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「プリンセスチュチュ」ファンページ

この季節はチャイコどきなのか?

2010-11-28 11:39:57 | その他
確かおととしのこの時期には「くるみ割り人形」をやってたNHK『名曲探偵アマデウス』。
今年は「白鳥の湖」らしいです。
まあ、冬は(日本では)白鳥の飛来シーズンでもありますしね(?)

2010/11/29(月) 19:00-19:45 NHK BShi
 11/30(火) 8:00-8:45 NHK BShi
 12/2(木)【1日深夜】 0:00-0:45 NHK BShi
 12/5(日) 18:00-18:45 NHK BS2
「名曲探偵アマデウス」 事件ファイル♯80 ~チャイコフスキー 「バレエ“白鳥の湖”」

たぶん、初演で大コケした話とかがネタになってるんじゃないかな...
振付の方は(色々改訂も重ねられて?)超絶技巧のソロに、ユニークなヴァリアシオン、優美な群舞と、今でこそ見どころたっぷりと思われますが、当時は、全体的に白っぽい(そりゃそうだ 笑)のと暗いのが不評だったみたいですね。
音楽の方は、バレエ音楽が『伴奏音楽』から脱却した記念碑的作品ですが、革新的=大バッシングを受けたってことで(笑)
チャイコフスキーが、まだ(?)スラブ(ロシア)色のめちゃ濃い音楽を書いてた頃の作品なので、哀愁を帯びたスラブ民族音楽の雰囲気にどっぷり浸れて、いいんじゃないかという気もするんですが。
チャイコ三大バレエ名物『各国音楽』(あくまでチャイコ節だけど 笑)も楽しいですし。

ただ、過去ログ(「13Akt」)でもちょっと書きましたが、このバレエはワーグナーのオペラ「ローエングリン」無くしては語れないものがある(『ライトモチーフ』というものを使ってることとか...そもそも物語自体が姫救出モノだし 笑)と思うんですが、そこまで話が及ぶかどうかは不明。

そういやチュチュも最終的には姫(るうちゃん)救出モノなんですよね。
全体的には、どうしても王子が救出されてるような印象が強いケド(笑)

オペラも...

2010-11-20 15:49:22 | その他
みなさまよく御存知のとおり、オペラにもバレエが入ってるものがあります。
(というか、もともとバレエはオペラの中に必ず挿入されてたダンス・パートが起源で、あのパリオペラ座バレエも、英国ロイヤルバレエも、元はそのための組織ですしね)
というわけで(?)、来週火曜~金曜(月曜~木曜深夜)に、NHK BSハイビジョンで、昨年のメトロポリタンオペラの公演(たぶんLive in HD映像)が放送されますので、バレエ・ファンのみなさまも、時にはオペラもいかがでしょうか?(笑)


NHK BSハイビジョン~華麗なるメトロポリタンオペラ~

11/23(火)[月曜深夜]0:00-2:35
歌劇 「トスカ」(プッチーニ)
 トスカ:カリタ・マッティラ
 カヴァラドッシ:マルセロ・アルバレス
 スカルピア男爵:ジョージ・ギャグニッザ
(ジョセフ・コラネリ指揮、2009年10月10日)

11/24(水)[火曜深夜]0:00-3:00
歌劇 「アイーダ」(ヴェルディ)
 アムネリス:ドローラ・ザジック
 アイーダ:ヴィオレータ・ウルマーナ
 ラダメス:ヨハン・ボータ
(ダニエレ・ガッティ指揮、2009年10月24日)

11/25(木)[水曜深夜]0:00-2:27
歌劇 「トゥーランドット」(プッチーニ)
 トゥーランドット:マリア・グレギーナ
 カラフ:マルチェルロ・ジョルダーニ
 リュー:マリーナ・ポプラフスカヤ
(アンドリス・ネルソンス指揮、2009年11月7日)

11/26(金)[木曜深夜]0:00-3:05
歌劇 「ホフマン物語」(オッフェンバック)
 ホフマン:ジョセフ・カレヤ
 ミューズ/ニクラウス:ケイト・リンジー
 ステラル/アントニア:アンナ・ネトレプコ
 オリンピア:キャスリーン・キム
 ジュリエッタ:エカテリーナ・グバノワ
(ジェームズ・レヴァイン指揮、2009年12月19日)


収録場所はメトロポリタン歌劇場、演奏はいずれもメトロポリタン歌劇場管弦楽団・合唱団で、「トスカ」以外はバレエ団も出演。

とはいえ、上記4作品の中では、「トスカ」が一番観やすいですかね。
印象的な音楽と、ドラマティックなストーリー展開で、オペラ自体の出来がいいので。
カリタ・マッティラの『鬼気迫る』トスカをお楽しみ下さい。

ヴィオレータ・ウルマーナとヨハン・ボータの「アイーダ」は、私個人としては、うーん...な感じですが...
でもバレエは、これが一番目立つかな?

