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「プリンセスチュチュ」ファンページ

チャイコフスキーのバレエ音楽がお好きなら...

2011-01-31 01:27:37 | その他
これ↓もお好きかもしれません。

2011/2/6 (日) 21:00-22:00 NHK教育 N響アワー 「番号のない交響曲・マンフレッド交響曲」
交響曲「マンフレッド」 作品58 (チャイコフスキー)
指揮:ワシーリ・ペトレンコ
[ 収録: 2011年1月8日, NHKホール ]

チャイコフスキーの他の交響曲も何らかのサブタイトルが付いてるものが多いですが、この曲はさらに明確な表現対象を持った、いわゆる『標題音楽』ですね。
畳み掛けるような音階音型、感傷的に際立たせられたメロディーライン等、チャイコ節は健在です(笑)
当時、一世を風靡した物語詩をモチーフに作曲されたので、そういう意味でもバレエ音楽に近いかな?
まあ、チャイコフスキーの曲はどれもバレエになりそうな感じではありますが。

実は、チャイコフスキーの交響曲の中では、私はコレが一番好きなんですよ。
特に第4楽章終盤、アルプスの荘厳な滝かあるいはこの世のものならぬ光が降り注ぐようにオルガンが神々しく鳴り響くと、もう、「ヤられた!」って感じですね(笑)
この曲は比較的録音が少なく、聴く機会も少ないような気がするので、とりあえず、N響の演奏でも聴いてみて下さいませ(笑)
(ちなみに録音では、私は、ミハイル・プレトニョフ指揮ロシア・ナショナル・オーケストラのものがシャープな演奏で好みです...が、まあそれは好き好きなので)

アメリカン・バレエ・シアター日本公演・補足

2011-01-28 00:24:59 | その他
...ってほどの情報でもありませんが。
ABTの2011年シーズン(@Met)のミックス・プログラム"From Classic to Premieres"では、A. ラトマンスキーとC. ウィールドンのそれぞれ世界初演の演目の他、B. ミルピエ(ナタリー・ポートマンと結婚するらしい...)のアメリカ初演の演目と、ABTでは30年ぶりの上演になるK. チューダーの「Shadowplay」(キプリングの「ジャングル・ブック」に基づいたバレエ...らしいです)を上演するそうなので、もしかしたら日本公演でもその辺りの演目をやるかもしれませんね。
「Shadowplay」は、来日するコルネホとシムキンが(日替わりで)踊ることが決まってるので、可能性大かな、と想像してるんですが。

それにしても、7日までNYでシーズン公演で、14日から17日まではLA公演で、21日からは日本公演って、結構大変そう...(移動に時間がかかるし)
ソリストは降り番の日があるからまだいいでしょうが、それ以外の人が...

『ヴェル・レク』つづき

2011-01-23 23:41:46 | その他
前々回記事↓↓の続き。

「私を羊の群れに入れて下さい(羊は信仰深いキリスト教徒のアナロジー)」、「主の右側に置いて下さい(天国に導かれる人は右側に、地獄に送られる人は左側に振り分けられるという聖書の記述から)」云々という歌詞も、すべて『最終審判』に係る嘆願です。(バックグラウンドを知らないと意味不明ですよね 笑)
ヴェルディのレクイエムでは、第2曲"Dies irae"が、こういう、直接的に『最後の審判』について触れた曲で、レクイエム全体の半分近くを占めてます。

残る半分も、基本的には、神を称え、死ぬことがない『魂』への『永遠の祝福』(魂の救済、安息=レクイエム)を願う内容の曲ですね。
拙作"Wie die Turteltauben"で使った"Lux aeterna"(ルクス・エテルナ;永遠の光)も、この↑部類。(ちなみに私の話の中では、『作者の都合』(笑)上、「永遠の光を、彼らの上に」と訳してますが、直訳的には「永遠の光を輝かせ続け給え」というのが近いかな?)

で、この『魂の救済』を誰のために祈るか、ってところが一つポイントですが、確かにたいていレクイエムは亡くなった誰かのために作曲されることが多いですし、ミサとしての「レクイエム」も葬送・追悼のために行われるものなので、「(誰か特定の)死者のため」という要素は少なからずあります。
が、基本的に人間はみんな死ぬので、レクイエムを歌ってる本人もいずれ『最後の審判』を受けるわけで、そういう(「自分の魂も救って下さい」的な)意識もかなりあるように思われます。
歌詞を見ても、「神を信じる全ての者を」みたいに普遍化されてたり、あるいはほとんどの箇所では、「私の」とか「私を」という一人称的な表現になってるんですよね。
まあ解釈は色々だとは思いますが、私は、「レクイエム」を死者のためだけのものだとは思ってません。

