報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 裏設定集

2017-10-31 19:18:39 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
 ・日蓮正宗正証寺は架空の寺院で、モデルの無いオリジナル設定である……というのはウソ!

 日蓮正宗信徒が謗法の寺院を参考にしましたなんて言えるわけがない。
 しかし今、既に私は無宗派と化している。
 そこで、あえて今言おう。
 稲生勇太と藤谷春人が所属している寺院のモデルは……曹洞宗福現山保寿寺。
 これは作者の母方の菩提寺で、子供の頃から法事などでよく参詣していた寺院である為、日蓮正宗寺院よりも思い出深い場所である。
 どうしても日蓮正宗末寺のイメージが思い浮かばない(都内にありながら静かな末寺という設定の為、常に賑やかな法道院はイメージと違った)こともあり、苦肉の策として保寿寺をモデルにしている。
 こういう長閑な所もいいもんだよ。
 でもまあ、千葉県の一月寺みたいに、元は全く別の宗派だった所が日蓮正宗の庇護を受ける形でそのまま編入したような所もあるから、そういう流れを期待するしか無いね。

 ・マリアの屋敷のモデルは“バイオハザードHDリマスター”のスペンサー邸

 ホラーチックな屋敷のイメージを持たせる為。
 但し、ゾンビは徘徊していません。

 ・マリアの屋敷の現在の立地条件のモデルは、“かまいたちの夜”のペンション・シュプール。

 クローズドサークルみたいな立地条件、これぞ魔女の棲む屋敷に相応しいと思ったから。
 因みに当初の設定も、“バイオハザード”の洋館みたいな感じではなく、ペンションのような設定だった。
 魔女の棲む屋敷なのに、温かみがあってどうする?と多摩準急名誉監督に突っ込まれてボツ。
 尚、さすがに“SIREN”みたいな日本家屋は最初から考えていなかった。
 それと、白馬村の元ペンションということで、ある河童さんのことを思い浮かべる人もいるだろうが、全くの偶然である。

 ・稲生勇太の母校、東京中央学園のモデルは……“学校であった怖い話”の鳴神学園。

 一部に作者の母校も入っているが、木造の旧校舎が残っていることや、怪奇現象多発校という所が。
 今後も霊現象の話絡みで登場するかも。
 因みに作者の母校は県立です。

 ・“大魔道師の弟子”は、本来“魔の者 北海道編”で終了する予定だった。

 ヘリでヤノフ城を脱出して、「僕達の戦いはまだ続くんだ!」という所で。
 オマケで書いた後日談(旭川市内の滞在や、新千歳空港温泉でのドタバタ劇)が盛り上がったので、何故か続くことに。

 ・雪女が消された理由。

 “魔の者 北海道編”でマリアよりも活躍した藤谷春人。
 本来は女嫌いの浄土真宗信者だったのだが、菩提寺に女性住職が就任。
 大いに異議ありと総本山に掛け合うくらいのことまでしたのだが、結局却下されたことで抗議の離檀。
 尼僧のいない宗派を探したところ、それが日蓮正宗だったという理由で移籍するくらいの男という設定だった。
 因みに日蓮正宗にも、歴史上の尼僧はいた。
 現時における最後の尼僧は、阿部日顕上人の御母堂である。
 尚、尼僧への敬称も上人とか御尊師で良いのかどうかは不明(宗派によって呼び方が違う為。日蓮正宗ではどう呼んでいたのか不明)。
 藤谷に付きまとっていた雪女がいたのだが、いつの間にか存在自体いなかったことになっている。
 藤谷が準レギュラー化し、実は女嫌いというよりは熟女好きという新設定ができた為である(よって、浄土真宗を離檀したのは、新住職に就任したのが若い尼僧だったことに異議を唱えた為ということになっている)。
 趣向が妖狐の威吹や鬼族の蓬莱山姉弟など、妖怪から魔道師へと移ったのも理由の1つである。

 ・イリーナはマリアンナに体罰を加えたことがある。

 いつもはのほほんとしながらも、掴みどころの無い大魔道師のイリーナ。
 弟子に対する育成も適当な感じで、他の師匠クラスからも呆れられているほど。
 そんなイリーナが、マリアンナに体罰を加えたことがある。
 鬼族の蓬莱山鬼之助に対する復讐の為、イリーナから使用を禁止された呪いの魔法を使ったことがバレた為。
 往復ビンタを食らわし、マスターの資格を剥奪した。
 いつもは目を細めているイリーナも、この時ばかりは大きく目を見開いてマリアンナを睨みつけていたという。
 陰ではBBAと悪口言っているマリアも、それ以上は逆らわないのはこの時の恐怖によるものと思われる。

