ノベラーエクスプレス関東

 自作の小説がメインのブログです。
 主にSF、ファンタジー、ミステリーの脳内妄想を文章化したものです。

本日も2本立て。

2013-07-30 22:01:57 | 日記
 “ボカロマスター”より、前回の続き。何故か三人称にまた戻る体たらく。

 敷島はしばし呆然とした。今まで自分が殺人未遂の被害者になることはあって、自分の血で血まみれになったことはあった。
 しかし、今回は違う。目の前で人が惨殺された。その返り血が掛かるほどの近さだ。死んだのは、あれだけ敷島達を苦しめてきたマッド・サイエンティストのウィリアム・フォレスト、通称ドクター・ウィリーだ。そしてそれを殺したのは、あろうことか、エミリーと同型機のターミネーチャン、シンディであった。
 彼女は仮にも親であるはずのウィリーを、狂ったように笑いながら何度も刺していた。ウィリー自身、何が起こったのか分からない顔をしたまま死んだ。南里の死も壮絶だったが、こちらは呆気無さ過ぎる死であった。

 何故だろう?何故、シンディは狂ってしまったのか?もしかしたら、どこかに欠陥があったのか?エミリーも、いずれはこうなってしまうのだろうか?

 こんな惨劇を目の当たりにしたら、普通は冷静でいられない……はずだ。しかし、何故か敷島は映画でも観ているような感覚で、他人事のように考えてしまった。それだけ、突拍子もない出来事なのだ。
 すると、それまで狂ったように笑っていたシンディが、急に笑い声を止めた。
 そして、惨殺死体と化したかつての“親”の死体を見ると、たった今ここに駆けつけて、この死体を発見したかのような、驚いた表情になった。
「……ドクター!?あぁあドクター!ひどいわ!なんでこんなことに!?誰が、誰がこんなことを……!?」
 そして、フッと敷島の方を振り向く。全身に、ドクター・ウィリーの返り血がこびりついていた。
「お前か!お前がドクターを!ゆユゆ許さなイ!ゼッタイニ許さナい!殺しテやる!殺して殺シてコロし……」
 両目をハイビームに光らせ、敷島を見つめながら拳を握って敷島に近づいてきた。
(ああ、そうか。分かった……)
 我に戻った敷島は後ずさりしながら、ある真相に気づいた。憶測にしか過ぎないが、多分間違いないだろう。
 同じ設計図から作られたエミリーとシンディ。姉妹同然の彼女らの根本的な違いは、その用途。
 ウィリーは新型のコンピューター・ウィルスをよく開発していた。実験はどこでしたのだろうと敷島は疑問に思っていたのだが、恐らくシンディを被験者にしていたのかもしれない。無論その後はウィルス除去をしていたのだろう。だが……。
(バカらしい。素人の俺が考えることなんざ、ウィリーだってとっくに……。ってか、考えている場合じゃないな)
 ここから逃げ出さなくては。シンディの人工知能は、かなり精度が落ちていると見た。自らに搭載されているはずの兵器はもちろん、今しがた使用していたナイフさえも拾って使おうとしない。もっとも、元々血で染まったナイフ。それを更にウィリー惨殺に使用したのだから、血でベトベトである。切れ味は【お察しください】といったところだろう。
「逃がさないよ!」
「うっ!?」
 ドアにロックが掛けられてしまった。
「悪い奴は殺ス!!」
「悪い奴か……。この時点での最悪役はウィリーだが、主人公の俺も悪役だったもんな。心臓の弱い南里所長を激昂させて、心臓発作で殺してしまったのは俺だ。表向きにはただの事故になっているが……」
 結局、皆が悪役だった。素直に七海の量産化に応じていれば結果的に南里を死なせることはなかったはずの平賀の責任は?無関心を決め込んでいた赤月に責任は無かったか?管理権を押し付けて、ろくに査察もしなかった財団幹部に責任は無かったか?自分で考えて行動する知能を持ちながら、あえて“命令だけで動くロボット”であり続けた為に“親”を失う結果を招いたエミリーの責任は?
「とはいえ、お前に殺されることが唯一の責任を取る方法じゃないからな」
 敷島はそう言った。
「うっ!?」
 敷島は飛び掛ってきたシンディに張り倒され、馬乗りにされた。
(こいつ……!?)
「死ね死ね死ね死ね!」
 確かに殴られて痛かった。だが、ターミネーチャンの力はこんなものではないはず。これではまるで、普通に人間の女性に殴られている感じだ。
(そうか!もうすぐバッテリーが切れ掛かっていて、セーブ・モードが働いてるのか!)
 時間切れに持ち込んでうやむやにするのが敷島の得意技だ。
 とはいえ、さすがにこれは……痛過ぎる。だが、
「ロケット・アーム!」
 ドアを破って、エミリーが助けにきてくれた。エミリーは有線ロケットパンチで、シンディに攻撃した。
「哀れな……」
 狂ってしまった妹を見て、哀しそうな顔をした。
「敷島さん・お怪我は・ありませんか?」
「殴られて軽傷だ。もっとも、刺された平賀先生よりずっとマシだろうがな。シンディは?」
「バッテリーが・切れたようです」
「とにかくだ。ここで人が1人死んだのは事実だから、警察呼んでくれ」
「まもなく・到着します」
「そうか。じゃあ、ここで待っていよう」
「シンディ……かわいそう……」
 エミリーは動かなくなった“妹”を抱えた。
「ウィリーは10人が10人とも認めるマッド・サイエンティストだ。まあ、本人は認めないだろうがな。だから、気づけなかったんだろうさ。手駒的にしか考えていなかったはずの“娘”が、自分以上に狂っていたことをな。最初会った時は、随分面白い姉ちゃんだなって思ってたけど、段々変だなとは思ったからな。多分それが普通だろうさ。南里所長だって、その時点で検査するだろう。だけど狂っていたこの爺さんは、更に“娘”を狂わせても異常だとは思わなかったんだろうさ」

