ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

FIN.K.Lに想う

2010-05-16 02:53:52 | アジア

 ”Fin Kl 3 -Now”by FIN.K.L

 いまやブーム真っ盛り、なんでしょうか、現地では百花繚乱、様々個性を誇るグループが続々と誕生して覇を競っているという話を聞きました、韓国のセクシー・アイドル・グループ世界。韓国において、そのジャンルへの道を切り開いたグループの一つである”FIN.K.L”が2000年に発表した彼女らの3rdアルバムであります。
 もはやこの時点で、”韓国風R&Bなセクシーアイドル”路線は出来上がっていたようですな。ビシバシと打ち込まれるファンクなリズムに乗って、ウッフンアッハンとセクシーなコーラスが炸裂。早口コトバみたいなハングル・ラップやらが駆け抜ける。日本のこの種のグループとは本気度が違うと言えるんではないでしょうか。

 わが国のそれはアイドル性やセックス・シンボル性に流れてしまうんだが、韓国では質実剛健、むやみに愛嬌振りまくよりは、完成されたエンターティメントを志向する。オトナのエッチさを込めた流し目で画面を睨み、もともとが日本人よりぶっとい声帯を生かして、吠え立てるボーカル。
 でもねえ・・・日本人たる私は、あまり”本気一本”でやられると、なんかちょっと恥ずかしくなってしまうところがあるんですな。この辺、韓流好きな人とは違憲の異なるところとなるかも知れないけど。
 むしろ、このアルバムの中でも時々うかがえる初期の雰囲気といいますか、スィートなアイドル・ポップを歌っていた頃が懐かしく感じられたりする。

 アイドルの場合、歌なんて下手くそなほうがむしろ好ましい、なんて感じ、あるじゃないですか。やっぱりねえ、日本の”モーニング娘”や”AKB”みたいな、たわいないところがあるものを求めてしまう心が私なんかにはある。この辺、”芸能のあり方”なんて方向で突っ込んでみたら面白いかと思うんですが。
 いやまあ、こうしてCDを集めてるんだから、”FIN.K.L”だって好きには違いないんですがね。(CDどころじゃない、メンバー中のセクシー・リーダーのイ・ヒョリの写真集まで持っている)(笑)




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