こういうことはたぶん、音楽関係者よりもキリスト教関係者の方が詳しい?んでしょうから、番組製作者はそういう人に話を聴いた方が良かったんじゃないですかね。もっとも、クラシック畑の人ならたいてい、宗教曲の授業やなんかで、ある程度、背景についても勉強してるはずですが。
ヴェルディがこの曲の作曲にあたってエモーショナルな要素を重視してるのは確かでしょうが、テキスト(歌詞)のあるものはその内容から乖離することはできない(素直な読み方をするにしろ、うがった読み方をするにしろ)ですし、そもそも人間が創作するものはその人の持つバックグラウンドの上にしか築かれないものなので、この曲について何か言おうとするなら、まずはキリスト教の基本的な考え方を理解する必要があるような気がします。

クラシックに限らず、文学を含めた中世以降の西洋芸術は、キリスト教の影響と言うよりも、キリスト教の地盤の上に成り立ってるわけですが、日本人にはそういった精神的背景は馴染みが薄いからってことで、ああいう、曲の趣意からとっ外れた解説になっちゃったのかもしれませんね。でも、天下のN○Kたるもの、適当な想像で妙な説明をこじつけるんじゃなく、ちゃんと背景を説明した上で、より深く曲を理解し、親しみを増せるような話にした方が良かったんじゃないかな。と思いました。


あと、「アマデウス」では、ヴェル・レクの最終曲が、静かなコーラスのみの"Requiem aeternam"(レクイエム・エテルナム;永遠の安息を)で成り立ってるみたいな言い方をしてましたが、実際は最終曲の主体は"Libera me"(リベラ・メ;我を解き放ち給え)というかなり派手な曲で、さらに言えば"Dies irae"も間に入ってますので、全体としては過激と言うか、ドラマチックな音楽です。...ので、この点も誤解なきよう(笑)

ヴェル・レクの録音は良い演奏が色々ありますが、やっぱり一番衝撃的なのはA. トスカニーニ指揮/NBC交響楽団(1951年録音)でしょうか。
伝説の『恐怖のグラン・カッサ』は、聴いてて思わず笑っちゃう位『ヤリ過ぎ』なんですが、コレ聴いてから他のを聴くと、何か物足りなく感じちゃうんですよね(笑)

アメリカン・バレエ・シアターも

2011-01-21 20:20:59 | その他
今年7月に東京文化会館で行われるアメリカン・バレエ・シアター日本公演のチケット(S席~B席)が、電子チケットぴあで、今日の23:00まで、先行先着発売中だそうです。
(一般発売(S席~E席)は1/23(日)10:00~ですから、まだ大丈夫 笑)

* オープニング・ガラ(クリストファー・ウィールドンの新作/パ・ド・ドゥ集 他)
2011/ 7/21(木) 18:30 開演
 [出演]パロマ・ヘレーラ / ジュリー・ケント / ジリアン・マーフィー 他

*「スペシャル・ドン・キホーテ」(ミンクス)
2011/ 7/22(金) 18:30 開演
 [出演]パロマ・ヘレーラ / アンヘル・コレーラ / シオマラ・レイエス / エルマン・コルネホ / 加治屋百合子 / ダニール・シムキン 他

*「ドン・キホーテ」(ミンクス)
2011/ 7/23(土) 13:00 開演
 [出演]ジリアン・マーフィー / イーサン・スティーフェル 他
2011/ 7/23(土) 18:00 開演
 [出演]加治屋百合子 / ダニール・シムキン 他
2011/ 7/24(日) 13:00 開演
 [出演]シオマラ・レイエス / アンヘル・コレーラ 他
2011/ 7/24(日) 18:00 開演
 [出演]パロマ・ヘレーラ / ホセ・カレーニョ 他

* 「ロミオとジュリエット」(プロコフィエフ)
2011/ 7/26(火) 18:30 開演
 [出演]ジュリー・ケント / マルセロ・ゴメス 他
2011/ 7/27(水) 18:30 開演
 [出演]シオマラ・レイエス / エルマン・コルネホ 他
2011/ 7/28(木) 18:30 開演
 [出演]ナターリヤ・オーシポワ / デイヴィッド・ホールバーグ 他

* クロージング・ガラ(Company B/パ・ド・ドゥ集 他)
2011/ 7/29(金) 18:30 開演
 [出演]パロマ・ヘレーラ / ジュリー・ケント / ジリアン・マーフィー 他

オープニングとクロージングのガラと、「スペシャル・ドン・キホーテ」は、料金高めです(笑)

