ノベラーエクスプレス関東

 自作の小説がメインのブログです。
 主にSF、ファンタジー、ミステリーの脳内妄想を文章化したものです。

“アンドロイドマスター” 「狂科学者の遺産」 Final

2014-08-31 19:30:48 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月20日01:00.廃ホテル地下研究所・最深部 敷島、アリス、キール、エミリー]

「ここがウィリーの研究室か!?」
 しかし、そのドアは固く閉ざされていた。
 見ると、横には指紋認証の端末がある。
「アリス。もしかしたら、お前なら……」
「ええ。やってみる」
 アリスは自分の右手人差し指をモニタに当てた。

 ピーン!(←認証OK)
 ガァァァァ……。(ドアが開いた)

「やっぱり、アリスに渡すつもりだったのか???」
「どうだかね」
 入ってすぐ奥の壁には、40インチくらいのモニタがあった。
「! あれは……」
 敷島達の入室に反応したかのように、モニタが何かを映し出した。
 それは……。
「南里所長!」
 5年前に憤死した南里志郎が映っていた。
 この映像が、どこで撮影されたものなのかは検討がつかなかった。

 南里:「自らの欲望を求めることに関しては一分の無駄無く、合理的で隙が無い。いかにも米国人の考えそうなやり方だな」
 ウィリー:「褒め言葉と受け取っておこう。だが、志郎よ。お前は大きな間違いを犯しているぞ」
 南里:「何だと?」
 ウィリー:「解決の先送りは事態の悪化を招く。キミは一時の人道主義に溺れ、また後悔に苛まされることになるだろう」
 南里:「それは詭弁だな。その事態の悪化というはほんの一時であり、解決方法が全て無くなるまで放置するというものではない。それに……一瞬でも事態が悪化したら、困るのはキミの方ではないのかね?」

「……なあ?何の話をしてるんだ?」
「さあ……」
 敷島の問いにアリスは肩を竦めた。
「狂科学者同士の会話か。凡人には理解できないぜ。蒙昧な大衆が求めているのは、その大衆がちゃんと理解できる内容だよ」

 ウィリー:「とにかく、この場は私の勝ちだ。キミはキミで、自らの敗因を求めたまえ。チェック・メイト」
 南里:「貴様ぁっ!謀ったな!」

 カメラが下の方を向いた。
 2人が向かい合うテーブルの上に乗っていたのは……。

「チェスかよ!!」
「ったく、このジジィどもは……」 
「シッ!お静かに!」
 キールが夫婦のツッコミを黙らせた。
「んんっ!?」
 すると、チェス盤がテーブルの下に引っ込み、代わりに何かが出てくる。
「あれは・セキュリティ・トークンです」
 エミリーが答えた。
「セキュリティ・トークン?何だそれ?」

 ウィリー:「約束だ。これはもらっていくぞ」
 南里:「お前のことだ。どんなテロに使うことか……!」
 ウィリー:「訂正してもらおうか。『どんな正義』にでも使わせてもらおう」

 ウィリーが部屋から出て行く。
 残った南里は悔しそうな顔をしながら、
「あの新型ウィルスは世界中の電子頭脳を破壊し、暴走させる。ワクチンはまだ無い。電子に依存しているこの世界で、あれがバラ撒かれたら世界の終わりだ……」
 と、頭を抱えた。

「どういうことだ?」
 敷島はピンと来なかったため、隣にいた妻に聞いた。
「上手く扱えば、核保有国の端末に侵入して、核兵器を誤射させることができるってこと」
「何だ、そんなことか……って、おい!」
「ドクター……南里……」
「あっ、南里博士が!」
 画面を見ると、今度は南里がカメラの方を向いた。

