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「世界で一番貧しい大統領」ホセ・ムヒカ前大統領

2016-04-09 23:02:23 | Weblog

「世界で一番貧しい大統領」と呼ばれた南米ウルグアイのホセ・ムヒカ前大統領(80)が日本を初訪問しています。かねて経済発展を遂げた働き者の国に興味があると話していました。

汐文社のホームページよりビデオが配信されています。

https://youtu.be/FqZkIGeLdRo

前に本欄でも取り上げましたが、“世界一貧しい~”の由来は質素な暮らしぶりから。給料の大半を貧しい人たちのために寄付し、公邸には住まず郊外の農場で妻と畑を耕す日々。仕事には愛車の古びたワーゲンを運転して向かいました。

その称号について彼は誤解があるといいます。貧しい人とは、無限に欲があり、いくらあっても満足しない人のこと。少しのモノで満足して生きている自分は質素なだけで、貧しくはないと。

世界中から注目を浴びたのは4年前の国連演説。地球環境を話し合う場で大量生産、大量消費の社会を正面から批判しました。物質的な豊かさだけが人間の幸せか、危機の原因は私たちが目指してきた幸せの中身や生き方にあるのではないか―。各国代表の心をつかんだ演説は日本でも絵本に。

来日会見で私たちには戦争を終わらせる義務があると話したムヒカさん。安倍政権が強行した戦争法についても「憲法の解釈を変えるということは、日本が先走って大きな過ちを犯していると思う」

大統領就任のとき、変えてくれるものは何もない。変えていくのは君たちだ、と国民に訴えました。ひと握りではなく、地球上のみんなが幸福であってこそ、と問いかけてきた前大統領。それは今の私たちにも。日本人はほんとうに幸せですか?しんぶん「赤旗」潮流より

 

汐文社ホームページより

ムヒカさんが幼い頃、自宅の近所に10軒か15軒ほどの日本人家族が住んでいたそうです。ムヒカさんは彼らの農園を手伝いながら、道具の使い方や剪定の方法など、花の栽培について指導を受けました。「日本人はとてもいい人たちで、そして働き者だった――」のちに日本のテレビ局のインタビューで、ムヒカさんは当時をこう振り返っています。

ムヒカさんが日本に来るきっかけになったのが、『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』(汐文社)の発刊です。2014年に発売されたこの絵本は、ブラジルで行われた国際会議でのスピーチを紹介するもので、完成した絵本を手にしたムヒカさんは、とても喜んでくれました。

その後、一般市民のヒッチハイクに気さくに応じるムヒカさんの姿が、インターネット動画で紹介され世界中で話題に。常にノーネクタイで、古いフォルクスワーゲンを愛好する、ムヒカさんの独特なライフスタイルなども注目され、日本でも『Mr.サンデー』(フジテレビ系)のほか、テレビで特集が組まれるなど、空前の「ムヒカブーム」が起こりました。