Entchenssee

「プリンセスチュチュ」ファンページ

シルヴィ・ギエム来日

2011-06-29 01:54:11 | その他
あれ以来、数多くのダンサー(に限らず)が来日中止/延期する中、シルヴィ・ギエムはわざわざ日本に来るらしいです。

◇シルヴィ・ギエム・オン・ステージ2011 HOPE JAPAN
 (2011年10月、東京文化会館)
http://www.nbs.or.jp/stages/1110_guillem/index.html

通常のツアーとちょっと違って、4/6にパリで行われた(シルヴィ・ギエムも出演した)「HOPE JAPAN」というチャリティーガラ(4/30にNHK BSプレミアムで放送されました)の流れみたいですね。
シルヴィ・ギエム、マッシモ・ムッルと、東京バレエ団の合同チャリティー公演で、コンテンポラリーの小品を幾つか演るようです。
(日時・演目等の詳細は上記サイトにて御確認下さい)
本日(6/29)午前11時までチケットぴあでプレリザーブ受付中。
一般発売は7/2(土)10:00a.m.~の予定。


一方、7月のルグリ先生公演も、出演者と演目を大幅変更した上で決行される模様。
オレリー・デュポンらメイン・キャストがごっそり抜けて、一時は中止かとも危ぶまれたところを、ルグリ先生が頑張ったそうです。
やるな、先生(笑)
変更後のプログラムはこちら↓
http://www.nbs.or.jp/blog/news/contents/topmenu/ii-1.html
ルグリ先生からのメッセージもあります。

見て楽しむクラシック音楽

2011-06-25 15:34:54 | その他
チュチュファンなら絶対ハズせない「展覧会の絵」&「動物の謝肉祭」。
...の、妙ちくりんな演奏の放送があります。

2011/6/26(日) 6:00-7:24 NHK BSプレミアム
特選オーケストラ・ライブ 「動物の謝肉祭」/「ムソルグスキー・オン・ザ・ロック」
▽動物の謝肉祭(サン・サーンス)
 指揮:チョン・ミョンフン
 管弦楽:フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
▽組曲「展覧会の絵」(ムソルグスキー)
 指揮:チョン・ミョンフン
 管弦楽:フランス国立放送フィルハーモニー管弦楽団
 ピアノ:ロジェ・ムラロ
 ロックバンド:DEMAGO

チョン・ミョンフンとフランス国立放送フィルの、『変わりだね演奏会』シリーズですね(笑)
「動物の謝肉祭」の方は、オーケストラ演奏と動物のアニメのコラボ(てゆーか乱入? 笑)。
「展覧会の絵」は、ロックとクラシックのコラボだそうです。
まあ、ムソルグスキー自身、ロッカーっぽいっていうか、アウトサイダーな人生を送った人だからな...
チュチュの数々の名場面を脳内でreplayしながらどうぞv

朝早い時間帯(?)ですので、録画をオススメします(^▽^;)

バレエ月間再来!

2011-06-17 00:44:03 | その他
3月はそれどころじゃなかったですしね...
しかも今回は、えらく力の入った(笑)特集ですよ。

7月の「プレミアムシアター」(NHK BSプレミアム 土曜日 午後11時30分~)

7/2(土) 23:30-03:30
◇モンペリエ・ダンス・フェスティバル ダンスの30年
 1 「REFRACTION」 振付:アロンゾ・キング/出演:アロンゾ・キング舞踊団
 2 「GNOSIS」 振付:アクラム・カーン/出演:アクラム・カーン ほか
 3 「ROARATORIO」 振付:マース・カニンガム/出演:マース・カニンガム舞踊団
 (収録:2010年6月1日、モンペリエ)
◇パリ・オペラ座バレエ公演 「シッダールタ」
 振付:アンジェラン・プレルジョカージュ
 (収録:2010年、パリ・オペラ座)