〔「これを見ている正義の味方よ。どうか、ウィリーからウィルスを取り戻してくれ。エミリー、そのような正義の味方が現れたら、全力でサポートするのだ。頼んだぞ」〕

「イエス……」
(ってか、チェスの勝負で世界を滅ぼすウィルスの保有を決めてたのかよ!)
 敷島はその言葉を喉元まで出して飲み込んだ。
 南里の発言は続いており、それはエミリーに向けてのもので、実質的な遺言のようなその内容に、エミリーはポロポロと涙を流していたからだ。
「エミリー、泣くのは後にしなさい。南里から奪ったウィルスは、この部屋にあるはずよ」
「さっきのメモリー媒体だな。……あれが怪しいぞ」
 敷島が指さしたのは壁に埋め込まれた金庫。
 またもや指紋認証を必要とするものだった。
 もちろん、アリスの指紋でOKだ。
「ん?」
 その金庫の中に、果たして映像の中にあったフラッシュメモリーがあった。
「これが世界を滅亡に導くウィルスかよ……」
 敷島は俄かには信じられなかった。
「でも、間違いないわ」
 金庫の中にはノートが入っていた。
 アリスはパラパラをノートを捲る。
「これがじー様の遺した研究ノートだけど、間違いない」
「さすが、天才を自称するだけのことはあるな。ほんの一瞬目を通しただけで、もう内容が分かったのか」
「だいたいね」
「あとは“ワクチン”だ。それが無いとルカが直らない」
「それなら大丈夫。病原体のウィルスじゃないんだから、このウィルスを解析すれば、ルカが感染したものは直せるわ。そうでなくとも、このノートに“ワクチン”の作り方も書いてあったし」
「それを早く言えよ。てことは、もうここの捜索は十分ってことじゃないか」
「そうね」
「よし。あとはこんな化け物ホテルに用は無い。早く脱出を……」

 バンッ!(ドアがこじ開けられた音)

「!?」
「そうはさせねーぜ!ああっ!?」
「私の分析によりますと、あなた達はイエロー達の仇の為に死んで頂くのですね」
 倒したはずのケンショーブルーとケンショーグリーンだった。
「またか、こいつら!」
「ケンショーのしつこさをナメんじゃねぇぜ、ああっ!?じゃ、頼んます」
 だが、エミリーとキールの集中攻撃が待っていた。
「い、いてぇよぉ……クスン……」
 ブルー、あっという間に瞬殺される。
 しかし、グリーンは……。
「クフフフフフ!」
「くっ、弾が当たらない!」
「ロック・オン、できない!」
 見た目とは裏腹の素早い動きで、アンドロイド達の弾をかわすグリーン。
「しまった!」
 敷島が掴もうとしても抜けられてしまった。

 ムニムニッ!ナデナデ……。(←アリスの巨乳を揉み回し、尻を撫で回すグリーン)

「嗚呼……やはりこの生モノの感触は素晴らしい……」
「こ……このっ!ヘンタイ!アブノーマル!!」

 バキィッ!(グリーンの顔面にアリスのパンチ。眼鏡が吹っ飛ぶ)
 ゲシッ!ガッシャーン!(グリーンにアリスのハイキックが炸裂。操作システムの上まで吹っ飛ぶ)

「すげぇ、アリス!」
「フンっ!」
「私が次期会長ぉぉ……」
 グリーン、操作パネルの上に崩れ落ちる。
 が、右手がその際、警戒色のラインに囲まれた赤いボタンに当たった。

 ポチッ……!(←いかにもな赤いボタンを押してしまうグリーン)

 ビーッ!ビーッ!ビーッ!(室内……いや、館内に響くアラーム)

「な、何だ何だ!?」
 敷島がアラームだけでなく、それまで消灯していた赤いパトランプが点灯した室内を見回した。
 その時、スピーカーからエミリーのような声の女性の自動放送が流れた。
 しかし悲しいかな、英語のため、敷島には理解できない。
「自爆装置プログラムが作動したって!早くここから逃げましょう!」
「何だって!?キャンセルしてくれ!」
「できないって言ってる!」
「マジかよ!」
 敷島達は急いで、来た道を引き返した。
 その時だった。
{「こちら平賀、こちら平賀!誰か応答してください!」}
 インカムに平賀からの無線が入ってきた。
 どういうわけだか、館内の通信システムが復旧したらしい。
「平賀先生!敷島です!」
{「敷島さん!無事ですか!?他の皆は!?」}
「全員無事です。ミッションも成功しました!ただ、自爆装置プログラムが作動したみたいで、今、脱出を……」
{「分かりました。実は今、ヘリで現地に向かっています。敷島さん達との交信が途絶えたので、救助をと思いまして」}
「おおっ!」
{「ホテル“シークルーズ”のデータについては、入手済みです。屋上へ向かってください。屋上にヘリポートがあります。そこで合流しましょう」}
「どうやって行くんですか!?」
{「ホールに展望台に行くエレベーターがあります。その展望台から、屋上に出られるはずです」}
「よ、よし!分かりました!」
 ここで一旦、交信を切る。
「聞いたな?取りあえず、ホールに向かうぞ」
「はい!」
 敷島達は研究所からまずは脱出する為に、カジノに戻るエレベーターに向かった。
 時折、誘爆というか小爆発が起きている。
「大丈夫か?まさか、エレベーターが爆発したりはしないよな???」
「余計な心配をしてる場合じゃないわ。爆発するのは研究所だけで、ホテルはそうでないかもしれないし」
「そ、そうだな」

