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「プリンセスチュチュ」ファンページ

バレエ月間再び?

2011-02-25 00:40:31 | その他
TV番組情報の需要が意外にある(笑)みたいなので、1ヶ月先の放送予定ですが早めにお知らせ。
(1週間前くらいになったらまたremind記事を上げた方がいいですかね? 笑)
NHK BS「プレミアムシアター」の来月のメニューは、月前半がミュージカル(「レ・ミゼラブル」&「RENT」)、後半はバレエみたいです。(ダンスつながりか...)


2011/3/19(土) 23:00-03:00 NHK BShi
3/28(月)【27日(日)深夜】 0:40-4:40 NHK BS2

◇英国ロイヤル・バレエ公演 「ラ・バヤデール」(ミンクス)
ニキヤ:タマラ・ロホ
ソロル:カルロス・アコスタ
ガムザッティ:マリアネラ・ヌニェスほか
振 付:マリウス・プティパ
ワレリー・オブシャニコフ指揮/コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
(2009年 コヴェントガーデン王立歌劇場)

◇英国ロイヤル・バレエ公演 「オンディーヌ」(ヘンツェ)
オンディーヌ:吉田 都
パレモン:エドワード・ワトソン
ペルタ:ジェネシア・ロサート
ティレニオ:リッカルド・ケルヴェラ
隠者:ゲーリー・エイビスほか
振 付:フレデリック・アシュトン
バリー・ワーズワース指揮/コヴェントガーデン王立歌劇場管弦楽団
(2009年6月3日(水)、6日(土) コヴェントガーデン王立歌劇場)


2011/3/26(土) 23:00-03:00 NHK BShi

◇英国ロイヤル・バレエ公演
「スケートをする人々」(マイヤベーア)
スティーヴン・マックレー
ラウラ・モレーラほか
振 付:フレデリック・アシュトン

「ピーターとおおかみ」(プロコフィエフ)
ロイヤル・バレエ学校
ナレーター:ウィル・ケンプ
振 付:マシュー・ハート
(2010年12月16-23日 コヴェントガーデン王立歌劇場)

◇英国ロイヤル・バレエ日本公演 「ロメオとジュリエット」(プロコフィエフ)
ジュリエット:吉田 都
ロメオ:スティーブン・マックレー
ティボルト:トーマス・ホワイトヘッド
ベンヴォーリオ:セルゲイ・ポルーニン
パリス:ヨハネス・ステパネクほか
振 付:ケネス・マクミラン
ボリス・グルージン指揮/東京フィルハーモニー交響楽団
(2010年6月29日(火) 東京文化会館)

「スケートをする人々」&「ピーターとおおかみ」は初放送ですね。他は再放送かな?(見た覚えはあるけど、何で見たんだったか思い出せない... 笑)

↑上記2曲は、コンサート・ピースとしては有名ですが、バレエは見たことありません。
ので、面白いかどうかとか全く分かりませんが(音楽自体は面白いと思いますが)、若手プリンシパル&期待の卵ダンサーsが見れるという意味では一見の価値ありかも。
たぶんDVD化されることもないでしょうしね。
コヴェントガーデンでの公演ということですが、こういう演目をやってたっていう記憶が無いので、通常の公演じゃなくて教育プログラムの方だったのかもしれません。

Fruehlingslied

2011-02-11 23:19:16 | 二次小咄
数々の御都合設定には、どうぞお目こぼし下さいませ(笑)↓

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あおとあに感謝する日がこようとは夢にも思わなかった。

「おかえりー、ふぁきあ、雪降ってきちゃったね、寒かったでしょ?ほら、上着脱いで、早くこっちおいでよ。そういえばさっきカロンさんが来てね...」
「あひる...」
「うん?ちょっと待ってて、今、お茶淹れるお湯を沸かすから」
「後でいい。それよりこれ」
「なに?わぁ!バラの花束!!ありがとう、ふぁきあ!!」
「実は偶然、花屋の前を...」
「何言ってるの、バレンタインデーのプレゼントでしょ。ぴけとりりえから聞いたから知ってるよ。そういえばふぁきあ、去年も同じこと言って、バラを買ってきてくれたよね、あたし鳥だったけど。あれ?ってことはふぁきあ、あたしが鳥の頃から...」
「別に深い意味はねーよ。くだらねー事考えるな、バーカ(くそ、あいつら余計なことしやがって...)」
「えへへー。実はかなり期待してたんだ。だって、人間になって初めてのバレンタインデーだし、ふぁきあって意外と細かい事にこだわるトコあるから。あ、別に意外じゃないか...」

