報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

更新頻度低下(になるかもしれない)お知らせ。

2023-10-29 20:15:10 | アンドロイドマスターシリーズ
 シンディ・サード「皆さん、こんばんは。お久しぶりでございます。“アンドロイドマスター”シリーズのガイノイド、マルチイプ3号機、シンディ・サードです!今日はこの場をお借りして、読者の皆様にお知らせがございます」
 エミリー・ファースト「当作の作者、雲羽百三は実弟の結婚式に参列する為、明日より沖縄へ高飛びすることになりました。従いまして、明日よりブログの更新頻度が落ちる恐れがございますことを、この場で告知させて頂きます」

 雲羽百三「カット!カット!何だよ、高飛びって!?これじゃまるで、俺が犯罪者みたいじゃねーかよ!普通に『旅行』でいいんだよ、『旅行』で!」

 エミリー「失礼しました」
 シンディ「似たようなもんじゃん。てか、このシリーズ、いつ再開するの!?」

 雲羽「こらこら!まだ告知は終わってないだろ!続きを喋れ!」

 エミリー「了解しました。『雲羽百三のオールナイトニッポン!』」

 https://www.youtube.com/watch?v=uhOMW_NOXDU

 雲羽「いや、違うだろ!俺、いつオールナイトニッポン出るよ!?」

 シンディ「えー、具体的な日付は明日10月30日から11月1日までです。明日の早朝には出発とのことで、今夜は荷物を纏めて高飛びの準備と早めの就寝を……」

 雲羽「だから、高飛びじゃねぇって言ってんじゃん!」

 エミリー「尚、現地で時間があり、PCが使える環境の際は、もしかしたら更新するかもしれないとのことです」
 シンディ「また、作者は『自称、正義感に取りつかれた通報趣味の暇人ニキ』の謀略により、Xを半永久的に凍結されている為、そこでのツイートはできません。よって、新しく引っ越ししたマストドン・ジャパンにて投稿する予定です」
 エミリー「尚、マストドンにおける作者のニックネームは『一代法華』です。現地では、『一代さん』と呼ばれているようです」
 シンディ「どうでもいい情報ですね」

 雲羽「うるせ」

 エミリー「11月1日の夜間に帰宅するので、もしかしたら、深夜にでも更新があるかもしれませんし、無いかもしれません」
 シンディ「このブログにどれだけの需要があるかは分かりませんが、皆様の御理解を宜しくお願い致します」

 雲羽「余計なお世話だ」

 シンディ「尚、行きは成田空港からジェットスターで。帰りは那覇空港からスカイマークで羽田空港です。明らかに、飛行機初心者のルートですね」

 雲羽「飛行機の予約、自分でするの初めてだったんだから、しょうがないだろう」

 シンディ「交通費予算不足でLCCにしたことがバレバレです」

 雲羽「ジェットスターはともかく、スカイマークは厳密的にはLCCじゃないぞ」

 エミリー「因みに埼玉~空港間の交通機関は、リムジンバスとのことです。陸上交通機関には、予算を掛けるんですね」

 雲羽「そうか?“成田エクスプレス”よりは安いと思うが……。おっと!はい、オッケー!ご苦労さんね」

 エミリー「ありがとうございました」
 シンディ「ところで、私達のシリーズの再開は?」

 雲羽「さてと、帰って出発の準備をしなきゃ!」
 シンディ「待たんか、コラ!」

 ジャキッ!(シンディ、右手をマシンガンに変形させる)

 シンディ「オラオラオラーッ!」

 ダダダダダダダダ!(マシンガン発砲)

 雲羽「わぁぁぁぁぁっ!!というわけで、読者の皆様、何卒1つ、御理解をーっ!!」

 稲生勇太「僕達のシリーズの再開は?」
 マリアンナ・ベルフェゴール・スカーレット「ねぇ?」
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“愛原リサの日常” 「リサの帰宅後」

2023-10-29 17:23:45 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月23日16時00分 天候:晴 東京都墨田区菊川2丁目 愛原学探偵事務所2階]

