ノベラーエクスプレス関東

 自作の小説がメインのブログです。
 主にSF、ファンタジー、ミステリーの脳内妄想を文章化したものです。

本日の動向を写真付きで御紹介します。 20180980

2018-09-30 20:10:22 | 日記
 

 東京駅八重洲南口、高速バス乗り場。
 台風のせいか、座席は半分以上埋まりつつも、満席ではない。
 因みに私の隣には誰も座らなかった。
 あ、因みに全席予約制である。

 

 やってきたバスは日野自動車のセレガ。
 どうやら、新車のようである。
 考察は“バスターミナルなブログ”の管理人様や、そこの常連の皆様にお任せしたい。

 

 車内モニターの「大石寺行き」が誇らしげ。

 

 座席脇にはUSBポートが付いている。
 確か、これにUSB型のケーブルを繋いでスマホの充電ができると“バスターミナルなブログ”様で御紹介されていたか。
 私は使うことはなかったが。

 

 途中休憩は足柄サービスエリアで行うのがデフォ。

 

 取りあえずバスファンの方に考察をして頂くべく、車体に記載された管理番号を記載しておく。
 確か、富士急グループのバスの場合、最初のアルファベットはどこの営業所に所属しているものなのかを表す記号だったかと思うが……。

 

 フルカラーLEDで分かりにくいが、一番左には富士急グループのロゴマークが入っている。
 で、その隣には『富士宮・大石寺』と書かれている。
 

 

 路線バス専用の駐車スペースに上手く停車できると、スタバのある側のトイレを利用することになる。
 本館(?)の入口は写真よりもっと右。

 

 新しくできた参道の坂を登っている最中、到着案内放送が流れる。
 尚、モニタ左隣の数字は時計。
 ダイヤ上の大石寺到着時刻は10時51分なので、【お察しください】。

 

 宝物殿入口横にある池。
 申し訳無いが、これ……どこからかクランク拾ってきてグルグル回し、水を退かせたら隠し通路が出て来るギミックが仕掛けられてるようにしか見えないのだが。
 或いは、どこかでレバーを引いたら水の流れが変わって、やはりクリア必須のキーアイテムが出て来るとか……。
 何しろ宝物殿は学会が建てたものだ。
 それだけに、尚更怪しさ漂う佇まいなのである。
 多分、この写真は小説内で使わせて頂くことになるだろう。

 

 宝物殿入口。
 実は未入信者でも入れる。
 専用のワッペンが交付されるので、それをぶら下げれば見学できる。
 尚、見学終了後は回収される。
 また、館内は撮影禁止である。
 国公立の博物館もかくやと言わんばかりの展示法で、私はあくまでも一般見学者としての立場でしか見なかったが、報恩坊御住職の言によると、これも信徒の信心育成の為の施設とのこと。
 勧誡したら、また違う目線で見ることができるだろうか。

 尚、今回はトチロ〜さんに全てご案内して頂きました。
 私ごときの為に貴重なお時間を取って頂き、真にありがとうございました。
 御住職からの熱い折伏、文字通り、身が焦げる思いであります。
 ブログ上で不躾ですが、ありがとうございました。
 また、復路として予約していた富士宮営業所発東京駅行きの最終バスが台風で運休となったとはいえ、自宅までお送りして頂き、大変恐縮です。
 お世話になりました。
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“魔女エレーナの日常” 「魔界を進む魔女たち」

2018-09-28 19:20:46 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[現地時間8月30日10:00.天候:晴 魔界王国アルカディア王都アルカディアシティ南部 サウスエンド地区(南端村)]

 魔界には元々地名など無い。
 初代魔王バァルが即位時、「ここを魔族のアルカディア(理想郷)としよう」と宣言したことから、バァル大帝の時は帝政アルカディアとかアルカディア帝国と呼ばれた。
 人間界から迷い込んだり、或いは拉致された人間は最下位の奴隷階級であった。
 生きたまま拉致された者もいるし、本来なら地獄界に堕獄、更には成仏するはずの亡者もいる。
 その為、地獄界や天国と誤解されることもあるが、いずれでもない。
 今現在はバァルも退位して冥界に隠居し、ルーシー・ブラッドプール1世という吸血鬼が出自の女王が即位してからは帝政(絶対王制)も廃止され、立憲君主制が敷かれている。

