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「プリンセスチュチュ」ファンページ

パリ・オペラ座バレエ 「シルヴィア」

2007-06-22 01:23:53 | その他
今度の日曜日深夜(月曜日早朝)、パリ・オペラ座の「シルヴィア」をNHK BS2で放映するようですね。

6月25日(月) 00時55分~02時50分
シルヴィア : オーレリ・デュポン
アミンタ : マニュエル・ルグリ
アムール(愛の神) / オリオン : ニコラ・ル・リッシュ
ディアヌ(月と狩りの女神) : マリ・アニエス・ジロ
エンディミオン(眠れる美少年) : ジョゼ・マルティネズ
パリ・オペラ座バレエ
管弦楽 : パリ・オペラ座管弦楽団
指 揮 : ポール・コネリー
振付 / 演出 : ジョン・ノイマイヤー
(2005年パリ・オペラ座での公演)

ただし、前にもやるって発表しといて、直前に同じくオペラ座の「ラ・シルフィード」に変更された
って前歴があるから、今度もどうなるか分かりませんが...(笑)
私はその後、ある方にこれのDVDをお借りして見ました(ありがとうございましたv)が、
音楽やストーリーが再編されて、いかにもノイマイヤーらしい独特な作品になってました。
ルグリ先生の繊細で感情豊かな演技も素晴らしいですが、やっぱり一番注目なのは
ル・リッシュの筋肉vじゃないかと思います(笑)


全然関係ありませんが、写真はアルハンブラ(「赤い城」という意味らしい)のハマムの天井です。

補足写真3

2007-06-18 03:06:27 | その他
(注:今回4連続アップになっていますので、3つ前の記事から順に読んで下さいませ)

補足写真、ハマム内部の壁。陶板細工が残っている部分。

陶板は最初にそれぞれのピースを焼いた後、表面を下にして模様を描くように並べ、裏から石膏を流し込んで固めて、それを壁に貼り付けるらしいです。
これによって、表面が平らで隙間のない陶板細工ができるそうです。
この手法はハマムに限らないそうですが、特にお風呂はやっぱりツルツルピカピカじゃないとね(笑)

補足写真2

2007-06-18 03:03:46 | その他
補足写真、ハマムの中。

ハマムのつくりにもいろいろあるみたいですが、ここのはこんな感じでした。
『遺跡』なので壁とかはがれちゃって、レンガ積みがむき出しになってますが、本来は補足写真3のように全体が陶板細工で覆われていたと考えられます。
壁が光っているのは天井の穴から入った光です。

アルハンブラ自体も半分『遺跡』みたいなもんなので、壁がのっぺらぼうになっている部分もあり、現在もあちこち修復中です。
よくぞここまで直したと言うべきなんでしょう。

補足写真1

2007-06-18 03:02:13 | その他
補足写真、レオネス宮、ライオンの噴水の中庭。

有名なライオンの噴水は修復中(左下の四角い箱の部分)でした。
写真の真ん中あたりにちらっと見えてる星型の屋根が、「アベンセラヘスの間」の八角星型(←アルハンブラにはこのモチーフが多い)のドーム(6/13の写真参照)に当たります。
で、その手前の、ひさしの上まで突き出てる小部屋につけられた名前が「ハレムの中庭」。
密通した妃が、その下で殺される男の声を聞いてたって話なのか...

寝物語

2007-06-18 03:00:00 | 二次小咄
水盤の話が出たついでに。
ふぁきあひ観光案内・アンデルセン風味?(笑)



「『...そのどっしりとした塔のような門の中に進んで行くと、中はがらんどうで、外とは打って変わって薄暗く、ひんやりとしていました。そこを通り抜けたとたん、果てしなく続いた荒野から、一瞬にして別の世界に来たようでした。お城の内側は、質素で堅牢な外見からはおよそ想像もつかないほど、繊細な華やかさをたたえていました。庭にはオレンジがたわわに実り、バラやジャスミンやそのほか色とりどりの花が、うっとりするような香りを漂わせています。建物は床から天井に至るまで、一面、美しい装飾で覆われ、よく見ればそれらの装飾に溶け込むように、あちらこちらに神をたたえる言葉がちりばめられています。それらは、このお城全体が、神への祈りであることを示しているのでした』」

「くわぁー。ステキだね。きっとみんなびっくりしただろうなぁ」

「そうだな。『そこの人々にとって、神を賛美することは神の創った自然を賛美することでした。星や草花をかたどった装飾を形作る無数のタイルや彫刻には、一つとしてまったく同じ色形のものは無く、それでいて見事な調和を醸していました』」

「そっか。自然のものは、葉っぱの一枚一枚も、みんな違うもんね」

「ああ。『そうしていくつもの噴水が中庭や部屋の中にまで設けられ...』」

「部屋の中に?部屋が水浸しになっちゃわない?」

「ここの噴水は、金冠学園にあるようなのとは違うみたいだぞ。『いくつもの噴水が中庭や部屋の中にまで設けられ、床にはめ込まれた円くて浅い水盤の中心から清らかな水が絶えず湧き出し、水盤を満たしては、細い水路に流れ込んでいました。城中に巡らされた決して枯れることのない静かな流れや、あまたの池は、まるでこの秘められた楽園を息づかせる澄んだ血流のようでした』」

「ふうん。じゃあどこでも水が浴びられるね!」

「み、水を浴びる?」

「何うろたえてんの?」

「別に...ちょっと思い出しただけだ」

「?お城の周りにはあんまり水が無いんでしょ?そしたらきっと鳥たちもいっぱい来るよ」

「ああ、たぶんな」

「みんな一緒が楽しいよね!あっそうだ、ここのお姫さまたちも池で泳いだりしたのかな?」

「いや、この後の話に出てくるが、この国では高貴な女性は人前には姿を現さないんだ。建物の2階の、表からは見えないように格子がはめ込まれた窓から、庭の様子を眺めるだけだったらしい」

