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「プリンセスチュチュ」ファンページ

9Akt

2006-10-27 23:17:11 | チュチュ感想文
この回は何と言っても『展覧会の絵』(他の回でもしょっちゅう出てきますが)。
タイトル曲の「古城」の他、「こびと(地の精)」「チュイルリー」「ビドロ」
それにもちろん「プロムナード」と、『展覧会の絵』がいっぱいです。

標題音楽の中でも、これほど元の『モノ』と曲とがはっきり結びついているのは珍しいですね。
表現対象自体が絵画という「芸術表現」だというのも、反語的でおもしろいと思います。
ただし、組曲の中で私が一番好きなのは「ビドロ(ポーランドの牛車)」なのですが、
組曲の元になったムソルグスキーの友人の絵の中には、どうもそういう絵は無いらしいです。
で、以前書いたN○Kの番組でこの曲の元絵に比定されていたのが、
(ロシアによる)ポーランドの強制労働を描いた絵(元絵のタイトルは忘れました)。
ロシア当局による圧力を懸念したムソルグスキーがわざとタイトルを変え、
牛車のように働かされる人々という意味を込めてつけたたのではないかという推理でした。
一般的な「牛車」のイメージとこの曲の印象とはイマイチ合わないですけど、
そう言われてこの曲を聴くと実にすんなり聴けるんですよね。
特にチューバばりばりの華麗なラヴェル版じゃなくて、(誰版だったか忘れましたが)
弦楽合奏ですさまじい低弦が鳴り響く編曲のヤツで聴くと、荘重さに圧倒されます。


さて、みゅうと様は戻ってきたばかりの新鮮な『知りたい気持ち』をさっそくフル活用。
ふぁきあとるうちゃんに爆弾発言をかまして二人を動揺させ、ある意味、自分の首を締めておいでです。
好奇心は身を滅ぼすよ...

一方、『一途に思う気持ち』にとり憑かれたまれんちゃん(ドイツ名だと例のマレー熊の
お嬢さんと同じ「マレーネ」だと思いますが、これは曲に合わせてフランス名なのかな?)、
るうちゃんストーキングするだけあって、一見シャイに見えてあひるにも容赦ないですね。
「バレエもへたっぴなんですけど...」とメゲるあひるに「そうなの?ごめんなさい」と
フォローも無しです。

古本屋のオヤジも初登場。この時点ではドロッセルマイヤー側っぽい雰囲気でしょうか。
実際この人は、他人の人生を侵害することに疑問も罪悪感もためらいも抱かないという点において、
ドロッセルマイヤーと同類だったな...