 ドォーン!
「ぅおっと!」
 敷島の近くで小爆発が起こる。
「早くしないと命が持たない!」
「ええ!急ぎましょう!」

 果たして、敷島達は無事に研究施設・ホテルから脱出できるだろうか。
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“アンドロイドマスター” 「イエローとホワイト」

2014-08-31 12:15:02 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月20日00:02.廃ホテル“シークルーズ”地下研究所(B4F?) 敷島、アリス、キール、エミリー]

「日付が変わったなぁ……」
 敷島は腕時計を見た。
「参事、さっきから気になるのですが……」
「何だ?」
「ホテルの所からではあったのですが、通信状態が芳しくありません。特にここに至っては、ほぼゼロです」
「外部との連絡ができないってか。俺達も、本部から見れば行方不明ってとこだな」
「ちょっと。行方不明になったら、すぐ救助が来るってプランじゃなかった?」
 アリスが作業の手を止めて言った。
「むしろその方がいいかもなぁ……」
 敷島は腕組みをして天井を見上げた。
 この4人、今どこで何をしているのかというと……。
「あー、くそっ!非常予備電源の1つ、ブッ壊れたか何かしたか!?よりによって、エレベーター乗ってる時に!
 エレベーターに乗って更に下層に移動中、それが止まった為に閉じ込められた4人だった。
「ただの故障でしょうね。停電なら、この中の照明も消えるでしょうから」
 アリスが操作板を開けて、配線をチェックしていたりしているが、なしのつぶてだ。
「もういい。エミリー、このドアこじ開けてくれ」
「イエス。敷島さん」
「エミリー、私も手伝おう」
「右を・お願い」
「よし!」
 2人のアンドロイドは、左右のドアをこじ開けた。
 すると幸いなことに、よじ登れば脱出できそうな位置にエレベーターが止まっていた。
「早いとこ脱出しよう」
 4人はエレベーターから脱出した。
「図面によると、別にエレベーターがあるようです。それは使えるでしょう」
「一体、この研究所の最下層はどこまで下りればあるんだ?」
「この1つ下でしょうね。その為のエレベーターがもう1基あるはずなので、それを探しましょう」
「よ、よっしゃ!」

[同日00:15.同場所同じフロア 敷島、アリス、キール、エミリー]

「この向こう側にエレベーターがありそうです」
「シャッター閉まってんなぁ……」
 キールが指さした先には、防火シャッターが閉まっていた。
「こじ開けます」
「おっ、頼む」
 再びアンドロイド2人が防火シャッターをこじ開けた。
 そこから先に進むと、
「おっ、エレベーター発見」
 エレベーターを発見した。が、
「起動キーを差し込めって……」
「鍵が・合いません」
 ホテルのカジノにあったエレベーターの起動キーが合わなかった。
「マジかよ!えーっ、また鍵を探しに行かなきゃダメなのか!」
「……シッ!何か聞こえない?」
 アリスが敷島を黙らせた。
「ん?」

 ナンミョー……ゲホゲホッ……ホーレー……ゲヘッゲヘッ!……キョォォォォ……!

「何かの声のようだな?」
 するとエミリーは両目をギラッと光らせた。
「接近してきます!気をつけて!」
 ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!
「うわっ!?」
 エレベーター脇のドアがいきなり、向こう側から叩かれた。
「イィィィィデスカァァァァ……」

 ドンッ!ズゥゥゥン!(←ついに向こう側から鉄扉が破られた)

