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「プリンセスチュチュ」ファンページ

ついでにオペラも

2009-09-27 23:07:11 | その他
今年もやってきました、NHK BSハイビジョンの「華麗なるメトロポリタンオペラ」シリーズ。
人気作だけど上演機会はそんなに多くない作品が多かった去年と比べ、今年は、4夜目の「ピーター・グライムズ」を除き、全て超メジャー作品。

10/11(日)20:00-0:35 「トリスタンとイゾルデ」(ワーグナー)
 トリスタン:ロバート・ディーン・スミス
 イゾルデ:デボラ・ヴォイト

10/12(月)22:00-1:00 「ボエーム」(プッチーニ)
 ミミ:アンジェラ・ゲオルギウ
 ロドルフォ:ラモン・ヴァルガス

10/13(火)22:00-0:50 「マノン・レスコー」(プッチーニ)
 マノン・レスコー:カリタ・マッティラ
 レナート・デ・グリュー:マルチェルロ・ジョルダーニ

10/14(水)22:00-0:35 「ピーター・グライムズ」(ブリテン)
 ピーター・グライムズ:アンソニー・ディーン・グリフィ
 エレン・オーフォード:パトリシア・ラセット

「トリスタンとイゾルデ」だけバカ長いので、始まる時間が早いです(笑) 御注意を。
このオペラの演出は抽象性の強いものが多くて、これもそうみたいですが、見たことないので楽しみです。「トリスタンとイゾルデ」は『それだけで物語が成り立っている音楽』なので、それを邪魔しないで且つドラマに独自の表現を加えるというのは結構難しいかと思いますが、それだけに演出家は腕の見せ所、ってとこなんでしょうね。
上記4作品のうち、METのオーケストラの壮大さを楽しむという点では、この作品が最適?な気がします。
拙作"Die alte Geshichte"の原作?ですので、もし御興味があれば。

プッチーニの2作品は、とにかく音楽が全編にわたって親しみやすい美しさなので、どなたでもお楽しみいただけるオペラと言えるんじゃないでしょうか。
ちょっとだけバレエ(というかダンス)入り。
「ボエーム」はフランコ・ゼッフィレッリ演出なので、特に第2幕のカフェ・モミュスのシーンはド派手になることでしょう(笑)

「ピーター・グライムズ」は(ブリテンらしく)話が暗いので、華麗な舞台を見て楽しむというよりは、歌手の技巧を堪能しながら、思索に耽るという感じでしょうか。社会派の不条理小説とかがお好きな人にはいいかも。

バレエ月間再び

2009-09-19 22:23:15 | その他
来月ですが。
NHK BSハイビジョンでまたバレエ特集(?)をやるようです。

10/3(土) 23:00-03:00

パリ・オペラ座バレエ団「オルフェウスとエウリディケ」(グルック)
 オルフェウス:ヤン・ブリダール(ダンサー)/マリア・リッカルダ・ウェッセリング(メゾ・ソプラノ)
 エウリディケ:マリ・アニエス・ジロ(ダンサー)/ユリア・クライター(ソプラノ)
 アモール:ミテキ・クドー(ダンサー)/イム・ソンヘ(ソプラノ)
 演出・振付:ピナ・バウシュ
 [収録:2008年2月16日, パリ・オペラ座 ガルニエ宮]

ヴッパタール舞踊団「カフェ・ミュラー」(ヘンリー・パーセル)
 ピナ・バウシュ、ドミニク・メルシー ほ か
 演出・振付 :ピナ・バウシュ
 [収録:2006年4月14日, 国立劇場]


10/10(土) 23:00-03:00

ボリショイ・バレエ団「スパルタクス」(ハチャトゥリヤン)
 スパルタクス :カルロス・アコスタ
 フリギア (スパルタクスの妻) :ニーナ・カプツォーワ
 クラッスス (ローマ軍の司令官) :アレクサンドル・ヴォルチコフ
 エギナ (クラッススの愛人) :マリア・アラシュ
 [収録:2008年1月, パリ・オペラ座 ガルニエ宮]


10/17(土) 23:00-03:00 

英国ロイヤル・バレエ公演「水の精」(ヘンツェ)
 オンディーヌ:吉田 都
 パレモン王子:エドワード・ワトソン
 [収録:2009年6月3日/6日, ロイヤル・オペラ・ハウス]

ベルリン国立歌劇場バレエ団「カラヴァッジオ」(モンテヴェルディ)
 ウラジーミル・マラーホフ、ポリーナ・セミオノワ、中村 祥子、ドミトリー・セミオノフ、
 エリッサ・カリッリョ・カブレラ、ミハイル・カニスキン、ベアトリス・クノップ
 [収録:2008年, ドイツ]


10/24(土) 23:00-03:00

シルヴィ・ギエム ザ・ドキュメンタリー
 出演:シルヴィ・ギエム、ロベール・ルパージュ、ラッセル・マリファント、アクラム・カーン
 監督:Francois Ha Van
 [制作:A Droite de la Lune (フランス, 2009年)]

東京バレエ団「ベジャール・ガラ」〈全曲版〉
 「ギリシャの踊り」(ミキス・テオドラキス)
 後藤 晴雄、井脇 幸江、木村 和夫 ほか
 「中国の不思議な役人」(ベラ・バルトーク)
 首藤 康之、宮本 祐宜、平野 玲 ほか
 「ボレロ」(モーリス・ラヴェル)
 シルヴィ・ギエム ほか
 振付:モーリス・ベジャール


時間帯は大まかな予定なので、変更される可能性大。

10/3の放送は、今年亡くなったドイツ出身の振付家ピナ・バウシュの追悼企画(?)らしいです。
「オルフェウスとエウリディケ」は、グルック作曲のオペラを元にしてると思われますが、バレエの方は見たことないのでなんとも言えません。
「カフェ・ミュラー」は本人が出演する唯一の作品だそうです。
どちらも古い時代の音楽なので(ヘンリー・パーセルは17世紀、グルックは18世紀)、かなりシンプルな舞台になりそう?