 エレーナ:「ちわー、毎度」
 リリアンヌ:「フヒヒヒ……。こ、こんにちは……」

 アルカディアシティの最南端、城壁から更に外側にも村がある。
 今はアルカディアシティに組み込まれ、その一地区としての存在であるが、城壁内のそれとは雰囲気も違う。
 まるでそこは、明治から大正時代の日本のような光景が広がっていた。
 城壁内の中世から近世に掛けてのヨーロッパの雰囲気とは全然違う。
 ここは人間界から迷い込んだりした日本人達が形成した、日本人村なのである。
 その村の外れにある神社の存在が、それを如実に物語っているのだ。

 坂吹:「うわ、1人増えてる……!」

 エレーナとリリアンヌはその神社を訪れた。
 稲荷神社であることは、狛犬ではなく、狐の石像が置かれていることからも明らかである。
 が、そのうちの一体が見る見るうちに人の姿に変化した。

 坂吹:「魔女は1人だけのはずだぞ!?ついにこの神社を狙おうというのか!?この魔女め!」

 坂吹はスラッと刀を抜いた。

 坂吹:「威吹先生のお手を煩わせるまでもない!先生に代わってたたっ斬る!!」

 坂吹は台座の上から飛び降り様、エレーナを斬ろうとした。
 だが!

 パコーン!

 坂吹:「いでっ!?」

 背後から女性用の下駄が飛んで来て、坂吹の後頭部に当たった。
 そのショックで、台座から落ちる坂吹。

 さくら:「お客様に何てことするの!」
 坂吹:「ね……禰宜様……」
 エレーナ:「おー、ナイスコントロール👏」
 リリアンヌ:「トレビアン」

 さくらはエレーナ達に向き直った。
 さくらは巫女ではなく、れっきとした神職である。

 さくら:「ごめんなさいね。うちの主人の弟子が、血の気が多くて……」
 エレーナ:「いえいえ。凶悪な妖狐を物理的にコントロールできるだけで凄いことです」
 さくら:「さ、こちらへどうぞ。主人がお待ちですわ」
 エレーナ:「はい」
 リリアンヌ:「あの、コイツ、ピヨってますけど……」
 エレーナ:「妖狐は頑丈だから大丈夫だろ」
 リリアンヌ:「は、はい」

[同日10:30.天候:晴 同地区サウスエンド駅]

 エレーナ:「電車で、ラクして、ゴーメンなさいよ〜」
 リリアンヌ:「先輩、何のギャグですか、それ?」
 エレーナ:「……知らなきゃいい」
 リリアンヌ:「はい……」

 エレーナは威吹から、とある品物を受け取った。
 それはホウキにぶら下げて運べるほどの大きさであった。

〔まもなく1番線に、環状線外回り、各駅停車が到着致します。この電車は6両です。一番街で、急行電車を先に通します〕

 元々は城壁の上を走るトロッコから始まった環状線。
 サウスエンド駅は東京の山手線で言えば、大崎駅辺りに位置する。
 やってきた電車は、東京では全廃になったウグイス色一色の103系。

〔サウスエンド〜、サウスエンド〜、南端村です。1番線は環状線各駅停車、外回りです〕

 鉄道会社は魔界高速電鉄という。
 愛称はアルカディアメトロと言い、ロゴマークもAとMを斜めに重ねたものを使用している。
 が、あまり地元では浸透していない。
 この電車にもかつてはJRマークの入っていた位置にAMマークが入っている。
 環状線は高架線であり、こちらは比較的人間の乗務員、乗客が多い。
 薄暗い地下鉄では乗員・乗客共に魔族が多いのとは対照的だ。
 もちろん、必ずそうしなければならないというわけではない。
 実際、車両基地もあるこの駅(本当に大崎駅みたい……)では、乗務員の交替も行われる。
 先頭車に乗り込んだエレーナ達であったが、交替した運転士は、まるで子供のような風体であった。
 きちんと制服を着用し、制帽も被り、手には103系ならではの木製ブレーキハンドルを持っているのだが、その体型は10歳から12歳程度の少年そのものであった。
 しかし、彼はれっきとした成人である。