 リサは帰宅すると、早速、ブルマの購入申込書を愛原に見せた。

 愛原「なるほど。これがそうなのか」
 リサ「うん、そう。ここに、紺色の購入チェック項目がある」
 愛原「お役所の書類みたいに小さいマスだな。しかも※の所をよく読むと、『従来品は製造中止の為、現行品は別メーカーが製造します。よって、従来品とデザイン・材質が異なります』って書いてある。これは多分、緑の方だな。写真写りのせいもあるだろうが、本当にまだ東京中央学園でブルマが使用されていた頃の緑は、もう少し鮮やかなものだったと思われる。だけど今、リサが穿いているのは、それより若干濃い緑なんだよな」
 リサ「ふむふむ……。ということは?」
 愛原「まあ、写真写り程度の違いの色合いだから、あまり気にすることもないのかもしれない。多分、今の体操服を造っている所に、改めてブルマの製造を依頼するんだろう。今の体操服のメーカーってどこだ?」
 リサ「ちょっと待って。部屋に行って、ついでに着替えて来る」

 リサはそう言ってエレベーターに乗り込み、4階の自分の部屋に向かった。

 リサ(あの分だと買ってくれそう)

 リサは自分の部屋に入ると、制服から学校の体操服とブルマに着替えた。
 この時、リサは今は穿いていない現行の短パン(クォーターパンツ)のタグを見た。
 ブルマ反対派と、リサが復活運動を開始する前までは、これが当たり前のように使用されている。

 リサ「ギャレックス?……まあいいや」

 リサはそれに着替えると、再び2階へ下りた。

 リサ「先生、こんな感じ」
 愛原「ギャレックスか」
 高橋「聞いたことないメーカーっスね」
 愛原「いやいや、かなり有名だよ」
 高橋「えっ、そうなんスか?」
 愛原「ああ。FILAって知ってるよな?」
 高橋「あ、はい。それはもう……」
 愛原「あれと同じメーカーだよ」
 高橋「えっ、そうなんスか?」
 愛原「うん。要はブランド名だよね。リサが穿いてるブルマのサイサリスというのも、オータニというメーカーのブランド名だから」
 高橋「はー……さすが先生、お詳しいですね」
 愛原「雑学だよ、雑学」
 パール(雑学程度には見えないけど……)
 リサ「すると、この注文書で申し込んだら、ギャレックスのブルマが届くってわけだね」
 愛原「いや、それは分からんな」
 リサ「えっ?」
 愛原「1度製造を中止したものを、再開するってのは結構大変なんだ。休止していたものを再開するというなら、まだいいんだけどな。しかも、東京中央学園の体操服がギャレックスとなると、少し雲行きが怪しくなる」
 リサ「どういうこと?」
 愛原「俺もネットで見たんだが、製造中止を食らう前のギャレックスのブルマって、サイサリスのブルマとそっくりなんだよ」
 リサ「んん?」

 リサはまだ理解できなかった。
 まあ、仕方が無い。
 自分は確かに積極的にブルマを着用しているが、別に好きで穿いているのではなく、愛原の気を引く為であるからだ。
 愛原にもっと目を向けてもらう為なら、『魔王軍』を結成し、彼女らにも穿いてもらうことも辞さない。

 愛原「ブルマの製造部門をリストラしたギャレックスに対し、その業務を引き継いだのがオータニのサイサリスだという噂がある。それなら似てるのも当然だ」
 リサ「……なるほど」
 愛原「恐らく、絶版したものはさすがに製造再開はできないが、それまでギャレックスが製造していた物については何とか製造できている状態なんだろう。恐らく購買部も、リサの入手経路と同じように、そこに注文するんじゃないかな?」
 リサ「うーん……。だったらあんまり意味無いな……」
 愛原「そういうことになる。せいぜい、違いはそのメーカータグぐらいだろう。そのタグの形状だって、画像で見ると結構そっくりだったりするんだ」
 リサ「ふーん……。だとしたら、どうして紺色の方は別のメーカーなんだろ?わたしが持ってる紺色だって、同じメーカーから購入したんだよ?」
 愛原「あー……そうだな……」

 愛原は首を傾げた。

 愛原「もう1度、申込書を見せてくれ」
 リサ「はい」

 愛原は注文書をもう1度読んでみた。
 紺色のブルマは、どうもついでにメーカーが販売しているような気がしてならない。

 愛原「あ……!」
 リサ「なに?」
 愛原「リサ、学校指定のスパッツってどこのメーカーだ?」
 リサ「それなら……あっ!学校のロッカーの中だ!もうブルマ穿いてるから、しばらく穿かないと思って……」

