前回の「B ベー」「D デー」「G ゲー」と同様、母音との配置によって読み方が変化するのが
「S エス」
ま、これは有名なんで、よく御存知かとは思いますが...
後ろに母音がない場合は濁らない「ス」
Haus ハ'オス (家)
Angst ア'ングスト (恐れ)
ですが、後ろに母音がある時は濁った「ズ」の音に。
Siegfried ジ'ークフリート
Balletteuse バレテ'ーゼ (バレエダンサー<女>) ←eu=oウムラウトと同じ発音。外来語なのでちょっと特殊
ただし『濁る』と言っても、日本語の「ザジズゼゾ」とは違って、息を瞬間的に強く出す「サシスセソ」という感じです。「ス」と「ズ」と「ツ」の中間くらいの音をイメージしてもらうといいかも?
で、この、『音が変化する』話にはもうちょっと先がありまして...
「B ベー」「D デー」「G ゲー」(アルファベットの音が濁ってる子音)は、後ろに母音があってその間に別の子音がある場合、濁った「ブb」「ドd」「グg」の音
Bluete ブリュ'ーテ (実のなる花、木の花) 《ue=uウムラウト》
でしたが、「S エス」(アルファベットの音が濁ってない)は、後ろの母音との間に別の子音が入ってる時は、濁らない音なんですね。(←まぁ、当然と言えば当然...)
Slip スリ'ップ (パンティ、ブリーフ)
ここでちょっと気をつけなきゃいけないのが、「sp」「st」(s+濁らない破裂音)というつづり。
『単語(構成上の一区切りになっているところ)の頭に在る時に限って』(←本来アクセントのある位置)、「ス」ではなく「シュ」という音になります。
Splitter シュプリ'(ッ)ター (かけら)
Stueck シュテュ'(ッ)ク (かけら) 《ue=uウムラウト》
↑はどっちも『かけら』ですが、「Stueck」は『全体を構成する一部分』というような意味なのに対して、「Splitter」は『とがった破片』みたいなのを指すらしいです。意味的には、みゅうとの心のかけらは「Stueck」かなあと思いますが、クレールが引き抜いた『愛する気持ち』はとがってましたよね...
さらに「sh」「sch」というつづりは、(どこに在っても)必ず「シュ」と読みます。(c)hは発音されません。
Shorts ショ'ーツまたはショ'ルツ (ショーツ、トランクス、ショートパンツ)
Scheide シャ'イデ (鞘)
Schwert シュヴェ'ールト (剣)
Tisch ティ'シュ (机、テーブル)
Spitzenschuh シュピ'(ッ)ツェンシュー (トウシューズ)
特にこの「sch」は、ドイツ語の超頻出アイテム。ためしに辞書を引いてみて下さいませ。頭にコレが付く単語だけでも結構な厚みになるのを実感していただけるかと思います。
あと、「st」に似てます(?)が、「ts」と「ds」は(「D デー」のところでも書きましたとおり)「ツ」になります。
abends ア'ーベンツ (晩に) ←『夕方~夜中』に対して使える。『夕べ』というようなゆるやかな感じ
nachts ナ'ハツ (晩に) ←『夜』のみに対して使用。「今夜12時」というように時間が限定されている場合はこちらを使うことが多い
たとえば「Raetsel レ'ーツェル(謎)」は、「チェ」じゃなくて「ツェ」(舌の位置が上)なので御注意ください。
「チュ」の音になるのは「tsch」というつづり。
Deutsch ド'イチュ (ドイツ語)
「Tutu」はドイツ語では何て発音するのか知りませんが、たぶん「チュチュ」とは読まないんじゃないかな...(「トゥートゥ」?)
「Ballettroeckchen バレ'トレクヒェン(oe=oウムラウト、バレエ用の短いスカート)」という言い方もあるようですね。
それから、↑と似てますが、「dsch」は「ジュ」(例:Dschungel ジュ'ンゲル (ジャングル))です。まず見かけることは無いと思いますが、一応、御紹介まで。
さて、ついでに、「ss」(s2つ)に相当する
「β エスツェット」
もここで片付けときましょうかね。
筆者の都合により、ここではβ(ベータ)で代用させていただいてますが、本当はドイツ語にしか無い文字で、必ず真っ直ぐ直立に書きます。
この文字は、前に必ず母音が来ます。また、後ろに母音があろうとなかろうと、「ズ」と濁ることはありません。
Straβe シュトラ'ーセ (道、通り)
Strauβ シュトラ'オス (花束)
なんで「ss」と同じ意味なのに別の文字が要るのか?