オープニング・ガラの「クリストファー・ウィールドンの新作」っていうのは、多分、5月にメトロポリタン・オペラで世界初演予定のものだと思います(詳細は知りません)。
メイン・キャストは、いちいちコメントしてるとキリがないくらい、綺羅☆揃いですね。
「ドン・キホーテ」(プティパ / ゴールスキー振付)はABTの今年のシーズン(@メトロポリタン・オペラ)でも上演予定(5月)で、今回の来日公演のキャストは、加治屋さんも含めてほぼMet上演時の組み合わせみたいです(アンヘル・コレーラ以外)。
「ロミオとジュリエット」(マクミラン振付)は確か先シーズンにやってたかな?はっきり覚えてませんが。
6/30にABTを引退予定のホセ・マニュエル・カレーニョも来るみたいですね。

イタリア月間で、『ヴェル・レク』来たか...

2011-01-20 01:20:44 | その他
今週のN○K「名曲探偵アマデウス」はヴェルディの「レクイエム」だったんですが、もしかして、番組を御覧になって誤解された方もいらっしゃったんじゃないかという気がするので、一言フォロー。(「だからなんで僕が...」 笑)

まず予めお断りしておきますと、ヴェルディの「レクイエム」は、音楽的にはあまりフツーのレクイエムというワケではないです(オペラ的というか、ヴェルディ的というか...)。
ただ、そうは言っても一応、レクイエムの歌詞(カトリックのミサで詠唱される祈祷文)を使い、レクイエムの形式に則って書かれてますので、本人は間違いなく、キリスト教(カトリック)の「レクイエム」のつもりで書いたと思われます。

で、先日PBBSで書いたことの繰り返しになりますが(でもまあ、そっちを御覧になってる方は多分あんまりいらっしゃらないとは思いますが 笑)、キリスト教のレクイエムというのは、「アマデウス」で言ってたように『死』を重大視して悲しむものでもなければ、日本で一般的に考えられているように「死者の魂を鎮める」というような目的のものでもありません。
そもそもキリスト教の教義上では、『肉体の死』というのは一時的な安息であり、悲しむような筋合いのものではない(ということになっている)んですよね。

「レクイエム」の歌詞をちゃんと読んでいただけば分かりますが、内容はほぼ全て神への呼びかけで、死者本人に呼びかけるようなところは無く(ミサ外にあたる"In Paradisum"(イン・パラディスム;楽園に)の部分にのみ、死者への語りかけが有りますが、ヴェルディのレクイエムでは割愛されてます)、自分(や死者?)の悲しみを表すようなところもありません。
呼びかけの主な内容は、『肉体の死』によって保留状態になっている『永遠の魂』(というものをキリスト教徒は持っていることになっている)を『最後の審判』の日に神様が天国行きと地獄行きに振り分ける時(これは永久的な決定)、どうか私の(あるいは死者の)魂は天国の方に振り分けて下さいね、というもの。
かの有名な"Dies irae(aeは一文字)"(ディエス・イレ;怒りの日=最後の審判の日)も、そのつながりで出てくるわけです。

(つづく...たぶん 笑)

間に合うか?!(笑)

2011-01-14 20:14:33 | その他
以前、BSで放送されたピナ・バウシュの「私と踊って」が、本日、地上波で再放送されるようです。

2011/1/14(金) 23:00-01:06 NHK教育

○情報コーナー 「振付家、ピナ・バウシュの目指したダンスとその魅力」 23:00-23:08

○劇場中継 「ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団公演 『私と踊って』」 23:08-0:38
<振付・演出>ピナ・バウシュ
<美術・衣装>ロルフ・ボルツィク
<出演>ヴッパタール舞踊団
(2010年6月13日 東京 新宿文化センター)

○インタビュー 「ピナ・バウシュの遺したダンス」 0:38-01:06
ジョセフィン・アン・エンディコット (ダンサー)
ドミニク・メルシー (ヴッパタール舞踊団 芸術監督、ダンサー)
貫 成人 (聞き手:哲学・舞踊批評 専修大学教授)

ピナが亡くなってから約1年後に行われた日本公演の録画。
ピナの作品は、古い時代の音楽と新しい舞踊表現が合わさった詩的な舞台が印象的ですね。

英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団2011年日本公演

2011-01-12 01:29:43 | その他
マラーホフ&ベルリン国立バレエ団の日本公演がもうじき開幕(1/15~)ですね。
一方、以前、吉田都さんが在籍されてたこともある英国バーミンガム・ロイヤル・バレエ団の日本公演(5月下旬)も、そろそろチケット販売開始になるようです。
(東京公演のみ、NBSのサイトでWEB会員先行抽選予約受付:1/14(金)10:00~1/27(木)18:00。
一般発売は2011/2/5(土) 10:00より。
入場料等、詳しくは下記サイト↓で。
http://www.nbs.or.jp/stages/1105_birmingham/index.html
ちなみに愛知公演は既にチケットぴあやCNプレイガイドで発売中で、兵庫公演は2011/1/15(土)10:00より発売開始です)

