梅見月二花街華の競演

2023-03-07 21:58:57 | 日記

去る2月24日、「梅見月二花街華の競演」が藤舎名生師をお迎えしてホテルオークラ京都で開催されました。

頂戴したご案内には「お茶屋のおもてなしと伝統文化を体験していただける絶好の機会です」と書かれていましたが、それに相応しい内容で、名生先生をはじめとする先斗町、宮川町の芸舞妓さん達が驚くほど気合いが入っていて、案内を一目見た時は「高いなあ」と思いましたが、コロナ後の復活を目指した舞台に感動しました。

特に、市園、ふく葉姐さんの「槍さび」はお座敷芸として観るのは勿体ないと感じる程で、槍さびがこんな高尚な曲だったんだと今更ながら感動し、市園姐さんの色気ある目線、ふく葉姐さんの立役のカッコよさはとても勉強になりました。

この企画を考えられた駒屋の女将さんの心意気、駒井先生が日々厳しく指導してこられたコマイズムが随所にかいまみられ、心から嬉しく感動した一時でした。

元西川流の先斗町もみ乃さん、もみ蝶さん、宮川町のとし菜希さん、ふく佳さん、弥千穂さん、とし夏菜さん、とし純さん、小晶ちゃんなど沢山の人に会えて、コロナ収束の希望の膨らみと二重になり、気分は舞い上がりました・


西川菊次郎先生有難うございました

2023-03-07 09:23:33 | 日記

早いもので、西川菊次郎先生の忌明けを済ませたと京志郎さんより連絡があったので、光音寺町のお宅におまいりに伺いました。

お正月早々に伺った時には、自分の中の整理がよくできていないままでしたが、それから月日が経つうちに、漸く菊次郎先生のいらっしゃらない現実への理解が進みました。命をかけて私へ芸の厳しさを教えて下さったのだと思うとただただ申し訳なく、それにお応えしなければとは思いつつ、お応えできるのだろうかと不安にかられています。

写真に写っているのは「英執着獅子」の衣装です。お稽古が終わって遅くなるのにこつこつとご自身で縫われたものだと京志郎さんが説明して下さいました。一針毎に魂を込めて役に一歩一歩近づいていくー私にはまだまだそんな執念が足らないなあと思いながら、その足りなさをご自身の身を削って教えて下さったのだと、遅すぎるとは思いながら、感謝して名古屋を後にしました。