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「プリンセスチュチュ」ファンページ

ファッションチェック@MET (@^▽^@)

2014-01-29 19:37:48 | その他
オペラやバレエに何を着て行ったらいい?とお悩みの方に(笑)御参考までに↓
http://lastnightatthemet.com/
メトロポリタンオペラ(@NY)の「今日のオシャレさんv」フィーチャーフォトブログ?です(時々、更新されてます)

「音楽を聴きに行くのが目的なのに服装のことを気にするべきではない」という、一見もっともな意見も有るようですが、パジャマで仕事に行く人はあんまりいないように、『ギョッとされない格好』というのはやっぱりあるんですよね (^_^;)
自分がどういう態度(attitude)でその場に臨んでいるか(周囲の人から見える形で)というのは、周りのお客さんだけでなく、演奏者(たいていは正装)や、その芸術自体へのリスペクトのほどを表すもの。
それに、クラシックのコンサート(オペラやバレエを含む)はべつに、熱狂的な(『音楽』にしか興味のない)クラシック愛好家のためだけのものじゃないですしね。
日常とは違う『夢のような時間』を過ごすために出かける、というのでもいいんじゃないでしょうか?

さてMETですが、やっぱり服の趣味がアメリカっぽいというか、自由な感じ (≧▽≦)
(シーズン初日とかのガラ公演じゃない、普通の日なので)カジュアルからエレガントまで、バラっバラ(笑)
でも、カジュアルでもその人のこだわりを感じさせるというか、「これが私のオシャレですよ」という意思表示はハッキリしてるなぁ、と思います。

これに比べて、パリ、ロンドンを除くヨーロッパ圏のオペラハウスはもうちょっと保守的かな?(もちろん座席のランクにもよるでしょうけど)
たいていはスーツやジャケットスタイル(女性ならワンピースやシンプルなショートドレスの場合も)の人が多い気がします。
まあ、METの写真の人たちは『カメラマンの目に留まった人たち』ということなので、その他大勢とは一線を画してる(笑)んだと思いますが。

日本ではもっとずっと地味ですね。カジュアルかせいぜいオシャレ系スーツくらい?で、ドレスアップしてる人はあまり見ないかな...(皆無ではない)
たぶん歴史的事情(笑)から、あんまり『ちょっとおめかししてお出かけ』の人がいなくて、ほぼクラシック愛好家の巣窟と化してるせいでしょう(-m-)
バレエの公演では、着飾った女の子たちもいたりして、華やかですけど。

どの程度のフォーマルさが求められるか(特に海外)については、各オペラハウスごとにドレスコードが決まってたりするので、個別にwebサイトなどで御確認頂くとして、ただ、だいたいどこのオペラハウスも、基本、『黒(系)』ということでは同じなんじゃないですかね。程度が違うくらいで(笑)
なんで黒かというと、正装という意味もありますが、オペラハウスの内装がたいてい白&赤っぽいせいもあるんじゃないでしょうか(映える配色の問題)。
それに上演中は、暗い色の服の方が客席の闇に溶け込んで、他の人の鑑賞の邪魔にならないし。
白っぽいのやメタリックは(特に頭と肩・背中部分)、いくら暗くなっててもやっぱり目立つ(*´∀`)
もっとも、もともと白っぽい金髪の人だっているわけだし、ある意味、気持ちの問題かもしれませんが。

一方、『民族衣装系』はわりと「まちがいない」ところで、METの写真でもキルト(「ラ・シルフィード」のジェームスの衣装みたいの)をはいたスコットランド系?の男性がいますね。
日本人なら着物(訪問着レベル)か。
適度な盛装(正装ではない)感があって、周りの人の目も楽しませられてgood♡じゃないでしょうか。
特に海外では、「こういう時にはこういう着物」という決まり事をあんまり気にしなくていいですし (^^;)
ただし、海外で(自分で着付けして)着るってのは、ちょっとハードル高いか...