「な、何だ何だ!?」
 するとドアの向こうから現れたのは、相撲取りのような巨体に頭が2つある物体だった。
 正確に言えば、頭の1つは明らかに化け物としか形容できないものであり、もう1つは人間によく似ていた。
「ミィィィテェェェゴランナサァァァァァイ……!」
「うわっ!」
 化け物の口から、火炎が放射された。
 何とか避ける。
「あれが資料で見た、『あたかもロボットの方が人間を操っているかのような……』ってヤツ!?」
「なっにーっ!?じゃ、向かって右側のジイさんみたいなのは人間か!?」
「あれがどうやら、ケンショー・イエローのようですよ?」
 と、キール。
「何だって!?おい、爺さん!目を覚ませ!」
「ドォォォデショオォォォォォ!」
 突進してくるイエロー。
 デブッた体のくせに、意外と動きは速い。
「応戦しろ!ブッ壊して構わん!」
「は、はい!」
 敷島が命令すると、エミリーは右手をマシンガンに換えて、模擬弾を放った。
「エミリー!実弾だ!実弾を使え!」
「ノー。あの老人は・生きています」
「バカ!そんなこと言ってる場合か!あの資料には、『弱点は僅かに残った人間の頭部だ』と書かれてただろう!?」
「イケェェェダァァァァァァ!ダイサァァァァァァクゥゥゥゥゥ!」
「なに!?『たけやさおだけ』!?」
「違うでしょ!?」
「参事、博士!あの化け物の口に噛まれると、体を噛み砕かれます!気をつけて!」
「分かったから、さっさと応戦しろ!こっちの身が持たんぞ!」
「ワシャアァァァァァ!ソォォォォコォォォォォトォォォォォォ!」
「何言ってんだか、さっぱり分からん!一方通行だ!」
 エミリーは模擬弾をうわ言を放つイエローに向かって撃った。
 その度に、イエローがうわ言を吐くのだが……。
「コォォォセン……ルフゥゥゥゥゥ!」
「光線を放って来るぞ!気をつけろ!」
「その光線なの!?」
「オマエハァァァ……バカダノォォォォォ……!」
「もう訳が分からん!エミリー、俺の命令が聞けないってんならいい!キール、お前がやれ!」
「で、ですがっ……!」
 キールは地道に相手のボディの方を銃撃していた。が、効いているのかさっぱり分からない。

 と、そこへ!

 ガッシャァァァァン!(←天井のダクトにあるグレーチングが破壊される音)

「見ィつけたあぁああぁっ!アタシの……オトコぉぉぉぉぉっ!!」
「うわっ!ホワイト!?」
 ケンショーホワイトが血のよだれを流して、敷島を追ってきた。
「またか、ホワイト!いい加減、しつこい女は嫌われるぞ!」
 そこで敷島はピンと来るものがあった。
「こっちだ、ホワイト!」
「ちょうだぁい……!あなたのォォ……精液ぃぃぃ!」
 敷島はわざとイエローの方へ走り寄った。
「参事!危険です!」
「こうするしかないだろ!」
「どォこへェェェ行く゛の゛ぉぉぉぉぉ!」
 案の定、敷島を追ってくるホワイト。
「子種が足りなくて治療中の俺の精液を欲しがるとはな……」
「ゴクヨォォォォ……!」
「オトコォォォォ!!」
「そらよっ!」
 敷島はイエローの後ろに回り込んだ。
 イエローは真っ直ぐ進むことに際しては意外と速いが、反転は遅いのに気づいた敷島だった。

 ホワイトはイエローに激突し、
「アンタ、邪魔よォォォ!」
「ワシ以外……ミンナ敵ィィィィィ……!」
「上手く行った!」
 敷島は這いずって、アリス達の前に戻った。
 敵同士が仲間割れというか争う。
「危ない!この中へ!」
 キールとエミリーは敷島とアリスを連れ、イエローが出て来た小部屋の中に逃げ込んだ。
 エミリーは床に倒れ落ちている鉄扉を拾い上げ、それを盾にした。
 何が起こるのかというと、その直後、爆発が起きた。

「おおっ!?」
「この資料、太った方のヤツがある程度ダメージを食らうと自爆するって書いてあったわ」
 アリスは資料のファイルを開きながら言った。
「それを先に言えよ!」
「しょうがないでしょ!今気づいたんだから!」
「……静かになったな」
 エミリーが鉄扉を床に置く。
 そこには血だらけのホワイトとイエローが倒れていた。
「何だか知らんが、せめて魂の冥福を祈るぜ」
「参事、何か落ちてます」
「何だって?」
 イエローの死体?の横には、鍵が1つ落ちていた。
「これって、もしかして……」
 敷島はエレベーターのスイッチの所に差し込んだ。
 すると、エレベーターが動いた。
「コイツが持ってたのかよ……」
 敷島は呆れた。てことは、結局倒さなければならなかったということだ。
「まあ、これでやっと最深部へ行けます」
「そうだな」
 敷島達はやってきたエレベーターに乗り込むと、最下層へ向かった。
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小説の途中ですが、ここで登山のもようをお伝えします。

2014-08-30 23:18:25 | リアル旅行記
 小説の更新を行うと予告しておきながら申し訳無い。
 やっぱり、今日の支部登山について書いておきたい。
 普段から添書登山をよく行っていると、支部登山はそれの延長的な感覚になってしまうのは私だけだろうか。
 何しろ、登山から下山まで私1人での行動だったから、そんな気がしてしょうがないのだ。
 仕事が多忙につき、一緒に行くはずだった紹介者が行けなくなったというのもある。
 私も完全な休日が取れず、泊まり務明けでの登山となった。どっかの支部みたいに、平日にも支部登山やってくんねーかなぁ……っと。