 平賀は病院に搬送されたが、意識不明の重体。赤月は無傷。シンディと直接やりあった七海の損傷も激しく、ボディまるまる交換になるだろうとエミリーは言った。メモリーやデータなど、心臓部分が破壊されなかったことが唯一の救いだったと……。
コメント

コメントレス

2013-07-30 21:41:09 | 日記
 高速太郎さんよりコメントを頂戴した。

 サトー様は恐らくギャンブルかケンショー・ブルーとしての活躍にお忙しいのだろう。さて、鬼怒川温泉で有名な町はどこかというと、栃木県日光市である。
 そう、高速太郎さんが紹介した藤原町は日光市に吸収合併される形で消滅してしまった。もっとも、東武線の最北端に新藤原という駅があり、それが元々そういう名前の町であったことを教えてくれている。新藤原駅からは野岩(やがん)鉄道会津鬼怒川線の線路に入り、会津田島まで向かう。浅草からそこまで走り通していたのが、急行“南会津”号だったのだが、廃止されてしまった。因みにこの急行列車にも、何回か乗り鉄している。

 高速太郎さんの思い出話は不思議な所があるが、恐らく大石寺に行くのに、
「大石寺はどこですか?」
 とは聞いても、
「上条はどこですか?」
 とは聞かないだろう。それに近いのかもしれない。
 例え話が変で失礼。

 私の場合、東武スペーシアが初めてなら、鬼怒川温泉に行くのも顕正会夏合宿が初めてだった。あとは急行“南会津”に乗り鉄した時、通ったくらいである。
 私の時だったのかな?「浅井会長ステテコ事件」があった時って?
 いや、顕正会を辞めてから聞いた話だが、あの時、浅井会長がステテコ姿でケンショー・ピンクと一緒に部屋から出てきたとかいう話だが……。
 きっと、ソッカーの怪人が部屋に忍び込んできたので、取り急ぎ、同衾していたピンクと共闘していたのだろう。
 何故かその時、ストーカー術が冴え渡っているはずのグリーンが全く登場しなかったことの方が不思議だ。……ん?もしかして、この噂の垂れ込み元って……おや?こんな時間に客?誰だろう……?
コメント (1)