7/9(土) 23:30-03:40
◇パリ・オペラ座バレエ公演 バレエ「ドガの小さな踊り子」(ドゥニ・ルヴァイヤン)
 振付:パトリス・バール
 出演:クリールマリ・オスタ、エリザベット・モーラン、ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ  ほか
 (収録:2010年、パリ・オペラ座 ガルニエ宮)
◇パリ・オペラ座バレエ公演 「ランデヴー」(ジョセフ・コスマ)
 振付:ローラン・プティ
 出演:ニコラ・ル・リッシュ、イサベル・シアラヴォラ
 (収録:2010年10月、パリ・オペラ座 ガルニエ宮)
◇パリ・オペラ座バレエ公演 「オルフェウスとエウリディケ」(グルック)
 振付:ピナ・バウシュ
 【オルフェウス】 ヤン・ブリダール(ダンサー)/マリア・リッカルダ・ウェッセリング(メゾ・ソプラノ)
 【エウリディケ】 マリ・アニエス・ジロ(ダンサー)/ユリア・クライター(ソプラノ)
 【アモール】 ミテキ・クドー(ダンサー)/イム・ソンヘ(ソプラノ)
 (収録:2008年、パリ・オペラ座 ガルニエ宮)

7/16(土) 23:30-03:30
◇ベジャール・バレエ・ローザンヌ公演 「アリア」
 音楽:バッハ「ゴールドベルク変奏曲」/ナイン・インチ・ネイルズ「Eraser」/Melponen/Melonai/イヌイットの歌から抜粋
 振付・舞台:ジル・ロマン
 (収録:2009年12月20日、ローザンヌ・ボーリュ劇場)
◇ベジャール・バレエ・ローザンヌ公演 「80分間世界一周」
 音楽:伝統音楽/ワーグナー/ストラヴィンスキー/テオドラキスほか
 振付:モーリス・ベジャール
 芸術監督:ジル・ロマン
 出演:ジル・ロマン/エティエンヌ・ファヴロー/エリザベット・ロス/カトリーヌ・ズアナバール/ダヴィッド・クピンスキー/那須野圭右   ほか
 (収録:2008年2月、パレ・デ・スポール)
◇モンテカルロ・バレエ公演
 振付:ジャン・クリストフ・マイヨー
 「ダフニスとクロエ」(ラヴェル)
 出演:ジェローン・ヴェルブルジャン/アンハラ・バジェステロス/ベルコス・コピエテルス
 「シェエラザード」(リムスキー・コルサコフ)
 出演:ベルニス・コピエテルス/ガエタン・モルロッティ/オリヴィエ・ルセア/アレクシス・オリヴィエラ/ジョルジュ・オリヴィエラ
 (収録:2010年、モンテカルロ)

7/23(土) 23:30-04:00
◇ジョン・ノイマイヤー振付 サンフランシスコ・バレエ公演「人魚姫」(レーラ・アウエルバッハ)
 出演:ヤンヤン・タン/ロイド・リギンス/ティート・ヘリメッツ/サラ・ヴァン・パタン
 (収録:2011年4-5月予定、サンフランシスコ ウォー・メモリアル・オペラハウス)
◇ジョン・ノイマイヤー振付パリ・オペラ座バレエ公演「椿姫」(フレデリック・ショパン)
 マルグリット:アニエス・ルテステュ
 アルマン:ステファン・ビュヨン
 ムッシュー・デュヴァル:ミカエル・ドナール
 マノン:デルフィーヌ・ムッサン
 デ・グリュー:ホセ・マルティネス
 プリュダンス:ドロテ・ジルベール
 オリンピア:エヴ・グリンツテイン
 ガストン:カール・パケット ほか
 (収録:2008年7月2,5日、パリ・オペラ座)

7/30(土) 23:30-03:30
◇アメリカン・バレエ・シアター 日本公演2011から バレエ「ドン・キホーテ」(ミンクス)
 原振付:マリウス・プティパ/アレクサンドル・ゴールスキー
 振付:ケヴィン・マッケンジー/スーザン・ジョーンズ
 出演:加治屋百合子/ダニール・シムキン ほか
 (収録:2011年7月23日予定、東京文化会館)
◇サンクトペテルブルク白夜祭2008から ゲルギエフ指揮 バレエ「火の鳥」「結婚」「春の祭典」
 「火の鳥」(ストラヴィンスキー)
 振付:ミハイル・フォーキン
 「結婚」(ストラヴィンスキー)
 振付:ブロニスラヴァ・ニジンスカ
 「春の祭典」(ストラヴィンスキー)
 振付:ヴァーツラフ・ニジンスキー
 (収録:2008年6月、サンクトペテルブルク・マリインスキー劇場)