うーん、私の話はあんまり参考にならなかったですね。
まあ、どうしても、何かオススメは、と訊かれれば、例えば自分らしさを出せるようなちょっと個性的なインナーに、ジャケットあるいはキレイ目カーディガンというスタイル(男女問わず)なんかどうでしょう?
男性の場合、パンツは、特にこだわりが無ければ、折り目のあるベーシックなものをお勧めします(女性は気にする必要ありません)。
ジーンズは(特にヨーロッパでは)服装のレベルとして日本よりずっと低く位置づけられているということを別にしても、長時間座って音楽を聴くという条件を考えると、あえて選ぶ意味があるとはあまり思えません(むしろコスプレの方がまだマシかも 笑)
あとホールは意外に暑かったり寒かったりがあるので、上着で調節できた方がいいんじゃないかと思います。
女性の方なら、カクテルドレスを上着でカジュアルダウン、とかでもいいかもしれませんね。
自分に合う快適な服で、気持ち良く音楽を楽しんで下さいv

(写真はヴェネツィアのフェニーチェ歌劇場;大晦日のガラコンサートの準備中 です)

今年もやるらしい

2014-01-29 18:45:30 | その他
NHKバレエの饗宴2014(3/29(土)17:00 NHKホール)のチケットが、先週1/25(土)から発売になりましたね。
(S席は既に残り僅かになりつつあるようです)

今年の出演予定は、貞松・浜田バレエ団(「ドン・キホーテ」第一幕から)、島地保武&酒井はなのユニット<アルトノイ>(演目未定・新作)、スターダンサーズ・バレエ団(「スコッチ・シンフォニー」)、東京シティ・バレエ団(「ベートーベン 交響曲第7番」)、首藤康之&中村恩恵(「The Well-Tempered」)というラインナップ。
あと、常連の吉田都さんはシュツットガルト・バレエのフィリップ・バランキエヴィッチと「ラ・シルフィード」のパ・ド・ドゥ(ブルノンヴィル版)を踊られるようです。
「スコッチ・シンフォニー」てのはたぶん、メンデルスゾーンの交響曲第3番「スコットランド」のことだと思うので、今年は交響曲ベースのバレエ作品が2つってことになりますね。
私は見たことありませんが、バランシン振付なのでコンテンポラリーというよりはクラシック・バレエな感じかな?
全体でみるとコンテンポラリーとクラシックが半々というところですね。
シルフィードは吉田さんの芸風(笑)によく合ってると思います。

Web販売で座席指定購入できるようです。
今年は3回目なのでどうか分かりませんが、一昨年(第1回)も昨年(第2回)も完売してたので、観に行かれたい方は念のためお早めに購入された方がいいかもしれません。



話それますが、最近(一、二年前から?)のNHKは「社会的に重要な出来事を公平な立場で報道する」という役割を捨てた感がありますね(今やどんなニュースもネットの方が早く詳しくいろんなソースから入ってくるので別にいいんですが)。
資金を負担してもらってる国(つまりは予算を決める政治家)に最大限に配慮したニュース構成にしてたと思ったら、内外からの『意外な』反響を受けて急に大ニュースとして採り上げてみたり...
エンタメに徹するつもりならそれでも構わない(はなからそう思って見ればいい)ので、せめて芸術事業は(目先のことだけじゃなく、ほんとの意味で豊かになるように)しっかり頑張ってほしいな。
バレエイベントもだけど、N響のレベルアップも(笑)

白鳥のテーマは...

2014-01-24 18:56:06 | その他
先週のNHK Eテレ「ららら♪クラシック」(「白鳥の湖」の回)で、あの『白鳥の主題』(←一番有名なメロディー)が、第4幕の「終曲」で転調(ロ短調→ロ長調)されてマジカルな効果を生む(笑)、ってな話をしてましたが、話がいかにも中途半端だったので、ちょっとだけ勝手に補足...