 エレーナ:「あれはグラスランナーだね」
 リリアンヌ:「グラスランナーって何ですか?」
 エレーナ:「エルフが『森の妖精』と呼ばれるなら、あれは『草原の妖精』と呼ばれる存在だよ」
 リリアンヌ:「草原の妖精が、電車の運転士ですか?」
 エレーナ:「エルフですら森から出て来て、警乗員とかやってるくらいだからね。安倍首相(※)のSPがダークエルフだってことは有名だからね」

 ※もちろん日本国首相のことではない。アルカディア王国の女王が魔族なら、首相は人間である。

 リリアンヌ:「アサシン(暗殺者)のダークエルフをアサシンから守るSPにするとは、なかなかですね……」
 エレーナ:「そうだな」

 5分ほど停車して電車が発車する。
 別にダイヤが乱れているのではなく、随分とのんびりしたダイヤ設定になっているらしい。
 体型は少年のようなものなれど、ちゃんと運転できているようだ。

〔「お待たせ致しました。本日もアルカディアメトロをご利用頂き、ありがとうございます。環状線各駅停車、外回りです。一番街で急行電車の待ち合わせがございます。……」〕

 日本語放送の後、英語放送が流れる。
 アルカディア王国の公用語は日本語と英語である。
 肉声で放送される。
 尚、作者は京浜東北線で車掌が英語で乗り換え案内放送をしているのを聞いたことがある。

 リリアンヌ:「そ、それより先輩、どうして今この電車に?」
 エレーナ:「そりゃオマエ、ポーリン先生に御挨拶しに行く為だろ」
 リリアンヌ:「フヒッ!?そ、そうでした」

 エレーナとリリアンヌの師匠はポーリンである。
 今現在は宮廷魔導師の仕事に就いている。
 昔から就きたい役職であったが、それをイリーナに先に取られたことに嫉妬し、イリーナと大ゲンカしたこともある。
 当然ながらその抗争は弟子同士のケンカにも発展し、それがエレーナとマリア、稲生の抗争だったのである。
 さすがにダンテが仲裁に入り、また、バァル大帝が退位したことで宮廷魔導師の任期も終了し、その後にポーリンが就いたことで事実上の和解となっている。

 エレーナ:「人間界でも頑張っているところ、見せてやろう」
 リリアンヌ:「は、はい!」
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“魔女エレーナの日常” 「台風が過ぎた朝は清々しい」

2018-09-28 13:17:40 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[8月30日07:00.天候:晴 東京都江東区森下 ワンスターホテルB1F エレーナの部屋]

 ジリリリリリと枕元の目覚まし時計が鳴る。

 クロ:「ニャ」

 エレーナと一緒に布団に入っていた使い魔の黒猫、クロが前足を伸ばして目覚ましのアラームを止めた。
 まだ起きない主人のエレーナの耳元でニャーニャー鳴く。

 エレーナ:「うーん……。何よォ、クロ……。まだ7時じゃない」
 クロ:「今日は宅急便の仕事があるニャ」
 エレーナ:「今日は閉店……」
 クロ:「ニャ!?」

 再び布団を被って二度寝を決め込もうとする主人に対し、クロは……。

 クロ:「

 2段ベッドよりもっと上の位置にある通気口のダクトの上に上がる。
 地下1階は機械室やボイラー室になっている為、その管理室でもあったエレーナの部屋の天井にはそういったパイプが張り巡らされている。
 今は管理も自動化されている為、専門の技師の常駐は必要なくなり、空き室になっていた。
 そこをエレーナの下宿先に転用したのである。

 クロ:「フニャーッ!」

 クロはダクトの上からエレーナの顔目掛けてダイブ!