その通り。ただし今日はそのこだわりが災いして練習が長引いてしまい、完全に出遅れて、花屋に行った時にはバラは売り切れていた。他の花で誤魔化せるだろうかと悩んでいた時、どこからともなく現れたあおとあに―本当にこいつは、図書の者かと思うくらい、どこにでもいる―バラの花束を押し付けられた。

「何だ、これは?」
「君の行動パターンなぞ見切っているよ、ふぁきあ君。あひる君に渡したまえ。これで貸し一つだ」

何か腑に落ちないものは感じたが、背に腹は替えられなかった。

「うーん、そう思って嗅ぐと、ロマンチックな匂い...ふぁきあがあたしのこと好き、ってちゃんと分かってるけど、やっぱりこういうのって嬉しいな。あたしも大好き、ふぁきあv」
「お、おい、俺は別にそういうつもりじゃ...」
「いいの、いいの、分かってるって。それもぴけとりりえから聞いたんだ。ちゃんとお礼しなきゃいけないんだよね」
「お、おおお礼?」
「いーから、もう黙って」

奴らが完全に余計なことをしてくれたのは確かだったが、せっかくの『お礼』を断る理由は無かった。

「マンフレッド」 その2

2011-02-01 21:31:30 | その他
さてその「マンフレッド」ですが、現在では(というか日本では?)あまり普通に有名な作品じゃない(笑)かもしれませんので、蛇足ながら一応御紹介しておきますと...

19世紀初めの放浪の詩人G. G. バイロン(6代目バイロン男爵)が、実体験を下敷きにして書いた(と言われている)長編物語詩(というか戯曲)。
そして、私の花マル大好き文学の一つvv

超要約すると、近親相関の末に相手を自殺させてしまい(ということははっきりとは書いてありませんが、自殺を罪とみなすキリスト教的倫理観を考慮してよく読めば、自ずと分かります)、人里離れた険しい山中の館に暮らす主人公マンフレッドが、『無になる』方法を探して異界をさ迷い、死に救いを求め、それを見出す物語。
スイスのシュタウバッハ瀑布近くの村に滞在中に書かれたとされていて、作品中にも、アルプスの(とは明記してなかったと思いますが)厳しい自然と滝の描写があり、物語の演劇的効果を上げています。

バイロンは実際に異母姉と近親相姦関係にあったり(この姉は既婚者で、バイロンの出国後、バイロンの子と推測される娘を出産)、とっかえひっかえ多数の愛人を持ち、その中の一人を自殺に追い込んだりしてるんですよね...彼の詩はいずれも情熱と愛欲と退廃的浪漫に満ち溢れた素晴らしいものですけど、彼自身あまり『倫理観』の無い異端者だったようです。

「マンフレッド」は、神秘主義的なストーリー内容から、ゲーテの「ファウスト」の影響がよく言われますが、むしろシェイクスピア風のアイロニーと無常感を感じさせる作品だと思いますね(もともとイギリス人だからな...)。
「ファウスト」は結局のところ、自分が死に追いやった乙女による『(キリスト教的)赦しと救済』の物語ですが、マンフレッドの方はむしろ、『誰にも救うことができない業(ごう)』というのがテーマなような気がします。
ちなみに、七人目の精霊が見せた姿を『アスターティ(マンフレッドの死んだ恋人)ではない』とする解釈もあるようですが、私は間違いなくアスターティと考えるべきだと思ってます。

チュチュ好きの方ならたぶん面白いと思われるんじゃないかなという気がするんですが、今現在、日本語訳は(バイロン全集とかでないと)手に入らなさそうです...ので、御興味を持たれた方は図書館等で探してみて下さい( ;)