(音楽の調性について重々御承知という方は、この段落は飛ばして下さい↓)
えーと、まず、みなさま御存じのとおり、ふだん我々が聴くたいていの曲は、12コの基準の音(ピアノでいうと白鍵と黒鍵それぞれの音)のうちの7音を主な構成要素(つまり音階)とするメロディー(和音進行)でできているとみなせます(まあ、ざっくり単純化すれば)。
選べる音の組み合わせには多少の規則があり(人間が聴いて「ひとまとまりの音楽」と感じるためには、ってことです)、その組み合わせごとに、ある約束事に則って、「ニ長調」(ex.「花のワルツ」)だの「ホ短調」(ex.「金平糖の精の踊り」)だのという名前がついてます。
で、それがその曲(メロディーって言った方がいいのかな?)の『調性』というヤツなんですが、たまにメリハリつけるために曲の途中で違う『調性』に移ったり(これが転調)もします。
そして実は、それぞれの『調性』には、なんとなく特有の雰囲気というか、性格みたいなものがあったりもします。


さて、そもそもこの『白鳥の主題』(ロ短調)の元ネタであるワーグナーのオペラ「ローエングリン」の『禁問の動機』(この話は何度も書いたので、過去ログ見て下さい...)はヘ短調(五線紙上に書くと♭4つ)。
ローエングリンとエルザの関係が、このちょっとしたネタ(『禁問』の誓い)をきっかけに、らぶらぶハッピーウェディングからドン底まっさかさまという、先行きを暗示するような、重苦し~い調です。

チャイコフスキーはこの有名なメロディーを(白鳥つながりということで)自分の作品に取り入れる時、調性をロ短調(#2つ)という感傷的な響きを持つ調に変えて、メロディーラインも華やかに、料理し直しました。
哀しく神秘的な「白鳥伝説」という題材に合わせてというだけではなく、バレエにふさわしいロマンティックな物語として演出しようという計算が(たぶん)あったんじゃないかな、と思います。


それから、「白鳥の湖」の「終曲」は、チュチュ・ファンのみなさまには、vs.アリクイ美ちゃん対決(2 Akt)の曲だと思いますが、実際には「チュチュ」で使われてるのは「終曲」の前の部分で、番組で取り上げられてた箇所はもっとずっと後のほう。
まあそれはともかく、ロ短調(#2つ)から長調に転調しようという時、一番自然に移れるのは実はロ長調(#5つ)ではなく、ニ長調(#2つ)。
じゃあ、なんでチャイコフスキーはロ長調を選んだのか?

二長調はとっても輝かしい勝利の響きを持つ調なのにくらべて、ロ長調はけっこうガツンとした感じというか、完璧ハッピーvではない感じ(なんだそれ)になるんです(この点も、私が白鳥の湖のエンディングについて「死んであの世で結ばれるヴァージョン」を支持するゆえん)。
さらに、ロ短調から二長調への転調はあっさり簡単・予定調和なイメージになってしまうのに対し、主音が同じで雰囲気の違うロ長調へと転調すると、同じ景色なのにパァっと空が晴れたような、ちょっと、あれっ、というようなインパクト(『艱難辛苦を乗り越えた』感?)が出ます。
けっこう考えてるぞ、チャイコフスキー(笑)


加羽沢さんはこういったことをちゃんと御承知だとは思いますが、いかんせん3分じゃ説明できないですよね (;´∀`)
「同じなのに違う」とかいう妙ちくりんな説明(同じじゃないし...)になってたので、ちょこっと私なりに補足(解釈)してみました。



というわけで、次回の「ららら♪クラシック」(1/25(土) 21:30-22:00)は、ブラームスの交響曲の中で私が一番好きな第1番です。
最終的には(第4楽章)ベートヴェンへの敬意にクララ・シューマンへの愛が勝つ(笑)って曲なんですが、そこまで説明するかな...

