Entchenssee

「プリンセスチュチュ」ファンページ

手直し

2009-03-26 23:36:18 | ドイツ語強化月間(笑)
前回の記事(ドイツ語強化月間(笑)22)で少し説明不足のところが有ったので、ちょびっとだけ手を入れました。ほとんど違いは無いとは思いますが(笑)

あと(いまさら書かなくてもとっくにお分かりだとは思いますが...)、ついでに自己フォロー(言い訳)しときますと、『チュチュ』を元に私が書いてるドイツ語の文章は、説明しようとしてる内容に合わせて、まぁ間違いではないだろう(願わくば 笑)という程度に訳したもので、あんまりこなれた文章じゃないですし、当然ながら他の表現の仕方(文章)もできると思います。必ずしも『これが正解!』というものではないので、どうぞその点は御了承の上でお読み下さいませ。

ドイツ語強化月間(笑)22

2009-03-25 01:33:27 | ドイツ語強化月間(笑)
『動詞は2番目』(例:Ich bin hier. 「私はここ」)って話の続き...

例えば「~できる」とか「~したい」とかいう文章では、2番目に来るのは、「可能」や「意思」を表す《助動詞》ですよね。とすると、「何を」できるのか(あるいはしたいのか)を表す《動詞》はどこに行くのか?

英語ではそういう場合、動詞は助動詞のすぐ後ろ(You must be here.)ですが、ドイツ語ではなぜか文の最後。

  Du musst hier sein. ド'ゥ ム'スト ヒ'ーァ ザ'イン
  「お前はここにいなければならない」

"sein"て何?とか思わないで下さいね(笑)。「いる(~がある、~である)」という動詞の《不定詞》です。
つまり、人称や時制については(2番目に来る)助動詞が担うんで、動詞の方は変化させないで、基本の形(語幹+en)のままでいいんですよ(ソコは英語と同じ)。

『2番目から追い出されたものは最後へ』ってのは、わりと基本的なルール(他の文型でも使う)なんで、覚えといていただけると便利かと思います。


もひとつ、動詞の位置についての話を。
実はドイツ語の動詞には《複合動詞》と呼ばれるものがあって、読んで字の如く、本体の動詞に、何らかの意味合いを加える(強調・方向性など)《前つづり》がくっついたものです。

  aufstehen ア'オフシュテーエン 「立ち上がる」
  (auf 上に + stehen 立っている)

  bestehen ベシュテ'ーエン 「存続する」
  (be-《~の状態でいる、というような意味づけをする》 + stehen 立っている)

  versinken フェァジ'ンケン 「沈む」
  (ver-《~の状態に向かう、というような意味づけをする》 + sinken 沈む)

  zurueckkehren ツリュ'(ッ)クケーレン 「帰る」 《ue=uウムラウト》
  (zurueck もとへ + kehren 向きを変える)

などなど。(果てしなくあります 笑)
これらは《非分離動詞》と《分離動詞》に分けられ(分けられないのもありますが...)、《分離動詞》は文字通り分離します。

 《非分離動詞》
 ①Entchen besteht als Prinzessin Tutu im Herzen des Prinzen. エ'ントヒェン ベシュテ'ート アルス プリンツェ'シン トゥ'ートゥ イム ヘ'ルツェン デス プリ'ンツェン
  (besteht=bestehenの三人称単数現在 als=~として Prinzessin=王女 Herz=心 Prinz=王子)
  「あひるはプリンセスチュチュとして王子の心に生き続ける」

 ②Entchen versinkt in den See von Verzweiflung. エ'ントヒェン フェァジ'ンクト イン デン ゼ'ー フォン フェァツヴァ'イフルング
  (versinkt=versinkenの三人称単数現在 See=湖 Verzweiflung=絶望)
  「あひるは絶望の湖に沈んでいく」

  注:Entchen(あひる)は固有名詞なので無冠詞。ちなみにふぁきあの書いてた(書かされてた)文章では"Sie"(彼女)になってました(②)。
    ①の文章は、ふぁきあの原稿では、(たぶん)weiterleben(さらに生きる←これも分離動詞)を使った表現になってましたが、
    全文が分からないのと、ちょっとニュアンスが違う気がするので、勝手に作成。
    あと、ふぁきあの原稿では、「湖に」が"im See"(3格)になってましたが、ここは本来4格のハズなんで勝手に修正(笑)