 8時26分発、東海道新幹線“こだま”639号に飛び乗る。
 N700系に乗れたのはいいが、どうも乗り心地がJR東日本のE5系によく似ているような……。
 まあ、気のせいとしておこう。
 “こだま”には車内販売も無いし、N700系には自動販売機も無いようだ。
 無駄なものは全て省く葛西会長の辣腕の影響が、ここに表れている。
 知ってる?JR東海にはSLも、お座敷列車などのジョイフルトレインも存在しないのだよ?維持費が無駄な上、新幹線だけでやっていけるからなんだって。
 新富士駅には定刻に到着。
 寝過ごさなくて良かった。名古屋止まりとはいえ、そこまで乗り過ごしたら、
「何でおみゃーがここにいるだ?」
 と、名古屋在住の怖い【自主規制致します】。
 危ない危ない。

 大石寺登山バスには9時50分発と10時15分発があるが、お急ぎの方は当然、先発がお勧め。
 但し、運が悪いと座席数の少ない一般路線バスが来る。
 今日に至っては、両方それだったという運の悪さ。
 私は着席を狙って後発便に乗ったが、どういうわけだか、旧道や県道をひたすら行くコースで、バイパスは一切通らない。
 恐らくバイパスが行楽客でメチャ混みであると思われ(下山のタクシー運転手談)、あえて遠回りの渋滞迂回コースを狙ったのではないか。
 しかし、一般の路線バス車両で1時間乗車はキツいものがあるな。
 しかも、三門付近で“やきそばエクスプレス”1号とすれ違うし。
 向こうは知り合いの運転手だったので、前扉の後ろに座っていた私は手を振った。
 私の同級生がJRバス関東で、東名高速路線の担当なもんで。
 なんだ、これならわざわざ運賃の高い新幹線やトロトロ走る路線バスより、高速バスの方がよっぽど楽じゃないかと思った次第だ。

 布教講演はバックレる。
 どうせまた平成27年度の御命題について、だろ?もう聞き飽きたよ。
 もう少し生活に即した話をしてくれないかなぁ……。
 内拝券だけもらって、とっとと昼飯食いに行こう。

 “なかみせ”の豚汁定食は相変わらずの美味で、すっかりファンになってしまった私だが、元々はここのビーフシチューが美味かったから来るようになったのだ。
 それがいつしか無くなってしまったのだが、どうやらカレーは復活したらしい。今度また登山した時に食してみよう。
 今日は信徒の数が多い。
 日本人の割合が多くて何より。うちの支部だけでなく、他の法華講支部も登山に来ていたようで、それもあるだろう。
 行きの登山バス、中国語がうるさいから、後ろの席に固まっていた中国人(台湾人?)を避けて最前列に移ったのだ。
 あのー、外国人を折伏する方、どうせならもう少し西洋人を折伏してもらえませんかねー?アジア系ばっかりで、見飽きたよ。
 うちのアリスみたいな金髪美女キボン
 顕正会もやたら東南アジア系が増え過ぎて困っているというコメントを他のブログで見たし、どうなってんだよ、全く。
 そういった会員の多い隊では、隊座が成り立たないという。当たり前だ。どうせ、ろくすっぽ日本語も喋れんのだろう。

 御開扉と六壷の勤行は、何事も無く終わったな。
 実に平和でよろしい。信徒の数が多かったので、御開扉の際、いつもと違う位置の席に座ったのだが、おかげで新たな発見ができた。
 大御本尊を御しまいしている仏壇を厳重に庇護している鎧戸のスイッチの位置が【自主規制致します】。
 だとすると、正信会は勘違いしていることになるな。いや、もし私が発見したのが本当だとしたら、あれは【自主規制致します】。
 どうも、前々から猊下の動きを見ていると変だと【だから、自制しろ!】。

 大石寺第2ターミナルでタクシーを待っていると、意外と大石寺の周りって、“のんのんびより”みたいなのだなと思った。
 どこからともなく、下校途中の『れんちょん』や『ほたるん』が現れそうな雰囲気だ。

 帰りの足はJRバスの最終便。これが私の帰りのデフォ。
 最近の高速バスは、各座席に自由に使えるコンセントが付いていて助かる。
 この時点で、私のスマホの電池残量が厳しい状態なのだ。

 来月はちょっと休みが厳しいので添書登山は無理そうだが、10月また支部登山があるから、それで行くことになるだろう。
 ま、何だかんだ言って、退転を誘う魔を祓えることはできたようだ。
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“アンドロイドマスター” 「秘密の研究所」