「トゥーランドット」はフランコ・ゼッフィレッリのド派手な演出。
マルチェッロ・ジョルダーニの「誰も寝てはならぬ」は悪くないですね。

最終日は、これだけフランス語(他はイタリア語)オペラの「ホフマン物語」。
上記配役表はNHKのサイトでの表記通りになってるんですが、普通はフランス語読みでオランピアと表記されるOlympia(コッペリウスが作った機械仕掛けで歌う人形)が英語読みのオリンピアになってるだけでなく、ステラ Stella(ホフマンが憧れている歌姫)が何故か「ステラル」になってて、謎です(笑)
このオペラではジュリエッタ(高級娼婦)のシーンの美しい「舟歌」が一番有名だと思いますが、わたしはアントーニア(歌うと死んでしまう奇病の娘)のシーンの情感豊かな音楽が好きですね。
アンナ・ネトレプコの情熱的な声は、死に怯えつつも歌への情熱に囚われているアントーニアにぴったりだと思います。

ロミジュリはハズせない?(笑)

2010-11-13 23:52:15 | その他
ですかね?チュチュ・ファンなら(笑)

以前お知らせした、今年6月の吉田都さんwith英国ロイヤル・バレエ団来日公演の放送終了時刻が確定しましたので、再度お知らせ。

2010/11/19(金) 23:00-01:40 NHK教育
情報コーナー 「吉田都の芸術」(23:00-23:20)
公演コーナー「英国ロイヤル・バレエ日本公演 『ロメオとジュリエット』全3幕」(23:20-01:40)

バレエ「ロメオとジュリエット」全3幕(プロコフィエフ)
 ジュリエット:吉田都
 ロメオ:スティーヴン・マックレー
 ティボルト:トーマス・ホワイトヘッド
 べンヴォーリオ:セルゲイ・ポルーニン
 パリス:ヨハネス・ステパネク ほか

 振付:ケネス・マクミラン
 ボリス・グルージン指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
[2010年6月29日  東京文化会館]

お見逃しなきよう(笑)
吉田さんといえば、私は(たぶんロンドンでも?)、こんぺいとうの精のイメージが強いんですが。
そういやそろそろ、くるみ割り人形の季節ですね。
年が過ぎるのは早いな...(笑)

Met'sラインゴルトその3

2010-11-09 21:04:41 | その他
(ネタバレも続く)

さて、お待ちかね(?)生ザックス(笑)ことBryn Terfelですが、期待通り、聴き応え&見応えたっぷりvでした。
彼はバス・バリトンという声域上、悪役っぽい役やクセのある役が多く、本当にカッコイイ役というのはあまりない(『サロメ』のヨカナーンくらいか...『さまよえるオランダ人』や『ドン・ジョバンニ』のタイトル・ロールも、翳が有り過ぎるし)んですが、『リング』のヴォータンは、傲慢ではあるけれども、神々の長として色々考えたり、調整したり(笑)、行動したりする役どころですね。
Brynはそういったヴォータンの複雑な立場とか性格とかもうまく表現してたと思います。

コスチュームデザインも神話風カッコイイ系(欧米的価値観での 笑)。
あと、他の人の衣装はほぼ左右対称なのに、ヴォータンだけはアシンメトリー(左腕むき出し 笑)になってて、『特別』感・大でした☆
前髪が左目にだけかかっていて(←ヴォータンは隻眼なので)、口元にはかからないスレスレくらいの長さなんですが、やはりうっとうしかったらしく、カーテンコールの時にこの前髪を跳ね上げて見せて、笑いを取ってました。

他の歌手もみな素晴らしく、ローゲのRichard Croft(装置がいっぱいのハイテク衣装 笑)やアルベリヒのEric Owens(フルカバーの衣装にドレッドヘアのかつらで暑そうだった...)など、声も演技も絶品でした。
さらにここで特筆したいのはミーメ(アルベリヒに虐げられているせむし(注:現在は差別用語であるとして使われません)の弟)のGerhard Siegelとファーゾルト(ヴァルハルを建てた巨人族の兄の方)のFranz-Josef Seligの熱演。
ミーメはリング・シリーズ3作目の『ジークフリート』で重要な役割を担うことになりますが、ここでもしっかりと存在感をアピールしてました。
それから、ファーゾルトがフライアに寄せる思慕がかなりオープンに表現されていて、ごつくてむさいファーゾルトがいじらしくさえ思えるくらい。
フライアの方もちょっとファーゾルトにはほだされてる感じで、ファーゾルトが弟のファフナーに殺されるシーンで大ショック!って演出になってたりとか。(すぐ立ち直ってましたが 笑)
大地の始祖女神エルダのPatricia Bardonも鳥肌モノ。他を圧倒し、畏怖をかき立てる神秘性(←これが無いと話に説得力が出ない)に、ゾクゾクさせられました。
全般的に『声の演技力』のレベルが高かったという印象です。(まあ、Metですからね)