 リサがうっかりしてブルマを穿き忘れた時のみ、臨時に稼働するという感じ。
 学校の校則では、女子生徒のスカートの中は、必ず下着の上にオーバーパンツを穿かないといけないというのがあるからだ。
 但し、ストッキングを穿く場合はこの限りではない。
 ブルマが廃止になった際、それに代わる物として、いち早く採用されたのがスパッツだったが、さすがに体にピッタリし過ぎていたからか、体操服としての用途は見送られた。
 あくまで、オーバーパンツとしての用途のみである。

 愛原「体操服メーカーも、スパッツを造っていることがある。どういう経緯か知らないが、スパッツと同じメーカーだったとしたら、そういうことかもしれない」
 リサ「分かった。他のメンバーに聞いてみる」

 リサはスマホを出した。
 そして、『魔王軍』のグループLINEにて問い合わせた。
 すると、1人のメンバーから回答があった。

 リサ「トンボだって」
 愛原「やっぱりか……」

 画像付きで送られてきた。
 メーカーのタグはブルマや短パンと違って外側には付いておらず、内側に付いていた。
 女子用を強く意識しているのか、ナプキンなどを入れる為であろう小さな内ポケットもある。
 トンボは学生服のメーカーとして有名だ。
 恐らく学園側は、新たに女子制服の一部として、スパッツを制定したのだろう。
 そこで、体操服メーカーではなく、制服メーカーの物を指定したのだと思われる。
 そして、同じ用途を想定したことで、紺色ブルマも体操服メーカーではなく、制服メーカーの物になったのかもしれない。

 リサ「で、どうするの?」
 愛原「緑のブルマは様子見だな。『魔王軍』とかで新たに購入するコがいたら、それを見せてもらうといい」
 リサ「分かった。じゃあ、紺色の方だけ……」
 愛原「サイズアップするんだっけか?」
 リサ「お願い。……ていうか……」
 愛原「そもそもサイズがキツくなりつつあるわけだから、緑ブルマも更新しないと、ハミパンするってか」
 リサ「そういうこと!……先生にだけはハミパン見せてあげるねぇ……」
 愛原「そりゃどーも」
 リサ「少しずつ体が成長してる感じがする。“鬼ころし”って、そういう効果があるのかな?」
 愛原「分からんなぁ……」

 愛原は首を傾げた。
 リサがしばらくロリ体型だったのは、Gウィルスが成長阻害していたからである。
 その為、同じくGウィルスが形を変えて遺伝子に深く食い込んでしまったシェリー・バーキンは、人種や年齢の割に体は小柄で、老化もかなり遅いのだという。
 そしてそれは、善場も同じ。
 人間に戻れた者達でさえそうなのだから、まだ戻れていないリサは、年齢に見合わぬロリ体型なのである。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

顕正会一般会員向け、浅井昭衛元会長に対する焼香について。

2023-10-27 12:08:31 | その他

現役の顕正会員のみ、参加できるもよう。
既に妙観講辺りも、この情報はキャッチしていると思われる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“愛原リサの日常” 「実力テスト初日の放課後」 2

2023-10-26 20:20:07 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月23日15時00分 天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校]

 リサ「これがブルマ購入申込書か。……本当だ。ここに小っちゃく、『紺色』のチェック入れる所がある。……あ」

 リサは申込書を隅々まで読んだ。
 すると、どうやらメーカーはトンボであることが分かった。
 申込書に、会社名が書かれていたからだ。
 すると、今でもトンボはブルマを造っているということなのだろうか。