もちろん、「ss」というつづりを使う単語もあります↓
Schloss シュロ'ス (城)
Wasser ヴァ'サー (水)
わざわざ書くまでもなく、覚えてらしたでしょうか...そうです、「ss」のように子音が2つ続くと、その前の母音は短くなるんです。逆に、前に長い母音、または複合母音などが来る場合(しかも濁らない「ス」で発音する場合)は、「β エスツェット」を使わなきゃならないというわけです。
実は、以前は(私がドイツ語を習ったころは)単語の末尾に付く(後ろに母音が無い)「ss」は、前に来るのが長母音でも短母音でも必ず「β エスツェット」を使うことになってました。ちょっと前に文法が改定されて、「β エスツェット」を使うのは(単語の末尾であっても)短母音の後ろ以外の「ss」だけ、ということになったらしいです。どっちがめんどくさくないんだか、よく分かりません(笑)
それはさておき、ドイツで飲まれてるビールにはほんとにいろいろ種類がありますが、私は軽い味のWeiβbier ヴァ'イスビーァ(白ビール←単にWeiβe ヴァ'イセ=白[色]とも言うらしい。小麦のビール)が好きでした。ただしビアホールで注文する時にはサイズに気をつけないと、とんでもなくデカい(groβ グロ'ース)ジョッキで出てきます(笑)
つまみはやっぱり酢キャベツ(Sauerkraut ザ'ウアークラウト、あるいはSauerkohl ザ'ウアーコールとも)を添えたソーセージ(Wurst ヴ'ルスト)ですかね。ハム(Schinken シ(ュィ)'ンケン)やチーズ(Kaese ケ'ーゼ)もいいですが。あとSemmel ゼ'メル(小型のパン)でもあれば、立派に一食分。
あ、でもデザート(Dessert デセ'ルトまたはデセ'ーァ。Nachtisch ナ'ーハティシュとも言う)は別腹?(笑)
私のお気に入りはApfelstrudel ア'プフェルシュトルーデル(リンゴのパイ巻き...みたいなもの)v。イタリアが近いせいか(?)、ドイツではジェラートっぽいソフトアイス(Sahneneis ザ'ーネンアイス)をよく食べるみたいですね。特にチョコレートアイス(Schokolade[n]eis ショコラ'ーデ[ン]アイス)が人気なようでした。
「S エス」
ま、これは有名なんで、よく御存知かとは思いますが...
後ろに母音がない場合は濁らない「ス」
Haus ハ'オス (家)
Angst ア'ングスト (恐れ)
ですが、後ろに母音がある時は濁った「ズ」の音に。
Siegfried ジ'ークフリート
Balletteuse バレテ'ーゼ (バレエダンサー<女>) ←eu=oウムラウトと同じ発音。外来語なのでちょっと特殊
ただし『濁る』と言っても、日本語の「ザジズゼゾ」とは違って、息を瞬間的に強く出す「サシスセソ」という感じです。「ス」と「ズ」と「ツ」の中間くらいの音をイメージしてもらうといいかも?
で、この、『音が変化する』話にはもうちょっと先がありまして...
「B ベー」「D デー」「G ゲー」(アルファベットの音が濁ってる子音)は、後ろに母音があってその間に別の子音がある場合、濁った「ブb」「ドd」「グg」の音
Bluete ブリュ'ーテ (実のなる花、木の花) 《ue=uウムラウト》
でしたが、「S エス」(アルファベットの音が濁ってない)は、後ろの母音との間に別の子音が入ってる時は、濁らない音なんですね。(←まぁ、当然と言えば当然...)
Slip スリ'ップ (パンティ、ブリーフ)
ここでちょっと気をつけなきゃいけないのが、「sp」「st」(s+濁らない破裂音)というつづり。
『単語(構成上の一区切りになっているところ)の頭に在る時に限って』(←本来アクセントのある位置)、「ス」ではなく「シュ」という音になります。
Splitter シュプリ'(ッ)ター (かけら)
Stueck シュテュ'(ッ)ク (かけら) 《ue=uウムラウト》
↑はどっちも『かけら』ですが、「Stueck」は『全体を構成する一部分』というような意味なのに対して、「Splitter」は『とがった破片』みたいなのを指すらしいです。意味的には、みゅうとの心のかけらは「Stueck」かなあと思いますが、クレールが引き抜いた『愛する気持ち』はとがってましたよね...