 ・マリアンナは1度便失禁したことがある。

 権兵衛さん、すいませんでしたw

 ・マリアンナを「マリア」と愛称で呼ぶのは……日本人的感覚。

 特に門内でキリスト教が禁教になっているダンテ一門において、聖母マリアに通じる名前はあまり良くない。
 入門の際、キリスト教の聖人に通じる名前は改名するほどの者もいるという。
 イリーナがマリアンナを「マリア」と呼ぶのは、“魔の者”から逃れる為、日本に入国した際、日本人からそう呼ばれたことがきっかけであるという。
 それをイリーナが使い、後ほど出会った稲生がそれを聞いてマネして呼ぶようになった。
 当のマリアンナ本人もそう呼ばれることを気にしていない為、嫌がることはない。
 尚、実際のキリスト教におけるマリアという名前の人物は、聖母以外にもそれだけでアイドルユニットが結成できるほどの人数存在する。
 どんだけ名前のネタが少ないんだ、キリスト教。

 ・エレーナは「魔女」ではない。

 ダンテ一門に所属する魔道師の9割が女性。
 しかも残りの1割の男性魔道師は稲生を除いて、ほぼイギリスに集中しているという。
 「魔女」だの「魔道師」だのゴチャゴチャ出てくるが、結局何がどうなのかというと、まあこんな感じだ。
 人間時代、レイプ被害による処女喪失の経験者が「魔女」となり、そうでない者は「魔道師」ということになるという規定がある。
 エレーナは自分で、「処女だ」と言っているので、エレーナは魔女ではないことになる。
 姿形から、ホウキに乗って空を飛んでいる時点で、どこからどう見ても魔女なのだが。
 「魔女」から脱却する為には、そのトラウマを克服しなければならないという課題がある為、多くの「魔女」が乗り越えられずにいるらしい。
 そんな中、マリアだけ稲生との関係で乗り越えられそうになっている為、大きく注目されているとのこと。
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“大魔道師の弟子” 「登山前夜の魔の嵐」

2017-10-31 10:10:45 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[10月28日06:30.天候:晴 長野県北部山中 マリアの屋敷2F東側ゲストルーム]

 藤谷:「……不失心者 見此良薬 色香倶好 卽便服之……」
 稲生:「……不失心者 見此良薬 色香倶好 卽便服之……」

 朝の勤行の2人。
 どうせ2階東側にいるのは稲生と藤谷だけだから、特に気にせず大きな声で勤行をしても問題はあるまい。
 そう思っていた信徒2人であったが……。

 藤谷:「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」
 稲生:「南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経」

 五座の御観念文まで終了し、最後に題目三唱で終了する。

 藤谷:「ご苦労さま」
 稲生:「いえいえ。何だか、久しぶりの勤行でした」
 藤谷:「その割にはいい声出てたよ」
 稲生:「ははは……。あ、そろそろ朝ご飯の時間なので、食堂に行ってみましょうか」
 藤谷:「分かった」

 部屋の外に出た稲生達。

 稲生:「んっ!?」
 藤谷:「こ、これは……!?」

 部屋の外、稲生達の勤行の声を聞いたトラップが全て破壊され、近くにいたメイド人形達まで被害が及ぶという惨事が起きていた。

[同日07:00.天候:晴 マリアの屋敷1F西側 大食堂]

 マリア:「半端無いなー、あんた達の勤行とやらは……」

 呆れるマリア。

 稲生:「ここが“魔”の巣窟であることを忘れていました」
 藤谷:「“魔の者”とやらも、俺達の勤行で倒せるんじゃね?」
 稲生:「いや、それは多分ムリです」
 マリア:「絶対ムリ」
 藤谷:「そ、そうスか……。それであの、イリーナ先生は?」
 マリア:「何か知らんが、藤谷さんの部屋を水晶球で覗こうとしてた」
 藤谷:「えっ!?」
 マリア:「キモいムフフ顔で」
 藤谷:「何ですと!?」
 マリア:「覗きなんて趣味悪いし、BBAのムフフ顔はキモいから止めたんだけど、振り切られちゃってね……」
 稲生:「そ、それで?」
 マリア:「藤谷さん達の勤行が始まった途端、水晶球が爆発してそのままKOだよ。今、寝込んでる」
 藤谷:「ええっ、マジっすか!?」
 稲生:「Oh!Jesus!」
 藤谷:「俺達、そんな凄いことやっちゃった???」
 稲生:「普通に日蓮正宗式の朝勤行やっただけですよね???」
 マリア:「コホン。とにかく、このままでは屋敷が崩壊しかねないので、勤行は禁止だ」
 稲生:「思い出した。それもあって、『日蓮正宗は離檀した方がいい』ってことになったんだっけ」
 マリア:「そう」
 藤谷:「しかし作者と違って稲生君自体、信仰心が失せたわけでもないし、『魔道師になるから信心活動できません』なんて、下手すりゃ黄色い救急車呼ばれるレベルだから、誰も信じてくれなくてね。離檀願は今でも俺が預かってるよ」
 稲生:「そういうもんですか」
 藤谷:「とにかく、イリーナ先生に申し訳無いことをしました。お見舞いさせてください」
 マリア:「朝食が終わったら案内するよ。勝手に男の部屋を覗いた仏罰とやらだろう。盛りのついたBBAにはいい薬だ」