演目は「眠れる森の美女」全3幕プロローグ付(ピーター・ライト/マリウス・プティパ振付)と、「真夏の夜の夢」&「ダフニスとクロエ」(いずれもフレデリック・アシュトン振付)のカップリング。
東京公演で予定されている主演キャストは以下のとおり。

5/21(土)1:30p.m.
「眠れる森の美女」 オーロラ:タマラ・ロホ、王子:イアン・マッケイ
5/21(土)6:30p.m.
「眠れる森の美女」 オーロラ:佐久間奈緒、王子:ツァオ・チー
5/22(日)1:30p.m.
「眠れる森の美女」 オーロラ:タマラ・ロホ、王子:イアン・マッケイ
5/27(金)6:30p.m.
「真夏の夜の夢」 タイターニア:吉田都、オベロン:セザール・モラレス
「ダフニスとクロエ」 クロエ:ナターシャ・オートレッド、ダフニス:ジェイミー・ボンド
5/28(土)3:00p.m.
「真夏夜の夢」 タイターニア:佐久間奈緒、オベロン:ツァオ・チー 
「ダフニスとクロエ」 クロエ:エリシャ・ウィリス、ダフニス:イアン・マッケイ
5/29(日)3:00p.m.
「真夏夜の夢」 タイターニア:吉田都、オベロン:セザール・モラレス
「ダフニスとクロエ」 クロエ:ナターシャ・オートレッド、ダフニス:ジェイミー・ボンド

バーミンガム・ロイヤル・バレエのプリンシパルの佐久間奈緒さんと、ロイヤル・バレエ(コヴェント・ガーデン)のプリンシパルのタマラ・ロホ、元プリンシパルの吉田都さんという顔揃え。
佐久間さんはポスト・ミヤコの呼び声が高い人ですね。

年明けで御座いますので

2011-01-07 00:56:05 | その他
一応、謹んで新年の御挨拶を申し上げます。


さて、実家から帰ってきて年末年始に録画しといたものをざっくりチェックしました。
バレエ関係は「東急ジルベスターコンサート」と「ウィーンフィルのニューイヤーコンサート2011」ですかね。

東急ジルベスターコンサートは、年毎にどうしようもなくなってく感じですが、カウントダウンの『復活』(マーラー)に合わせたサンドアートは面白かったです。刻々と変化していく砂絵の中に物語が有って、お見事でした。
曲は第5楽章の途中からで、「そこから?」とは思いましたが。まあ、長いからしょうがないんですが。
西島千博くんのバレエ(『カルメン』ハバネラ/『アイーダ』凱旋行進曲)についてはノーコメントということで(笑)

ウィーンフィルのニューイヤーコンサートは、久々のオーストリア出身指揮者で、しかも今シーズンから音楽監督をやってるウェルザー=メストの指揮ということもあって、しっくりと言うか、無難な感じでしたね。
リスト生誕200年にちなんだ選曲という話だったので、もっとハンガリーっぽくなるのかと思ってたら、それほどでもありませんでした。

第2部で挿入されてたバレエ(ポルカ・マズルカ「遠方から」/ワルツ「わが人生は愛と喜び」(以上ヨーゼフ・シュトラウス)/ワルツ「美しく青きドナウ」(ヨハン・シュトラウスII))も、ほどよく上品でありながら、現代的なオシャレさも感じられて、良かったんじゃないでしょうか?
シュターツオパーの練習場?もちらっと見れましたし。微妙に個人差をつけた練習着風衣装に感心したり(笑)

何より、「美しく青きドナウ」を踊ったバレエ学校の生徒達が可愛かった!
デビュタント風の女の子達もおしゃまな感じで良かったけど、男の子達が意外に芸達者で(笑)
ウィーンにおける一大年中行事で、全世界にTV生中継で、しかもホールを移動しながら踊るという普段あまりない振付をちゃんとこなして、最後ににっこり浮かべた笑顔がすごく自慢そうで(笑)、とても微笑ましかったです。

あと2回再放送があるようですので、御興味を持たれた方はどうぞ。

NHK 総合テレビ 2011/1/8(土) 15:05-16:50 ※第2部のみ
NHK BS2 2011/1/10(月)9:00-11:37