帯に「左利きにも対応!」と謳った“字がうまくなる本”が出ています。
『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』阿久津 直記 (宝島社新書 2013/2/9)
著者のブログ記事2013.1.31【宝島社新書より出版】にはこうありました。
ここで、《(左利きの書き方の)教え方も考えなければならない》という意見には賛同します。
以前、同じ著者の『恥をかかない 手書きできれいな字が書ける本』に書かれていた「左利きは、こうすれば左から右への横書くが書きやすい」を紹介したことがあります。
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第268号(No.266) 2011/7/9「左利きの教本について考える(4)『恥をかかない 手書きできれいな字が書ける本』」
・『恥をかかない 手書きできれいな字が書ける本』阿久津 直記 (中経出版 2011/3/1)
左手書き左利きの人向けのきれいな字の書き方について書かれた本がない、という記述には同感し、大いに期待したのですが、内容的にはほんのワン・ポイントの注意のみで、しかもあまりに他愛ない(と思える)助言にがっかりしたことがありました。
今度は一章(「第3章 “左手で書写チャレンジ”から考察する上達のポイント」)を割いて、「書写」講師としての解説があるらしいので、もう一度騙されてみることにしました。
ちらっと立ち読みしただけですので、正確なところは判断できません。
「第3章 “左手で書写チャレンジ”から考察する上達のポイント」では、実際に一週間、自分で左手書きを試してみた様子を入れて解説されています。
右利きの人が左手で書いているものですので、左利きの人とはそのまま比べることはできないでしょう。
ただ、より不得手な人が書いているわけですから、参考にはなると思います。
まだまだ“左手書き専門のアドバイス”になっているわけではありませんので、その辺は割り引いて読むべきでしょう。
しかし、ここでも書いておられるように、文部科学省も左手書きについての指針といったものを出していません。
ましてや書道家/書家といわれる人たち、および書写の教科書を製作している人たちも、“左手書きの教科書”を作っていないのが現状です。
そういう中で、数少ない書写の“専門家”による研究として、見るべきものはあるのではないか、と評価しています。
私も納得できるアドバイスの例を書いておきます。
それは字を書く前に、まず“線”から練習する、ということ。
もう一つは、やはり道具―筆記具(ボールペンなり筆ペンなり)を選ぶ、ということの二点です。
弘法筆を選ばず、ということわざがあります。
確かに上手い人は多少ダメな筆でもそれなりにきれいな字を書けるものです。
そうは言っても実際には、上手い人ほどいい道具を使っているものです。
ましてやヘタな人は、道具を選ばなければダメでしょう。
左手書き・左利きの場合には、特にこの道具選びが大事なポイントになると思います。
本書には、左手書き専門ではありませんが、その辺の道具選びのアドバイスも書かれているようです。
うたい文句にあるような左利き対応のものになっているかどうかは、ぜひご自分でお確かめ下さい。
--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「“左手で書写チャレンジ”阿久津直記『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
--
『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』阿久津 直記 (宝島社新書 2013/2/9)
著者のブログ記事2013.1.31【宝島社新書より出版】にはこうありました。
《私は毎回必ず、「業界初」の内容を盛り込もうと決めています。/ 今回は、/左利きの書き方を考察すること。/ 業界ではタブーと言いますか、/中々考えられることのなかったことですが、/これからは教え方も考えなければならないものだと/私は考えています。/ 特に小中学校の先生には参考にしていただけるかな/と思います。》
ここで、《(左利きの書き方の)教え方も考えなければならない》という意見には賛同します。
以前、同じ著者の『恥をかかない 手書きできれいな字が書ける本』に書かれていた「左利きは、こうすれば左から右への横書くが書きやすい」を紹介したことがあります。
・メルマガ『左利きで生きるには 週刊ヒッキイhikkii』
第268号(No.266) 2011/7/9「左利きの教本について考える(4)『恥をかかない 手書きできれいな字が書ける本』」
・『恥をかかない 手書きできれいな字が書ける本』阿久津 直記 (中経出版 2011/3/1)
左手書き左利きの人向けのきれいな字の書き方について書かれた本がない、という記述には同感し、大いに期待したのですが、内容的にはほんのワン・ポイントの注意のみで、しかもあまりに他愛ない(と思える)助言にがっかりしたことがありました。
今度は一章(「第3章 “左手で書写チャレンジ”から考察する上達のポイント」)を割いて、「書写」講師としての解説があるらしいので、もう一度騙されてみることにしました。
《字がうまく書けない人は書き方をカン違いしている/字がうまい人は書き方を知っている!/それを理解するだけです!/コツがわかればうまくなる!/左利きにも対応!/美文字ブームがきています。ただし、字がうまくなるには練習が一番ということで、現在出版されているほとんどの本がただの練習帳です。それも大切ですが、もっと大切なのは、自分の意識を変えることとちょっとしたコツ。それを解説したのがこの新書です。まず、だれでもちょっとしたコツでうまくなることを解説。意識改革をします。次に基本。線をまっすぐ書くこと。縦線、横線、それがまっすぐ書ければ誰でもうまくなります。そして、ちょっとしたコツの解説。言ベンの文字は、言の文字の右側をまっすぐにするだけで上手く見えるとか、三は上二つの横線の長さをそろえるとうまく見えるとか、そんなコツのいくつかを覚えれば、誰の文字でもいつの間にか美文字へと変わっています。著者は「2時間で字がうまくなる」をテーマに書写の講師を務める阿久津氏。実戦で鍛えた本当の解説です。》宝島社新書 たった2時間読むだけで字がうまくなる本
ちらっと立ち読みしただけですので、正確なところは判断できません。
「第3章 “左手で書写チャレンジ”から考察する上達のポイント」では、実際に一週間、自分で左手書きを試してみた様子を入れて解説されています。
右利きの人が左手で書いているものですので、左利きの人とはそのまま比べることはできないでしょう。
ただ、より不得手な人が書いているわけですから、参考にはなると思います。
まだまだ“左手書き専門のアドバイス”になっているわけではありませんので、その辺は割り引いて読むべきでしょう。
しかし、ここでも書いておられるように、文部科学省も左手書きについての指針といったものを出していません。
ましてや書道家/書家といわれる人たち、および書写の教科書を製作している人たちも、“左手書きの教科書”を作っていないのが現状です。
そういう中で、数少ない書写の“専門家”による研究として、見るべきものはあるのではないか、と評価しています。
私も納得できるアドバイスの例を書いておきます。
それは字を書く前に、まず“線”から練習する、ということ。
もう一つは、やはり道具―筆記具(ボールペンなり筆ペンなり)を選ぶ、ということの二点です。
弘法筆を選ばず、ということわざがあります。
確かに上手い人は多少ダメな筆でもそれなりにきれいな字を書けるものです。
そうは言っても実際には、上手い人ほどいい道具を使っているものです。
ましてやヘタな人は、道具を選ばなければダメでしょう。
左手書き・左利きの場合には、特にこの道具選びが大事なポイントになると思います。
本書には、左手書き専門ではありませんが、その辺の道具選びのアドバイスも書かれているようです。
うたい文句にあるような左利き対応のものになっているかどうかは、ぜひご自分でお確かめ下さい。
--
※本稿は、ココログ版『レフティやすおのお茶でっせ』より
「“左手で書写チャレンジ”阿久津直記『たった2時間読むだけで字がうまくなる本』」を転載したものです。
(この記事へのコメント・トラックバックは、転載元『お茶でっせ』のほうにお願い致します。ただし承認制になっていますので、ただちに反映されません。ご了承ください。)
--