2014-08-30 00:30:35 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月19日23:00.廃ホテル“シークルーズ”地下研究所跡 敷島、アリス、キール、エミリー]

 敷島達の前に立ちはだかったのは、重厚な銀色の鉄扉。
 同じ重厚性と言えど、1Fホールにある舵輪型の物より冷たく、無機質である。
 当然ながら、このドアも施錠されていた。
「ここにカードリーダーがあるな」
 恐らくは21世紀に入ってから実用化されたであろう、非接触型カードリーダー。
 駅の改札口などで見かける、リーダ―にスライドさせなくても、カードを当てるだけでゲートが開くあの読取機だ。
 敷島はケンショーレッドから受け取ったカードキーを読取機に近付けた。

 ピーン!(カードリーダーからのアラーム)
 カチッ!

「開いた!」
 読取機のランプが青色に光り、電子ロックが解除された。
「開けるぞ?」
 敷島は、まるで劇場の客席に行くドアのように重いドアをゆっくり開けた。
 新型の読取機といい、ウィリーがこのホテルが廃業した後、乗っ取って秘密の研究施設を構えたと見て間違い無いだろう。
 中は元・地下駐車場とは思えないほど意外に明るく、天井が高くなっていた。
 空間が広いということは、1つデメリットがある。
「!」
「うわっ!撃ってきた!」
 遠くから敵に狙撃されやすいということである。
 エミリーは右腕をライフルに変化させ、先程発砲したロボットの頭部を撃ち抜いた。
 電子頭脳を破壊された狙撃ロボットは吹き抜け通路から下に転落し、床に激突して火花を噴き、動かなくなった。
 遠距離の攻撃において、ショットガンは威力が落ちるので不利だ。
「おい、お前ら!ここにいる女を何と心得る!?お前達を作ったウィリアム・フォレストの孫娘、アリス……」
 敷島は銃口をこちらに向けているロボット数体に呼び掛けた。
 が、
「参事、危ない!」
 キールが敷島をコンテナのような箱の陰に引っ張った。
 直後、さっきまで敷島のいた場所がライフルの集中砲火を浴びた。
「残念ですが・敷島さん、奴らは・私達を・完全に・侵入者と・認識している・もようです。排除します」
「やったれやったれ!」
 狙撃ロボットは動きが遅く、こちらとの間合いが詰まらない。
 エミリーは冷静に狙撃ロボット達の頭部を撃ち抜いて破壊した。
「片付き・ました」
「よっしゃ!先へ進もう」
 敷島は物陰から出た。
「新手が来たりはしないだろうな?」
「可能性は捨てきれません。ですが、スキャンしながら進みますので、ご安心ください」
「そうか」

 アリスは資料棚の中から、1つの重要資料を見つけた。
 それは、この研究所で開発されたロボットの種類とその性能などが詳しく書かれたものだった。
 廃ホテル内で表れたクリーチャーロボは、搭載機器を最低限に抑え、その代わり人工タンパク質に特殊な改良を加えることで、より柔軟性に富ませものだという。
 こうすることで狭い所からでも容易に進入でき、敵を追い詰めるのだそうだ。
 但し、試作ということもあってか、体内で使用しているオイルとの相性が悪く、外から衝撃を加えられ、白いタンパク質とオイルが混ざってしまうと、ドロドロに体が溶けてしまう作用があるとのこと。
 倒すとズブズブに崩れ落ち、血のように赤いオイルが漏れ出して、あたかも血だまりのようになる理由がこれで分かった。
 試作品なので、性能にばらつきがあるのも合点が行く。
 性能を試す為に、わざと廃ホテル内に放ったとのことだった。
 廃墟探索と称してやってくる哀れな訪問者をどのように追い詰め、攻撃するかの実験だ。
 ということは、あの気持ちの悪いクリーチャーは、この研究施設にはいないということだ。
 代わりに、狙撃ロボットとかがいるわけか。
 それは動きは遅いが、ロックオンした時の命中率はほぼ百発百中とのこと。
 但し、敵を狙撃する使命を与えられてはいても、狙撃されることに関しては無防備な様子である。
 そしてもう1つ、気になるロボットが記載されていた。
 それは、見た目にはコミカルに太ったヤツ。
 人間1人を乗せて動くのだそうだ。
 但し、気になる文章があった。
『人間の意識を乗っ取って、あたかもロボットが人間を操っているかのよう……』
 と。
 何のこっちゃと思った敷島だった。
 とにかく、ここにいても埒が明かない。先に進むことにした。

[同日23:30.研究所跡 敷島、アリス、キール、エミリー]