白鳥の湖と言えば

2014-01-18 01:04:16 | その他
明晩(もう今夜か)のNHK Eテレ「ららら♪クラシック」は、ついに(?)「白鳥の湖」を取り上げるようです(1/18(土) 21:30-22:00、再放送1/20(月) 10:25-10:55)。
この曲は色々と突っ込みどころというか、話のネタがあると思いますが、どうやら『初演大失敗の件』にスポットを当てた番組になるみたいですね。
司会の加羽沢さんはバレエお好きみたいなんで、バレエの映像もあるかもしれません。
...てゆーか、来月BSでマリインスキー・バレエの「白鳥の湖」(もちろんプティパ/イワノフ版)の放送があるんで、その前宣のような気がすごくします...

年が明けたと思ったら、もうそんな季節

2014-01-17 13:06:27 | その他
来月、日本公演を控えたアメリカン・バレエ・シアターですが、来シーズン(今年の春~夏)のsubscription(有料会員チケット販売...みたいなもの)が先週から始まりました。
以前にも御紹介したかと思いますが、アシュトンの「シンデレラ」のカンパニー初演に、アシュトンの「真夏の夜の夢」とラトマンスキーの「テンペスト」を含むオール・シェイクスピア・プログラム、それに来日公演でも上演するマクミランの「マノン」に、定番「ドン・キホーテ」、王道「白鳥の湖」etc.。

ABTは「マノン」好きですね...まがりなりにもアメリカが出てくるから?(笑)
ジャパン・アーツのABT来日関連サイトに、ジュリー・ケントのインタビュー記事が出てましたが、みなさま御覧になられたでしょうか?
http://www.japanarts.co.jp/blog/blog.php?cid_l=5&cid_m=4
インタビューの仕方(内容)も、その答えも、私的にはなんとなく釈然としないとこが多かったんですが、まあ、ステージが良ければ全て良し、ってことで (;´ー`)



ところで、西本智実指揮・日本フィルハーモニーの『プロジェクションマッピングによるチャイコフスキー三大バレエ音楽コンサート』第2弾「白鳥の湖」が今週末(1/18)ですね。
第1弾(くるみ割り人形)は、前評判は高かったものの、いまいち評価は芳しくなかったようで...

私は聴きに行ってないので何とも言えませんが、『音楽』を聴きに来るクラシック・ファンにも、エンターテインメント性やバレエの華やかさを期待して来るお客さん達にも、中途半端に肩すかしだったみたいですね。
そもそも「ヴィンヤード型」のサントリーホールで、ステージを囲むようにまーるく座っている客に、上部の壁に横長に広がった映像を見せるというところに無理があるような...
それに、ホールの壁に凹凸はありますが、あくまで『壁』なので、プロジェクションマッピングの効果を生かし切れてなかったんじゃないかな...という気もします。

あと、(西本氏談)「今回はあえてバレエを使わずに作品の本質に肉薄したいと考え、プロジェクションマッピングを用いました」ということですが、(プロジェクションマッピングを使うこと自体は全然オッケーだと思いますが)そもそもバレエの脚本に対して作られた音楽を、わざわざバレエと切り離す(ということを強調して聴かせる)ということに、妥当な意味があるようにはあんまり思えません。
(イロモノとしてならいいかもしれませんが...)
プロジェクションマッピングがバレエを踏まえたものになっていれば、もうちょっと受け入れられ易かったんじゃないですかね?
やっぱり『チャイコフスキー三大バレエ音楽』と銘打ってやるからには、バレエの内容を無視して独自路線を突っ走ろうというのは(興業的にも)厳しいんじゃないかな...と思いました。

今日(もう昨日か)は小正月

2014-01-16 01:13:03 | その他
今年のウィーン・フィル ニューイヤー・コンサート(先日やっと録画を見終わりました)は、なかなかユニークな☆選曲でしたね。
個人的には、舞台花飾り(1stヴァイオリン後ろあたりの)の中に紛れ込んでた<ピンクのブタ>と、”いたずら”ポルカ(ヨーゼフ・シュトラウス)で、ファゴットがベルの替わりに付けてた<巨大リード>(本来は小さな葦でできた吹き口)が大ウケでした o(>▽<)o

バレエに関しては、一つめの"Die Romantiker"(ヨーゼフ・ランナー)の方は、衣装も振付も比較的オーソドックス?で、ニューイヤー・コンサートらしい優雅な華やかさで、安心して見れる感じ(笑)でしたよね?
一方、バレエ「シルヴィア」の曲(Variation dansée (Pizzicati);レオ・ドリーブ)の方は、キッチュで可愛かったですね!
滑稽な振付と個性的な衣装がよく合ってたと思います。
(どうして「シルヴィア」でスコットランド風なのかはやっぱり分かりませんでしたが...)