どうやら、サトー様からはコメントを頂けなかったようである。

2013-07-30 00:24:50 | 日記
 “ボカロマスター”より。 

[22:00.都内某所の高層ビルの一室 敷島孝夫]

 外は大雨が降っている。台風の直撃で、都内の交通機関は乱れに乱れているようだった。
 いや、今はそんなこと、どうでもいい。
 私達は今、ドクター・ウィリーが潜伏しているビルに突入している。
 誰かが最上階にいると思われるウィリーの元へたどり着けば良い。まさか、それが私になるとは……。
「ウェルカム」
 広い執務室に、そいつは座っていた。
「あんたがドクター・ウィリーか?」
「その通り。君とは都合3回ほど、相見えておる。覚えているかね?」
「…………」
 3回も?1度だけ、旅行先の鬼怒川温泉で会っているだけだと思うが……。
「まあ良い。今となっては、どうでもいいことじゃ。さて、キミがここに来たのは偶然ではない。わしのセオリーである」
 何だか、喋り方と雰囲気は南里所長に似ているなぁ……。そう思っていると、
「南里とわし、よく似ておると思ったか?」
 ウィリーはニヤリと笑った。
「奴とは50年以上もの付き合い、かつ同じ釜の飯を長期間に渡って食ったものじゃ。自然と似てしまうのも、至極当然」
「それなのに仲違いして、もったいない」
 私が嫌味を込めて言ったが、それとて想定内だったのか表情を変えない。
「反論はせんよ。理由も若気の至った故よ。あいにくとわしはロボットは作れても、タイムマシンまでは作れん。できれば若い頃に戻って、もう1度仲良くやり直せたらなと思っておる」
「その本人が死んだもんだから、好き勝手言ってるな?」
「何とでも捉えてもらってよろしい」
 それにしても、灯台もと暗しとは良く言ったものだ。つい奴は国外に潜伏しているものと思っていたが、都内の高層ビルにいるなんて……。
「では、本題に入るとしよう。お茶でもと思うが、あいにくと“娘”は下のフロアに行っておってな、しばらく待たれい」
 シンディのことか。南里もエミリーを娘のごとく大事にしていた。
「ろくでもない話だろ?どうせ」
「まあ、聞いてくれ。キミ、勤めている会社が無くなる上、南里が死んで、これから仕事の当てはあるのかね?」
「……平賀先生が、財団事務所の事務職を紹介してくれるそうだ」
 私は渋々といった感じで答えた。なんでこんなマッド・サイエンティストに、身の上話をしなくてはならんのだ。
「ふむ、そうかね」
 その時だった。
「ただいまぁ」
「! シンディ!」
「あら?お客さん?」
「俺とは何回も会ってんだろうが!ったく……」
 シンディのトボけた態度にイラッときた。だが、彼女の手には赤く染まったナイフが握られていた。
「お前、それ……!?」
「敷島君。まだ話の途中じゃぞ」
「はあ!?」
「それでじゃの、もし良かったら、うちの研究所で働かんか?給料は南里の2割……いや、3割増しを約束しよう」
「ええっ!?」
「ねー、聞いてよ、ドクター。あの平賀って奴、最後までアタシに刃向かって来てさぁ、チョーウザいからこれで刺しちゃった♪」
「なにいっ!?お前、何て事を……!」
「どうかね、敷島君?希望すれば独身寮として、渋谷の新築マンションも紹介するが?」
「え、あ、いや、ちょっと……!」
「ドクター、聞いてる?結局、七海って奴が殴り掛かってきやがって、とどめまでは刺せなかったんだけどォ……」
「それ、本当か!?」
「因みにボーナスは年3回支給。これだけでも、財団の薄給とは比べ物にはならんほどの……」
「ねーえ!ドクターったら!今度は初音ミクを……」
 もう話がメチャクチャだ。私が混乱しかかっていると、信じられない事が起きた。
「今なら初回特典付きで……」
聞けっつってんだろォォぉっ!このクソジジィィィィィっ!!
「!!!」
 初めてだ。目の前で、他人が殺される様を見るのは……!
 シンディは、あろうことか、持っていた血染めのナイフで、仮にも“親”であるドクター・ウィリーを……。
 あんなに苦労して追い掛けたマッド・サイティストの、呆気無さ過ぎる人生の……幕切れ……。
コメント

