3月19日、晴天に恵まれて多くのお客様にご来場いただき「第62回舞踊の会」が終了しました。
今回も多くのスタッフの皆様にお世話になりながら舞台の準備を進めました。18日の舞台稽古は小ホールで行われたために、大道具の確認ができなかったので、開演直前に名古屋から急ぎ駆けつけて下さった家元に指導していただいて位置決めをしました。その後下手にスタンバイしましたが、傘が紺色に見えてぶつぶつ文句を言っていると「もうアナウンスが始まっているから、傘の色なんか気にしないで!」と家元にたしなめられて、仕方なく舞台に出ました。傘を開けるとなんと紫でした。
実を言うと、子供の頃習った時にはこの曲は好きではありませんでした。だから舞台で踊ったことがありませんでした。ふとした偶然で当日来たキモノをみつけました。師匠が作られたキモノのうちの1枚です。これを着るなら何がいいかなと思い、舞台経験のない「夕立」を選びました。
清元の先生方がご健在なうちに清元をやりたいという気持ちはずっと持ち続けています。この日も美寿先生の唄を聞いていると、さっぱり系の私でも少しは色気があるように踊れたのではないかしら?昔師匠に言われました。どんなにさっぱり系な人でも芸を磨けば色気のある踊りができるものだと。それを目標に今後も精進していきます。
舞台が終わると早く楽屋から出なければならないので、お手伝いしてくれた松本さんと写真を撮り合って、すぐ片付けに奔走しました。まだ、舞踊協会はコロナ規定が厳しく楽屋に入れる人数、滞在時間が厳しく制限されているので出演者も大変ですし、お客様にも楽屋にお入りになれないのでご迷惑をおかけしているのですが、早く元に戻れるように祈っています。
この日は長野から充華さんが来て下さいました。ホテルニューオータニに来ないかと誘っていただいたので松本さんと一緒に伺いました。松本さんはこの日を最後に一年NHK梅田文化センターを休んで学校に行かれることが決まっていたので、私の慰労会と松本さんの入学祝を兼ねて三人でシャンパンで乾杯しました。やっと一つの舞台の重圧から解き放たれてほっとして、三人で楽しい夜を過ごしました。
真ん中にあるシャンパンと右の赤ワインはホテルの方のお勧めの品でしたので写真を撮りました。
夜遅くまでご覧いただきました皆様、本当に有難うございました。又、お目にかかってお礼申しあげます。