特に、頭頂部前方の長~い羽飾りなんて、モロあひるちゃんのピコピコ『冠毛』じゃなかったですか?!
(ヴィヴィアン・ウェストウッドは、Sex and the City(映画版1)でキャリーが1回目の結婚式で着てたウェディングドレスでも、大きな羽を頭に付けさせてましたよね)
短いスカートの後ろ側だけクラシックチュチュみたいな白い張り出しがあるところは、まるでアヒルの『お知り合い』 (*≧m≦*)
この衣装、あひるちゃんにはきっと似合うと思うな...
ふぁきあ君にチェック柄が似合うかは...ちょっと微妙 ( ̄▽ ̄;)

あと、競技ダンスのワルツは、ウィンナ・ワルツには合わないということが分かりました(「美しく青きドナウ」)。
結局のところウィンナ・ワルツって、キレとかスピードとかにはあんまり縁が無いというか、みんなでわらわら踊る、フォーク・ダンスみたいなもんですもんね...

ナイチンゲールのオペラ

2014-01-10 21:37:26 | その他
今週末のNHK(BS)プレミアムシアター、メインは昨年6月の〈赤の広場コンサート〉ですが(アンナ・ネトレプコ&ドミートリ・ホロストフスキーというロシアの二大スターオペラ歌手共演で、これはこれで注目ですが)、チュチュ・ファンのみなさまにオススメなのはその後の〈エクサン・プロバンス音楽祭2010〉(再放送)です!

影絵や操り人形を使ったファンタジックな演出(byロベール・ルパージュ)で、『お伽話』の雰囲気いっぱい。
「夜鳴きうぐいす」はアンデルセンの同名童話を下敷きにした短編オペラですが、大野和士指揮・リヨン国立歌劇場管弦楽団の素晴らしい演奏と、「腰まで水に浸かって人形を操るオペラ歌手」というありえない光景(笑)で、永久保存モノですv


2014/1/13(月)【1/12(日)深夜】 NHK BSプレミアム

0:00:00~1:50:00
◇赤の広場コンサート
歌劇「運命の力」序曲
歌劇「トロヴァトーレ」から
歌劇「エフゲーニ・オネーギン」から ほか
[収録:2013年6月19日 赤の広場(モスクワ)]


1:54:00~3:31:30
◇エクサン・プロバンス音楽祭2010
ラグタイム
クラリネット独奏のための三つの小品
おどけた歌
バリモントによる二つの詩
ねこの子守歌
四つのロシア農民の歌
きつね

歌劇 「夜鳴きうぐいす」
(以上、ストラヴィンスキー)
夜鳴きうぐいす: オリガ・ペレチャトコ
料理人: エレナ・セメノヴァ
死に神: スヴェトラーナ・シロヴァ
漁師: エドガラス・モントヴィダス
中国皇帝: イリヤ・バニク
侍従: ナビル・スリマン
僧侶: ユーリ・ヴォロビエフ

合唱: リヨン国立歌劇場合唱団
管弦楽: リヨン国立歌劇場管弦楽団
指揮: 大野 和士
人形製作: マイケル・カリー
人形振付: マルタン・ジュネスト
影絵製作: フィリップ・ボウ
演出: ロベール・ルパージュ
[収録:2010年6月、7月 プロバンス大劇場]


