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「プリンセスチュチュ」ファンページ

オペラ月間(笑)2 ~タイス

2010-01-30 20:21:26 | その他
それから同じ「華麗なるメトロポリタンオペラ」シリーズで、「タイス」も放送予定。
いわゆる『瞑想曲』(←「"Die alte ..." 11. 分岐点」のBGMでした)が超有名ですが、オペラ自体はそんなに観る機会が無い...かな?
マスネらしい、メロディックな作品なんですけどね。

2010/2/4 (木) 23:00-01:39 NHK BSハイビジョン
歌劇「タイス」(マスネ)
 アタナエル (修道士) :トマス・ハンプソン
 タイス (舞姫) :ルネ・フレミング
[2008年12月20日, メトロポリタン歌劇場]

こちらもヒロインは『舞姫』。
もっとも、サロメは本人が自己申告しているとおり("Ich bin Salome, die Tochter der Herodias, Prinzessin von Judaea." 私はサロメ、ヘロディアの娘、ユダヤの王女)、ヘロデ大王の血を引くれっきとしたお姫サマでしたが、こちらは実際には娼婦。
そして、ヨカナーンが必死の説教もむなしく殉教したのに対し、こちらの修道士は、ヒロインを改悛させることには成功したものの、自分がオちてます(笑)

ルネ・フレミング(ソプラノ)&トマス・ハンプソン(バリトン)の二大スター共演(同じ組み合わせで録音も出してますね)で、メトロポリタン歌劇場オーケストラ&合唱団に加えてメトロポリタン歌劇場バレエも出演。
私はルネ・フレミングの声はそんなに好きじゃないんですけどね...
艶が有るとか響きが有るとかいうんじゃなくて、やや渋め目の叙情系?
オペラよりはシャンソンとかミュージカルとか歌った方が合うような気がします。まあ、好みの問題ですが。



あと、ミラノ・スカラ座シリーズ(?)で、2/6(土)「ランスへの旅」(ロッシーニ)、2/13(土)「ドン・カルロ」(ヴェルディ)、2/20(土)「アイーダ」(ヴェルディ)の3作品が放送予定(いずれも23:00~、NHK BSハイビジョン)。

軽快な喜劇の「ランスへの旅」も、ドロドロ愛憎(ってほどでもないか)悲劇の「ドン・カルロ」もどちらも楽しいとは思いますが、特にピカ一有名度を誇る「アイーダ」(大行進曲は誰もが必ず耳にしたことがあるハズ...)は、昨年の来日公演の録画なので、ちょっと興味があります。
(実は同じ来日公演の「ドン・カルロ」を観に行きたかったんですが、お金が無くて行けませんでした... ;_;)

巨匠バレンボイムの指揮で、フランコ・ゼッフィレッリのド派手な演出(笑)なので、おそらく観応えある舞台だったことと思われます。
ただし(?)ラダメス(エジプトの将軍)を歌ったヨハン・ボータは、声はすごいカッコイイ若武者風なんですけど、プラシド・ドミンゴとかのスレンダーなラダメスを見慣れてると、ちょっと違和感があるかも(笑)



ついでに、オペラではありませんが、今回の「名曲探偵アマデウス」は、ラヴェルの「マ・メール・ロワ」(ピアノ連弾版)(←これのオーケストラ編曲版を「"Die alte ..." 17. 影」のBGMにしてました)を取り上げるようです。

事件ファイル#55 「眠れる美女 愛の連弾事件」 ~ラヴェル「マ・メール・ロア」
2010/1/31(日) 20:00-20:45 NHK BSハイビジョン
2/5(金) 8:15-9:00 NHK BS2
2/12(金)15:15-16:00 NHK教育

この番組、ラヴェル好きだな...

それはともかく、この組曲のテーマは『物語』ですが、音楽自体は舞曲集風で、上品なゆったりしたダンスが似合いそうです。
ウチのヘタレ騎士ふぁきあとあひる姫がどんな曲で踊ってたか、御興味のある方はどうぞ(ピアノ版とオーケストラ版じゃ、多少雰囲気が違うとは思いますけど)

オペラ月間(笑)1 ~サロメ

2010-01-28 22:18:54 | その他
『チュチュ』にはオペラの曲も使われてるんですが、やっぱりバレエに比べると影が薄いですね(話に噛んでないから)。
でも、豊かなオペラ音楽の世界(正直、チャイコフスキー以前のバレエ音楽は不毛地帯 笑)も是非お楽しみいただきたい!ということで、NHK BSハイビジョンのオペラ放送の御案内。

ひとつは恒例「華麗なるメトロポリタン・オペラ」シリーズ(2/1~5、各日23:00-)。
チュチュファンの方への一番のオススメは、やはり「サロメ」でしょうか。

2010/2/1(月) 23:00-00:54 NHK BSハイビジョン 「サロメ」( リヒャルト・シュトラウス )
 サロメ (ヘロディアスの娘):カリタ・マッティラ
 ヨカナーン (預言者):ユーハ・ウーシタロ
 ヘロデ (ユダヤの領主):キム・ベグリー
 ヘロディアス (領主の妻):イルディコ・コムロージ
 ナラボート (若いシリア人、護衛隊長):ジョゼフ・カイザー
 [2008年10月11日, メトロポリタン歌劇場]

ヒロインが『踊る』ことによって望むものを手に入れる(そして一人の男の運命を変えてしまう)ってところで『チュチュ』と共通点があるかな...

