『動詞は2番目』(例:Ich bin hier. 「私はここ」)って話の続き...
例えば「~できる」とか「~したい」とかいう文章では、2番目に来るのは、「可能」や「意思」を表す《助動詞》ですよね。とすると、「何を」できるのか(あるいはしたいのか)を表す《動詞》はどこに行くのか?
英語ではそういう場合、動詞は助動詞のすぐ後ろ(You must be here.)ですが、ドイツ語ではなぜか文の最後。
Du musst hier sein. ド'ゥ ム'スト ヒ'ーァ ザ'イン
「お前はここにいなければならない」
"sein"て何?とか思わないで下さいね(笑)。「いる(~がある、~である)」という動詞の《不定詞》です。
つまり、人称や時制については(2番目に来る)助動詞が担うんで、動詞の方は変化させないで、基本の形(語幹+en)のままでいいんですよ(ソコは英語と同じ)。
『2番目から追い出されたものは最後へ』ってのは、わりと基本的なルール(他の文型でも使う)なんで、覚えといていただけると便利かと思います。
もひとつ、動詞の位置についての話を。
実はドイツ語の動詞には《複合動詞》と呼ばれるものがあって、読んで字の如く、本体の動詞に、何らかの意味合いを加える(強調・方向性など)《前つづり》がくっついたものです。
aufstehen ア'オフシュテーエン 「立ち上がる」
(auf 上に + stehen 立っている)
bestehen ベシュテ'ーエン 「存続する」
(be-《~の状態でいる、というような意味づけをする》 + stehen 立っている)
versinken フェァジ'ンケン 「沈む」
(ver-《~の状態に向かう、というような意味づけをする》 + sinken 沈む)
zurueckkehren ツリュ'(ッ)クケーレン 「帰る」 《ue=uウムラウト》
(zurueck もとへ + kehren 向きを変える)
などなど。(果てしなくあります 笑)
これらは《非分離動詞》と《分離動詞》に分けられ(分けられないのもありますが...)、《分離動詞》は文字通り分離します。
《非分離動詞》
①Entchen besteht als Prinzessin Tutu im Herzen des Prinzen. エ'ントヒェン ベシュテ'ート アルス プリンツェ'シン トゥ'ートゥ イム ヘ'ルツェン デス プリ'ンツェン
(besteht=bestehenの三人称単数現在 als=~として Prinzessin=王女 Herz=心 Prinz=王子)
「あひるはプリンセスチュチュとして王子の心に生き続ける」
②Entchen versinkt in den See von Verzweiflung. エ'ントヒェン フェァジ'ンクト イン デン ゼ'ー フォン フェァツヴァ'イフルング
(versinkt=versinkenの三人称単数現在 See=湖 Verzweiflung=絶望)
「あひるは絶望の湖に沈んでいく」
注:Entchen(あひる)は固有名詞なので無冠詞。ちなみにふぁきあの書いてた(書かされてた)文章では"Sie"(彼女)になってました(②)。
①の文章は、ふぁきあの原稿では、(たぶん)weiterleben(さらに生きる←これも分離動詞)を使った表現になってましたが、
全文が分からないのと、ちょっとニュアンスが違う気がするので、勝手に作成。
あと、ふぁきあの原稿では、「湖に」が"im See"(3格)になってましたが、ここは本来4格のハズなんで勝手に修正(笑)
《分離動詞》
③Entchen stand auf. エ'ントヒェン シュタ'ント ア'オフ
(stand/auf=aufstehenの三人称単数過去)
「あひるは立ち上がった」
④Dann kehre ich in die Erzaehlung zurueck. ダ'ン ケ'ーレ イ'(ッ)ヒ イン ディー エァツェ'ールング ツリュ'(ッ)ク 《ae=aウムラウト、ue=uウムラウト》
(kehre/zurueck=zurueckkehrenの一人称単数現在 dann=それから Erzaehlung=物語)
「そして僕はお話に帰っていく」
御覧の通り、人称や時制で変化するのは(当然ながら)『動詞の部分だけ』なので、あんまりあれこれ考える必要は無いです。楽です(笑)