 エレーナ:「んぶっ!?」

 それでびっくりして飛び起きた。

 エレーナ:「あーもうっ!」
 クロ:「ズル休みはダメニャ」
 エレーナ:「生理休暇だっ、この!」
 リリアンヌ:「……エレーナ先輩……それ、わらひ……」
 エレーナ:「オマエは黙ってろ!」
 リリアンヌ:「フヒッ!?は、はいっ!」
 エレーナ:「しょうがない。起きるかー……」

 下段に寝ているリリアンヌも、今の騒ぎで起きてしまったようだ。

 リリアンヌ:「え、エレーナ先輩、今日は、わわ、私も……た、たた宅急便の仕事……」
 エレーナ:「あー……。しょうがない。ついてきな」
 リリアンヌ:「は、はい!」

[同日08:00.天候:晴 東京都江東区森下 ホテル近所のカフェ]

 女将:「おや、エレーナちゃん。いらっしゃい」
 エレーナ:「おはざーっす!」
 リリアンヌ:「フヒヒ……。おはようございます……」

 エレーナとリリアンヌはテーブル席に座った。

 エレーナ:「私は目玉焼きのセットね」
 リリアンヌ:「す、すすスクランブルエッグのセットで……」
 女将:「はい、毎度。エレーナちゃんのお友達?」

 女将がお冷やとおしぼりを持って来た。
 で、ついでに注文するエレーナ達。

 エレーナ:「後輩です」
 リリアンヌ:「・・・・。・・・・・・・、・・・・・・・」

 リリアンヌ、他人と話すことはとても苦手である。
 そこはエレーナとは対照的。
 緊張感のあまり、自動通訳魔法具の効能が止まり、フランス語が地で出てしまった。

 エレーナ:「リリアンヌ。……すいません、通訳します。『おはようございます。私の名前はリリアンヌ。フランスのブルターニュ出身です』」
 女将:「フランスから来たの?あのホテルも随分と国際的になったわねぇ……」
 エレーナ:「日本政府のインバウンド政策の影響です(ということにしておこう)」
 女将:「それじゃ、ちょっと待っててね」

 女将がカウンターの向こうに行く。

 エレーナ:「リリアンヌ。別に男じゃないんだから、そこまで緊張しない」
 リリアンヌ:「ご、ごめんなさい……」
 エレーナ:「宅急便の仕事は、顧客が男であることが多いのよ」
 リリアンヌ:「フヒッ!?」
 エレーナ:「何しろ、こちとら普通の宅急便が運ばないものを運んでいるからねぇ……」
 リリアンヌ:「き、きき、今日はどこに行くですか?」
 エレーナ:「まずは魔界。そこから荷物を受け取りに行く。それから人間界だな。ま、今日は私に付いてくればいい」
 リリアンヌ:「は、はいーっ!」

[同日09:00.天候:晴 再びワンスターホテル]

 エレーナ:「オーナー、今日はこのまま魔界に行ってきますんで」
 オーナー:「そう?鈴木君に挨拶はいいのかい?」
 エレーナ:「あいつのことだから、また来るでしょう」

 チーン!

 エレーナ:「ん?」

 チーン!チーン!チーン!

 リリアンヌ:「フヒッ!?な、何の音ですか?」
 オーナー:「エレベーターから聞こえるぞ!?」

 すると、エレベーターのドアが開いた。

 鈴木:「このエレベーター、喋らせるよりベル鳴らした方がいいですよ」

 Ω\ζ°)チーン

 エレーナ:「アンタ、何やってんの!」

 鈴木は鈴(りん)を持ち、それをチンチン叩いて鳴らしていた。

 鈴木:「いやあ、勤行が思いの外盛り上がっちゃって……」
 エレーナ:「そんなもの持ち込んで!」

 Ω\ζ°)チーン

 鈴木:「顕正会員はこんなもの持ってるの殆どいなかったから、もう珍しくて……」
 オーナー:「ダメですよ。仏具をオモチャにしちゃ」
 エレーナ:「そうよ。どうせなら、これをオモチャにしなさい」

 エレーナはローブの中から落書きされた十字架を取り出した。

 鈴木:「いや〜、そんなもの触りたくないなぁ。謗法、罪障……」

 鈴木は汚物を見るような目で十字架を見た。

 オーナー:「良かったじゃないか、エレーナ。少なくとも鈴木さんは、キリスト教会側に回ることはない」
 エレーナ:「まあ、そうですね」
 鈴木:「あ、オーナー。そろそろチェックアウトを……」
 オーナー:「ありがとうございます。それでは御精算の方を……」