さらに「sh」「sch」というつづりは、(どこに在っても)必ず「シュ」と読みます。(c)hは発音されません。
Shorts ショ'ーツまたはショ'ルツ (ショーツ、トランクス、ショートパンツ)
Scheide シャ'イデ (鞘)
Schwert シュヴェ'ールト (剣)
Tisch ティ'シュ (机、テーブル)
Spitzenschuh シュピ'(ッ)ツェンシュー (トウシューズ)
特にこの「sch」は、ドイツ語の超頻出アイテム。ためしに辞書を引いてみて下さいませ。頭にコレが付く単語だけでも結構な厚みになるのを実感していただけるかと思います。
あと、「st」に似てます(?)が、「ts」と「ds」は(「D デー」のところでも書きましたとおり)「ツ」になります。
abends ア'ーベンツ (晩に) ←『夕方~夜中』に対して使える。『夕べ』というようなゆるやかな感じ
nachts ナ'ハツ (晩に) ←『夜』のみに対して使用。「今夜12時」というように時間が限定されている場合はこちらを使うことが多い
たとえば「Raetsel レ'ーツェル(謎)」は、「チェ」じゃなくて「ツェ」(舌の位置が上)なので御注意ください。
「チュ」の音になるのは「tsch」というつづり。
Deutsch ド'イチュ (ドイツ語)
「Tutu」はドイツ語では何て発音するのか知りませんが、たぶん「チュチュ」とは読まないんじゃないかな...(「トゥートゥ」?)
「Ballettroeckchen バレ'トレクヒェン(oe=oウムラウト、バレエ用の短いスカート)」という言い方もあるようですね。
それから、↑と似てますが、「dsch」は「ジュ」(例:Dschungel ジュ'ンゲル (ジャングル))です。まず見かけることは無いと思いますが、一応、御紹介まで。
さて、ついでに、「ss」(s2つ)に相当する
「β エスツェット」
もここで片付けときましょうかね。
筆者の都合により、ここではβ(ベータ)で代用させていただいてますが、本当はドイツ語にしか無い文字で、必ず真っ直ぐ直立に書きます。
この文字は、前に必ず母音が来ます。また、後ろに母音があろうとなかろうと、「ズ」と濁ることはありません。
Straβe シュトラ'ーセ (道、通り)
Strauβ シュトラ'オス (花束)
なんで「ss」と同じ意味なのに別の文字が要るのか?
もちろん、「ss」というつづりを使う単語もあります↓
Schloss シュロ'ス (城)
Wasser ヴァ'サー (水)
わざわざ書くまでもなく、覚えてらしたでしょうか...そうです、「ss」のように子音が2つ続くと、その前の母音は短くなるんです。逆に、前に長い母音、または複合母音などが来る場合(しかも濁らない「ス」で発音する場合)は、「β エスツェット」を使わなきゃならないというわけです。
実は、以前は(私がドイツ語を習ったころは)単語の末尾に付く(後ろに母音が無い)「ss」は、前に来るのが長母音でも短母音でも必ず「β エスツェット」を使うことになってました。ちょっと前に文法が改定されて、「β エスツェット」を使うのは(単語の末尾であっても)短母音の後ろ以外の「ss」だけ、ということになったらしいです。どっちがめんどくさくないんだか、よく分かりません(笑)
それはさておき、ドイツで飲まれてるビールにはほんとにいろいろ種類がありますが、私は軽い味のWeiβbier ヴァ'イスビーァ(白ビール←単にWeiβe ヴァ'イセ=白[色]とも言うらしい。小麦のビール)が好きでした。ただしビアホールで注文する時にはサイズに気をつけないと、とんでもなくデカい(groβ グロ'ース)ジョッキで出てきます(笑)
つまみはやっぱり酢キャベツ(Sauerkraut ザ'ウアークラウト、あるいはSauerkohl ザ'ウアーコールとも)を添えたソーセージ(Wurst ヴ'ルスト)ですかね。ハム(Schinken シ(ュィ)'ンケン)やチーズ(Kaese ケ'ーゼ)もいいですが。あとSemmel ゼ'メル(小型のパン)でもあれば、立派に一食分。
あ、でもデザート(Dessert デセ'ルトまたはデセ'ーァ。Nachtisch ナ'ーハティシュとも言う)は別腹?(笑)
私のお気に入りはApfelstrudel ア'プフェルシュトルーデル(リンゴのパイ巻き...みたいなもの)v。イタリアが近いせいか(?)、ドイツではジェラートっぽいソフトアイス(Sahneneis ザ'ーネンアイス)をよく食べるみたいですね。特にチョコレートアイス(Schokolade[n]eis ショコラ'ーデ[ン]アイス)が人気なようでした。