分離するかしないかは《前つづり》によって決まってます。例えば
be-、ent-、er-、ge-、ver-等(前つづりにアクセントがない)は非分離
ですが、
an-、auf-、mit-、vor-、zurueck-等(前つづりにアクセントがある)は分離
です。おおまかに言って、前置詞や副詞が前つづりになってる場合(上に、とか、一緒に、とか)は分離するみたいですね。ただしueber-《ue=uウムラウト》(上に)とかunter-(下に)とかwieder-(再び)とかは分離したりしなかったりするようなので、どういう基準かはよく分かりません(笑)
さらに分離動詞では、《zu不定詞(英語のto不定詞にあたる)》を作る時の"zu"や《過去分詞》を作る時の"ge-"が、(単語の頭ではなく)前つづりと本体との間に割り込んでくるとかいう特徴もあります。ちなみに(前にも書きましたが)非分離動詞の過去分詞では頭のge-が付きません。
aufzustehen ←→ zu bestehen
aufgestanden ←→ bestanden
前つづりはいっぱいあって、とってもじゃないけど説明し切れませんので(私も覚えてない 笑)、分離する・しないを含めて、出会った時にその都度覚えるしかないでしょうね...まあ、色々見てればそのうちなんとなく見当がつくようになる...んじゃないかな?(笑)と思います。
で、分離動詞の使い方は上の通りなんですが、じゃあ、分離動詞を助動詞と一緒に使う時はどうするのか?
この場合も『2番目に助動詞+最後に不定詞』というのは変わりません。つまり分離動詞は、(分離していない)《不定詞》の形で、一番最後に来ます。
Schnellstens will ich alle Gefuehle zuruecknehmen. シュネ'ルステンス ヴ'ィル イ'(ッ)ヒ ア'レ ゲフュ'ーレ ツリュ'ックネーメン 《ue=uウムラウト》
(zuruecknehmen=取り戻す schnellstens=できるだけ速く all=すべての Gefuehl=感情、感覚 ←この場合Herz(心臓)よりこっちの方が近い? ちなみにGefuehlには「思いやり」という意味も 笑)
「早くすべての心を取り戻したい」
規則的だから、簡単ですねv
例えば「~できる」とか「~したい」とかいう文章では、2番目に来るのは、「可能」や「意思」を表す《助動詞》ですよね。とすると、「何を」できるのか(あるいはしたいのか)を表す《動詞》はどこに行くのか?
英語ではそういう場合、動詞は助動詞のすぐ後ろ(You must be here.)ですが、ドイツ語ではなぜか文の最後。
Du musst hier sein. ド'ゥ ム'スト ヒ'ーァ ザ'イン
「お前はここにいなければならない」
"sein"て何?とか思わないで下さいね(笑)。「いる(~がある、~である)」という動詞の《不定詞》です。
つまり、人称や時制については(2番目に来る)助動詞が担うんで、動詞の方は変化させないで、基本の形(語幹+en)のままでいいんですよ(ソコは英語と同じ)。
『2番目から追い出されたものは最後へ』ってのは、わりと基本的なルール(他の文型でも使う)なんで、覚えといていただけると便利かと思います。
もひとつ、動詞の位置についての話を。
実はドイツ語の動詞には《複合動詞》と呼ばれるものがあって、読んで字の如く、本体の動詞に、何らかの意味合いを加える(強調・方向性など)《前つづり》がくっついたものです。
aufstehen ア'オフシュテーエン 「立ち上がる」
(auf 上に + stehen 立っている)
bestehen ベシュテ'ーエン 「存続する」
(be-《~の状態でいる、というような意味づけをする》 + stehen 立っている)
versinken フェァジ'ンケン 「沈む」
(ver-《~の状態に向かう、というような意味づけをする》 + sinken 沈む)
zurueckkehren ツリュ'(ッ)クケーレン 「帰る」 《ue=uウムラウト》
(zurueck もとへ + kehren 向きを変える)
などなど。(果てしなくあります 笑)
これらは《非分離動詞》と《分離動詞》に分けられ(分けられないのもありますが...)、《分離動詞》は文字通り分離します。
《非分離動詞》
