きゃおきゃおの庭

近代建築から現代建築までPHOTOたてもの探訪の記録。大切にしているものなど写真で綴ります。

旧安田楠雄邸の雛祭り

2009-03-02 | 日本建築



3月といえば、雛祭り。
旧安田邸の雛人形を見に行きました。

日本ナショナルトラストが管理している建物で、多くのボランティアの方が支えています。





昭和7年と16年に生まれた女の子のために、永徳斎という雛人形の老舗に作らせました。残月の間の床の間にぴったり収まっています。
左側の人だかりがそう。



 

子供の頃、母が箱から雛人形を出すのを、わくわくしながら見ていたのを思い出しました。お道具の豪華なこと!



家具類は、当時使われていたオリジナルだそうです。




とても寒く、当時の暮らしはどうだったのでしょう。




数奇屋と書院造りと洋室を持った、和洋折衷の建物です。







建物の正面玄関には、見学受付が設けられていて、常時係りの方が立っているので、外観写真を撮ることは諦めました。と言いながら…。
外観を楽しめない建物見学は、やはりつまらないと思います。
唯一外観を見れる場所、正面玄関は、オリジナルの雰囲気を味わいたいものです。
ポスター類は、道路入り口に掲示してPRに使うべきだと思うのですが。

残念なことに、未整備のため庭は立ち入り禁止。



2007年3月に行われたプレ見学会の時に、庭を散策したときの写真です。

◇旧安田楠雄邸
竣工 1919年頃
設計 清水組
所在 東京都文京区千駄木5-20-17

2009.2.28

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15 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (CROKO)
2009-03-03 00:16:56
すばらしいお雛様ですね。
変な話、座敷わらしを思い出しました。

古きよき時代の建物ですね。
玄関のたたきも、縁側の廊下も、台所の天窓も素敵ですね。
欄干も時代を彷彿とさせますね。

でも、ボランティアの方が管理しているって、すごいですね。
きゃおきゃおさんのところで、「すごいです」 という言葉を何度使ってきたでしょうね(笑)

でも、ほんとすごいことばっかりです。

今日、明治生命館のことをニュースで取り上げていたんですけど、聞きそびれました。
景観のことをいっていたかな・・・・
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お雛さま見てみたいです♪ (moimoi)
2009-03-03 00:39:05
こういった和洋折衷の建物って好きです(^^)
板張りと畳敷きの廊下の先に素敵な障子がある~!ここもすごくいい雰囲気ですね。
そうそう!・・建物の正面入り口にいろいろとごちゃごちゃ?置いてあると結構がっかりしちゃいますね・・^^;
お雛さまも雰囲気のあるこのようなお屋敷で見たことがないので、見に行ってみたくなってしまいました、今年は4日までやっているようですね。。
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Unknown (なな)
2009-03-03 01:12:00
建物って人の手がはいらないとすぐに痛むっていいますが
人がすんでないから寒々しく感じてしまうのかもしれませんね。

あの、あの。お雛様とお内裏様がツインなのですか?
なぜなぜ?
お雛様が右か左かは京都と江戸で違うって昨夜ピーターバラカンさんが解説してましたね。

お着物で見学の方がいらっしゃるのですねーいいなぁー私もお着物でこういうお家におよばれしたいですー
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Unknown (F)
2009-03-03 12:23:56
なんとも美しいお屋敷ですね~。
この広い広い間で結婚式なんかもしたのでしょうか。
家具に囲まれていることが当たり前な世代で育ったため、
こういう大広間を見ると、あわわ、テレビどこに置こう、なんて
考えちゃいます。笑

縁側も最高ですね。
寒い中、アラジンの石油ストーブを点けて、やかんが
しゅんしゅん言う中で、紅茶なんかを楽しみたくなります。

とても大切に保存されているのが写真からでも伝わります。
古い建物ってこういう愛情を失うと、途端に廃れて
しまいますよね。生き物みたいで面白いです。






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広縁 (谷間のゆり)
2009-03-03 17:53:33
広縁の回り廊下、ゆったりしていて好きです。
祖父の家の廊下は、隙間があって、夏は其処から風が入り、冬は2重の畳み表を敷いて温かくなっていました。
昔の人の知恵ですね。
↓のステンドグラス、アップリケで壁飾りが作りたくなりました。
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CROKOさんへ (きゃおきゃお)
2009-03-03 23:12:21
このお雛様を見るのは2回目ですが、着物がとても美しいのとお道具の精巧さに驚きます。

たくさんの方が携わって運営していて頭がさがります。玄関前で、はじめに…と建物概要を説明していただけるけど、リピーターのことはあまり想定していないようで マニュアルどおりの説明を何度も聞くことになるのがどうも苦手なの。

静かに建物を味わいたい派の私にとって、要所要所の部屋で待ち構えているボランティアの方には申し訳ないけど、目をあわさずに見学してしまいます。そうそう、和風建築物見学マナー、ここで学びました。素足では入れてもらえません。
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moimoiさんへ (きゃおきゃお)
2009-03-03 23:35:58
この日は、工事中とのことで、道路から玄関までのアプローチに青いビニールシートが敷いてありました。以前は見学受付 建物内か離れた場所にあったのに ショックでした。
外観って、重要な見所だと思います。

応接間は、今回立ち入り禁止になっていて、梁の上の動物の彫刻が間近に見られないのが残念でした。枝垂桜の咲くころ、2階からの眺めが見事のようですよ。お雛様、今週末までの公開です。
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ななさんへ (きゃおきゃお)
2009-03-03 23:48:55
きちんと2組あるようですが、代表でお内裏様が並んでいるようです。この屋敷の中に保存されているのかは不明です。片付けるのも大変ですよね、きっと。

しんしんと畳から冷気が伝わってきました。お腹が空いていたのもあったかも。

お雛様の並びは、大正天皇御成婚のときに倣っているそうです。着物、なかなか着る機会がないけど、機会は作るものだってつくづく思いました。(着物の似合う体型です…。笑!)
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Fさんへ (きゃおきゃお)
2009-03-04 00:07:54
Fさんワールド、目に見えるようです。何もないと、部屋がかなり広く見えます。贅沢だわー!

畳敷きの廊下のお掃除が大変そうです。もっとも家人はしなかったでしょうね。
修復に3年かかったそうです。残したいという気持ちが伝わってくる大正ノスタルジアの建物です。生き物…ああ、確かに。Fさんの感性 素敵。。
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谷間のゆりさんへ (きゃおきゃお)
2009-03-04 00:14:09
昔の建物って、細部にこだわりがあって面白いです。こういう家がおじいちゃんちだったら嬉しいのにな。って思います。

アップリケ、仕上がったらぜひ見せてくださいね。
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