 研究所には敷島達にとってはお馴染みのバージョン・シリーズもいた。
 アリスのことをウィリーの身内と認識してくれれば苦労は無いが、世の中そんなに甘くはなかった。
 いや、認識はしたのだ。だから、バージョン達はアリスには攻撃してこなかった。
 そして、マルチタイプのエミリーでさえも……。
 だが、エミリーがどんなに攻撃を一切やめるように命令伝達しても、何故か敷島を執拗に攻撃しようとする為、エミリーが代わりに応戦しなくてはならなかった。
「俺が南里所長の側についていたからかな?」
「だったら、エミリーの言う事も聞かないじゃない」
「キールにも奴ら遠慮してんな。何で俺だけ集中攻撃だよ?」
「私は何でも、マルチタイプをモチーフに製造されたようです。そのせいですかね」
「いやー、どうだろう?」
 エミリーは別のバージョン4.0の1個体を行動・攻撃不能にした。
 電子頭脳までは破壊していない。
 エミリーは無言で、バージョン4.0を問い詰めた。
 無言でと言っても、実際は電気信号でやり取りしている。
『お前達・どうして・敷島さんだけを・攻撃する?一切の・攻撃を・止めよとの・私の・命令が・聞けないのか?』
『ソ、ソレガ……ソノ……』
『答えろ!さもなくば・破壊する』
『ヒイイイッ!』
 エミリーの睨みは、メイドロボットも含め、ほとんどのザコ・ロボットをフリーズさせる。
 彼女が財団内で特権階級にいられる理由だ。
『あの“狙撃兵”に・撃って・もらうか?』
 狙撃ロボットが銃を構えているが、“人質”がいるため、狙撃できないようだ。
『ウ……ウィリアム博士カラ……「“悪い虫”は駆除せよ」ト、命令サレテルモンデェ……』
『は?お前、フザケたこと・言うと・本当に・破壊するぞ?』
『フザケテマセン!本当デス!本当デス!』
『敷島さんと・ドクター・アリスは・既に・御結婚されている。ドクター・ウィリーの・その命令は・無効だ』
『データニ無イモンデェ……』
 直後、痺れを切らした狙撃ロボットがエミリーに向かって発砲した。
 エミリーは尋問していたバージョン4.0を狙撃ロボットに投げつけた。
 バージョン4.0は狙撃ロボットの銃弾に当たった上、それと激突して火花を噴いた。
「で、何だったんだ?」
「……たまたまの・ようです」
 エミリーは優秀な人工頭脳をフル稼働させて、敷島に曖昧に答えた。
「まあ、こいつらの考えることだからな。あらかた片付いたみたいだし、先へ進もう」
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“アンドロイドマスター” 「地獄の底へ」

2014-08-28 19:30:51 | アンドロイドマスターシリーズ
[8月19日21:45.廃ホテル“シークルーズ”B3F コントロールセンター 敷島、アリス、キール、エミリー]

「あれ?あの緑のオッサン、どこ行った?」
 電気室で非常予備電源1基を起動させた4人は、残りの2基を起動させる為にコントロールセンターに戻って来た。
「復活して・どこかに・行ったのかも・しれません」
「ふーん……。まあいいや。とにかく、残りの2基を起動させよう」
「OK」
 アリスはキーボードを叩いて、非常予備電源の残り2基を起動させた。
「参事、エレベーターが動きました」
「よーし!あとは秘密の研究所に行くルートだ。さっきの緑のオッサンも、地下だって言ってた。怪しいルートは……何だこれ?」
 コントロールセンターにある図面は、防災センターにあるものと若干違っていた。
 どうやらホテル廃業後のものらしい。
 地上から上に大した違いは見られなかったが、地下に大きな変化があった。
 どうやらこのホテル、地下に駐車場を構えていたらしいが、この駐車場が廃業後は大きく変わっていた。
 端的に言えば、駐車場の表記が無い。
 その代わり、研究所の文字が見て取れた。
「……やっぱりそうか。アリス、ウィリーは地下に研究所を構えてたらしいぞ?」
「そのようね」
「えーと、ここに行くエレベーターは……。カジノの中かよ」
「カジノ!?」
「違法賭博行為でもやってたのか、このホテルはァ……」
 敷島は呆れた顔をした。
「ホールから行けるみたいだぞ」

[同日22:00.同ホテル エントランスホール→カジノ 敷島、アリス、キール、エミリー]

 プロムナードへのドアと同じく、舵輪型の取っ手を回してカジノの中に入る。
「何だ?予備電源全機稼働させたのに、真っ暗だぞ?」
「……ブレーカーが切れているようです。ここのブレーカーを入れませんと」
「どこだよ?」
「ここ・です」
「ん!?」
 ドアの横に配電盤があった。
「何だよ、ここか」
 敷島が何気なく配電盤の扉を開けると、
「チュチュチュチュ、ヂッ!」
「うわっ、びっくりした!」
 中からネズミが数匹飛び出してきた。
「大丈夫かな?電線、齧ってたりしないよな?」
 敷島は中にあるブレーカーのレバーを下に押し下げた。

 ガチャン!