①Entchen besteht als Prinzessin Tutu im Herzen des Prinzen. エ'ントヒェン ベシュテ'ート アルス プリンツェ'シン トゥ'ートゥ イム ヘ'ルツェン デス プリ'ンツェン
(besteht=bestehenの三人称単数現在 als=~として Prinzessin=王女 Herz=心 Prinz=王子)
「あひるはプリンセスチュチュとして王子の心に生き続ける」
②Entchen versinkt in den See von Verzweiflung. エ'ントヒェン フェァジ'ンクト イン デン ゼ'ー フォン フェァツヴァ'イフルング
(versinkt=versinkenの三人称単数現在 See=湖 Verzweiflung=絶望)
「あひるは絶望の湖に沈んでいく」
注:Entchen(あひる)は固有名詞なので無冠詞。ちなみにふぁきあの書いてた(書かされてた)文章では"Sie"(彼女)になってました(②)。
①の文章は、ふぁきあの原稿では、(たぶん)weiterleben(さらに生きる←これも分離動詞)を使った表現になってましたが、
全文が分からないのと、ちょっとニュアンスが違う気がするので、勝手に作成。
あと、ふぁきあの原稿では、「湖に」が"im See"(3格)になってましたが、ここは本来4格のハズなんで勝手に修正(笑)
《分離動詞》
③Entchen stand auf. エ'ントヒェン シュタ'ント ア'オフ
(stand/auf=aufstehenの三人称単数過去)
「あひるは立ち上がった」
④Dann kehre ich in die Erzaehlung zurueck. ダ'ン ケ'ーレ イ'(ッ)ヒ イン ディー エァツェ'ールング ツリュ'(ッ)ク 《ae=aウムラウト、ue=uウムラウト》
(kehre/zurueck=zurueckkehrenの一人称単数現在 dann=それから Erzaehlung=物語)
「そして僕はお話に帰っていく」
御覧の通り、人称や時制で変化するのは(当然ながら)『動詞の部分だけ』なので、あんまりあれこれ考える必要は無いです。楽です(笑)
分離するかしないかは《前つづり》によって決まってます。例えば
be-、ent-、er-、ge-、ver-等(前つづりにアクセントがない)は非分離
ですが、
an-、auf-、mit-、vor-、zurueck-等(前つづりにアクセントがある)は分離
です。おおまかに言って、前置詞や副詞が前つづりになってる場合(上に、とか、一緒に、とか)は分離するみたいですね。ただしueber-《ue=uウムラウト》(上に)とかunter-(下に)とかwieder-(再び)とかは分離したりしなかったりするようなので、どういう基準かはよく分かりません(笑)
さらに分離動詞では、《zu不定詞(英語のto不定詞にあたる)》を作る時の"zu"や《過去分詞》を作る時の"ge-"が、(単語の頭ではなく)前つづりと本体との間に割り込んでくるとかいう特徴もあります。ちなみに(前にも書きましたが)非分離動詞の過去分詞では頭のge-が付きません。
aufzustehen ←→ zu bestehen
aufgestanden ←→ bestanden
前つづりはいっぱいあって、とってもじゃないけど説明し切れませんので(私も覚えてない 笑)、分離する・しないを含めて、出会った時にその都度覚えるしかないでしょうね...まあ、色々見てればそのうちなんとなく見当がつくようになる...んじゃないかな?(笑)と思います。
で、分離動詞の使い方は上の通りなんですが、じゃあ、分離動詞を助動詞と一緒に使う時はどうするのか?
この場合も『2番目に助動詞+最後に不定詞』というのは変わりません。つまり分離動詞は、(分離していない)《不定詞》の形で、一番最後に来ます。
Schnellstens will ich alle Gefuehle zuruecknehmen. シュネ'ルステンス ヴ'ィル イ'(ッ)ヒ ア'レ ゲフュ'ーレ ツリュ'ックネーメン 《ue=uウムラウト》
(zuruecknehmen=取り戻す schnellstens=できるだけ速く all=すべての Gefuehl=感情、感覚 ←この場合Herz(心臓)よりこっちの方が近い? ちなみにGefuehlには「思いやり」という意味も 笑)
「早くすべての心を取り戻したい」
規則的だから、簡単ですねv