 オーナーはフロントの上のPCのキーボードを叩いた。

 オーナー:「それでは有料チャンネルご利用のようですので、こちらの料金が……」
 エレーナ:「え?なに?エロいの見たの?JK?人妻?ブルマ?スク水?青姦?」
 鈴木:「ち、違うよ!……強いて言えばロリかな?」

 鈴木はリリアンヌを見た。

 リリアンヌ:「フヒッ!?」

 背筋に寒気を感じたリリアンヌ、慌ててエレーナの後ろに隠れる。

 オーナー:「あー、劇場版アニメを御覧になったんですね。ありがとうございます」
 鈴木:「『魔女っ娘全員集合!』」

 ガッツポーズを取る鈴木。

 エレーナ:(リリィにプリキュアのコスプレさせてコイツの前に出したら、さぞ悶絶するだろうなぁ……)
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“ユタと愉快な仲間たち” まとめ

2018-09-26 19:20:25 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
【世界観について】

 人間界:この世界のこと。現世。仏教用語における十界のうちの1つの『人間界』とは異義。魔界や地獄界の住人も紛れ込んでいる。

 魔界:魔王や魔族、妖怪の住む世界。神隠しなどで連れ去られた人間も住んでいる。アルカディア王国やその王都アルカディアシティなど、文明的な都市も存在している。治安の良い地域ではエンカウントすることは無いが、治安の悪い所や町の外ではRPGよろしく、素行不良の者とエンカウントする。ファンタジーの世界でもある為、RPGの世界の住人もここにいる。

 地獄界:基本的には仏教で紹介されている八大地獄がここ。八寒地獄も存在するらしいが、資料に乏しいので割愛する。八大地獄のそれぞれに十六小地獄が存在するが、何故かそこを介して人間界と繋がっているのは……現世もまた十六小地獄の1つなのかもしれませんですなぁ。『ブラック企業小地獄』とかねw

【ダンテ門流魔道師について】

 ・創始者はダンテ・アリギエーリ。
  ・その正体は直属の弟子ですら、全てを知る者はいない。

 ・世界ではいくつかの流派が存在するとされるが、ダンテ一門が1番規模が大きい。
  ・構成人数が100人ほどであり、しかもそれが世界中に散らばっているので、入門してから何年経っても1度も顔を合わせたことの無い同志が多々いる。
   ・それを統率する為、階級制度が設けられている。
    ・稲生やリリアンヌなどの入門者は見習(インターン)。
    ・マリア、エレーナ、アンナはローマスター(Low Master 一人前に成り立て)で、この階級ではまだ弟子は取れない。
    ・その次がミドルマスター(Middle Master 中堅)。よほどの事情が無い限り、まだ弟子は取れない。
    ・これもクリアすると、ハイマスター(High Master ベテラン)となる。ここから弟子を取ることが許される。
    ・イリーナ、ポーリン、アナスタシアなど、ダンテの直属の弟子がグランドマスター(Grand Master)。弟子を取らない方が変わり者扱いされる。

 ・正式には『魔道師』である。
  ・RPGでは『魔道士』という表記もあるが、ダンテ門内では弟子を取っていなくても、後輩に何か教える機会はあり、その時点で教えていることになる為、大抵は『魔道師』表記で統一されている。
  ・但し、アルカディア王国には『宮廷魔導師』という役職があり、これは魔法使いが日本で言えば内閣官房長官、アメリカで言えば大統領補佐官を務めるようなものであるが、この場合の表記は『魔導師』である。

 ・素質のある者がハイマスターやグランドマスターにスカウトされて入門するものであり、自ら志願して入門する者はいない。
  ・どうしても男性より女性の方が多い。
   ・男性は霊力が強いと聖職者の道に進むことが多い為。
  ・稲生は半分志願、半分スカウトである。
   ・大学卒業と同時に入門したので、他の魔道師からは『新卒採用』と揶揄されている。
  ・逆境に遭った女性ほど魔力が強いらしい。
   ・それがダンテ門内で女性が多い理由。
    ・それも性暴力の被害者が多い。
    ・但し、男女比の偏りを他門から批判されることも多い。
     ・ただ単に逆境に遭って霊力が強くなっただけでは、やはり聖職者に行ってしまう為らしい。
  ・人間としての生を終える儀式を執り行う場合もあるし、無い場合もある。
   ・マリアの場合は人間時代、飛び降り自殺を図り、地面に激突する直前イリーナに魔法で助けられ、これを『人間としての生を終える儀式』とした。
   ・稲生の場合、そういう儀式は行われていない。
    ・その必要が無いからもしれないが、それもまた『新卒採用』と揶揄される理由でもあるという。