再放送のものも幾つかありますが、最新の録画もありますね。
オススメは、7/23放送のサンフランシスコ・バレエ公演「人魚姫」かな?
この演目(全幕)がTV放送されるのは、私が知ってる限りでは初めて...
今年の4-5月の録画ということで、この公演自体がどんな評価だったのか分かりませんが、あの、ちょっとシュールでファンタジックな雰囲気をサンフランシスコ・バレエがどこまで出せるか、ってところが見どころでしょうね。
バレエ自体(音楽も含めて)も結構おもしろいと思います。

あと、7/30放送のアメリカン・バレエ・シアターの「ドン・キホーテ」は、なんと7/23に予定されている日本公演の模様を最速放送!
いいんだろうか... ;P)

それにしても、4月の番組改編で「芸術劇場」(NHK教育)が無くなって、バレエ・オペラの放送はほんとにBSのみになってしまいましたね。
営利に捉われず、上質な番組を広く提供するというNHKの理念?からは外れてるような気がするんですが...

Metバックステージツアー

2011-06-10 01:18:42 | その他
主要ガイドブックにはたいてい載ってるかとは思いますが、メトロポリタン・オペラでは、オペラシーズン中(9月~5月)、ガイド付きでオペラハウスの舞台裏を見れる『バックステージツアー』てのをやってます。
http://www.metoperafamily.org/metopera/about/tour/
Phone: +1-212-769-7028
[英語ツアーのみ、平日の午後と日曜の午前・午後催行(状況によって催行されない日あり)、$16/1名、要予約(事前購入 ←シーズン中は上記サイトのリンクから予約できます)]

私はリンカーン・センター(メトロポリタン・オペラが在るコンプレックス)のツアーは行ったことあったんですが、Metのツアーは今回初めて☆
すんごい面白かったです (^o^)P
人数が多いので10人程度ずつのグループに分かれて周るんですが、どうやらガイドさんによって、見せるものとか解説とかが違ってるみたいですね。
(なので、もう1回見に行ってもいいな...)

基本的にガイドさんは皆さんボランティアらしいのですが、今回私が案内してもらった方は、年季の入ったMet会員という感じのおじさん(おじいさん? 笑)でした。
ルートはだいたい、
 ホワイエ正面ゲート前→楽屋口→楽屋→ソデ(ステージの周囲)→動物搬入口(Metでは馬とか象とかが出るコトもあるんで...)→練習場→美術部→衣装部→博物館→ホワイエ→客席→建物正面
ていう感じだったかな。
盛り沢山だったので抜けてる所があるかもしれませんし、ガイドさんによっても違うかと思います。

御覧になる方によってどこに興味があるかというのはそれぞれでしょうが、私はやはり、ステージ周りが興味深かったですね。
御存知の方も多いでしょうが、Metはステージ周りが巨大で、後ろ・左右・上下に舞台装置を組める仕組みが有り、それらの移動や回り舞台で、かなり大掛かりで複雑なセット(およびその補修)が可能になっています。
私が行った時は、ちょうど翌日の「ワルキューレ」のセット(="The Maschine")が中央舞台に据えられていて、(もちろん近づくことはできませんが)あれこれ解説してもらい、「あの、後ろの木組みの階段から、ブリンが登って行くんだなぁ」とか考えて、感慨に浸ってました(笑)
あと、美術部の部屋では実際に小物や仮面等に触らせてもらえましたし、衣装のサイズ調整の仕組みの話なども面白かったです。

で、ツアーの間、延々と裏方の廊下を歩くんですが、衣装や小道具等の行李がドカドカ置いてあって、日本なら明らかに消防法違反(笑)
(もっとも、実際には...)
で、その中にちらほらと「Japan tour 2011」と書いてある(さらに日本語で「こども」とか書いてあった 笑)荷物がありました。
その頃、海外の団体が続々と来日公演を取り止めていたので、「Metはどうするんだろう?」と思っていたんですが、それを見て、あー、一応来るつもりなんだ?と思いました。
(まあ結局、来るには来ましたが...)

