ワールドミュージック町十三番地

上海、香港、マカオと流れ、明日はチェニスかモロッコか。港々の歌謡曲をたずねる旅でございます。

集いし旗の根本に

2010-07-03 03:26:12 | その他の日本の音楽

 下は、今をときめくアイドルグループ、”AKB48"に関する文章です。先月、AKB48が新曲を歌うメンバーを決める”総選挙”の第2回が行なわれ、その投票結果が出た日、ふと思いついて書いてみました。書いてはみたものの、こんな説はいまさら目新しいものでもなく、わざわざ発表するものでもないんじゃないか?という気もして、”保留”扱いにして来たものです。 
 が、先日発売になった”Bubuka”なる雑誌のAKBを論ずるページに似たような論旨の文章が書かれているのを見つけ、ああ、思い入れをもってあのグループを追いかけている人も今、そう感じているのなら、私のこの文章も発表する価値があるかもしれないと思い直し、ここにこうして公開する次第です。なんかパッとしない前置きですが・・・

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 話題は変わって、総選挙のお話。とはいえ、アイドルグループ、”AKB48”のメンバー間で争われた、次のシングル盤への参加権をめぐっての総選挙のほうですが。
 なんでも、あの研究生とかも含めると総勢100名を越えると言う大所帯のグループは、新しいシングルを出す際、それを歌うメンバー21名をファンによる投票で決めるんだそうですな。ファンの票をたくさん集めた上位入賞者21名だけがシングル吹き込みに参加でき、なおかつ、さらにその中の上位数名がテレビにおけるプロモーションに出たりも出来るらしい。

 そりゃもう過酷な話で、いや、メンバーにとっても過酷だけどファン連中にも過酷で、その投票に参加するには彼女らのCDを買って、投票権を得ねばならない。どうしても自分の贔屓の子に上位に行って欲しければCDを何枚も買って、無理やり彼女の順位を引き上げる仕組みだ。過酷な金儲けで、開いた口がふさがらんよ、遠巻きに眺めてる見物人としては。
 どこかで読んだけど、AKBファンが一月に彼女らのつぎ込む金は平均5万円くらい、とか。投票のほかにもライブに行ったりグッズ買ったり、その他、私なんかには思いつけないような理由で金がかかるんだろうなあ。もちろん、この”ビジネス”はすべて、プロデューサーであるアキモトが思いついたことなんだろうけど。

 もっとも、実は私がここで論じようとしていることは、そんなことではない。昨年、この過酷なメンバー選抜の一位に勝ちあがり、今年も当然のように大本命と見られていたという、グループ一の人気者マエダというメンバーに関してだ。
 まあ、話はシンプル、「あのコ、そんなぶっちぎりで人気を独占するほど可愛いか?」と言う疑問である。なんか彼女、目と目の間が妙に狭いし、顔のでかいのを髪型で隠しているようにも見えるし、彼女よりも可愛いメンバー、ほかにいくらでもいるじゃないか?何であのコ、そんなに人気があるの?むしろあのマエダというコ、あのメンバーの中ではブサイクなほうに属するという気がするんだがね?
 アイドルも、そのファンもコミで、外野で見物している野次馬としては、これが不思議でならないのである。

 これは私の仮説なんだけど、いつの時代も変わらぬ若者たちが抱え込む代物、”敵である大人たちには理解できない、それだけで価値のあるイコン”の建立行為ではないんだろうか、彼女の人気と言うのは。
 訳の分からないファッションに身をやつし、あるいはややこしいスラングを操っては、それを合言葉として理解可能な”俺らって仲間だから”という生暖かい友達同士の縄張りのうちに身を沈める。その安楽。
 昔々から若者たちが変わることなくやって来た、そんな聖別作業の一環なのではないだろうか、彼女の人気と言うのは。
 ・・・なんて書いてみせるのも、「オヤジは何も分っていない」ことの証明だから気にもしないだろうけどね、AKBのファン諸君は。

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 「AKB48総選挙」で大波乱 大島優子が初戴冠で前田のV2阻止!
 (ORICON STYLE - 06月09日 21:03)

 人気アイドルグループ・AKB48の17thシングル(8月18日発売)を歌う選抜メンバー“上位21人”をファン投票によって決める、「第2回選抜総選挙」の本投票イベント『母さんに誓って、ガチです』が9日、東京・水道橋のJCBホールで開催され、昨年及び今年の初日速報と中間発表で1位をキープしていた前田敦子が敗れる大波乱。昨年、初日、中間と2位につけていた大島優子が597票差で大逆転、初の首位に躍り出た。前田は2位、篠田麻里子が3位に続いた。

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 (下は、オールドファンには懐かしい”オールナイターズ”のライブ風景です。わざと関係ない映像を貼っているんだから、「間違っている」とかピンと外れの文句はつけないように)