 リサ「わたしが持っているのとは、違う所だ。学校で買えるようになるなんて、便利だね」

 リサは申込書を手にすると、それを鞄の中にしまった。
 実際にこれを提出するのは、明日になるだろう。

 レイチェル「お疲れ、リサ」
 リサ「ああ。待たせたね。帰ろう」
 レイチェル「随分、帰りが遅かったですね」
 リサ「帰宅部員が掲示板の呪いに掛かったみたいでね、後始末が大変だった」
 レイチェル「ケージバンノノロイ?何ですか、それは?」
 リサ「何でもない。レイチェルは多分巻き込まれることはないでしょ」
 レイチェル「???」
 リサ「それより、購買からブルマの申込書もらってきたよ」
 レイチェル「そうですか。それじゃ私も、これでリサが穿いてたスタイリッシュなブルマーを穿いてみたいと思います」
 リサ「大丈夫?案外、学校指定のだと野暮ったいかもよ?ネットで売ってる奴の方がスタイリッシュなのかも……」
 レイチェル「スタイリッシュなら、グリーンとライトブルーのを買いました。ですので、それとは別に、あえて日本のスクールガールの物を買ってみるのも面白いのかなと」
 リサ「そういう考えもあるのか……」
 レイチェル「まあ、1番の理由は……」

 レイチェルはズイッと前に出ると、リサの顔を覗き込んだ。
 リサの目に、透き通るようなレイチェルのブルーの瞳が目に飛び込んで来る。
 思わず、リサの目が赤く光ったほどだ。

 レイチェル「BOWが何を考えているのか、それを研究する為デース」
 リサ「理解出来たら凄いと思うよ……」

 さすがのリサも、少しは仰け反った。

[同日15時13分 天候:晴 同地区 JR上野駅→京浜東北線1474A電車1号車内]

 

〔本日もJR東日本をご利用くださいまして、ありがとうございます。今度の4番線の電車は、15時13分発、快速、蒲田行きです。次は、秋葉原に、停車します。御徒町、有楽町、新橋には停車致しません。山手線の電車を、ご利用ください〕

 レイチェルと共に上野駅に向かう。

 レイチェル「どうしてネイビーブルーのブルマーを買うのですか?」
 リサ「んー、1番の理由は愛原先生に見せる為かな」
 レイチェル「全ては愛原センセイの為なんですね」
 リサ「そーゆーこと!」
 レイチェル「フーム……愛原センセイなど、特定の人物が抑止力……」

〔まもなく4番線に、快速、蒲田行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください。次は、秋葉原に、停車します〕

 そこへ、電車がやってくる。
 平日ダイヤの京浜東北線は、御徒町駅を通過するので、秋葉原駅まで直行である。

〔うえの~、上野~。ご乗車、ありがとうございます。次は、秋葉原に、停車します〕

 リサとレイチェルは1番前の車両に乗り込んだ。

〔「京浜東北線、快速、蒲田行きです。次の停車駅は、秋葉原です。御徒町駅には、停車致しましせんので、山手線の電車をご利用ください。まもなく発車致します」〕

 ホームから発車ベルが聞こえて来た。

〔4番線の、京浜東北線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車を、ご利用ください〕

 電車のドアとホームドアが閉まる。
 関東では車両のドアが先に閉まるのだが、どうも関西ではホームドアの方から先に閉まるのだそうだ。
 そして、電車が動き出した。

〔この電車は京浜東北線、快速、蒲田行きです。停車駅は、秋葉原、神田、東京、浜松町、浜松町から先の各駅です。次は秋葉原、秋葉原。お出口は、右側です。中央・総武線各駅停車、地下鉄日比谷線と、つくばエクスプレス線はお乗り換えです〕

 リサ「他にもね、私服に合わせやすいというのもあるかな」
 レイチェル「なるほど。プライベート用ですか」
 リサ「愛原先生もそう言ってたし、あとはテニスやチアリーダーのアンスコ用じゃないかって」
 レイチェル「なるほど。確かに、スパッツよりもショーツタイプの方が、セクシーに見えます。それは理解できます」
 リサ「レイチェルはどうするの?ライトブルーって言ったら、ちょうどこの電車のラインカラーでしょう?そういう色のブルマ買って、いつ穿くの?」
 レイチェル「運動用ですよ、もちろん。BSAAの基地では、スポーツ施設も充実してますので」
 リサ「そうなんだ」
 レイチェル「日本では自衛隊の駐屯地を間借りしてるだけのようなので、そこまで充実しているわけではないみたいですね」
 リサ「日本じゃ、なかなかバイオテロは起きないからねぇ……」
 レイチェル「リサの意思次第ですね」
 リサ「うん。まあ、そういうこと……」