 ・女性魔道師を『魔女』と呼ぶこともあるが、これも一応、門内で決められているという。
  ・人間時代に性暴力の被害に遭い、そのトラウマがまだ抜けていない者を『魔女』と呼ぶことになっている。
   ・但し、殆どの者がこのトラウマを抜けていない。
    ・マリアもその1人だったが、稲生と相思相愛になり、レアなモデルケースとして注目されている。
     ・しかし中にはそんなマリアを裏切り者呼ばわりして、嫌がらせを行う者もいた。
      ・女の怖い世界……。
  ・確認されているだけで、エレーナ、キャサリン、ナディアは対象外。
   ・エレーナは自ら『処女』と言っているし、キャサリンもナディアも人間時代の性暴力被害を明確に否定しているため。

 ・魔法の呪文はダンテの神曲がモデル。
  ・魔法を唱える時の掛け声は、【お察しください】。
   ・え?回復魔法だけスクとエニが混じってるって?知らんなぁ……。

 ・魔法薬のポーションとかエリクサーは、何もFFだけの専売特許ではない。
  ・ウィキを確認してもらえれば分かる。
   ・エリクサーはやっぱ高価らしいな。

 ・日蓮正宗がガチで登場する物語。
  ・元々は“顕正会版人間革命”から始まったものである。
  ・稲生勇太や藤谷春人の所属寺院、東京第三布教区・大化山正証寺は架空の寺院。
   ・東京第三布教区なる教区は実在しない。
   ・モデルは特に無い。作者の「日蓮正宗寺院かくあるべき」の権化。
    ・立地条件だけは法道院を参考にしている。
    ・マリア達が訪れたせいで、近所のキリスト教系カルト教団に『魔女のいる寺』とされて、時折嫌がらせされている。
     ・その度に藤谷達が応対している。
     ・中世ヨーロッパの『魔女狩り』はどうやら単なる集団ヒステリーが原因で、実際はそれにキリスト教会が尻馬に乗っただけらしい。
      ・堂々と異端審問できて功徳〜〜〜〜〜!ってかw

 ・最近はスピンオフ“魔女エレーナの日常”も順調。
  ・エレーナは『ダンテ一門における魔女ではない』にも関わらず、タイトルに『魔女』とある矛盾。
   ・一般人から見れば、エレーナの風貌は魔女以外の何者でもないから。
   ・一般人から見れば非日常であるが、魔女から見れば日常である。
  ・普段は長野県の山中にひっそりと暮らす稲生達が、いちいち物語を進めさせる為に上京させるのが面倒になったからというのは内緒。
   ・やっぱ東京は便利だね〜!
    ・“魔女の宅急便”のキキが都会に出るようにしたのも、それが理由じゃね?
   ・その間、東京周辺では何が起きているのかを紹介する為のスピンオフ。
    ・エレーナ1人だけでは場が繋がらないので、後輩のリリアンヌやストーカー……もとい、熱愛者の鈴木も準レギュラー化。
  ・敵キャラがトリックスターになり、更にそこからスピンオフの主人公にまで上がった稀有なキャラ。
   ・狙おうとしてもなかなか狙えないポジである。
    ・例えば“ゲゲゲの鬼太郎”で、ねずみ男が本編とは別に主人公を務めるスピンオフが作られるようなものである。
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“魔女エレーナの日常” 「台風直撃の中で」

2018-09-26 11:11:32 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[8月29日18:00.天候:雨 東京都江東区森下 ワンスターホテル1Fレストラン“マジックスター”]