私達のガイドさんはすごい話好きなおじさんだったらしく(笑)、1時間半の予定のツアーが2時間以上に...(旅程のタイトな人には向かないツアー ^_^;)
でも、おじさんのお気に入りらしい「ラ・ボエーム」のうんちくとか(笑)、参加者からの質問(←ツアーの最初に「質問するのがルール」と言われた (*^m^)から発展した話題とか、ほんとにいろいろな話が聞けて、充実してました♪
機会があればまた参加したいなぁと思ってます(まだ幾つか聞きそびれたこともあるし...)

ワルキューレ その5

2011-06-05 02:20:11 | その他
あと、余談ですが、ヴォータン(とフリッカ)の衣装は、「ラインの黄金」の時とは変わってました。
髪で隠されていたヴォータンの左目(ヴォータンは隻眼なので)は眼帯になり、真鍮色の胸当が銀色の鎧に(他にもいろいろ)。
おそらく、年を経て貫禄が増したこと、また、ヴァルハル入城後、『神』の力が強大化したことを示唆しているんじゃないでしょうか。
ただヴァルキューレの衣装(+武具)も銀ピカなので、みんな揃うと舞台がまぶしくて、目がチカチカ...(笑)
最後の炎のシーンを除いて基本的に舞台が暗いせいもあると思いますが。
そういえば、炎に包まれて眠るブリュンヒルデの演出はちょっと...ヱ?!です(笑)
ここにはあえて書きませんので、御興味のある方は、松竹 METライブビューイング(6/11~6/17)等で御確認下さいませ♪
(Metのサイトでも写真を見つけられるかもしれませんが、動画で観ないと、どうなってるか分かりにくいんじゃないかな?と思います)


ついでにさらに余談ですが、以前NHKのとあるオペラ紹介番組で、ある解説者の方が「ワルキューレ」の見どころ(聴きどころ)について、「ジークフリートを宿していることを告げられた後のジークリンデ」だと仰っていて、私も全くその通りだと思ったのですが、残念ながら番組の中で流れたシーンは『受胎告知』の後、ジークリンデが驚き、どうか自分と子供を救ってほしいとヴァルキューレ達に懇願するところまで。(ディレクターがよく知らなかったのか、番組の時間的都合か?)
でも本当のクライマックスはその後、ブリュンヒルデが子供を”ジークフリート”と名づけ、感極まったジークリンデが、『ブリュンヒルデ賛美のライトモチーフ』(または『愛による救済のライトモチーフ』 ←最終話「神々の黄昏」のエンディングでヴァルハルが燃え落ちる時に、満を持して再登場するメロディー)に乗せて、「ああ、なんと神聖な奇蹟!」と歌うところなんですよね。
なので、もしこれから「ワルキューレ」を御覧になるという方がいらっしゃいましたら、是非ココを聴き逃さないようにして下さいませ。(まあ、ここは音量もかなり大きいので、あまりその心配は有りませんが 笑)


ところで今回のMetのリング・サイクルは、ジェームズ・レヴァインが初めてMetでオペラを指揮してから40周年の記念製作ということもあってか、開演時にジミーがオーケストラ・ピットに登場するや、割れんばかりの拍手とブラボーの嵐でした。
もう演奏終わったのか?ってくらい(笑)
でも実際、演奏は素晴らしかったですよ。
最初の『嵐の音楽』の緊張感から、最後の壮大な『炎の音楽』に至るまで、4時間に渡って、全く演奏上の細かい点を気にすることなく(←私にしては珍しい 笑)、音楽に陶酔してオペラを楽しむことができました。

ちなみにメトロポリタン・オペラはただ今、来日中(6/4から名古屋公演、6/8から東京公演)で、ジェームズ・レヴァインも来るはずだったんですが、体調不良でキャンセルになってしまいました(代わりに主席客演指揮者のファビオ・ルイージが振るらしいです)。
まあ確かにカーテンコールの時も、もう歩くのも大変そうで、デボラとブリンに両脇から支えられて(←普通はプリマと(だけ)手をつないで登場しますが)やっと歩いてたからな...
メインの歌手も(原発事故の影響で)何人も抜けて、ちょっと寂しい公演になりそうですね。
ヨナス・カウフマン(「ドン・カルロ」でタイトルロールを歌う予定でした)もキャンセルしてましたが、9月(バイエルン国立歌劇場の「ローエングリン」)は来るのか?