 本人がいないとはいえ、かなりストレートな物言いをするのは欧米人ならではか。

[同日08:00.天候:晴 マリアの屋敷2F西側 オーナーズルーム]

 真下の1階はマリアが使用している。
 2階の主人の部屋は、やはり豪勢な造りだ。

 イリーナ:「うーん……うーん……腰が……腰がぁ……!ダルい……死ぬ〜……!」

 Ω\ζ°)チーン

 マリア:「別に、元気みたいだから見舞はいいみたいだ」
 藤谷:「ええっ!?」
 稲生:「水晶球の爆発で、どうして腰痛とダルさが???」
 藤谷:「せ、先生!水晶球は弁償しますんで、どうか1つ、お慈悲を!」
 イリーナ:「あ〜、そうだねぇ……。大魔道師の大事な水晶球を破壊するなんて、大したタマだねぇ……」
 藤谷:「何でしたら今、ここに小切手がありますんで!」

 藤谷は黒いスーツのジャケットから長財布を出した。
 財布だけで数万円しそうな感じだが、その中には如何にも札束が入っていそうな感じでもある。

 イリーナ:「いやいや。そんなものは必要無いよ」
 藤谷:「で、では!?」
 イリーナ:「この屋敷のエントランスに鍵を掛けた……!あと、屋敷の全トラップを作動させたから、永遠にこの屋敷で一緒に暮らしましょう……!フフフフフ……!」
 藤谷:(゚Д゚;)
 稲生:( ゚д゚)
 マリア:「……私の部屋にマスターキーがあるし、トラップを全て止める装置もあるから、それで帰ってくれ」

 マリアも一応、この屋敷においては管理権限のある住み込みの管理人である。

 藤谷:「へ、へい」
 稲生:「それじゃ先生、お大事に」
 イリーナ:「あっ、待って待って!さっきの全部、ウソよ、ウソ!見捨てちゃイヤーン!

 魔法使いの師弟関係も上下関係は厳しいものがあるのだが、その弟子がマスター認定されるとその距離は一気に縮まるということか。

[同日09:00.天候:晴 マリアの屋敷 エントランス]

 稲生:「忘れ物は無いですか、班長?」
 藤谷:「おう、バッチリ!」

 藤谷は車に乗り込んでエンジンを掛けた。

 稲生:「昨日来た道を真っ直ぐ戻れば、あの県道の峠道に出れますから」
 藤谷:「了解。それじゃ、今度は……」
 稲生:「正証寺でお会いしましょう」
 藤谷:「おっ、そっか。1度上京するって言ってたもんな。それじゃ、正証寺で会おう」
 稲生:「よろしくお願いします」
 藤谷:「それじゃマリアさ……あ、いや、先生。イリーナ先生によろしくお願いします」
 マリア:「ああ。藤谷さんも、変なBBAに目を付けられないように」
 稲生:「ええっ?」

 藤谷は車を走らせて、屋敷をあとにした。
 未舗装の砂利道とはいえ、そんなに走りづらくは無い。
 まるで林道を走っているかのようだ。
 そしてしばらく進むと、例のトンネルが見えて来た。
 トンネルはそんなに長くなく、入るとすぐに出口が見えて来るほどだ。
 但し、照明は無い。
 そこをヘッドライトを照らして進み、何の問題も無く反対側に抜けた。

 藤谷:「おや?」

 藤谷はミラーでさっきのトンネルを見た。
 トンネルの坑口の周りは、白いコンクリートになっていた。
 まるで、最近の鉄道トンネルのようである。
 確か来た時は、赤いレンガ造りだったはずだが……。