旅の終わり

2013-07-28 18:19:49 | 日記
 鬼怒川温泉は良かった。ついでに往復スペーシアも快適であった。今時こんなバブリーな車両、作れないだろうから、大事にしてもらいたいものである。
 昔は各座席にオーディオ機器が搭載されていたのだが、取り外されてしまった。仕方無いので、手持ちのiPodでBGMとする。流した楽曲はアイドルマス【以下略】。
 途中で急激なゲリラ豪雨に当たったが、それでもダイヤ通りに走れる日本の鉄道は素晴らしい。
 確か顕正会の夏合宿も、帰りはスペーシアだった。多くの会員達は旧本部会館に参詣する為に北千住で降りていった(北千住~上野~池袋~ときわ台というルートだろう)が、私は終点まで乗った。
 当時、ひばりヶ丘に住んでいたので、池袋まで行くのは同じだったが、今でも走ってるのかな?都バスの浅草から池袋まで行く路線。それに乗った。所要時間は【お察しください】。

 今では湘南新宿ラインに乗り入れて、大宮も池袋も乗り換え無し。顕正会員にはありがたいルートだ。久しぶりにまったりできたことだし、8月も頑張ろうという気になった。
 ところで栃木県と言えば1つ気になったことがあって、車内でスマホのウィキを見ていたのだが、顕照寺という日蓮正宗のお寺がある。『名前の関係で顕正会員が訪れることがある』と書かれていたのだが本当か?

 さてさて、今度はどこの温泉に“乗り鉄”しに行くかな?
 楽しみが多いとクソつまらなく実入りの少ない仕事も頑張れるのである。
コメント (3)

本日の動向

2013-07-28 14:52:02 | 日記
 ちょこっとだけつぶやいたが、今日は本来、別の仕事が入っていた。しかし昨日の隅田川花火大会で遅くなったこともあり、それ自体臨時の仕事だったので、振休というわけではないのだが、代わりに休みを頂戴した次第。
 まったりと今日も、日帰り温泉へ向かった。せっかくだから、またスペーシアに乗ってみよう。
 JR大宮駅11時2分発、特急“スペーシアきぬがわ”3号に乗ってみる。行き先は鬼怒川温泉だ。この東武100系スペーシアには思い出がある。何を隠そう、初めてのスペーシアが顕正会の夏合宿だった。その時はまだ湘南新宿ラインも無く、池袋発着の中距離電車が細々と発着していたくらいで、スペーシアは全部浅草発着だった。当然、浅草駅の次は北千住駅まで止まらない。
 夏合宿が苦痛だったと語る元顕正会員は多い。だが、私には楽しい思い出であった。苦痛だった皆様方には、真に申し訳ない。
「バカたれが!法華講員のくせにお前は顕正会を擁護するのか!!」
 という恫喝が飛んできそうだが、事実なんだからしょうがない。何だったら、いいよ。また辞めれば済むことだから。因みに退職願と脱講願は既にフォーマット化しているので、いつでもプリンアウトして提出できるようになっている。

 さて、鬼怒川温泉駅には定刻の12時38分に到着する。顕正会の夏合宿ではここから“東武ダイヤルバス”なる路線バスに乗って、宿泊先のホテルに向かったが、今は東武バス日光というバス会社に変わっている。
 よし、取りあえずは夏合宿の思い出探しに行ってみることにしよう。あ、帰りの東武スペーシアも予約してだな……。

 因みにこの記事は、スマホのアプリで書いている。パソコンと違って、書きにくい書きにくい。それは裏を返せばまだ使いこなせていないということだが、やはりパソコンで書くのがいいね。
コメント