 さすがに鬼の男やその妹である鬼の女に関しては、リサの関与するところではないし、むしろリサ自身も被害者だと思ってる部分はある。
 危うく鬼の男に強姦されそうになったのだから。
 リサとて、鬼の中ではそんなに強いというわけではないことを思い知らされた瞬間だった。
 やはり鬼の世界でも、女は力では男に勝てないのだと……。
 なので……。

 リサ(寄生虫のことは、まだレイチェルにはバレてない。前の寄生虫はTウィルス絡みだったけど、今度は特異菌絡みだからなぁ……)

[同日15時16分 天候:晴 東京都千代田区外神田 JR秋葉原駅]

 秋葉原駅には、ものの3分で到着する。
 御徒町駅を軽やかに通過するのだが、秋葉原駅の手前で、まるでポイント通過のような揺れがあって、それからホームに入線する。
 これは京浜東北線が、山手線と違って、副線を走行するからである。
 その為、山手線と比べると線形が悪く、どうしても速度制限が多く掛かって、速度が落ちてしまう。
 昼間に快速運転をしているのはこの為だが、最近ではあまり意味を成さない快速となっている。

〔あきはばら~、秋葉原~。ご乗車、ありがとうございます。次は、神田に、停車します〕

 電車を降りて、リサが京浜東北線のラインカラーを指さした。

 リサ「あんな感じの色でしょう?」
 レイチェル「そうですね。電車のボディの色よりは、もう少し明るいかと思いましたが、駅の看板くらいの色だと思います」
 リサ「届いたら見せてね。何なら穿いているでもいいし」
 レイチェル「分かりました。愛原センセイにもお見せしないといけないのですね」
 リサ「そういうこと!」

 レイチェルは後に、『As long as Mr.Aihara is still alive,Lisa won’t go out of control.(愛原先生が健在なうちは、リサが暴走することはない)』と、BSAA北米支部に報告している。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“愛原リサの日常” 「実力テスト初日の放課後」

2023-10-26 12:01:51 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[1月23日14時30分 天候:晴 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校]

 

 リサ「うーん……。誰だ、こんなの貼ったのw」

 リサは掲示板に貼られた注意書きを見て苦笑した。
 この掲示板もまた、一時期『学校の七不思議』に取り上げられていたことがある、曰くつきの掲示板であった。
 まだ副担任の倉田恵美がこの高校の1年生だった時、3年生だった語り部の先輩女子に聞いた話だという。
 かなり昔の卒業生一同が寄贈したものであり、寄贈当初は、『生徒一人一人の絆を深める為に』と書かれていて、その時は普通の掲示板だったという。
 それがいつしか、誰かが『絆』の所を、『溝』と彫る悪戯をしてしまったが為に、『呪いの掲示板』となってしまったとのこと。
 そうなった経緯についてだが、当時、数学のテスト結果が悪かった女子生徒が、イジメの被害に遭い、この成績の悪い答案を貼り出されて晒し物にされ、それからというもの、その女子生徒は不登校になり、ついには自殺を図った後で、この掲示板には怨念が籠ってしまったという話をリサは聞いている。
 しかしながらただの噂だったようで、リサが寄生虫を仕掛けて様子を見てみたものの、結局何も起こらなかったことから、再び掲示板の利用が再開されている。
 とはいえ、学校公式の掲示板はそこかしこにあるので、1度廃止されたこの掲示板は、ウィキペディアに対するアンサイクロペディア的な立ち位置に置かれ、生徒達が自由に貼り付けて良い掲示板となっていた。
 リサが購買部に行くのにこの掲示板の前を通ったところ、冒頭のような貼り紙がされていた次第。
 尚、『呪いの掲示板』だった名残はまだあるのか、たまに貼り付けられた紙の内容で、トラブルが発生することもあるようだ。
 例えば……。