 《分離動詞》
 ③Entchen stand auf. エ'ントヒェン シュタ'ント ア'オフ
  (stand/auf=aufstehenの三人称単数過去)
  「あひるは立ち上がった」

 ④Dann kehre ich in die Erzaehlung zurueck. ダ'ン ケ'ーレ イ'(ッ)ヒ イン ディー エァツェ'ールング ツリュ'(ッ)ク 《ae=aウムラウト、ue=uウムラウト》
  (kehre/zurueck=zurueckkehrenの一人称単数現在 dann=それから Erzaehlung=物語)
  「そして僕はお話に帰っていく」


御覧の通り、人称や時制で変化するのは(当然ながら)『動詞の部分だけ』なので、あんまりあれこれ考える必要は無いです。楽です(笑)

分離するかしないかは《前つづり》によって決まってます。例えば

  be-、ent-、er-、ge-、ver-等(前つづりにアクセントがない)は非分離

ですが、

  an-、auf-、mit-、vor-、zurueck-等(前つづりにアクセントがある)は分離

です。おおまかに言って、前置詞や副詞が前つづりになってる場合(上に、とか、一緒に、とか)は分離するみたいですね。ただしueber-《ue=uウムラウト》(上に)とかunter-(下に)とかwieder-(再び)とかは分離したりしなかったりするようなので、どういう基準かはよく分かりません(笑)

さらに分離動詞では、《zu不定詞(英語のto不定詞にあたる)》を作る時の"zu"や《過去分詞》を作る時の"ge-"が、(単語の頭ではなく)前つづりと本体との間に割り込んでくるとかいう特徴もあります。ちなみに(前にも書きましたが)非分離動詞の過去分詞では頭のge-が付きません。

  aufzustehen ←→ zu bestehen
  aufgestanden ←→ bestanden

前つづりはいっぱいあって、とってもじゃないけど説明し切れませんので(私も覚えてない 笑)、分離する・しないを含めて、出会った時にその都度覚えるしかないでしょうね...まあ、色々見てればそのうちなんとなく見当がつくようになる...んじゃないかな?(笑)と思います。


で、分離動詞の使い方は上の通りなんですが、じゃあ、分離動詞を助動詞と一緒に使う時はどうするのか?
この場合も『2番目に助動詞+最後に不定詞』というのは変わりません。つまり分離動詞は、(分離していない)《不定詞》の形で、一番最後に来ます。

  Schnellstens will ich alle Gefuehle zuruecknehmen. シュネ'ルステンス ヴ'ィル イ'(ッ)ヒ ア'レ ゲフュ'ーレ ツリュ'ックネーメン 《ue=uウムラウト》
  (zuruecknehmen=取り戻す schnellstens=できるだけ速く all=すべての Gefuehl=感情、感覚 ←この場合Herz(心臓)よりこっちの方が近い? ちなみにGefuehlには「思いやり」という意味も 笑)
  「早くすべての心を取り戻したい」

規則的だから、簡単ですねv

教育テレビでもバレエ!(笑)

2009-03-15 01:09:42 | その他
NHKバレエまつりはついに地上波にも(笑)。
今度の金曜夜の教育テレビの「芸術劇場」にて。


3/20(金)22:30-0:45
【特集】東京バレエ団公演『ベジャール・ガラ』の見どころ
【公演コーナー】

①東京バレエ団公演 『ベジャール・ガラ』
「中国の不思議な役人」(バルトーク)
「ボレロ」(ラヴェル)
シルヴィ・ギエム、平野玲、宮本祐宜、柄本武尊、西村真由美、首藤康之、ほか
チャイコフスキー記念東京バレエ団
[2009年2月9日 ゆうぽうとホール(東京)]

②「ベスト・オブ・モーリス・ベジャール ~愛、それはダンス~ セレクション」
「春の祭典」(ストラヴィンスキー)
「ロメオとジュリエット」(ベルリオーズ)
「バレエ・フォー・ライフ」(音楽:クイーン) ほか
ジル・ロマン、エリザベット・ロス ほか
モーリス・ベジャール・バレエ団
[2005年5月31日,6月1日 パレ・デ・スポール(パリ) ]


「ベジャール・ガラ」は凄い人気で、発売当日の午後には(シルヴィ・ギエムの公演は)既に売り切れてました...
テレビででも観れて嬉しいです。

「ベスト・オブ・モーリス・ベジャール」はたぶん、3/7深夜にNHKハイビジョンで放送したもの(から抜粋?)の再放送だと思います。バリバリのモダンです。よく見かけるニジンスキー(春祭)やヌレエフ(ロミジュリ)のとははまた違っていて、結構おもしろかったです。見れなかった方はぜひどうぞ。