「スパルタクス」はたしか再放送。演奏はいまいち、でもカルロス・アコスタはいいですよ。ニーナ・カプツォーワとのパ・ド・ドゥもおすすめです。

「オンディーヌ」はロイヤルバレエの十八番。で、今年もやってました。
ロイヤル・オペラ・ハウスのショップには吉田都さんのポスター(こんぺいとうの精)がでかでかと貼ってありましたよ。
「カラヴァッジオ」はどんなのだか知りませんが、これまた古い時代の音楽(モンテヴェルディは16-17世紀の作曲家)なので、相当モダンな感じなんじゃないかな。

10/24はシルヴィ・ギエム特集。東京バレエ団の「中国の不思議な役人」と「ボレロ」は再放送ですね(「ギリシャの踊り」もでしたっけ?)。前回見逃された方はどうぞ。

11Akt

2009-09-12 16:44:24 | チュチュ感想文
タイトル曲の「ラ・シルフィード」は典型的な『バレエの伴奏』音楽なので、とりたててコメントすることも無いですね。チュチュで使われてるのはブルノンヴィル版(←デンマーク王立劇場版)の音楽(レーヴェンショルド作曲)のみで、ラコット版(←パリ・オペラ座版)の音楽(シュナイツホーファー作曲)は使われてないようです。いずれにしろ、単独で演奏されることはまず無い、印象の薄い曲(バレエが付いてないと)...たぶん、冒頭、前夜の『まさかよりにもよってお前だったとは事件(笑)』に動揺を隠せないふぁきあ君&あひるちゃんのバックに流れてる「コリオラン」序曲(ベートーヴェン作曲)の方が皆様の御記憶にも残ってるんじゃないでしょうか?

さて、で、お話の方の話。
一応チュチュが”シルフィード”という位置付けなんでしょうね(羽もあることだし 笑)。ただしチュチュの羽は落ちないし、死にもしないし...
『愛が(シルフィードを)縛る(or縛る愛)』ってところにテーマとしての共通性を持たせてるようですが、それも結構無理矢理な感が拭えないかも...まあ、深読みすれば、婚約者のいる男にちょっかい出してしっぺ返しを喰らったシルフィードとチュチュの立場的な相似性を示してると言えないこともない?かな?

それよりもむしろ、「ラ・シルフィード」本来のテーマである『迷い』の方が「チュチュ」的な気がしますね。
婚約者と妖精と二股かけたあげく、妖精は自分の手で殺してしまい、婚約者にも去られたジェイムズ君は『大間抜け』というのが一般的解釈だと思われますが、私はむしろ予定調和的な話の落ちどころなように感じます。ジェイムズのどっちつかずさが、「堅実な生活と見果てぬ夢の間で迷わずにはいられない、人間の普遍的な姿」を投影しているから、というのももちろんありますが、私が見る限り、エフィ(婚約者)とガーン(エフィを愛していたジェイムズの親友)はもちろん、シルフィードも、ジェイムズでさえも「在るべき所に落ち着いた」ように思えます。もしジェイムズが予定通りエフィと結婚してたら、たぶん皆んな不幸になってたんじゃないでしょうか?たぶんその場合でも、シルフィードは結局死んでたでしょうし...ああ、でも、そっちの方がドロッセルマイヤー好みの悲劇かな(笑)

さてさて、今回も見事な役立たずっぷりを披露してくれた騎士ふぁきあ君、この後、今まで目の敵にしていたチュチュに不本意ながらお世話になっちゃうわけですが、次回、名誉挽回は成るのか?!というところでこの回は終わり(笑)

ドイツ料理食べたい...

2009-09-04 00:10:29 | その他
わざわざ御紹介するほどのものでもないですが、他の曲の時は紹介しといて、これだけ無視するのも何なので...

9/6(日) 20:00-20:45 NHK BShi
9/11(金) 8:15-9:00 NHK BS2
名曲探偵アマデウス 事件ファイル#42
海底からの遺言状~ボロディン「ダッタン人の踊り」

言わずと知れた3Akt、えびねさんの瞬間凍結料理(というか底無しみゅうと? 笑)のBGMです。
最近では「ポロヴェッツ人の踊り」という原題の方で呼ばれることも多くなってきたので、そちらで御存知の方もおられるかもしれませんね。
「イーゴリ公」というオペラの中で合唱付きでバレエが踊られる、かなり豪華なシーンの音楽です。中東寄り中央アジア風のエキゾチックなバレエが素敵な、オペラ随一の見せ場。御覧になったことのない方は一見の価値ありです。
「韃靼(ポロヴェッツ)の娘達の踊り」のメロディーが有名ですが、チュチュで使われてたのはその直後の部分ですね(同じメロディーが繰り返し出てくるんですけど)。

それにしてもえびねさんの料理(凍結前)は美味しそうだったな...
なぜかドイツ料理(&ドイツビール 笑)って、秋~冬に食べたくなりますね。
もちろん春のシュパーゲル(ホワイトアスパラガス)とか、他の季節も旬の美味しいものは色々ありますけど。
でも日本でちゃんとしたドイツ料理を食べようと思うと、店もお値段も限られてくるからなぁ...(自分で作れとかいうのは却下 笑)
やっぱり金冠町に食べに行くしかないか!(笑)