40周年のジェームズ・レヴァインとメトロポリタン歌劇場管弦楽団の演奏も完璧なバランスで、非の打ち所がありませんでした。
(もっとも今回聴いたのは録音なので、実際に劇場で聴くとまた違うとは思いますが)
最初のリハーサル映像でジミー↑がオーケストラに「抑制するな。やり過ぎてたら言うから」と言ってましたが、そのとおり、非常にドラマティックで、全体として「ワーグナーの求めた楽劇を実現させる」という製作意図にかなったものになっていたと思います。

松竹METライブビューイングによる劇場での公開(下記サイト↓御参照)は今週金曜日までですので、御興味を持たれた方は、御自分の目で確かめに行ってみて下さい(笑)
http://www.shochiku.co.jp/met/

Met'sラインゴルトその2

2010-11-08 22:23:27 | その他
タイトル違いますが、前回記事↓が「その1」なので...

演出のロベール・ルパージュだったか、芸術監督のジェームズ・レヴァインだったかのインタビューで、「ワーグナーの上演当時は(舞台演出に)技術的な限界があり、本人も不満を持っていたが、今回のプロダクションは彼の望みを実現させるものになったと思う」というような話がありましたが、まさにそう感じました。
現在のヨーロッパの歌劇場でのプロダクションは、聴衆がそのオペラを(少なくともストーリーを)知っていることを前提としていて、かなり恣意的で過剰に修飾(変更)されたものが多く(まあ、どうかして過去のものとの違いを出したいということなんでしょうが)、元々の作品(の意図)を知らないと、話が意味不明になってしまう可能性大。
そういう意味ではMetの演出は、逆に奇をてらってないというか、万人向けというか、分かりやすいものが多いですね。

ただまあ今回の演出も、SFファンタジーゲームみたいな趣があるのは否めませんが(笑)
(以下ネタバレ有り)
ラインの黄金や『指環』やローゲ(火の神、『炎』の化身)が光るのはともかく、フライア(←ふれいやさんの名前のドイツ語名)を巨人族に奪われて『老い』に脅かされた神々の胸が、カラータイマー(ここ読んでらっしゃる方でコレを知ってる人いるのか... 笑)みたいにぴこぴこ光るのはいかがなものかと...
あと、アルベリヒが化けた大蛇も、やり過ぎの感が。
ヴォータンと絡む尻尾はともかく、頭は映像でも良かったのでは?
上手くセットを使ってたのに、最後はディ○ニーランドのアトラクションみたいになっちゃって、もったいなかったです。

とは言え、非常に「アトラクティヴ」で楽しめる演出なのは間違いなく、過去の『リング』演出の中でも革新的でありながら原典が尊重されていて、ワーグナーが思い描いていたものに最も近いんじゃないかと思います。
『ラインの黄金』では特に最初のライン川のシーンが退屈になりがちですが、このセットで表現された幻想的な情景(出演者の動きや音に反応する特殊な素材が使われてました)と出演者の命がけの演技(笑)で、全く飽きさせずに観せてくれました。
もちろん、全て、素晴らしい演奏があってこそなんですが。
本当に宙吊りで歌うとは思ってなかった(笑)
(宙吊りで演技してたのはほとんどスタントだと思いますが、ラインの娘たちとローゲだけは腰にロープをつけて歌ってました)
同様に、場面転換の音楽の間も、常に何かが動いている状態なので、舞台から全く目が離せません。
そういう意味でも、ゲームに似てたかな。

(まだつづく 笑)

終わらない!(笑)

2010-11-07 20:58:35 | その他
ザックス話は、あと『まとめ』だけなんですが、なかなか終わってくれません。
誰か、「お話が終わらなければいい」って思ってるのか?(笑)
まあ、今年中にはまとめますので(たぶん ;)、しばらくお待ち下さい。



それはさておき、Metの『ラインの黄金』のLive in HD映像を観に行ってきました。
「楽しかった!!」です。

予告映像等で一応知ってはいたんですけど、これを入れるために舞台の補強工事までしたという重さ45tのセット"the Machine"はスゴかったです。
ディズ○ーランドかユ○バーサルスタジオか(笑)
日本の伝統芸能?で、蛇腹状の道具で色んな形を作るのがあるじゃないですか?(何て言う芸能なのかワカリマセン 笑)
あれの巨大なのが舞台に横たわってる感じですかね。
それ一つで、ラインの河底も、地上も、ニーベルハイム(ニーベルング族の住む地下世界)も、ビフレスト(アースガルズのヴァルハルに続く虹の道)も、その他もろもろ全部表現されてます。
劇場で実物を見たかった...

開演前のインタビューでブリン・ターフェル(ヴォータン役)が言ってたんですが、このセットが背後にあることで、声を前に反響させる効果(オペラの舞台は奥行きが広いので、音の拡散が大きな問題になります)もあったようです。

(つづく 笑)