ドイツ語強化月間(笑)21

2009-03-14 01:22:22 | ドイツ語強化月間(笑)
まず最初に補足...
前回、ドイツ語の"Mann"には英語の"man"みたいに「人」という意味はない、と書きましたが、実は"man"ていう不定代名詞があって、それは「(一般的に)人(々)」っていう意味なんですよ。つまりドイツ語では2つの言葉で表してるものが英語だと1つだってことですね。どっちが先かは(またしても)知りませんが。"Mann"と"man"は発音も同じだし、文頭では"man"は"Man"になるのでちょっとまぎらわしい?ですが、まあ、実際には文脈というか雰囲気で分かるんじゃないでしょうか(笑)


さてそれでは頭を切り替えて、本日のお題。
実際に文章の中で動詞を使う時の最重要ポイントは

『動詞は2番目』

ってことでしょうか。
つまり、疑問文とか命令文とかでない普通の文(主文の平叙文)では、その文章の中心となる動詞(または助動詞)が、頭から2番目の文節(=単語、または意味としてひとまとまりになる単語群)のとこに来ます。

  Ich bin hier! イ'(ッ)ヒ ビ'ン ヒ'ーァ
  「私はここ!」

名前を呼ばれたりして、「ここにいるよ~」と返事する時には"Ich bin!"だけでもいいんですが、ここでは種々の事情で副詞のhierを付けてます。
それから↑の文章は、(呼ばれてたところに)「来ました」という意味合いで使うことも。

で、この2番目に来る動詞(または助動詞)が、人称とか時制で変化する(=2番目の動詞を見ればその文章がいつ、誰のことか、だいたい分かる)ってわけです。

  Ich war hier. イ'(ッ)ヒ ヴァ'ール ヒ'ーァ
  「私はここにいた」

  Hier ist es. ヒ'ーァ イ'スト エ'ス
  「ここにあるよ(あった!)」

(動詞以外の)語句を並べる順番は、基本的には『強調したい語句が前の方に来る』(日本語と同じ?)と考えていただいてて宜しいかと思います。一番最初には主語が来ることが多いですが、別に目的語とか副詞[句]とかでもok。どれが主語かは、《名詞の格》と《2番目の動詞の人称》を見れば(たいてい)すぐ分かりますしね。てゆーか多分、文脈を読めば、当てずっぽうでも8割方は当たるんじゃないでしょうか(笑)

  Es war einmal ein See im dichten Nebel. 《ue=uウムラウト》
  エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン ゼ'ー イム ディ'ヒテン ネ'ーベル
  (See=湖 dicht=濃い Nebel=霧)
  「むかしむかし、濃い霧に包まれた湖がありました」

  Am See traf ein Entchen den Prinzen.
  アム ゼ'ー トラ'ーフ アイン エ'ントヒェン デン プリ'ンツェン
  (traf=treffen 出会う の過去・三人称単数)
  「その湖で一羽のアヒルの子が王子様に出会いました」

ついでに書いておきますと、ドイツ語と同じように動詞の形が主語によって細かく変化するスペイン語なんかでは(動詞を見れば主語が分かるので)主語を省略することができますが、残念ながら(?)ドイツ語では主語は省略できないんですよ。一つにはたぶん、同じ人称変化語尾をとる主語がいくつかあるせい(「あなた[たち]」と「彼ら」とか、「彼(彼女、それ)」と「君たち」とか)だと思いますが、単にドイツ人の性格というか、几帳面な民族性なのかもしれません(笑)

バレエ再放送月間?(笑)

2009-03-06 22:39:40 | その他
NHK BSは今月はやっぱりバレエ月間なのか(笑)、ハイビジョンの日曜朝の時間帯でもバレエの再放送特集をやってるようです。

◇3/1(日) 08:00-09:55 NHK BShi  ←※放送終了
パリ・オペラ座バレエ バレエ「シルヴィア」(ドリーブ)
アミンタ : マニュエル・ルグリ
アムール(愛の神) / オリオン : ニコラ・ル・リッシュ
ディアヌ(月と狩りの女神) : マリ・アニエス・ジロ
エンディミオン(眠れる美少年) : ジョゼ・マルティネズ