 藤谷:「ヘタに調べない方がいいな。要するに、あれが魔法使いの家に出入りする為のゲートなんだろう」

 藤谷は無事に県道に出ると、そのまま白馬村の中心街へ車を走らせた。

[同日同時刻 天候:晴 マリアの屋敷2F西側 オーナーズルーム]

 イリーナ:「…………」

 イリーナは机の前にタロットを並べていた。
 そして、その占いで出た結果に対して眉を潜めていた。

 マリア:「師匠、入ります」
 イリーナ:「いいよ」
 マリア:「まだ具合が悪いんですか?前にエレーナが押し売りしてきた薬がありますけど、使います?」
 イリーナ:「いや、大丈夫大丈夫。ハーブティーでも入れてくれれば」
 マリア:「分かりました。……何かあったんですか?」
 イリーナ:「うん、今度の稲生君の大石寺参詣なんだけどね……」
 マリア:「何か変なことが?」
 イリーナ:「特に無いわ。ユウタ君と、それと私達はね。ああ、もちろん藤谷さんも」
 マリア:「?」
 イリーナ:「でも一応、大石寺には私達も行きましょう。本当はユウタ君達が参詣している間、私達は街中で観光でもしたいところだけど」
 マリア:「はあ……」

 イリーナは何も無いとは言うが、そこは長年師事してきたマリア。
 やはり、イリーナが何か企んでいると踏んだのである。
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先日の雑感

2017-10-31 00:03:01 | 日記
 実はこの前の日曜日、知り合いから4つ年下の女性を紹介されて会っていた。
 土地勘の無い横浜市まで上野東京ラインで行ったのだが、何しろ横浜駅は大宮駅よりもデカい。
 間違い無く仙台駅よりもデカいだろう。
 思いっ切り迷子になった。
 西口へ出れば良いと言われ、西口に出たのだが、西口も1つだけではなかったらしい。
 駅前ロータリーに行くように言われたのだが、そもそも西口と言われた場所の前にロータリーが無い。
 どうも知らず知らずのうちに、相鉄線の方に行っていたらしい。
 はてさてどうしようか迷っていたところ、私は道路に注目した。
 もっと具体的に言えば、道路を走る路線バス。
 私の目の前を、色々な行き先のバスが通過して行く。
 しかも、同じ方向から。
 ピンと来た私は、バスが来る方向に向かって歩いた。
 するとビンゴ!バスプールがあった。
 大きな駅の東西または南北の出入口の前は、必ずと言って良いほどバスプールがある。
 そして、そこがロータリーなのである。
 何とか無事に待ち合わせ場所に着いた私だが、その後である失敗をしでかした。

 それはここ最近の趣向を暴露してしまったこと。

 ここ最近、つぶやいているだろう?

「仕事帰りの一杯は最高だぜ、ヒャッハー!」
 である。

 私がビールのジョッキ一杯やらグラスカクテル数杯やら飲めるようになったのは、ここ最近のことで、それまでは乾杯の一杯ですらままならない下戸であった。
 私が調子に乗って最近それにハマっていることを話したら、何故かドン引きされた。
 どうも女性は私の古い情報、下戸であることに安心して会うことにしてくれたらしいのだが、実は違っていたことに幻滅。
 今日、お断わりの連絡があった。

 信仰を辞めてからどんどん体質が変わっている。
 いや、別に体重はあまり増減は無いし、持病の潰瘍性大腸炎も相変わらず寛解状態のままだ(そうでないと、そもそも飲めるわけがない)。
 普通は歳を取っていく度に下戸になっていくものというイメージがあったのだが、私の場合は何故かその逆。
 そのうち、イリーナみたいにウォッカまで行くようになるかもしれない。

 私自身はマリアンナみたいに飲み過ぎて、ハイになってくれたりしてもOKなんだけどね。
 いや、別に後でお持ち帰りできるからとか、そんなんじゃなくて。
 だって、私もジョッキ一杯くらいまでしか飲めないわけだから、お持ち帰りできるわけないじゃない。
 お互い一緒に酔い潰れるのがオチだ。
 そう。一緒に酔い潰れてくれる人とか、そんなのがいいなと思っている。
 ま、“大魔道師の弟子”では酔い潰れたマリアを稲生がちゃんと紳士的に介抱しているし、“アンドロイドマスター”シリーズでは敷島とアリスが夫婦でロイド談義を熱くやっている(それに振り回されるのは大抵シンディ、その次にエミリー)。

 顕正会ではもちろんそんな人間は御法度とされているし、法華講でもそういう人と巡り会うことは無かった。
 もし出会えていたのなら、また違った人生になっていただろう。
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