 キャサリン:「はーあ……。今日は開店休業だわ……」

 ホテルの建物にテナントとして入居するレストランの経営者、キャサリンは溜め息をついた。
 台風直撃で宿泊客のキャンセルが相次ぎ、また、外来の利用客すらも当て込めない状況だった。

 キャサリン:「しょうがない。今日はもう閉店……」

 すると、ホテル側の入口のドアが開いた。

 キャサリン:「あっ、いらっしゃいませー!」

 ホテル側入口からやってきたのは……。

 エレーナ:「ちわ」
 キャサリン:「あら?エレーナじゃない」
 リリアンヌ:「フヒヒヒ……。こ、こんにちは……」
 キャサリン:「リリィも?」
 鈴木:「すいません。3名です」
 エレーナ:「彼が夕食を奢ってくれるっていうから来たの」
 キャサリン:「ああ、どうぞどうぞ」

 鈴木達は窓側のテーブル席に座った。
 天井の梁にはキャサリンの使い魔のカラスが止まっている。
 魔女の使い魔として、黒猫以外はカラスも有名だ。
 その使い魔が従えている普通のカラスまでいるが、こちらも特に人間のことを気にする様子は無い。
 外が台風なので、避難してきたのだろう。
 使い魔のカラスがサーッと舞い降りて来て、床の上に着地したかと思うと、見る見るうちに人の姿へと変えていった。
 それは黒髪と浅黒い肌を持ち、スタイルも良い女性の姿であった。

 鈴木:「うおっ!?」
 使い魔:「いらっしゃいませ。メニューをどうぞ」

 服装は黒を基調としたウェイトレスの姿である。

 エレーナ:「ほお。変化の術を覚えたのか。さすがはキャサリン先輩だ」
 使い魔:「おかげさまで……」
 リリアンヌ:「フヒヒヒヒ……。こ、この男……え、エレーナ先輩がありながら……は、鼻の下伸ばしてます……」
 鈴木:「い、いや、それは誤解だ!」
 エレーナ:「いや、まあ伸ばしたくもなるだろ。よくこんな完璧に変化できたな〜」
 使い魔:「マスターのおかげです。ご注文は?」
 鈴木:「えーと……。『3種のハーブをふんだんに使ったチキンソテー』で、ライスと食後にコーヒーを付けて」

 カラスの前でチキンソテー頼んでも良いのかと思うが、心配無い。
 カラスは他の鳥も捕食するし、ややもすれば同族同士で共食いをすることもある。

 鈴木:「あの、因みにこれ、カラスの肉じゃないですよね?」
 使い魔:「よくお分かりで」
 鈴木:「ですよねぇ……って、えぇ!?」
 使い魔:「私のテリトリーに無断で侵入したアホを捕獲したものです。ですので、この料理は数量限定に……」

 カラスもまた縄張り意識の強い鳥である。

 鈴木:「や、やっぱりキャンセル!他の料理は……」
 使い魔:「……ですが、マスターに止められたので、鶏の肉になります」
 鈴木:「だっはーっ!」
 リリアンヌ:「フヒヒヒヒ……。ウィッチ・ジョーク(魔女の冗談)……」

 しかし東京都知事が石原慎太郎氏だった頃、捕獲したカラスをミートパイにして東京名物として売り出す計画があったとか無かったとか……。
 で、石原氏自身が試食したとかしなかったとか……。

 エレーナ:「おー、ジョークまで言えるのか。さすがはキャシー先輩だ。じゃあ、私は……」

 尚、この店を切り盛りしているキャサリンは、れっきとしたダンテ一門の魔道師であり、元はポーリン組に所属していた。
 なので、本当にエレーナやリリアンヌの先輩なのである。
 ハイマスター(High Master ベテラン)となってからは独立し、魔法薬や料理の研究をしていたこともあって、その知識と技術を生かした料理店をこのホテルの中に開いた。
 稲生勇太が高校生だった頃、老婆の姿に戻って(キャサリンの実年齢は500〜600歳ほどらしい)、魔法実験で余った魔法薬を使って作ったキャンディーを配るようなことをしていた。
 それが怪談話のネタになったほど。
 店に入る時は30代の女性の姿をしている。