「おっ、点いた」
 カジノだけに、電飾も派手だ。
 ネオンサインが眩しい。
「金持ちホテルは違うね。オペラハウス風のホールの次は、カジノと来たか。エレベーターはどこだ?」
「……あれね」
「よし」
 敷島はボタンを押してみた。
 案の定、うんともすんとも言わない。
 そこで今度は、ケンショーホワイトから分捕ったエレベーター・キーを差し込んで回した。
 すると、今度はボタンのランプが点灯し、エレベーターが動く音が聞こえた。
「よしよし」
 エレベーターのドアが開く。
「センターの図面によると、研究所は地下3階から地下5階の3層構造だ。このエレベーターだと、まずは地下3階ってとこらしいな」
 敷島は地下3階のボタンを押した。
 こうして、エレベーターは下へ下りて行った。
「いざ、地獄の底へ」

 エレベーターが地下3階に到着する。
 ドアが開くと、元々はVIP用の車寄せなどがあったのだろうが(防災センターの図面による)、それが今や無機質な壁に囲まれた通路になっていた。
「この先に研究所があるんだな」
 目的はウィリーの遺産を探し出すこと。
 そしてできれば、ルカが感染したウィルスの“ワクチン”を探し出すことである。
 重厚そうな鉄扉が見えてきた。
 ここまで来て、嫌な予感がした。
 その鉄扉の横にはカードリーダーがあり、赤と緑のランプがある。
 今、そのランプは赤になっていたからだ。
「くっ!開かない!」
「くそっ!ここまで来て……!」
「私が・こじ開けます」
 エミリーがドアノブを掴んだ。
 そして、エミリーがドアをこじ開けようとした時、

 ガチャッ!

 向こう側からドアが開いて、エミリーは勢い余って、ドアの向こうに倒れてしまった。
「だ、大丈夫か、エミリー!?」
「い、イエス……」
「何だって、いきなりドアが開いたんだ?」
 それは、向こう側から誰かが開けたからである。
 誰かと言うと……。
「た、たた、助けて……!」
 血まみれのケンショー・レッドだった。
「ロボットが……ロボットがぁぁぁ……!」
「あっ!?」
「参事、危ない!」
 今度はキールが敷島を庇った。
 廊下の向こうから、ライフルのようなものが発射された。
 もちろん、頑丈なキールはそれが数発被弾したくらいではビクともしない。
 ドアから先は急な左カーブになっており(地下駐車場のスロープだったからだろう)、曲がったすぐに先に発砲者がいたのは間違いなかった。
 体勢を立て直したエミリーと共に、相手と銃撃戦を行う。

 ボーンッ!

「排除・しました」
 エミリー達の方が上手だったようで、ケンショーレッドを撃ったロボットは爆発した。
「パパが……パパが殺されちゃうよぉぉぉ……!」
 レッドは血まみれの手で、敷島にカードを渡した。
「このカードキーを手に入れてから……あ、危なく………」
 ガクッと力尽きるレッド。
「参事、スキャンしたところ、ホテルにいたクリーチャーとも違うタイプです。バージョン・シリーズとも違うのですが、どちらかというとそれに近い存在です」
「なるほど。そうか。バージョン・シリーズなら、アリスが一喝してやればフリーズするんじゃないか?」
「アタシのこと、知ってる連中かしら……」
 子供の頃から、ウィリーの開発した無差別テロ・ロボットが遊び相手だったアリス。
 アリスの遊び相手になったロボットが、次の日には死傷者を大量に出して自爆していた。
「先を急ごう。施設はもっと奥だ」
「ええ」

 この先、立ちはだかってきたロボット達はクリーチャーのようなものではなかった。
 2足歩行だったり、キャスター移動式だったりと、色々なタイプがあったが、ほぼ間違いなく敷島達を攻撃してきた。
 つまり、アリスのことなど知らないわけである。
「やはり、孫娘にも引き渡すつもりは無かったようだな」
 そうして4人は、先ほどの鉄扉よりも更に重厚なドアの前に辿り着いた。
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