このオペラの山場の一つが、その、サロメ(ドイツ語読みではザーロメまたはザーロミという発音)が踊る「七つのベールの踊り」なんですが、オペラなのに歌は無く、オーケストラのみ。主役のソプラノ歌手は、歌わず、踊ります。演出にもよりますが、たいていかなり本格的に踊ります。そして、これも演出によりますが、本当に一枚ずつ脱ぎます。カリタ・マッティラがどこまで脱ぐかは見てのお楽しみ、ってことで(笑)
彼女はいわゆるワーグナー歌手の一人で、芯の有る、力強い声質の人ですね。演技力もなかなか素晴らしいです。(見かけによらず 笑)

そしてこのハードな踊りの後、たぶんまだ息切れしてるんじゃないかと思われるうちに、幕切れ前の超長いソロのアリア(狂乱の場)が!
めっちゃしんどい役です(笑)

あ、念のため、歌詞はドイツ語です。
ワイルドの戯曲(のドイツ語訳)にかなり忠実なオペラ台本になってますので、原作を読まれた方なら字幕が無くても何を言ってるかはだいたいお分かりになるかと思います。
サロメが繰り返し言う"Ich will deinen Mund kuessen, / Laβ mich deinen Mund kuessen, Jochanaan!"(私はおまえの口にキスしたい / お前の口にキスさせて、ヨカナーン)とか、ヨカナーンの捨てゼリフ"Du bist verflucht, Salome!"(おまえは呪われている、サロメ!)は特に耳に残りますね。

今回の演出はわりと最近のもので、オーソドックスな、古代ユダヤの世界を神秘的・象徴的に表現した演出とはちょっと違うかなって感じですが、禍々しい月の下で展開する血なまぐさいお話の、エロティックで、ある種倒錯的な雰囲気と、見事なまでに完璧に相互理解というものが欠如した物語の異様さは感じられるんじゃないでしょうか。


あと、全くの余談ですが、「サロメ」録音のマイ・ベストはJ. シノーポリ指揮、ベルリン・ドイツ・オペラ(CD)。
サロメをシェリル・ステューダー、ヨカナーン(ドイツ語読みではヨハナーン)を御存知ブリン・ターフェルが歌ってます。
キリスト教の最重要聖人の1人らしい威厳の中にも、神への忠誠を守ろうと苦悩する一人の生身の男を感じさせるヨカナーンですよv

ベルリン・フィルのジルヴェスター2009

2010-01-14 23:10:51 | その他
今さらジルヴェスターでも...って感じですが、今年は生放送が無かったので、これが初放送なんですよね。ずっと楽しみにしてたので、ワクワクしてます。

まだ聴いてないので演奏については何とも言えませんが(まあでも、このメンツならまず間違いないと思いますが)、とにかく曲目がオイシイので、もし可能であれば、是非、御鑑賞くださいませv


1/17(日) 00:33-02:21 NHK BSハイビジョン ←16日(土)深夜
ベルリン・フィルのジルヴェスター・コンサート2009

ピアノ協奏曲第2番ハ短調 作品18(ラフマニノフ)
バレエ音楽「くるみ割り人形」第2幕(チャイコフスキー) ほか

 ピアノ:ラン・ラン
 管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
 指 揮:サイモン・ラトル
[収録:2009年12月31日, ベルリン・フィルハーモニーホール]


ラフマニノフのピアコン2は、拙作"Die alte..."のBGM(ほぼメインテーマ?)でした。
しかも(?)ピアノはラン・ラン!です。(←私が書きながら聴いてたのも、ラフマニノフ本人かラン・ランの演奏が多かった 笑)

あ、念のため、『くるみ割り人形』は、「お菓子の国」の音楽のみ(あひるちゃんのテーマ「花のワルツ」とか、みゅうとのテーマ(?)「こんぺいとうの踊り」とか、10Aktカロンさんの「コーヒー(アラビアの踊り)」とか)です。

ウィーン・フィルのニューイヤー2010

2010-01-10 22:36:31 | その他
お正月だからといって特に改まったことは何も無いんですが、とりあえずは皆様に新年のご挨拶を申し上げます。


さて、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートをお正月に録画していたのを(やっと)見ました。
演奏はもちろん、選曲も面白かったですが、演出や映像もなかなか良かったですね(ワルツ「ウィーンのボンボン」(ヨハン・シュトラウス)で流れてたお菓子の映像が超美味しそうだった!)。下手に奇を衒ってなくて、でもお洒落で。「美しく青きドナウ」(ヨハン・シュトラウス)に合わされてた、ドナウ川の水源から河口までの名勝の映像もとっても綺麗でした。

第2部では恒例生バレエ中継(ポルカ・マズルカ「心と魂」とワルツ「朝刊」、いずれもヨハン・シュトラウス)がありましたが、「心と魂」では、エレオノーラ・アバニャートとニコラ・ル=リッシュが踊ってましたね!
現地が休憩に入ってる間の時間つぶし映像の中で、ダンサー達がバレンチノで衣装合わせしてるところを見て「あれっ?」と思ってたら、本当に踊ってた...
ウィーン美術史美術館で、館内の展示品の間をあの大胆な動きで踊りまわってて、見ていてハラハラしましたよ(笑)
たぶん、指揮者のジョルジュ・プレートルがフランス人ってことで、今年はフランスと関係のある選曲・演出になってたようですから、それでわざわざパリ・オペラ座から連れてきたんでしょうかね。フランス人なのに正月から働くとは、見上げたもの...(←超偏見 笑)