「そうなの?つまんないね...あれ、でもここって暑いトコなんだよね?じゃあ汗を流したい時なんかは、お部屋でお風呂に入ってたの?」

「そういう時はハマムがある」

「何それ」

「蒸し風呂...みたいなもんだな。ずっと後の方に書いてあった...ああここだ、『いくつかに区切られた小部屋には窓がなく、高い天井に並ぶ星型の穴から光が射し込むようになっていました。一番奥の部屋の隅に置かれた湯船から蒸気が立ち上り、湯船や床のハーブの香りと一緒になってハマム中を満たしています。その部屋が一番熱く、一番手前のあまり温度の高くない部屋は着替え用で、その間の部屋で人々は体を洗ってもらったり、マッサージをしてもらったり...』」

「あふぁ...なんか想像したら...気持ちよくなって...眠くなってきちゃった...」

「おい、あひる、まだ読み始めたばっかり...あひる?あひる?...はぁ...まあいいか。おやすみ、あひる。いい夢を見ろよ」

↓のこと

2007-06-14 01:49:46 | その他
別の解釈としては、シャリアール王はシェエラザードにも裏切られた、って話ともとれるわけで、それはそれでいいかも(笑)

さて、なんでこういう↓小咄を書いたかというと、先日行って来たアルハンブラの、有名なライオンの中庭を囲む部屋の中に「アベンセラヘスの間」と呼ばれる部屋があって(前回と今回の写真)、それにまつわる伝説が、ちょっとバレエ「シェエラザード」と似ていたので。
アベンセラヘス一族はアルハンブラの宮廷(イスラム王朝)の有力者だったけれども、ある時、一族の誰かが王のお気に入りの女性(4人いる妃かその他大勢の愛妾かは知りませんが)と深い関係にあるという讒言がなされ、一族の中の可能性のある男36人がこの部屋に集められて斬殺された、ってお話です。部屋の真ん中に直径1mくらいの白い大理石の水盤があって、そこからライオンの中庭に向かう水路は彼らの血で真っ赤に染まったとか、水盤の縁に浮き出た赤いシミはその時の血痕だとか...(実際には科学的な反応でできたものだと証明されてるそうですが)。御丁寧にもアルハンブラの敷地内にはアベンセラヘスの館跡という遺跡まであったりします。史実としては、宮殿の中ではないけれども、強大な力を持ち過ぎた豪族が討伐されたとかいうことはあったようですね。宮殿の中でも、王が暗殺されたりとか、血塗られた事件は色々あったらしいですが。万華鏡のような精緻な装飾に彩られた、まさに幻想世界。

あ、それと↓のあひるはアヒルです、一応。ふぁきあが踊るのは金冠学園・秋の芸術週間(何それ)のエキシビションか何かかと思われます。

Sheherazade

2007-06-13 02:59:42 | 二次小咄
しばらくネット落ちしてました。
というわけで...



「ねぇふぁきあ、今度ふぁきあがやる『シェエラザード』ってどんなお話?」

「そうだな...前に聞かせてやった『千夜一夜物語』って覚えてるか?」

「うん!空飛ぶじゅうたんとか魔法のランプとかのお話だよね」

「そうだ。だがあの物語全体の主人公は、ある女性不信の王だっただろ?」

「そうだっけ?」

「ほんとに人の話を聞いてるのかお前は...まあいい、とにかく、王は夜ごと違う女性を寝床に呼び、朝になると殺してしまっていた。だが、シェエラザードだけは、彼女が語る物語があまりにおもしろかったので、殺すのを一日一日先延ばしにしているうちに、王の心も和らいで彼女を妃に迎えた、っていうのが『千夜一夜物語』の大きな骨組みになってる」

「へぇー。そういうお話なんだ」

「『千夜一夜物語』の方はな。だがこのバレエは、『シェエラザード』って曲が使われてるし、プリマも『シェエラザード』って名だが、話はどっちかって言うと『千夜一夜物語』の背景にあたる部分だな。題材になってるのは、王が女性不信になった原因の、前の妃の不義密通事件だと思う」

「フギミッツウ?て何?」

「簡単に言うと浮気だ。王妃は王の留守中に奴隷と、その、関係を持つ。それを知った王は激怒し、王妃も奴隷も殺してしまう、って話だ」

「なんかコワイ話だね...」

「まあな。だが昔はアラビアに限らず、密通は晒し者にされた上で死刑ってことになってたからな。もっとも現実には、王の妃には宦官しか近づけないから、間違いは起こりようがなかったんだろうが」

「カンガン?」

「ああ、ええと、男だけど男じゃない家臣のことだ」

「?。どういうイミ?」

「...気にするな。それ以上は俺には説明できない」

「そうなの?よくわかんないけど、まあいいや。それでふぁきあは?何の役?」

「奴隷だ」

「じゃあ、あんまりいい役じゃないね」

「いや、一応主役なんだが...」

「そうじゃなくて、だって王様を裏切る役でしょ?ふぁきあらしくないじゃない。ふぁきあって、忠誠心のカタマリだもん」

「関係ないだろ...」

「だって、みゅうとのプリンセスだって分かっててるうちゃんと浮気できないでしょ?」

「お前な...そりゃるうのことは絶対そんなふうには思えないが、だからってみゅうとと同じ相手を好きになることがなかったとは言えないだろ。誰かを好きになるのにそういうのは関係ないんだから」

「そうなの?ふぁきあもそういうことあった?」

「...聞くなよ、バカ...」