ナイチンゲールを歌ったオリガ・ペレチャトコの美声は感動的。
他の歌手陣も(演出の大変さを差し引いても 笑)特筆すべき見事な歌いっぷりで、合唱もきれいでした。
ルパージュが原作の舞台の中国を意識して演出したのは間違いないでしょうが、水中人形劇といえば、どっちかとゆーとインドネシア(でしたっけ?)のものを思い出しますね...(ちょっと違うか)

アンデルセンの物語の中ではわりと素直にハッピーエンドな話(もくろみ外れはあっても、誰も不幸にはならない;日本から贈られたからくり仕掛けの鳥以外は 笑)なので、どなたでもすんなり楽しめるんじゃないかな...と思います。

あけおめでございます m(。^_^。)m

2014-01-04 18:09:42 | その他
厳寒の年明け、いかがおすごしですか?
冬コミに行かれたみなさま、十二分に楽しまれましたでしょうか?


さて私は、先日(初日公演が)TV放送されたミラノ・スカラ座の「椿姫」を観に行ってました。
(...と簡単に書きましたが、チケット争奪戦(Web上での一般販売;15分後には全公演売り切れてた)は超壮絶でした... (。´-д-)
で、結論から言いますと...『歌』は、やっぱりスゴかった!

ヴィオレッタ(ヒロイン)のディアナ・ダムラウは、輝かしく強い声でなおかつ情感豊かに歌い上げていて、文句の付けようも無い出来。
厳しいスカラ座の観客からも、"Perfetta!(「完璧」の女性形)"の声が掛かってました。

ピョートル・ベチャワのアルフレード(ヒーロー)も、初日のブーイングにふてるでもなくかといって力むでもなく(彼は自分のfacebookで「自分はプロだから」と言ってましたね)、彼らしい伸びやかでリリックな歌声を聴かせ、第2幕初めの聴かせどころのアリアでも最後のカーテンコールでも、大きな拍手とBravo!を受けてました(まあ、ちょっとブーイングも混じってましたが ^_^;)
私はもちろん(端っこの方の席から)"Bravo!"って叫びましたよ ゞ(^o^ゝ)

その他の歌手もうっとりするような素晴らしい歌声で、合唱の迫力も最高。

しかし!
残念なことに...オケがダメダメです。
有名な「第1幕への前奏曲」の金管の後打ち(3拍子の後ろ2拍で音を出す)で既にコケてました (ノ_ _)ノ
その後も、歌とズレるのみならず、オケの中だけでも音やリズムがズレる箇所続出...
(指揮者の)アンドレ・ガッティがオケを掌握しきれてないのか、オケ自体の問題なのか?
これでは最後の大ブーイングも、まあ仕方ないかな、という感じでした。

大体にして、イタリア(特にミラノ・スカラ座)の観客は容赦ないんですけどね。意見の主張がストレートというか。
お義理でも拍手して、不快なこともガマンする、日本の礼儀正しいお客さん達とは全然違いますよね。
曲が終わる前にフライングで拍手する観客に対しても、"Shhh!(「シーッ」)"という注意や、"Adesso!(「今」(しなさい))"という指示が(主に天井桟敷席の人達から)飛んできたりするし。
何と言うか、オペラってほんとに大衆芸能なんだな、って思います。

話を椿姫に戻しますと、演出が(初日と比べて)大きくは変わってないんですが、微妙にカドが取れたふう(一般ウケを意識した?)になってたのがちょっとおかしかったです。
あと、初日公演の第2幕第2場で明らかに照明がミスってた(消すべきでない箇所で消してた)ところは、ちゃんと正しくできてました ( ̄m ̄~)
まあ、いろいろと苦労した甲斐は有ったというか、いろいろと楽しめた公演でした v(*'-^*)♪


ところで今夜のNHK Eテレ「ららら♪クラシック」(2014/1/4 21:30-22:00)は、拙作"Die alte Geschichte "の『ほぼ』テーマ曲だったラフマニノフのピアノ協奏曲第2番です。
別にいまさら説明される必要も無い曲かもしれませんが、そろそろ(とっくに?)お正月番組にも飽きが来る頃でしょうし、もし気が向かれましたらどうぞ。