 リリアンヌ:「フヒヒヒヒ……。わ、私は魚料理で……」
 エレーナ:「リリィは魚が好きだなぁ」

 注文を終えると、まずはジョッキに入ったビールがやってくる。

 鈴木:「リリィちゃんはソフトドリンクね。分かってるよね?日本の法律では『お酒は20歳になってから』」
 リリィ:「…………」

 リリィは鈴木と目を合わせようとしない。

 エレーナ:「悪いな。リリィは人間時代のトラウマで、男と話ができないんだ」
 鈴木:「稲生先輩とは話ができるのに?」
 エレーナ:「稲生氏は同じ魔道師だし、マリアンナという保証人もいるから」
 鈴木:「保証人!?」
 エレーナ:「まあまあ。確かにリリィに酒を飲ませると、大変なことになるからな。酒は肉体年齢20歳以上の私達だけで飲もう」

 まずは乾杯。

 リリアンヌ:「で、でもエレーナ先輩の実年齢はぁ……」
 エレーナ:「黙ってろ。私ゃ、ここでは鈴木よりも年下だ」
 リリアンヌ:「フヒッ!?はいっ!」
 鈴木:「ここでは?」

 ビールで一杯やってると、妖艶な女性の姿に変身したキャサリンの使い魔が、できた料理を運んで来た。

 使い魔:「お待たせを……」
 鈴木:「おおっ!正に創作料理って感じ!……3種のハーブって結局何なの?」
 使い魔:「グリーンハーブ、レッドハーブ、ブルーハーブです」
 鈴木:「……ん?どこかのゲームで見たような?いや、ポンコツ探偵がゾンビ無双する作品でも出て来たような……?」

 鈴木が何度も首を傾げていると、エレーナが、

 エレーナ:「レッドハーブが手に入ったのか!これはなかなか手に入らないものだもんな!」

 しきりに感心していた。

 キャサリン:「ハーブも生ものだからね、早く料理に使わないといけないのよ」

 厨房からキャサリンが出て来た。

 キャサリン:「そのタイミングでこれだものねぇ……」

 キャサリンは残念そうに窓の外を見た。
 昼間よりは雨は弱まった……というか、殆ど止んでいるように見えるが、まだ風がビュウビュウ吹いている。
 この風のせいで沿岸部の鉄道はもちろん、比較的内陸を走る鉄道もダイヤ乱れや運転見合わせが発生しているという。

 エレーナ:「マリアンナもせっかくの稲生氏デートがこれでパーになったっていうし、マジでアナスタシア組は〜……」
 リリアンヌ:「フフフ……」

[同日20:00.天候:曇 同ホテル1F]

 エレーナ:「それじゃ、今日はごちそう様」
 鈴木:「いいんだよ。こんなかわいいコ達と食事ができるなんて功徳だよ」
 エレーナ:「功徳ねぇ……」

 エレーナはエレベーターのボタンを押した。

 エレーナ:「神に仕えた時点で私らの敵になるけど、仏に関しては何の通達も無いんだよねぇ……」
 鈴木:「大丈夫だよ。キリストと違って日蓮大聖人様は、そんな御方じゃないよ!」

 イエス・キリストが、というよりそれを信仰する宗教団体の方に問題があるような気がする。
 ま、それは日蓮正宗も似たようなものだ。

 エレーナ:「それじゃ、私達はもう休むから」
 鈴木:「今度は俺の家に遊びに来てよ」
 エレーナ:「……それって、『ヤらせろ』ってか?」
 鈴木:「い、いや、そういうつもりじゃ……」
 エレーナ:「じゃ、おやすみ」
 鈴木:「お、おやすみなさい!」

 エレーナとリリアンヌは先にエレベーターに乗り込んだ。
 そして、地下1階に下りる設定をする。
 ドアが閉まって、エレベーターが降下した。

 リリアンヌ:「フヒヒ……!せ、先輩……!あ、あいつ、絶対先輩の体を……!」
 エレーナ:「ああ。そりゃ狙ってるだろうな。でなきゃこんなことしないだろ」
 リリアンヌ:「い、いい今のうちに、ぼ、ボボ、ボコして……!」
 エレーナ:「いいから放っときな。また飯とか奢ってもらえるぞ」
 リリアンヌ:「は、はい……」
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