Metでは2011~2012のシーズンで「ニーベルングの指環」の残り2作(「ジークフリート」2011年10~11月、「神々の黄昏」2012年1~2月)と、全4作のチクルス公演(2012年4~5月)をやる予定なんですよ。
観に行きたいけど無理だろうなあ...
いつかDVD出るだろうけど、いつになるかなあ...

オールニッポンバレエガラコンサート2011

2011-06-04 19:50:39 | その他
震災復興支援のため、違うカンパニーに所属するダンサー(主に日本人)が一堂に会して、ガラ公演が行われるようです。

2011年8月15日(月)18:00開演(17:30 開場) 東京・メルパルクホール
 公演内容:日本と海外から集結した日本人バレエダンサーによるクラシックバレエとモダン、コンテンポラリーガラコンサート

詳しくは↓を御覧下さい
http://nippon-balletgala.com/

現在、電子チケットぴあで「プレリザーブ」受付中。
私はちょうど東京にいないので見に行けませんが、各所で活躍中のダンサーを一度に見れるという点でも、なかなか興味深い公演なんじゃないでしょうか?

ワルキューレ その4

2011-06-01 23:21:41 | その他
で、「ワルキューレ」は、前述のとおりジークムントとジークリンデの双子の兄妹の近親相姦が話の核になってるわけですが、その他にもそれとなく(演出によってはあからさまに)ヴォータンとブリュンヒルデ父娘の『親密な関係』を匂わせることが多いですね。
実際この後「ジークフリート」以降で、ブリュンヒルデは甥のジークフリート[=ジークムントとジークリンデの息子で、ヴォータンの孫]と結ばれ、その死を経て結局はブリュンヒルデがヴォータンの意志を成し遂げることで、ジークフリートという『ひとがた』を介してヴォータンとブリュンヒルデが合一すると見為すこともできるワケで。

しかしながらこのプロダクションでは、ヴォータン(ブリン)とブリュンヒルデ(デボラ)の身長差が有りすぎ、さらにはヴォータンの前でのブリュンヒルデの立ち居が子供っぽいせいで、親密な父娘というよりは、厳格な祖父とやんちゃな孫。
...セクシーな雰囲気は微塵もありませんでした。
やっぱりアメリカでは、あんまり意味深な演出より、単純ですぱっと分かりやすい方が好まれるのかな...
まあそれもいいですが。


さて、それはともかく。
ブリンは声自体も太くて深くて素晴らしいですが、やっぱり声の表情が豊かなのが人気の理由の一つなんじゃないでしょうか。
最高神らしい、空気を揺るがすような重厚な響きの中に、最高神でありながら思うように事を進められない苦悩と苛立ち、怒りをにじませ、傲慢ながらも強い使命感を持って目標を遂げようとする男(神ですが)の姿を生き生きと描き出してみせてたと思います。
またデボラはしょっぱなのトラブルにもまったく動じることなく、堂々としたドラマティックな歌声で、小柄ながら活発で聡明、きかん気なブリュンヒルデでした。
ジークムント達に会った後、それまで戦い一辺倒だったブリュンヒルデに感情的な深みが加わる様子の表現も、その前との差がはっきりついていたという意味では悪くなかったんじゃないかな?

それにしても第3幕のヴォータンは、延々と続く二重唱の後に、クライマックスの締めのソロで大変...
しかも今回は、何やら大変な演出だったし(笑)
でも歌は本当に素敵で、うっとり、どっぷり聴き惚れてましたv
奇抜な演出を差し引いても、観ごたえ・聴きごたえのある舞台だったと思います。



メトロポリタン・オペラの今シーズンの公演(Live in HDも)は終わってしまいましたので、「ワルキューレ」のリハーサル映像はMetのサイトからは見れなくなってますが、YouTubeには残ってます(”met walkure”等で検索できます)ので、チェックされたい方はそちらからどうぞ。
ちなみに第2幕のヴォータン&ブリュンヒルデ登場シーン↓
http://www.youtube.com/watch?v=wFpoHcXtLJA

(もうちょっとつづく)