管弦楽: パリ・オペラ座管弦楽団
指 揮: ポール・コネリー
振付/演出: ジョン・ノイマイヤー
[ 収録: 2005年3月7日, パリ・オペラ座 (フランス) ]

◇3/8(日) 08:00-09:31 NHK BShi
ボリショイ・バレエ団 バレエ「ボルト」(ショスタコーヴィチ)
アナスタシア・ヤツェンコ
アンドレイ・メルクリエフ
デニス・サビン
イワタ・モリヒロ

管弦楽: ボリショイ歌劇場管弦楽団
指 揮: パヴェル・ソロキン
振 付: アレクセイ・ラトマンスキー
[ 収録: 2006年9月, ボリショイ劇場(モスクワ) ]

◇3/15(日) 08:00-09:40 NHK BShi
東京バレエ団 バレエ「ジゼル」(アダン)
アリーナ・コジョカル〔英国ロイヤルバレエ〕
マニュエル・ルグリ〔パリオペラ座バレエ〕
木村 和夫
井脇 幸江

管弦楽: 東京フィルハーモニー交響楽団
指 揮: アレクサンドル・ソトニコフ
[ 収録: 2006年8月14~15日, 東京文化会館 ]

◇3/22(日) 08:00-08:54 NHK BShi
パリ・オペラ座バレエ バレエ「カルメン」(ビゼー)
ニコラ・ル・リッシュ
クレールマリ・オスタ

管弦楽: コロンヌ管弦楽団
指 揮: ポール・コネリー
振 付: ローラン・プティ
[ 収録: 2005年, パリ・オペラ座 (ガルニエ宮) ]


「ボルト」はバリバリのモダン・バレエで、まあ、面白いと言えば面白いんですが、音楽がかなり特異なので、ショスタコーヴィチが好きでない方にはちょっとツライかも?でも、岩田さん(浮浪少年役)はやっぱりスゴイですよ。

ルグリ先生の「ジゼル」はもう御覧になった方が多いでしょうね。少女っぽい「コジョカル・ジゼル」と遊び人風「ルグリ・アルブレヒト」の、いったい何でくっついたんだこのミスマッチな二人は的なカップル(笑)が意外に面白くて、結構楽しめました。二人とも巧いし。

ル・リッシュ とオスタの「夫婦カルメン」も、濃厚な官能性を漂わせてて、良いですね。可愛い系のオスタがムキムキ男のル・リッシュを翻弄する様がなんとも萌えですv
あひるちゃん達もこんな夫婦になるのかな?

ドイツ語強化月間(笑)20

2009-03-01 03:59:37 | ドイツ語強化月間(笑)
あと、時制ですね。
えーと、一般的に動詞の三基本形と言われてるのが

  不定詞 ~en
  過 去 ~[e]te
  過去分詞 ge~[e]t

  ○「守る」(『チュチュ』と言えば、この動詞?)
   schuetzen  シュ'ッツェン 《不定詞》 《ue=uウムラウト》
   schuetzte  シュ'ッツテ  《過去》
   geschuetzt ゲシュ'ッツト 《過去分詞》

まあ、実際の文章では必ずしも「過去」が過去のことを表すのに使われるとは限らないんですが。
それはさておき、語幹の最後がdやtや子音+m(n)の場合は(「現在」の人称変化の時と同じく)、音の関係上、語尾が~ete(過去)、~et(過去分詞)になります。
それと、「過去分詞」で頭にge~が付かないのもあります。

  ○「(大学で)勉強する、研究する」 ←注:学校などで「学ぶ」のはlernen レ'ルネン
   studieren ストゥディ'ーレン 
   studierte ストゥディ'ールテ 《過去》
   studiert  ストゥディ'ールト 《過去分詞》

見分ける方法はあるんですが(第一音節にアクセントがない ~ierenに終わる外来動詞、非分離動詞)、めんどくさいので丸覚えしちゃった方が楽です(そんなに数も無いし)。
この場合「過去分詞」は、「現在」の三人称単数(er/sie/es)や二人称親称複数(ihr)の時と同じになっちゃって、ちょっとまぎらわしいですね。ま、その辺は雰囲気を読んで、ってことで(笑)

さて、これだけで終われば簡単なんですが、やっぱりそういうわけにはいかず、不規則に変化する(語幹が変わる)のもあります。

  ○「走る」(あひるちゃんの基本 笑)
   rennen  レ'ネン  《不定詞》
   rannte  ラ'ンテ  《過去》
   gerannt ゲラ'ント 《過去分詞》