 学年主任「早く帰れと言っただろう!」
 帰宅部員A「学校側が部活動を禁止にしたんじゃないですか!僕達、帰宅部員は部活動を禁止にされた以上、学校に泊まり込むしかないんです!」
 学年主任「帰宅部は学校に公式に認められた部じゃない!所詮、同好会だ!」
 帰宅部員A「所詮!?所詮だって!?」
 帰宅部員B「今、何と言いました!?『所詮、同好会』!?『所詮、同好会』!?」
 帰宅部員C「ああ、終わりだ!俺達の居場所を否定された!」
 学年主任「何をバカなことを言ってるんだ!テストはあと3日続くんだぞ!早く帰れ!」
 帰宅部員A「ボク達は、あの世に帰るしか無いんだ!」
 帰宅部員B「そうだ、屋上だ!屋上という玄関から地上の家に飛び下りて帰るんだ!」
 帰宅部員C「それしかない!」
 学年主任「こ、こら、待て、お前ら!早まるんじゃない!」
 リサ「あーあ……。3人も自殺者出ちゃうね。この学校、また大騒ぎになるな……。まあ、既に死んだ肉だったら、食べても問題無いよね?w」

 リサが禁止されているのは、『人間を殺して食べること』である。
 リサは帰宅部員達が飛び下り自殺をするであろう、屋上の下で待ち構えることにしたのだが、何故か帰宅部員達はこっちに走ってきた。
 飛び下りて潰れたトマトになったばかりの新鮮な血肉を頂く計画だったのだが……。

 学年主任「愛原!その3人を捕まえてくれーっ!」
 リサ「えー……」

 リサはあからさまに嫌そうな顔をした。

 学年主任「捕まえてくれたら、内申点良くしてやる!」
 リサ「そういうことなら……」

 リサは右手から触手を出して、鞭のようにしならせた。
 そして、帰宅部員の足を絡め捕る。

 帰宅部員一同「わぁーっ!」

 帰宅部員達は全員派手にスッ転んだ。

 リサ「ついでに寄生虫のプレゼントw」

 リサは口の中から芋虫大の寄生虫を3匹取り出すと、それを1匹ずつ帰宅部員達の口に捻じ込んだ。

 学年主任「お前ら、大丈夫か!?」
 リサ「三上先生、捕まえておきました」
 学年主任「でかした、愛原!生徒指導室まで来てもらおう!」

 騒ぎを聞きつけた他の教員もやってきて、3人の帰宅部員は連行されていった。
 リサ自身も広義的には帰宅部員の1人ではあるのだが、この3人があえて『帰宅部という名の同好会』に入っているのに対し、リサはそもそもBSAAやデイライトから部活動への入部を許可されていないという違いがある。
 学校側もこの事は理解しているので、学年主任もリサの事は何も言わなかったのである。
 但し、部活動の手伝いくらいならデイライトから黙認されている。
 直近だと美術部の絵のモデルとか、新聞部の“学校の七不思議特集”の語り部とか……。

 リサ「それにしても、どうしてこんなことに?受験ノイローゼ?まさかね……」

 連行される3人の後ろをついていくリサだが、導線上、例の掲示板の前を通ることになる。

 リサ「もしかして、これのせい?」

 リサは掲示板から、件の貼り紙を剥がしてみた。

 帰宅部員A「……はっ!ボク達は今まで何を!?」
 帰宅部員B「こ、ここはどこ!?ワタシは誰!?」
 帰宅部員C「???」
 学年主任「お前ら、何を今さら!」
 教員「屋上から飛び降り自殺をしようとしたらしいな?話なら聞くなら、生徒指導室まで来てもらうぞ」
 帰宅部員A「な、何のことですか!?」
 帰宅部員B「自殺なんて図ってませんよ!?」
 帰宅部員C「誤解です!」
 学年主任「嘘つけ!さっきお前ら、屋上に向かって走って行っただろうが!」
 教員「恥ずかしがらなくてもいいからね?後で親御さんにも連絡して……」
 帰宅部員A「親は……親はカンベンしてください!」

 リサはポカーンとして、帰宅部員達の豹変ぶりを見送った。

 リサ「やっぱり、『呪いの掲示板』なのかなぁ……???」

 リサは不思議そうに、その掲示板を見つめた。
 『溝』の部分はパテで埋められ、改めて『絆』という文字に彫り直されていたのだが、1度呪いを込められて彫られた文字は、そう簡単に消さないのかもしれない。

 リサ「来年度の“学校の七不思議特集”のネタにできそうだね。ありがとう。感謝するよ」

 リサは誰もいない掲示板に向かって、そう礼を述べた。
 そして、改めて購買部に向かったのだった。
 営業自体は終了しているが、ブルマ購入注文書自体はいつでも取れるようになっていたからだ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする