
ー入谷地区の主な再検証結果ー
平成4、5年に指定された生産緑地は約6万平米で、900戸相当・宅地化の動向によって、必要な教室数に影響する可能性があるとしています。(宅地化割合の試算結果ー上記資料)
花畑地区に関しても、地元町会などから単なる統廃合ではなく「小中一貫校などにより、文教大学との連携を検討し、学校と地域による特色のある学校づくりを求める請願」が採択されており、計画の見直しが求められています。区民のみなさんのご意見、ご要望をお寄せ下さい。
区議会議員 針谷みきお