  ○「考える」(ふぁきあの基本? 笑)
   denken  デ'ンケン 《不定詞》
   dachte  ダ'ハテ  《過去》
   gedacht ゲダ'ハト 《過去分詞》  ←注:gedenken ゲデ'ンケン 「考えに入れる」という動詞もあるので御注意

  ○「見つける」(チュチュの基本)
   finden  フィ'ンデン 《不定詞》
   fand  ファ'ント  《過去》
   gefunden ゲフ'ンデン 《過去分詞》

  ○「忘れる」(「お話」のお終い(始まり?))
   vergessen フェルゲ'セン 《不定詞》
   vergaβ  フェルガ'ース 《過去》
   vergessen フェルゲ'セン 《過去分詞》

一応、文法的なことを書いとくと、schuetzenのように規則変化するのが「弱変化」、語幹が変わるだけのが「混合変化」、語幹が変わってなおかつ「過去」で変化語尾が付かず、「過去分詞」の語尾が~[e]nになるのが「強変化」。さらにそれらが混ざってるもあります(何て言うのか知りませんが 笑)。そしてまたしても、スーパー基本動詞は不規則変化。

  ○「~がある、~である」
   sein  ザ'イン    《不定詞》
   war  ヴァ'ール   《過去》
   gewesen ゲヴェ'ーゼン 《過去分詞》

  ○「~を持っている」
   haben  ハ'ーベン  《不定詞》
   hatte  ハ'(ッ)テ  《過去》
   gehabt ゲハ'ープト 《過去分詞》  ←注:gehaben ゲハ'ーベン 「ふるまう」という動詞もあるので御注意

不規則変化する動詞はかなり多いので、もう、覚えて下さいとしか言えません(笑)
で、「過去分詞」には人称変化はないんですが、「過去」は(当然ながら)人称変化します。

  ◆《過去》の人称変化
  ich ~
  du ~[e]st
  er ~

  wir ~en
  ihr ~[e]t
  sie ~en


  ○sein ザ'インの《過去》 war ヴァール の人称変化

  ich war
  du warst
  er war

  wir waren
  ihr war[e]t
  sie waren

三人称単数が一人称単数と同じになる以外は、「現在」の人称変化と変わりません。なので、どってことないですね。

  Es war einmal ein Junge. エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン ユ'ンゲ
  「むかしむかし、ひとりの男の子がおりました」(einmal=一度、一倍 Junge=男の子)
  (↑ちびふぁきあが書いてた『お話』 笑)

御存知とは思いますが、"Es war einmal ~"で、「むかしむかし・・・」っていうお伽話の決まり文句になってるんですよ。
ちなみにDVDジャケット(全巻)に書いてある

  Es starb einmal ein Mann. エ'ス シュタ'ルプ ア'インマール アイン マ'ン
  (starb=sterben シュテ'ルベン 死ぬ の《過去》 Mann=男)

てのは、『お話のお話』に出てくる

  「むかしむかし、ひとりの男が死にました」

を表してるんだろうと思いますが、これはたぶん

  Es war einmal ein Mann. エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン マ'ン
  「むかしむかし、ひとりの男がおりました」

という決まり文句をもじった、ある意味『お遊び』の文章で、普通のドイツ語ではない(と思う)し、文法的にも正しくない(と思う)です。もし、強いてこういう言い方をするとすれば、

  Es war einmal ein Mann gestorben. エ'ス ヴァ'ール ア'インマール アイン マ'ン ゲシュト'ルベン
  (gestorben=sterben シュテ'ルベン 死ぬ の《過去分詞》;「死んだ」という形容詞)

かな?(たぶん 笑)
別に、『創作物』の中のドイツ語が『正しく』ないといけないって理由は無いんですが(ドイツ人が創った物であれ、日本人が創った物であれ)、ドイツ語を全然知らない方が見て、それが『正しい』ドイツ語だと思われちゃうとちょっとマズいんじゃないかなという気がしないでもない...(笑)
まあ、余計な心配ですよね。

も一つついでに、ドイツ語の"Mann"は「男」あるいは「夫」という意味で、英語の"man"みたいに「人」(ドイツ語では"Mensch" メンシュ)っていう意味はないので、一応、御留意のほどを。


てことで、次はいよいよ(やっと 笑)実際の文章の話を。