”マウンテン”by たむらぱん
もう時は正確には「日曜日の午前中」となってしまっているが、こちらの感覚としては、まだ土曜日の深夜だ。これから自分に週に一日だけ飲んだくれる事を許している夜が始まるのだから、こんなにめでたいこともない筈なのだが、画竜点睛を欠くものがある、とオーバーに言いたいのが、今週は”たむらぱん”の歌う「マウンテン」を聴きそこなっている、という事実だ。
「マウンテン」とはテレビ朝日で毎週土曜の午前中に放映しているアニメ、「ご姉弟物語」の主題歌で、そいつをあの”たむらぱん”が歌っているのだ。土曜の朝はコーヒーかなんか飲みながらテレビの前に座り込み、のんびりその唄を聴く、これがいつの間にやら習慣となってしまっていて、あれを聴かないと一週間が終わった気がしないというところに来ている。それがテレ朝め、今週はアニメの代わりに訳の分らねースーパーヒーローものの特集なんかやりやがって、聴きそこなっちゃったじゃないかよ、あの唄を。
つまんない事を言ってやがんなあとお思いでしょうが、まあ、その曲を一度聴いてごらんなさいって。なかなかよく出来た、実にロックの王道を行く曲であると思う。ロックとはこうでなくてはいかん、という要所を押さえたメロディであり歌唱である。
考えてみれば”たむらぱん”の、特に2ndアルバムなど聴いていると、ことに歌詞も部分に関して、実に正論の嵐で、眩っしゅござんすお天道さまよ、みたいな息苦しさを覚える瞬間さえある。
それは私の中にあるイメージで言えば高校生の冬の朝、我々仲間が、いや、とりわけ私が、あまりにもだらしなく頼りにならないので呆れて顔をしかめるクラスの女子一名、なんて一幕。あの時彼女が何を考えていたのか、たむらぱんの唄の中にすべては歌われているのだろう。ああ、女の子はいつも正しい。そして我々は何をどうすればいいのか、まるで分らずにいた。見上げれば青空は高くあり、その奥深くに凍える風がピューと吹いていた。
それにしても、だ。この「マウンテン」が収められるのだろう3rdアルバムは、いつ出るんだろうね。毎週毎週、それほど好きでもないアニメの番組が始まるのを待ってもいられないんだよ。
もう時は正確には「日曜日の午前中」となってしまっているが、こちらの感覚としては、まだ土曜日の深夜だ。これから自分に週に一日だけ飲んだくれる事を許している夜が始まるのだから、こんなにめでたいこともない筈なのだが、画竜点睛を欠くものがある、とオーバーに言いたいのが、今週は”たむらぱん”の歌う「マウンテン」を聴きそこなっている、という事実だ。
「マウンテン」とはテレビ朝日で毎週土曜の午前中に放映しているアニメ、「ご姉弟物語」の主題歌で、そいつをあの”たむらぱん”が歌っているのだ。土曜の朝はコーヒーかなんか飲みながらテレビの前に座り込み、のんびりその唄を聴く、これがいつの間にやら習慣となってしまっていて、あれを聴かないと一週間が終わった気がしないというところに来ている。それがテレ朝め、今週はアニメの代わりに訳の分らねースーパーヒーローものの特集なんかやりやがって、聴きそこなっちゃったじゃないかよ、あの唄を。
つまんない事を言ってやがんなあとお思いでしょうが、まあ、その曲を一度聴いてごらんなさいって。なかなかよく出来た、実にロックの王道を行く曲であると思う。ロックとはこうでなくてはいかん、という要所を押さえたメロディであり歌唱である。
考えてみれば”たむらぱん”の、特に2ndアルバムなど聴いていると、ことに歌詞も部分に関して、実に正論の嵐で、眩っしゅござんすお天道さまよ、みたいな息苦しさを覚える瞬間さえある。
それは私の中にあるイメージで言えば高校生の冬の朝、我々仲間が、いや、とりわけ私が、あまりにもだらしなく頼りにならないので呆れて顔をしかめるクラスの女子一名、なんて一幕。あの時彼女が何を考えていたのか、たむらぱんの唄の中にすべては歌われているのだろう。ああ、女の子はいつも正しい。そして我々は何をどうすればいいのか、まるで分らずにいた。見上げれば青空は高くあり、その奥深くに凍える風がピューと吹いていた。
それにしても、だ。この「マウンテン」が収められるのだろう3rdアルバムは、いつ出るんだろうね。毎週毎週、それほど好きでもないアニメの番組が始まるのを待ってもいられないんだよ。