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「プリンセスチュチュ」ファンページ

『展覧会の絵』の元絵

2006-11-25 21:45:23 | その他
たびたびここで言及してます、ムソルグスキーの友達(ガルトマンorハルトマンて人らしい)
が描いた元々の絵が紹介されているサイトを見つけました。

サクラ・サイト 休八 (Kyu-hachi) Homepage
nttp://www4.synapse.ne.jp/tabata98/index.html
(最初のnをhに変えて下さい)
 →「"展覧会の 絵" の展覧会」
(開くとMIDIで音楽がかかります。フレーム内最下部にコントロールバー有り)
  →「ハルトマン」

御興味のある方は。
個人サイトのようですのでマナーを守って御利用下さい。
(個人サイトじゃなきゃどうでもいいってわけじゃないですけどね 笑)


あと、訂正。
「ビドロ」でぶいぶい鳴らしてるのはチューバじゃなくてユーフォニウムでした。
(チューバもやってるはずだけど)
『展覧会の絵』って、普通オーケストラで使わない楽器が結構有る...

5Akt

2006-11-11 14:34:58 | チュチュ感想文
もひとつ『展覧会の絵』。

よく言われることですが、この曲をオケ用に編曲したラヴェルの識見と手腕は
特筆モノですね。
超絶技巧のピアノで聴くムソルグスキーの原曲(orリムスキー=コルサコフ版)
にもまた良さはあるんですが、ラヴェルによるオーケストラ化によって、
まるで荒削りのデッサンに鮮やかな色彩が付けられたように
この曲が潜在的に持っていた表情の豊かさやロマンチックな味わいが最大限に引き出され、
その結果、現在のように絶大な人気を誇るポピュラークラシックになったわけですから。
そして、どちらかというとストイックなイメージの原曲よりも、むしろ管弦楽用に編曲されたものの方が
元の絵に合っているような気がするのが不思議です。

元の絵は色調もタッチも柔らかで、一見お伽話風なんですが、
醸し出す雰囲気にどこか霧がかかったような翳というか毒があり、
そういう意味でもチュチュと通じるものがあるように思います。
5Aktタイトル曲「カタコンベ」の絵は、その不気味さがわりとはっきり表に表れていて、
石か漆喰塗りのような狭い地下墓地にぼんやりとした明かりが射し、その中に影のような男達の
シルエットが浮かぶという、いかにも『サスペンスもの』な絵だったように記憶しています。

お話の方も、夜だったり地下だったり完全個室(←書庫?)だったりと、けっこうはっきり『闇の中』。
お子様向けドタバタアニメの雰囲気は(まだ)残ってますが、内容的な重さとの間で
多少、齟齬を生じている感があります。

そんな中、あえて突っ込むとすれば、謎ななぞなぞ。
ランプの芯は、まあ長いこと使ってれば多少は縮むかもしれませんが、
洋蝋燭の芯みたいに「立って(火をつけて)いればいるほど(見た目に分かるくらい)背が低くなる」
ってことはないと思うんですが。どうなんでしょう?

さて、相変わらず他人の話を聞いちゃいない王子様。
あひるちゃんがちゃんと「罰のお掃除当番」だって言ってるにもかかわらず、「踊ろうよ、あひる」。
(そして結構あからさまに『相手は誰でもいい』って態度なのに、
手を取られてぽわんとなっちゃうあひるちゃんがいじらしい)
あげくの果て、「他のヤツの言うことは聞くな」「そこで大人しくしてろ」と言ったふぁきあの言葉を完全にシカトして、
どう考えても怪しげなランプの精の声にふらふらついて行ってしまいます。
そりゃ、ふぁきあでなくたって文句の一つも言いたくなるでしょ...

一方、浮気は絶対許さないふぁきあ君、決定的現場を目撃してから名セリフを連発。
『俺のみゅうと』が自分から「あのアヒルみたいな女」を誘ったと聞いて、愉快なブチ切れぶりを披露してくれます。
彼はちょっと怒らせた方がいい仕事をするらしい...
その上、ふいを衝かれたとはいえ2つも年下のひょろい女の子にぶっ飛ばされたのでは、
この年頃の男の子としては、いたくプライドを傷つけられたんじゃないでしょうか(笑)
今後のベタベタぶり(鳥とだけど)が考えられない初接触でしたね。
まあ、今後さらに彼女に翻弄され、いいようにこき使われることになるのをまだ知らないのは幸せなのかも...

自分の正義とそれがもたらす幸福を100%信じていられた幸せな時代に影が差し始める
重要なターニングポイントですが、その時点ではなかなか気づかないもんです...